すでに真夏のじりじりした日差しのイズミル、日焼け止めクリームに帽子にサングラスが必須の季節の到来です。
幼稚園組はやっぱりかわいいですねー。
6年生は「上をむいて歩こう」の曲で日本舞踊!を発表。
イズミル市郊外にEKIN KOLEJI(エキンコレジ)という私立の学校があります。EKIN KOLEJIは幼稚園から8年生まで(トルコでは小学校と中学校が合わさって8年制)400人あまりのこじんまりした学校ですが広い国土の割りに校庭もろくにない学校が多いトルコにあってこの学校のキャンパスは広々としていて緑も多くとても開放的でのびのびした環境にありました。
日本年を記念して庭に桜の苗木を植樹、七夕を真似て子供達の願い事が短冊に書いてありました。
EKIN KOLEJIでは毎年色々な国の文化や習慣の違いに敬意をもち、知識を深めることを目的に幼稚園から8年生までの全員がクラスでテーマを決めて研究をすることになっているそうで、今年は「トルコにおける日本年」と言うこともあり、日本一国にテーマをしぼって9月の新学期からこれまで色々な催し物をしてきたそうです。その集大成として5月3日から8日にかけて「異文化週間」としてフェスティバルが開かれました。
JIKAD(日本イズミル文化交流協会)も招待されたのでメンバー6人で7日の発表会にお邪魔しました。しかもスクールバスでの送迎つき。学校のHPに日本についての別コーナーがあるのですが、これがとても充実していて先生方の熱意が伝わり行く前からとても楽しみにしていました。
この日はベルガマから学校の近くを通ってイズミル方面へ移動する日本人ツアーご一行にも寄ってもらうという予定だったらしいのですが、急病人が出たとかでドタキャン、たくさんの日本人に発表を見てもらおうと意気込んでいた生徒も先生もがっかり・・・そこでJIKADの日本人約2名は一手に注目を浴び校舎に入るなり生徒達は「コニチワ」「ヨオコソ」「オゲンキデスカ」などなど覚えた日本語を一人ひとりが言いに来てくれました。
ロの字型の校舎で吹き抜けのホールが多目的広場の様になっておりそこで各学年がそれぞれの発表スタンドを出しています。幼稚園生から8年生までが踊りや歌、ピアノの発表をし、「お弁当コンテスト」なるものまでありました。名前、テーマ、材料、見栄え、説明の仕方などについて私も審査員となって点をつけてきました。皆夢があってかわいらしかったなあ。
クラスごとの研究テーマの発表者は、日本について調べたことを「説明させて下さい!」と寄って来てくれます。学年が上になるとトルコ語でも英語でも説明OKです。
「お弁当コンテスト」最終審査に残ったちびっこたち。
JIKADもホールの片隅にスタンドを出して緑茶の試飲と毛筆で名前書きサービスをしました。緑茶の評判は・・・でしたが、筆書きサービスは大好評でお昼休みになっても列が途切れませんでした。校長先生まで「この3つの名前(自分と奥さんと子供)をどうしても書いておいてください、妻が日本大好きなんです!」と。
この方は先生か父兄かわからなかったのですが、日本風お菓子を配っていました。旗も手作りなんですよ。
「日本の庭園文化」のセミナーの講師のドアン氏は大人対象の「盆栽教室」を開いて熱心に剪定する受講者の姿が見られました。
お昼は学食で給食をご馳走になりました。食堂の中まで日本一色、そしてメニューだって日本風です。本日のメニューは「味噌スープ、鶏の照り焼き、日本風チャーハン、はちみつがけバナナのデザート」。なんちゃって和風だけれどこんなメニューにしてくれるだけでも感激でした。
椎茸が入っているんですよー。
昼休みの後に講堂で表彰式がありました。再度歌とピアノ、8年生のからくり人形風ミニ芝居の発表がありました。
そしてなんと私達も感謝状を頂いたのです。生徒も先生も父兄も一生懸命日本について知ろうとしてくれている姿勢がとても嬉しくこれを機会に「日本語を習いたい」と言う生徒も出てきたそうで、小さな種かもしれないけれどトルコに日本の花が咲き実がなるきっかけになりそうで私の方こそ感謝状を送りたいなあと、抱えきれないほどの幸せパワーをもらって帰ってきました。
EKIN KOLEJIのHP(日本)→ http://www.ekin.k12.tr/japonya/
食堂の入り口のメニュー板、JAPANESE DAYとあります。
☆現在のイズミル☆