こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

う そ 八 百

2008-08-14 06:17:07 | Weblog
自給自足するエネルギーシステムを確保したとき 日本の自立がはじまる

地下資源に依存する現在のインフラのままでは 温暖化を進めて死期を早める

限りある資源は いつか 枯れるもの


希少価値が顕在化すると エネルギーコストは高まる

そうなる前に 人類は地球からの報復をもう受けはじめている

それが 気候の変動 ということだった


あたらしいエネルギーモデルが登場すると 不安は杞憂

地下資源を買う必要さえ 消えてなくなる

二酸化炭素の排出が止まれば 気候は元の状態へと時とともに回帰する


日本の生命線と呼ばれるシーレーンは 意味を失い

産油国は 販売先を失う

温暖化を促す禁断の資源は 商品価値を手放す


ドルの需要は急速に減り WTIは平等な条件の下で再構築を目指すだろう

原油の価値は 高分子化学の分野に限られ

石炭は採掘しても間尺にあわないものとなる


日本がこれまで自立することができなかったのは 資源に恵まれない国だったから

アメリカの庇護の下で 委託加工貿易に活路を見出して日々の暮らしを支えてきた

原材料をアメリカから輸入して 低賃金の労働力を使い 

加工した製品をアメリカへと輸出する形体で 国を回復させてきた

加工賃を貯めて国内の生産性を高め 高度成長期へと結び付けていった


日本がたどってきた道筋のあとを韓国が追い 台湾がそれに倣った
 
シンガポールとマレーシア タイ インドネシアなどが続いてきたのだったが

中国の一部で門戸を対外開放したことから

中国向けの委託加工貿易が急拡大して 中国に外貨が集中するようになっていった


中国は世界の生産基地となり 世界最大の消費市場へと10年で成長を遂げている

その成長性の高さが 海外からの投資だけでなくドルの過剰流動をも呼び込んだ

中国の成長は 今もなお極めて著しいものがある

外貨準備高は 日本の二倍の水準になろうとするまでに短期間で膨らんだ


これらの経過の裏には 

物資の円滑な流通と製品を加工するための電力の確保が 重要な役割を占めている

エネルギー資源の供給がなければ 中国の高い成長率は維持されてはいなかった

その事実を知っているからこそ 

中国政府は産油国との関係強化を最優先ですすめている


その中国を追いかけてきたのがベトナムであり つづいてインドが急追をはじめた

原油の需要は増えることはあっても 減ることなどはありえないはなし


地球の温暖化は進むばかり 

止まるという見通しはゼロ


そのような情勢が否定できなくなったとき 

CO2の80%削減という話が湧いて出た

実現不可能な目標を掲げなければならないほど 

地球の状況は既に大きく悪化してしまったのだった


だが 未利用エネルギーの新しい使い方が示されたとき

世界の様相は一変する


相転移トランスのもつ意味を知れば 何が起きるのかを理解するのはたやすい

そのシステムが日本からでなければ手に入らないことが分かると

世界のリーダーとなるべき存在は 自ずから定まる
 

問題の所在は エネルギーの取り出し方にあって 使い方にはなかったのだ

日本政府が問題の本質をしっかりとみていれば 

温暖化が問題になるようなことはなかった

アメリカを援けることにしかならない石油を大量消費するエネルギーモデルに 

今でも日本政府は拘っている 


その国が二酸化炭素の排出量を80%減らそう という提案をサミットで唱導した

実行手順については 何も示されず

達成するための目標期限だけが いつの間にか先送りされてしまっていた



日本が道を誤ったことが このときに確定したのだった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする