イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

IZMIR SAAT KULESI(イズミル時計塔)

2011-12-15 00:54:39 | イズミル暮らし・イズミル案内

私が住んでいるのはイズミルのKONAK区、買い物やどこかへ出かける時の多くは中心街のKONAK広場までメトロやバスで出ます。そこからまた乗り換えてフェリーに乗ったり、歩いたり・・・そんな時に必ず眺めるのがイズミルのシンボルSAAT KULESI(時計塔)。なつめ椰子と並んだ南国風な姿は美しく、いつ見てもすがすがしい気持ちになります。

アブドゥルハミト2世(1876-1909年)の即位25周年を記念して、1901年にオスマン帝国の高官Mehmet Said (メフメットサイド)パシャが、ドイツ領事館を手がけた建築家に作らせた塔は25mの高さがあり、まわりには4つのCESME(チェシュメ=泉水)があります。柱には北アフリカの雰囲気があります。

塔の時計はドイツの皇帝ヴィルヘルム2世(1888-1918年)の贈り物です。時計が置かれてから今日までただ一度だけ止まったことがあるそうです。1974年にあったイズミル地震で時計塔の上部が崩れ、地震のあった2時4分をさしたまま修復の終わる2年後まで止まっていたそうです。この地震、MD5.2だったそうですが・・・。

大昔に初めてイズミルを訪れた時は、夜だったので写真もとらずに記憶が定かではないのですが、数年前にHurriyet(ヒュリエット)紙で「トルコの最も美しい広場10」の第一位に選ばれたKONAK広場は、ぽつんと時計塔があるだけの寂しい場所でした。今思うと造成中だったのかもしれません。今はSAAT KULESIとイズミル湾フェリー乗り場の間には公園が整備され、広場の下には上下3車線の道路が通っていますが、当時はSAAT KULESIからすぐにフェリー乗り場へ行けたような気がするのです。

いつ頃の写真なのかは不明ですが、市電のレールが見えたり、対岸の街カルシュヤカにはまだほとんど建物が建っていない様子がわかります。今もSAAT KULESIの横にあるなつめ椰子の木、これがオリジナルなのでしょうか。

いつ行っても、絵になるSAAT KULESI、そのたびについ写真を写してしまいます。人が集まり、通り過ぎ、写真を写したり、座ったり、待ち合わせをしたり、鳩に餌をやったり・・・。季節により、時間帯により、それぞれの美しさがあってイズミルっていいなあと思う時です。

 

 

 

JIKADのロゴにもSAAT KULESIが。

    人気ブログランキングへ

☆現在のイズミル☆



※記事と直接関係のないコメント、特定の個人を誹謗中傷するコメントは削除させていただきます