イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

TEMARI(手まり)

2013-01-13 00:47:53 | JIKAD・トルコにおける日本年

ある日JIKAD(日本イズミル文化友好協会)宛にこんなメールが届きました(以下一部抜粋)。

ご存知のように「TEMARI」は有名な日本の手工芸ですが、インターネットなどで見る限りトルコでこの工芸に本当の意味で興味を持っている人はいないようです。私の父は昨年から日夜を問わずこの手工芸に夢中になっています、様々なサイズやデザインのTEMARIを作っています。

このメールを書いた理由は、トルコと日本の友好協会として、トルコでこの日本の工芸にかかわっている一人である私の父の作品を通して、共同で何かが出来ないでしょうか、ということです。展示会や講演、教室やワークショップのような形でもどんなものでも可能です。金銭的な利益は決して考えていません。目的はトルコで知られていない日本の工芸をイズミルの皆さんに紹介し、二国間の文化にかかる橋となることです。ちょうどあなたたちがなさっているように。

息子さんからのこの心情あふれるメールに素直に共感し、JIKADの友達4人でTEMARIを愛するHAKKI DASKAN(ハック ダシュカン)さんを訪ねました。奥様のUGUR(ウウル)さんはアクセサリーやインテリアのデザイナーでイズミルの学生街の一角にブティックを持っていらっしゃいます。お店でメールを書いた息子のGORKEM(ギョルケム)さんが一緒に迎えてくれました。

挨拶もそこそこにいきなりHAKKIさんのTEMARIへの情熱が口から言葉となってあふれ出しました。糸のこと、デザインのこと、芯のこと、巻き方のこと、お手本のこと、次から次へとそれこそ糸を紡ぐようにお話はつきません。お邪魔する前に少しだけ手まりについてインターネットで下調べをしていきましたが、教本もないトルコで英語のサイトだけを頼りに試行錯誤を繰り返しながら作った手まりの数々にはただただ圧倒されました。

驚いたことにHAKKIさんの専門は地質学で、TEMARIを知ったのは2012年4月のこと。インターネットだけを頼りに作り上げたTEMARIの美しさはもちろんですが、その数の多さからHAKKIさんがいかに昼夜を問わず夢中になっていらっしゃるかがわかります。

ブティックにはTEMARIを使ったピアスやブレスレットなども置かれ、モダンなアクセサリーと和風であるはずのTEMARIが少しも違和感なく宝石箱のように同居する空間でした。1時間半あまり、HAKKIさんとのおしゃべりは尽きず、私達ももっともっと聞いていたいと思い後ろ髪を引かれながらお店をあとにしたのでした。

どんな形でHAKKIさんの手まりとJIKADがコラボレーションできるでしょうか、乞うご期待。

 

HAKKIさんのブログ「Temari Sanati Ve Daha Fazlasi/The Art of Temari and More」

奥様のHP「Ugur Daskan」

 

 

ブティック外観

    

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