イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

TIRE(ティレ)

2009-05-09 00:07:06 | 


DEREKOYU ILICALARI(デレ村温泉)での2日目、夫が「TIRE KOFTE(ティレキョフテ)を食べに行こう」と提案。もちろん異論はありません。下調べなしだったのでまたもや行き当たりばったり!



昨年の10月に日本から来てくれた友達と一緒に訪れたTIRE、その時は街中がパザル(市)となり、街の様子をゆっくりと見る機会はありませんでした。







パザルの屋台が出ていない街の中は静かで前回見た賑わいはないけれど、古い家並みが残る通りを気の向くまま歩いていると古いモスクや朽ち果てたようなHAMAM(ハマム=トルコの公衆浴場)が見えてきます。


現役のHAMAM。


こちらは今は使われていないHAMAMの女湯入り口。

一間口ほどの小さな銅製品を作る工房、素焼きの鍋や銅製品を売る小さな商店が目に飛び込んできます。







前回友達が夢中で買い込んだOYA(オヤ)を売っていたあたりはがらんとしていますが軒から色とりどりのスカーフなどがぶら下がってやっぱり見ているだけで楽しくなります。





アーチ型のドームを持つHAN(ハン=隊商宿)を思わせる建物が見えたので立ち寄ってみると、教職を定年退職したというおじさんが「どうぞどうぞ上も見ていってください」と案内してくれました。



TIREはシルクロード華やかなりし頃は、銅の集散地だったそうでこの建物も銅を取引する建物だったのだそうです。今は改修が始まり、NEY(ネイ=葦笛)、HAT(イスラムのカリグラフィー)、MINYATUR(ミニャトュル=細密画)などを学ぶことができる文化センターを目指して元先生はがんばっていらっしゃるようでした。





歩き回ってお腹もすいてきた頃、このHANのすぐ裏に見えたTIRE KOFTEの文字!一つのお店かと思って行ってみると、4・5軒のTIRE KOFTE屋さんが軒を連ねトルコ版「元祖」「本舗」の戦いを繰り広げているようでものすごい客引き攻勢でした。
一軒のお店に落ち着くとメニューも何もなくいきなり「何人前にしますか?」ときました。「え?何食べるの?」とこちらが聞くと「TIRE KOFTEです」と返事。どうやらメニューはKOFTEのみで勝負のようです。
店頭でコックさんが串に刺したKOFTEを焼き、それを火にかかっているたっぷりの溶かしバターの中にしばしつけると出来上がり!トマトとマイダノズ(イタリアンパセリ)と一緒にお皿に盛り付けられてサラダとヨーグルト、パンと一緒にサービスされます。TIRE KOFTEというのは塩と挽肉だけで作られているのだとか。



イズミルからもただTIRE KOFTEを食べるためだけに70キロの道のりを来る人がいるのだそうですよ。私達はDEREKOYUから約15キロを車で走って食べに行きました~。






TIREは牛乳、ヨーグルト、バターなどの乳製品が美味しい!
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