イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

ATSUKO SUETOMI

2010-05-21 14:23:01 | イズミル暮らし・イズミル案内


3月に「日本年」行事としてお琴の末冨敦子さんとメゾソプラノのSERPIL SOLMAZ(セルピルソルマズ)さんによる「春の演奏会」がありましたが、今回はDOKUZ EYLUL UNIVERSITESI(ドクズエイリュル大学)の学園祭の一部として前回とほぼ同様のプログラムでコンサートが行われました。





会場はALSANCAK(アルサンジャック)地区にある「ST.JOHN ANGLIKAN KILISESI(聖ジョン聖公会)」。ALSANCAK駅の向かいと言う繁華な場所にあるにもかかわらずうっそうとした木立の中にあってここもまた別世界。イズミルの聖公会はもともと1625年にイズミルに住むイギリス人とレバント社の為に建てられましたが、現在の聖公会は1898年にイギリス大使館が購入した土地に信徒達の寄付で建てられたそうです。


150人ほどの会場、ほぼ満席でした。

前回のコンサートは大変な混雑で敦子さんのお姿はまったく見ることができず、琴の音も遠く聞こえただけでした。今回は敦子さんが一番前の特等席を確保しておいてくださいました。



お琴をじっくりと聴いてみたいと出かけたので、敦子さんの真ん前の席で琴の音に集中、申し訳ないけれどSERPILさんのソプラノは耳に入らず・・・。SERPILさんの派手派手豪華な衣装はイズミル出身の有名なデザイナーZUHAL YORGANCIOGLU(ズハルヨルガンジオウル)さんによるそうで、ZUHALさんご自身も一番前の席にすわっていらっしゃいました。


お琴の右側の楽器はKANUN(カーヌーン)と言う弦楽器。


ドクズエイリュル大学の学生達によるトルコ音楽のコーラス。

観客は大学の音楽部関係者がほとんどで日本人は私一人。琴の音もそうですが、この日の敦子さんの涼しげなお着物やコンサートに対する真摯さ、SADEな美しさ(トルコ語のSADEサーデと言う言葉が一番ぴったり来るのですが日本語が思い浮かびません、「派手」とか「豪華」とは逆の意味)が心に響きました。



たった一人の日本人「追っかけ」になった気分でお琴の音を堪能することができました。これからもイズミルでどんな演奏をされるのか楽しみに応援しています。 敦子さんお疲れ様、どうもありがとうございました。






トルコ国鉄ALSANCAK(アルサンジャック)駅。
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