セスジスカシバ(スカシバガ科)
昼下がりに、クマイチゴの葉隠に止まっているスズメバチが目に入りました。見過ごして数歩進んだが、ふと、スズメバチとは違う雰囲気を感じ、戻ってシャッターを切りました。
日陰にしていた葉をよけ、じっくり見ると腹のくびれはなく、櫛状の長い触覚と長い翅、”これはスズメバチではない!”と確信し、調べてみましたところ、スズメバチに擬態した蛾のセスジスカシバでした。
幼虫は、クマイチゴやモミジイチゴ、ウラジロイチゴなどが食草のようですが、クマイチゴの葉に産卵するためにやって来たのでしょうか?
上から見ると立派な鎧兜を身にまとったスズメバチのようです。
スカシバガ科の特徴は、透き通った翅をもち昼間活動し、花を訪れ吸蜜するそうです。セスジスカシバも斜め横から見ると翅が透けて見えます。
スズメバチに擬態して身を守っているセスジスカシバの知恵に、いつものことながら感心します。