去年初めて見に行ったDEVE GURESI(らくだ相撲)、今年は前から行ってみたいと思っていたエーゲ地方最大規模で31年の歴史があるSELCUK(セルチュク)の大会に出かけました。SELCUKはイズミル市街から約80km、EFES(エフェス=エフェソス)の遺跡の近くPAMUCAKとい海岸沿いにらくだ相撲用のアリーナがあります。
10時開始と言うことだったのですが、もちろんトルコですから10時ぴったりに始まるわけはなく、まだその頃はエーゲ地方各地から続々とやって来るらくだがアリーナに向かって歩いているところでした。去年行ったところは入場無料でしたが、ここは1人15TL!高いー!と言う感覚。
でもすり鉢状になったアリーナはすでに観客でいっぱい。しかも観客達はそれぞれがピクニック用の机と椅子、または絨毯、またはダンボールを広げて既に宴会状態です。あちこちからモクモクとマンガル(BBQ)の煙が上がっています。この人たちだけ見たららくだ相撲観戦ではなくて、マンガルに来たと思えるでしょう。
らくだがのしのしと歩いていく姿は悠々としていて頼もしく、またその芒洋としたテンポがなんともいえないいい雰囲気です。待機場所で飾り付けをしてもらっているらくだたち、突然ごろんと地面に寝転がってくねくねと身体を土にこすり付けるらくだあり、パタッと立ち止まったかと思うとぷりんと尻尾を上げてぽろぽろっと糞をするらくだあり、口から泡をふいて大量のよだれを流しているらくだあり、戦うことがわかっているのかな。
らくだの歩くテンポのようにのどかな進行で、なんとなく開会。でも一応テロで犠牲になった人たちへの黙祷の後、国歌斉唱もありました。このおじさん色の群集の中に見える鮮やかなオレンジ色はスカーフ。おじさん達が首に巻いたり頭に巻いたり、これが雰囲気があって似合うんです。きれいだから私も買いましたが、全然似合いません!夫の肩にかけただけでこれまた様になる・・・不思議。
マンガルのグループの間をクラリネットやバイオリン、太鼓を持って回る人たち、ピーナッツやひまわりの種を売りに回る人、警備しながらピーナッツをかじる治安軍の青年達、らくだ相撲だけではなく人間ウォッチも楽しい、だいたい皆さんらくだ相撲を見ていません。土俵の周りにいる人たちは結構真剣に見ていますが、それ以外は宴会状態です。
この暖簾のようにぶら下がっているのはらくだの肉で作られたSUCUK(スジュック=トルコのサラミのようなもの)です。らくだ相撲を見ながら、らくだがすぐ後ろを歩いているところでらくだ肉を食べるってなんだかなあ・・・と思いながらもトライ。
香辛料がきいているので牛のSUCUKとあまり違いはわかりませんでしたが、私の胃にはちょっと刺激的だったのか、らくだの呪いか、翌日までなんだか本調子ではありませんでした。
一頭だけいた子駱駝ちゃん。
満足して早目に帰途に・・・ところが我が車の前に車が止められ出ることができず・・・この後脱出するまで2時間待つことになったのでした。
この駐車の仕方
☆現在のイズミル☆
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