昨日(10日)から、つむぎの家の森林整備事業がスタートしました。
今回も、大槌から2名の山仕事のプロが来てくれて、厳寒の中、作業に取り組んでくれています。写真は柿畑周辺の杉林です。一昨年は、柿畑を中心とした里地側を整備しましたが、今度は山側の荒れたブッシュです。
長年放置されたこの地には、ヤマウルシの木が多く、一昨年はウルシにかぶれた人が出ました。一方、同じ山仕事人で樹液を顔につけてもかぶれないという方もいて、ウルシかぶれは体質に左右されるということを知りました。(今回の山仕事人の一人は、伐採の時に飛び散った樹液が口に入り、苦かったと笑って話してくれました)
まず、整備作業に当たり、里地と山林の境目に張られた鹿防護柵のネットを外しています。
ヤブの草木は縦横無尽に生い茂り、ネットに絡み付いて破いたり、支柱を押し倒したりしていました。日陰は、前日に降った雪が白く点々残っています。
一方、日当たりのよい斜面は、前日に降った雪が陽射しを受けてほとんど解けています。写真は、ヤブの刈り払い作業をしているところですが、日陰は凍てつく寒さですが、陽当たりは作業をしていると汗が出るほどの温度差です。
同じ岩手県でも大槌の山間部から来られたお二人は、「ここは暖かくて別天地だ!」と海側と山側の気候の違いに驚いています。私どもにとっては出不精になってしまうほどの寒さですが、大槌の方々に背中を押され、家に籠ってはいられないようです。
森林・里山整備も今年は3年目に入り、荒廃した自然環境から脱し、少しずつですが多様な生き物が生息できる環境へと整うべく活動を展開しています。この斜面が整備された暁には、昨年に引き続き今年も小学生の植林体験の場として活用していきたいと考えています。