イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

KULA EVLERI(クラの家並み)

2013-01-08 16:21:20 | 

寒いです!バルカンからシベリアからの寒波で凍っています。温暖なイズミルでさえ氷点下の予報。トルコ全土から大雪のニュースが聞こえてきます。冷えているせいか空気が澄んでぴかぴかお天気、海の上でカモメが日光浴をしている様子が家からも見えます。

KULAのPERI BACALARIの後で向かったのはKULAの町。ここは古い町並みがそのまま今に残る町といわれています。10年以上前に1人で訪れた時は、縁あって地元の人に案内をしてもらい、あちこちの家の中や庭の中まで見せてもらったものでしたが、その時はカメラが壊れて写真が一枚も写せなかったのでした。

 これは共同の水場

再び訪れたKULA、記憶もほとんど残っていませんが、ここに限っては10年の月日はそれほど影響しなかったようです。1月1日ということもあって古い町の中を歩く人はほとんどいません。ひさしが折り重なるように連なり、壁は思い思いの方向を向いています。

オスマン時代の小路にタイムスリップして迷い込んでしまったように思えます。ほとんどが木造で2階建て、1階の多くには窓がなく門の中を覗くと外見からは想像できない位広い中庭が広がっています。2階以上は道に突き出ており、レンガで覆われた屋根には庇があり、庇の多くには絵が描かれています。窓には木製の鎧戸がつけられています。

家の門である木製の開き戸を入ると中庭があり、そこには家畜小屋、物置、台所が見られるそうです。トイレと竈も中庭の一部にあるそうです。

ギリシャ人が住んでいた家の門は道に向かって開き、門から階段で道に降りるようになっています。トルコ人の住んでいた家の門は、中庭へ向かって開きます。これはトルコ人がプライバシーを重要視していたからなのだそうです。トルコ人の家は残念ながら損傷が激しく、ギリシャ人の家はまだしっかりしているように見られるのは、木製と石造りの差なのでしょうか。

 番地表示

道は狭く、車は入ることが出来ないのでしょうか、一度も行きかうことはありませんでした。車にかわって活躍していたのが小さなバイクです。昔は馬や牛が通っていた道なのでしょう。100m先を見通すことも出来ないほど曲がりくねっており日本の城下町を思い出させます。それもそのはず?KULAには城壁跡は残っていませんが、ここもかつては城壁の中の町だったそうです。

すれ違う人は、皆さん温かく「こんにちは」と挨拶すると「いらっしゃい」「KULAを気に入りましたか?」と答えてくれます。道を尋ねるとちょうどそっちへ行くところだからと長い間一緒に歩いてくれたおじさんもいました。

 ANEMON OTEL

かつての大きなお屋敷のひとつZABUNLAR KONAGI(ザブン家邸宅)は2008年にホテルとして改修されました。9つの部屋があるANEMON OTELとなっています。

 この馬にかじられました・・・。

古い町並みから、現在の生活が営まれている商店街へ。こちらは1月1日だというのに鍛冶屋さんがトンカントンカンといつもと変わらぬリズムを刻んでいました。

 

 

寒いけれど春は近づいています。

    

☆現在のイズミル☆

Find more about Weather in Izmir, TU

※記事と直接関係のないコメント、特定の個人を誹謗中傷するコメントは削除させていただきます。