あけましておめでとうございます。健やかに新年をお迎えのことと思います。箱根駅伝は日体大が総合優勝だったそうですね。実家が駅伝コースの近くにあるので、お正月の2日、3日はヘリコプターの音が近づいてくるとTVの中継を見ながらそわそわし出し海岸通の駅伝コースへ自転車を走らせる、そんな年もありました。
トルコの新年は1日がお休み、2日からは学校も会社も普通に始まります。貴重な1日のお休み、2013年初の旅の行き先は、イズミルから約150km、お隣のMANISA(マニサ)県にあるKULA。イズミルにお住まいの日本人Kご夫妻をお誘いしました。
今回の目的はカッパドキアを模してKULADOKYA(クラドキア)とも呼ばれている地帯を訪れること。きのこのような岩が林立するカッパドキアの世にも不思議な光景をご覧になった方も多いと思いますが、トルコは広い!その他にもあちらこちら、VAN(ヴァン)やKONYA(コンヤ)、ERZURUM(エルズルム)、AFYON(アフヨン)などにも見ることができるのだそうです。
KULAもカッパドキアのライバルの一つ。イズミルからアンカラに向かう道路を一路KULAへ。この日はイズミルを出たとたんに霧が立ちこめました。150km走っても、お昼近くになっても晴れない霧・・・KULAの街に入ってから道を尋ねる目的でチャイ休憩、そこから約15kmのところに「PERI BACALARI(ペリバジャラル=妖精の煙突)」の標識がありました。辺りは円錐形のコニーデ火山様の地形が見られます。
BURGAZ村の中に入ると峡谷が道の両側に広がり、霧でぼんやりした景色の中に羊や山羊が首につけた鈴の音だけが響きます。細い山道を車を進めると山肌にミニミニきのこ岩が見え始めました。4人で歓声をあげながら写真を写します。霧のせいで見通しが悪いのでどんな光景が広がっているのか、全体を見渡すことは出来ませんが、カーブごとに変化する光景には息を呑みました。
行ったことはないけれどグランドキャニオンのような、見たことはないけれどガウディの建造物のような、岩が次々と現れます。この地帯はトルコでも若い火山地帯の一つで歴史家ストラボンはこの地を「燃えた国」と言う意味の「KATAKEKAUMENE」と名づけたそうです。ここから25km離れたところにある火山の裾野には10,000-12,000年前の人間の足跡が見つかったとか。
道の両脇からすぐにこの岩を見ることができるので試しにさわってみると意外と柔らかいのです。粘土よりは固いけれど、このくらいの固さならばもしかしたら行くたびにこの光景は変化していくのがわかるんじゃないかと思えました。
保存地区にされている為、とにかく何もない!すれ違った車は1台だけ、あとは羊や山羊とそれを連れた牧人が岩の上の方をスイスイと歩いていくのみ。きっと春になったら色とりどりの花が咲いてまたまったく違った景色を見ることが出来るのではないでしょうか。霧のない景色も見てみたい、もう一度行ってみたい場所のひとつとなりました。
大晦日のイズミル湾、年越し花火。
☆現在のイズミル☆
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