ナラタケモドキ(キシメジ科)
昨日、裏山でコナラの切り株に生えたナラタケモドキを見つけました。
9月とはいえ、今年は雨が少なく残暑厳しい毎日で、巡る季節を待ち遠しく思っていただけに、嬉しい出会いでした。
周りを見渡すと、ヤマザクラの倒木にもたくさんのナラタケモドキが発生していました。傘が開いたものがほとんどでしたが、雨が降らなかったせいか虫もつかずきれいなキノコでした。
昨日収穫したナラタケモドキ。
ナラタケモドキは、歯ごたえの良いキノコで、この地方では「ボリミキ」と言って好まれ、食されています。
キヌガサタケ(スッポンタケ科)の幼菌
柿の木の下で草刈りをしていると、直径3~4㎝ほどの白い卵形のものが顔をだし、3個寄り添って生えていました。
先日、アカダマキヌガサタケを紹介しましたが、今回は白い卵形の幼菌です。
刈り取った草をよけると、白い卵が次々と目に入り、十数個の幼菌が確認できました。
幼菌の一つを掘り起こして見ると、太い根のような菌糸がついていました。
幼菌を半分にした断面。
三層になっており、中心の白色の柄と外側のマント、その間には悪臭を放つ暗緑色のグレバが見えます。
小さめの幼菌は、これから生長し、ドレスをまとった「キノコの女王」美しいキヌガサタケに変身します。
キノコとの出会いは、厳しい暑さに終わりを告げ、味覚の秋へと移り行く、ゆきあいの季節を感じました。