イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

URGANLI VE BAYINDIR(ウルガンルとバユンドゥル)

2010-05-06 00:02:12 | 

芥子の花。

日本のGWも終わりですね。連休明けのお仕事に憂鬱になっている方も多いのでは。5月1日はトルコも昨年から「EMEK VE DAYANISMA GUNU(労働と連帯の日)」の祝日となったので普段は土曜日は半日出勤の夫も2連休になり、1泊小旅行に出かけることに。昨年行ったBAYINDIR(バユンドゥル)のフラワーフェスティバルがちょうどこの時季なので今年も!でも温泉はちょっと違うところへ行きたいなあと調べてみるとお隣のMANISA(マニサ)県URGANLI(ウルガンル)と言う村に鄙びた温泉がありました。


有数の葡萄の産地であるマニサ、葉っぱも美味しそうです。


牛と羊の群れが通り過ぎるのを5分は待ったでしょうか。ものすごい大移動でした。

うちからURGANLIまでは80キロ余り、幹線道路から村への道を入って7キロばかり行くと地元の旅行業組合の様なところが経営している「URGANLI KAPLICALARI(ウルガンル温泉)」がすぐに見つかりました。広大な敷地にアパート風、長屋風、ロッジ風なそれぞれの宿泊棟と小さなマーケットとピデ(トルコのピザ)屋さんがあり、部屋にはキッチンもあるので長期療養の目的で来る人は自炊をしているようです。ここには大浴場はなく部屋に温泉を引いた大きなお風呂があります。来ている人もお年寄りが多いようです。





近くにはそれほど見て歩くところもなさそうなので車で25キロほどのMARMARA GOLU(マルマラ湖)に行ってみました。幹線道路以外ですれ違う車はトラクターのみ、どこまでも続くブドウ畑の中を走ります。本当にたどり着くの?と思い始めた頃きらきらと輝くマルマラ湖が見えました。日本だったらホテルやおみやげ物屋さんが並ぶ格好の観光地となりそうなロケーションなのに、ここにはなーんにもありません。観光地どころか湖畔にも畑が広がりたくさんの若い女性が畑仕事をしていました。







一軒だけ湖からの渓流沿いにレストランがあると、唯一とあるトルコ人のブログで読んでいたのですが、偶然看板を見かけたので私達もそこに向かいました。ここはSAZAN(サザン=鯉)料理が有名だそうで、鯉はちょっとーと思っていたそのブログのトルコ人も「目の前に出てきたら無言でむしゃぶりついた」と書いてあった通り、私達も普段なら選択しないであろう鯉に挑戦してみるとこれが絶品!大きな鯉丸ごと一尾を揚げてあるだけなのですがとても軽くて完食!お値段も良心的!で大満足でした。






注文すると鯉をつかまえるところから調理が始まります。

 
2人分の鯉を頼む勇気がなかったので1人分はキョフテ、これも美味しかった。

翌日BAYINDIRまでは直線距離で60キロ余りの道を山越えです。表示もろくにない山道なので何度も迷ったりひき返したり人に聞いたり写真を写したりでたぶん3時間位かかったでしょうか。でもこの山道がまた手付かずの自然がこれでもかこれでもかと目の前に現れて飽きることがありませんでした。名前も知らない花や深い松の緑、そう言えば学校のときに習った「柱状節理」の岩場もたくさん見ることが出来ました。




山道を走ってようやく下界が見えてきました。


オリーブがかわいい実をつけていました。

やっとのことでたどり着いたBAYINDIRのフラワーフェスティバル、最終日と言うこともあってか去年より人出も花も数も少なかったような気がしました。


てきぱき働き者の小さな花売り君。

暑くて日差しも強くくらくらしてきたのでアンネ(義母)やテイゼ(夫の叔母)、義妹にそれぞれ鉢植えを買って帰ってきました。少し早いけれど母の日のプレゼントです。






なんですか~?
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