こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

禍 転 じ て

2017-02-25 20:33:17 | Weblog
温暖化現象の実害

を疑っている

その事実を

隠そうとしない

指導的立場にある

無知な階層

の構成員たちは

目で見ることのできない

ことがら

以外の要因を

認めることができない

という共通の症状に

囚われている


目に見えない変化など

存在する筈がない

という強い思い込み

に基づく頑なな姿勢を

これからも保ちつづける


温暖化を生み出した変化の

濫觴を探っていくと

エネルギー産業へと

至る

温暖化を肯定してしまうと

エネルギー関連産業のすべて



存在理由を正当化する

ことが

たちまちできなくなってしまう


二酸化炭素が目に見えない

という特徴を逆手にとって

気候の変動は温室効果ガス

の所為ではない



有害な変化

を肯定することを

避けてきた隠然たる勢力が

未だに活動している


この勢力に共通する特徴的な性質は

温暖化を否定しなければ

成り立たない産業のどれか



必ずどこかで繋がっている

というその点にある


温暖化を認めてしまうと

生活の糧

である地下資源から得ている

莫大な利益を

いつかどこかで

手放さざるを得なくなる

ことが分かっているからだ


己の利益獲得手段を

否定することになる温暖化

という現象を

否定することができれば

地下資源にまつわる壮大なビジネスを

これからも続けていくことが

抵抗なくできるため

安泰に暮らすことが

暫時

可能となる


二酸化炭素の有害性を認めなければ

エネルギービジネスは

繁栄を続けることができ

地下資源の大量消費で

経済活動を円滑に

増大する効果が

取り敢えず

制限なく

得られる


地下資源の埋蔵量に

限界らしきものはなく

未発見の埋蔵資源に

事欠くようなことは

当分おきない


採掘コストの上昇だけが

エネルギービジネスの桎梏となって

時の経過と共に

深刻な問題として

地表へと残されるようになる


将来のことをいま

懸念する必要性はまったくなく

当座

得られる利益を最大化する

という事の方に

重大な関心をもつ勢力が

温暖化現象を否定する立場をとる


環境異変が既に多く起きている

その事実を

よく承知していながら

目で見ることができない

という証拠能力の不完全性に乗じて

気候変動が温室効果ガスの結果だ

とする論法を

否定することを熱心に続けている

ほどその活動の主体成分である

参加者の本質は

極めて

おろか


狂信的なその姿勢は

判断能力を疑って然るべき

十分な理由を証拠だてている



温暖化を防止するためのパリ協定が

実効を上げられないことが

過去の事例に照らした上で

既によく分かっている以上

温暖化防止という名の

既存の環境保護活動は

そのすべてが無効となることが

規定の事実となっている


温暖化防止活動が成果を挙げられなければ

温室効果ガス以外の何か

を導入しなければならなくなる

時間稼ぎをしている間に

利益を得ておこう

という本音のサモシサ

が露骨にみえるほど

単純化された構造となることを

意に介さない

強靭な意思を

狂信的なほど

保ちつづける


これまでの経過が

よく証明しているように

環境投資に莫大な投資を重ねても

問題の所在を把握しそこなっている以上

温暖化現象が止まる

とする理由は

一切ない


世界中が温暖化の原因を

よく承知していながら

その実

原因物質である二酸化炭素

の排出量を三十年以上に亘って

僅か1ppmも

減らせないまま

過ごしてきた


CO2の大気中の濃度は

一貫して増加し続けている

という事実が

止まらない温暖化を地球へと与えており

環境投資のすべて

が無駄な努力

となっている事実を根拠に

地下資源の大量消費が

温暖化の原因である

という論理を

疑う必要性を

自信なさそうに

訴えていたものだった


気候変動を嵩じさせたということが

自然災害をより狂暴化させ

それによる洪水と

海面水位の急速な上昇

とを地表へと齎したという

経過を検証せずに放置したまま

温暖化は事実に反する

という思い込みを勝手に募らせ

結果の出ない環境投資をひたすら続け

莫大な国費を無駄にする

行為に対する批判

へと認識をすり替えることにより

エネルギー投資で儲けてきた

過去の栄華を忘れられずに

科学を否定する立場へと

自らを追い詰めて

思考力が不在となったままの判断で

欲望に塗れた

資本提供者の末裔たちに

失地回復の好機とばかりに

温暖化をウソと決めつけた


温暖化を理由とする

ビジネスチャンスの喪失を

経済的損失の根源

と位置づける一群が

温室効果ガスの有害性



指導的立場にある大統領自らが

明確に否定してみせることで

成果なき行動に過ぎない

環境保護運動を目的とする

無駄な投資が生む

膨大な規模となった損失の累計

を非難する攻撃姿勢へと

戦略を転じようと試みた

というのがコトの顛末


エネルギー消費を遠慮することなく

推し進め

経済成長を急ぐことにより

資本の有効利用を

効率的に行って

アメリカ至上主義運動を

合理的な方法だと身勝手に思い込む


止まらない温暖化を生んだその理由を

正しく知っていたのであれば

環境投資を無駄に終わらせずに

有効需要の創出へと導くことは

容易にできた


投資を損失へと導いたのは

調査検証を怠ってきた

すべての当事者


交流電流の性質を理解できれば

発電用燃焼炉の火

を落とすことができない

ことくらい

真っ先に理解することは

できていた


交流送電がインフラとなっている社会では

エネルギー消費を減らす効果は

何一つとして

得られない

再生可能エネルギーを増やしても

火力発電の稼働率を引き下げることは

できない


周波数を安定化

させておかなければならない交流電流は

発電機の回転数を

変動させることがそもそもできない


周波数を成り立たせている位相は

常に同一性を保っていなければならず

発電機の回転数が変動するのを

極端に嫌う


このため火力発電所の交流電源は

なにがあっても

その円運動量を常に

一定の状態に保っていなければならない

という制約に縛られていた

これが節電で二酸化炭素を

1マイクログラムも減らせずにいた

その理由


無駄な投資のあれこれが

節電努力を無駄な行為へと貶め

再生可能エネルギーを大量に導入しても

火力発電所の燃焼炉が

エネルギー消費を寸毫も減らせずにいた

たった一つの原因

となっていた


交流電源の出力変動は

安定していた周波数を

たちまち乱す

という点で

使えない電気エネルギーへと

一瞬で交流電流を

変えてしまう


電力分野に関する限り

一切の温暖化防止活動は

無効に終わる定めにあった

その事実を電力業界が

黙り通している

ということが

温暖化現象を否定する勢力に

論理的な根拠を与える時代が

ついにやってきた


内燃機関やその他の燃焼炉なら

地下資源の投与を量的に減らせば

副生性物質である

酸素化合物の代表的存在

即ち

CO2とH2Oの排出量は

投入量の低下に応じて

自動的に減少する


省エネ効果を数値で立証することは

当然ながら問題なくできる

取り分け移動体の電気化は

自然エネルギーで生み出した電力を

蓄電装置の能力次第で

長距離走行を可能にする

ほど能力的に高められるものとなる


移動体に

電気エネルギーを増幅して取り出す装置

を装着することにより

走り続ける状態を維持したまま

充電することが可能になる

この方式を採用したEV(電気自動車)は

どこまでも

止まることなく走り続け

充電するために

止まっている時間をゼロにする


放電しながら充電もする

という方式

の移動体となることから

イニシャルエネルギーを

一度だけ与えておきさえすれば

微小な電力を増幅して取り出す

ことが可能となり

半永久的に走り続ける

ことが難なくできる

移動体が内燃機関を放逐する


交流の長距離高圧送電を見直せば

独立分散方式の小型電源へと辿りつく

この方式に統一すると

すくない電気エネルギーを

増幅して取り出す装置が

地球規模で

国際展開できるようになる

エネルギーコストはゼロとなり

経済成長は急速に加速する


温暖化現象を否定するとしないとに関わらず

地下資源を用いないエネルギー創出法

の存在に気が付けば

環境異変は安定裏に収束し

経済は無駄なコストと縁を断ち

実り豊かな繁栄が約束される


そのための条件となるのが

平和本位制という

これまで文明が経験したことのない

新たな枠組み


エネルギーコストを発生させない産業は

その装置が生む利得を享受することで

国際社会の模範となることができ

破壊のためのコストを葬って

繁栄を築くための努力を

急ぐことを可能ならしめる


新しい通貨交換制度となる

平和本位制の導入が早まると

軍備なき国家が享受する

軍事費の逓減効果で

公平な繁栄を道連れに

恒久平和の実現を目的とする

共生系

の誕生もまた

早まる


防衛費の拡大を迫らられる原因は

外交の不手際
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判 断 能 力

2017-02-19 08:17:14 | Weblog
持続的な経済成長を

前提

とする社会体制の枠組みの下では

エネルギー消費を急ぐ

ということが

資本循環メカニズム

を刺激する結果を導き

地下資源を大量に燃やして

熱エネルギーを取り出す

その行為が

大気中の酸素(O2)と

大量の炭化水素

即ちメタン

CH4を構成する

成分の一つ

である

CO2を一分子作るとき

その二倍の水(H2O)が

異なった酸素化合物として

大気中で合成される


この二種類の酸化物はそれぞれ

温室効果ガスという性質を共通に持ち

CO2は大気圏全体を温め

H2Oは気体状態で

熱の移動に直接関与し

上空でその熱を留保する


寒気に触れて冷え

ガスが液体化するとき

水蒸気を凝固させて水へと変え

雨として地表に落とす


水蒸気の発生量が多ければ多いほど

冷えて液化したときに

雨へと変わるその量も

当然のこととして

増やされている

降水量を増やす結果となる

大量の水蒸気の供給は

集中豪雨とそれによる洪水の被害

を世界中で産み落とす

メカニズムを惑星へと

僅か三十年ほどの短い間に

すっかり定着させていた


最終的に海面の水位を押し上げ

島嶼国家を水没させてしまうほど

その影響は

きわめて大きい

水という酸素化合物は

自然条件の下では決して分解せず

その化合物としての安定性の高さ故

この地球を水の惑星

と呼ばせている

こうして時が立つほどに

水の絶対量は増え続け

陸地を小さく狭めてゆく


海岸線の総延長距離を

総体的

かつ

一方的

に圧縮して

最終的に水没する地表を

拡大する

というのが温室効果の

なれの果て


CO2増加の影響は

温暖化現象と早くから断定されており

国連主導で

気候変動枠組み条約

の制定と履行が

熱心に続けられてきたのだったが

二酸化炭素の濃度は上がり続け

一向に経ることなく

着実に

上がり続けるようになっていき

その濃度は

先年ついに400ppm

へと高まった


CO2を実際に減らした

とする事実は

これまでに皆無

名目値を積み上げたことで

温暖化を止めた

積もりになっている

というのがこの文明の

現実の姿


その最大の理由となっているのが

交流電流による長距離高圧送電

というインフラの世界化である

という事実に

現代文明は未だ気づかない


交流電流には周波数

という避けがたい成分があることから

発電機の回転数を減らすことが

絶対に不可能となっている

つまり

出力調整をすること自体

本来できないことだったのだ


節電すれば発電量が減る

という勝手な

その誤った理解が

止まらない温暖化を生み出した

周波数というのは

発電機の回転数が

規定する条件となっている

回転数を減らせば

周波数変動が発生し

使えない電力だけが

ただ増える


このため

省エネ節電努力は

おしなべて

環境の復元に何一つ

役立ってはいなかった


同じ理由で

再生可能エネルギーもまた

経済効果の導出と

環境効果の定着に

まったく寄与していなかった

何故なら

交流電源の稼働率を

有効に減らした

とするその事実を

数値で確認するための

データ

がどこにも

残されていないからである


再生可能エネルギーが環境投資として

有効なものであるのなら

電力会社の経営は

とても楽なものになっていた

筈である


地下資源を輸入する必要を

自然エネルギーが消す

という能力を

聊かでも

発揮することが

できていたのが事実なら

地下資源を輸入しなければならない

とする理由のすべては

消えていなければならなかった

からである


再生可能エネルギーが巷に増えても

発電所の燃焼炉が

その出力を適宜変えていた

とする事実

を証明する能力を

電力会社の総ては

打ち揃って失っている


電力分野に関する限り

環境投資の一切は

悉く無駄となっており

有効需要の創出を

自らの存在が阻む

というサイクルを

疑うことなく

常に成り立たせてきたものこそ

秘密主義に徹する

業界の頑ななその姿勢

が生み出したもの


思い込みによる錯誤



国民へと与えたものの

正体


問題というのは

その事実に

誰一人

未だ気付いていない

というそのこと


日本経済が有効需要の創出に

たとえわずかでも

成功していたのなら

景気の長期的低迷とデフレ経済の双方は

共に存在することを

許されていなかった


国家予算の相当量を

効果のない

無駄な投資のあれこれ

に注ぎ込んできた

ということが

いま

国民の生活に

祟る時代となっている


交流電流に周波数が不要なら

出力調整は

随時

実行することが

簡単にできていた

周波数のない交流電流など

存在し得ない

周波数を成り立たせているのは

磁場を変化させる

という条件が

発電にとって

必要不可欠なものであったからこそ

できていた基本条件だったのだ


起電力は

磁束密度と磁場変化

の割合に常に等しい

周波数が高ければ高いほど

電力を誘導する能力は

向上して高まる


変圧を制御可能にした

この誘導法則が

電力業界の秘密主義

によって

容易に理解できないもの

へと変容させられていた

ということが

電力会社に延命さ許し

温室効果ガスの濃度上昇を

一貫して高め続けさせることで

止まらない温暖化

を生み出した根源的な

その理由


エネルギーが不要なら

経済の成長は期待できず

景気の低迷を

長期化定着させた

という経緯の挿入が

財政支出を一入劣悪化させ

国に膨大な規模の借金を

抱え込ませることに

大いに寄与した


誘導法則を理解することができるなら

地下資源を必要としない

方法が複数ある

ということに文明は

おそらく

より早く

気付くことができていた


電力業界の秘密主義

というものが世界中の環境投資を無効化し

止まらない温暖化を

地球規模で

短期間に蔓延させた

気候変動が生んだ

自然災害の増悪は

その結果


超伝導応用電源の誕生は

永久電流を電源化することにより

使っても減らない電流を

二次的に

制限なく

発生させ続けることを

可能にする


必要な素材と装置は

既に製品化されている

これらを取捨選択し

改めて再統合することにより

意味のあるシステムとする方法

へと結びつけること

これまでまったく

できていなかった

知識階級の怠慢が

地球環境と生命の多様性に

重大な影響を

もう既に

与えているほど

無知が生む錯誤は

大いなる禍となって

生命を圧迫する

要因となって作用する

時代を今に引き寄せた


思考力の不在が生む

認識能力の劣化と

秘密主義による意図的得な韜晦

こそ

温暖化を恒常化させている

その元凶


教育の高度化によって

思慮を深める過程が

蔑ろにされたことにより

文明の劣化を速めた


自覚なき誤った認識は

錯誤を果てしなく再生産し

温室効果による生命の喪失と

降水量の増加による

海面水位の急速な上昇を

この惑星にいま

強く

及ぼしている


経済効果を引き出すために

環境効果を犠牲にする

現在の枠組みは

有害な結果となって

末永く地表へと残され

水の惑星は

文明と共に

高い確率で

間違いなく

水没する


生き残った生命は

狭く限られた

僅かに残された

かつて高地

と呼ばれた僅かな地表で

ひしめき合って

暮らすこととなるだろう


問題の本質を悟るなら

未来のエネルギー創出法を活用し

平和状態の実現と

それによる適度な繁栄の上に

経済合理性を打ち建てることは

不可能なことではない


判断を下すための僅かな認識の差

の違いが

生命と惑星の条件に影響を及ぼし

辿りつくべき未来の相を

決定づけるものとなるよう

作用する
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経 済 認 識

2017-02-12 08:43:50 | Weblog
市場規模の拡大

を善である

と堅く信じ込んでていた

既存の経済システムの参加者は

スケールメリットの獲得競争

へと突入し

資本効率の最大化

を目指して活発に活動し

市場規模の速やかな極大化

つまり

グローバル経済

を志向するようになったのだった


資本循環の手段として

世界中で重宝されていた

機軸通貨としてのドルの需要を

市場原理で引き上げさせては

ドルの供給機関となった

国際金融資本が

持ち高庁調整や

需要動向の変化

などで機敏に

通貨価値の調整と制御を

直接行うことにより

そこに生じた通貨価値の差

を効率的に取り込むことで

利益の確定を推し進め

然る後にドルでの再回収を

改めて図る

というビジネスを

世界中の市場で

展開させてきた


ドルで外貨を買うと

ドル安外貨高となり

海外市場で獲得した利益を

ドルで回収することで

ドル高外貨安となるサイクル

を繰り返す


国際金融資本の利益獲得法は

このような仕組みに上に

成り立っている


ドルの需要が急激に高まると

その供給量を増やして

過剰なドル高が実現しないよう

通貨価値を人為的に引き下げ

それが低下したと思われる

絶妙のタイミング

を見計らって

急激な変化を生まないよう

小刻みに

入手済みの

相対的に価値を高められた

特定の外貨

を売って

暫時安くなった状態にあるドルを

効率よく買い戻す


通貨交換で利益を捻出する市場が

為替相場として

信用経済の構成概念の一つへと

こうして位置づけられた


そこで生じた差益は

ドルを売買する度毎に

増加して積み上がる

という構造を成り立たせている


ドルが高くなったときには

そこに生じている価値

の優位性を利用して

伸び代を多く持つ市場

を有する国の通貨を

好条件で手に入れるチャンス

その後

市場への資本投下が量的に高まると

相対的に値を下げたドルを

有利な条件で

効率よく再び買い戻すことで

利益を複合させて

過分の富を永く得ることで

存在意義をドルの発行国へと

利益の還元という手法で

長期間伝えてきた

この仕組みが1%対99%へと

所得格差を押し広げることとなり

なりふり構わぬ国家エゴ

の横行する社会構造を導いた


どちらに転んでも

国際金融資本には

通貨交換の度毎に

利益だけが積み上がる

という仕組みを

ドルショック以降

営々と築きあげてきたことで

より洗練された方法が定着し

ドルの供給権をもつアメリカに

国際金融資本勢力と

投資ファンドとが

北米大陸に利益を積みあげさせることを

許してきた


経済の現代史

にはその事実

が歴然として存在する


その仕組みのありようが

株式相場と同じモデル

であったことから

利益獲得を目指す組織は

独自にファンドを創設したり

既存のファンドを利用したりすることで

投資機会を自ら率先して増やすことにより

通貨交換の往復で生じる差益だけでなく

海外投資が生み出した投資利益をも

同時に手に入れる体制を

急速に整えてきた


その利益至上主義が

ドルの過剰流動性を増殖させ

北米大陸へと還流してきた

莫大な規模のドルを

国内市場へと展開させたことにより

信用度の低い階層を対象にした

不動産を担保とする融資

を競って拡大させる競争を実現させた


信用度の低い

つまり返済能力に問題のある

階層を対象とした

融資リスクを減らす目的で

債権を証券化することで

業界内部で

再販売する方式を取り入れて

リスクの分散化を図っていた


その方法は

保険業界を発展させてきた

リスクを分担して引き受けるその割合で

利益率も変化する

という仕組みと

なんら変わらない制度となった


その比率割合を

債券購入時に証券に書き込み

裏づけの保証として名を記す

アンダーライトした者たちが

利益を分配して手にする権利を得る

というとてもプリミティブな制度

の証券化に過ぎない



サブプライムローンはこうして

アメリカ全土に拡大していったのだったが

五年後の利率偏向期を一斉に迎えたとき

返済不能に陥った債務者が

大量に発生してしまうこととなり

証券化された債権の総てが

一斉に焦げ付いた


その規模が

誰にも特定できない程

裾野を広げていた

ということが

その直後に

リーマンショックとなって

世界中の金融市場を震撼させた


資本を制御する者供が

欲望を抑制することができずに

信用経済を犠牲にした

という拙い顛末が

金融市場へと

このような経過をとって

しかと残された


一介のローカル通貨に過ぎなかった

アメリカのドルが

機軸通貨となったことで

資本移動のあらゆる場面で

利益を効率よく積み上げることを

可能ならしめ

そこに付け込んだ

最も欲の深い

資本供給者となっていた

国際金融資本の一郭が

ほぼ一瞬で

崩れ去った

という結顛末が

リーマンショックと呼ばれる

極めて重篤な危機

を金融市場全体へと押し付けた


夙に成り立っていた信用経済を

国際社会が温存しようと試み

G20を急遽創設し

資本市場が二次被害へと発展する

惧れの高い危機的状況への突入を

かろうじて回避した


通貨統合を果たしたEUでは

信用不安がそれ以降高まることとなり

デフォルトの連鎖が

重大な懸念材料となっていった


通貨統合に参画していなかった

英国では

自決権の確保を最優先課題と認識し

統合された共通市場からの離脱

を国民投票で選択する道

が選ばれた


市場規模の無批判な一方的拡大

がEUからのイギリスの脱退

所謂ブレグジットを生み出した


グローバル化を目指した

市場主義経済は

アメリカでリーマンショック産み落とし

EUでギリシャ危機を経て

ブレグジットを導いた


国際経済は規模の拡大を目指して

市場統合へと一斉にシフトしたのだが

ベクトルを反転させる

デフレ経済のグローバル化

という現象に捉えられてしまい

国際経済から

成長し続ける力を

奪い取られる事態となった


ドルが基軸通貨となっている限り

アメリカの優越は

信用経済の拡大によって担保され

その他のすべての外貨は

ドルの供給を急がせる役割

を与えられ

過剰流動性の増加を許容して

ドルの流通に関する寛容度

を高める役割の実施を

避け難いものとして受け容れた


国際金融資本に膨大な利益を賦与し

ドル余り現象を加速して

過剰流動性の増加を解消する目的で

中国を世界の生産基地にする

という方向付けが俄かに生じ

ドルが余り続ける状況は希釈され

中国大陸以外で

通貨インフレが発生する

惧れはそれにより暫時遠のいた


世界中に分散していた大量のドルが

中国大陸へと押し寄せるようになっていき

人民元が一斉に買われて

その価値を急速に高めたが

共産党政府は自国通貨を

躊躇することなく

積極的に追加発行し

人民元通貨価の上昇を抑え

ドルを大量に買い進めて

元安ドル高状態を持続させる方法を編み出し

獲得した大量のドルで

人民元のシニョレッジを担保させる

という仕組みを定着させた


こうした経過が

中国を世界最大の債権保有国へと

短期間で押し上げただけでなく

過剰流動性を吸収した人民元を

軍事力の拡充へと振り向けることを許し

海洋権益の拡大を核心的利益

として位置づけさせたことにより

航空母艦を手に入れたことを契機として

南シナ海の一部を領土化して確保する

という暴挙を正当化し

国際法に解釈を持ち込んで

緊張状態を徒に高める経過を

置き去りにした


だが中国を起源とする一連の変化が

人民元を基軸とする経済圏

の建設を進めさせはしたものの

AIIBは所期の成果を相変わらず遠ざけており

外貨準備を大量に失い続けるサイクル

へと陥ってしまい

人民元に固有の通貨価値

を担保する基本的能力の脆弱性に

世界中を気づかせた

ということが

資本流出を却って急がせる

という皮肉な結果を引き寄せた


今後の世界経済は

リスク回避を優先する投資姿勢と

信用収縮へと向かう反転した波とが

相互作用する時勢を導き

短期間で金満国家となった中国を

ドルが回避する傾向を

より強めていくことで

大量に発行した人民元の厚み

がその理由となることによって

中国経済へと逆襲する方向

へと作用する可能性を高める


世界は将来の変化を

ただ傍観していることしかできない


アメリカが推し進めてきた

ドル経済圏を拡大させる行為が

政治経済の枠組みの限界

を急速に露呈する時代が

ある日唐突に訪れる

かも知れない


急成長した経済は

急減速で平衡状態を

取り戻そうとする


市場主義経済は

経済成長が鈍化するようになったとき

収縮していくそのどこかの過程で

ハイパーインフレを

中国大陸で引き起こす

経過から逃れる術を持たない


経済力学の方向性は

未実現の破局

を五年ほど前から

逸早く暗示していた

経過の遅速はあるにせよ

どこかで調整局面が

確実に訪れる


回避する方法がない

という訳では

決してない

思考力の有無が

そのたった一つの

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学 習 以 前

2017-02-05 05:47:41 | Weblog
強者の論理は愚か者の指標

弱者の行為は臆病者の証

力に恃む国家

そして国民は

それであるが故に

相互で

勝手にぶつかり合い

消耗戦へと突入して

国力を最終的に

脆弱なものにする


ソ連という特異な国家群が

一方的に内部崩壊してしまったために

アメリカは同盟関係を維持する理由を

一日で失ってしまい

イデオロギー対立に代わる

別の敵対勢力の台頭

を密かに希求するよう追い詰められた

仮想敵という名の

架空の存在を急遽捻出し

有事に備えておくための

合理的理由をアメリカの納税者である国民へと

押し付けた


日米同盟の維持

を目的とする米高官側からの

合意に関する

再確認交渉が

90年代当初

新聞紙上を賑わせていたものだった

先日の訪日は

当時のそれと

状況がよく似ている


バブル経済が潰れたことに

誰も気づいていなかった

その時代

92年になってさえ

土地を買いあさる勢力が

地上げと呼ばれる土地買収を

熱心に続けていたほど

土地神話に対する信仰は

底堅く

日本経済に致命傷となる

負の経過

を積み上げさせていた頃のこと


日本経済の著しい成長ぶりが

ソ連型共産主義体制を

大いに差別化するものとして使われ

経済格差を毎日のように

見せつけられていた計画経済圏で

制度欠陥の存在を

日本の繁栄が

決定的なものにしていた

そんな時代のことだった


ソ連が脆弱化したことを察知した

米政権は89年

政治的対立による反目

の増長合戦を募らせていた事態を憂慮し

それによる軍事費の増大を

互いに抑制する目的で

俗受けする軍縮

についてそれぞれの都合で

抵抗なく合意した


ソ連の経済が

再構築を意味する

ペレストロイカを実施しても

一向に回復しなかったために

国民の信認を失った

共産党書記長だったゴルバチョフは

失脚して幽閉されてしまい

大統領制への移行がその後円滑に進み

エリツィンがロシアの新大統領

に就任した


アメリカの大統領は

軍産複合体制の利益代表を兼ねていた

パパブッシュだったが

軍縮の合意が現体制にとって

強い下押し圧力となったことから

新たな敵を創出する必要に

アメリカは俄かに

強く迫られるようになっていた


イラクの独裁者を背後で唆す

行為を人知れず行い

クェートに侵攻させる形で

占領を進めていた八月から

翌年の春にかけて

湾岸戦争を主導して

戦闘の様子

を映像で世界中へ

具に報道させたことにより

アメリカの持つ軍事力の優越性を

世界中に誇示し

米軍の存在意義を示した後

湾岸戦争を

短期戦で終結させた

そのことが後のイラク戦争へと

繋がってゆくこととなる


この時の攻撃で米軍の戦闘能力の高さ

を世界が知ることとなり

反米国家の最右翼

を自認していた

リビアのカダフィをアメリカに帰順させ

アメリカの力による平和

所謂パクスアメリカーナの再定着を

内外に示す結果を引き寄せた


この時の戦費調達で増税を行ったことから

米国民の信認を失い

逆に反感を買ってしまった

パパブッシュは

一期四年で退くこととなり

後を襲った民主党のクリントン政権が

双子の赤字で苦しんでいた米経済を

ロシアという新市場を得たことで

リセッションから抜け出させ

ルーブル経済圏をドル経済圏へと取り込み

<なにはともあれ>

アメリカを黒字国家へ導いた


こうして繁栄を取り戻したアメリカは

ブッシュジュニアの時代となったのだが

就任した年の新会計年度の最初の月に

同時多発テロ

所謂9.11を引き起こし

その報復戦とイラク進攻を

続けざまに行って

アメリカの財政を赤字へと再び転落させ

不足するようになった戦費の調達を

増税以外の方法で賄わざるを得なくなり

原油相場を五年に亘って

高騰する状態へと

共和党政権が

WTIを誘導して

高め続ける一方的な経過を

国際経済全体へと押し付けた


地下資源を決済するための通貨

となっていたドルの特性を利用して

原油相場を高値誘導させ

ドルの需要を

それにより人為的に拡大し

国際経済に負の圧力を

アメリカが意図せずに与えた

ということができるだろう


その結果

ドルの属性となった過剰流動性は

更に一層高まり

ドル余り現象を嵩じさせて

アメリカ本土で

サブプライムローンを焦げ付かせてしまった


リスク回避の目的で債権を証券化した

ということが

不良債権の規模を

誰にも分からないほど巨額なもの

へと押し上げた

こうして

デフォルトが確定した段階で

証券化した債権のすべてを

一瞬で

焦げ付かせる事態へと至らしめた


これがリーマンショック

を経済史に残すこととなり

国際経済から成長を奪い

デフレ圧力を強めて

先進諸国の失業率を同時に高め

導入済の付加価値税を引き上げ

その行為で経済活性を逆に失う

という展開を導き

安定飛行へと移っていたEUから

英国を離脱させる結果を得ただけでなく

成長を続けていた国際経済の足を引っ張り

アメリカにトラムプという名の

大統領を誕生させた


力を誇示することで成り立つ

パワーポリティックス

に依存する国際社会が

信用経済を成り立たせていた

その枠組みに重大な

根源的というべき打撃を与え

エネルギーコストを長期間高めつづけたことにより

可処分所得を必然的に圧迫し

雇用の質を劣化させ

雇用機会も失って

貧困を起源とする破戒活動へと

テロリスト予備軍を走らせ

ISという組織を

米軍が中東から去った機会に乗じて

宗教で正当化した実体をもたない

自称国家として宣言させ

宗教による世界支配を試みた


身勝手な解釈で合法化された

偏った宗教認識の関与

が問題の深刻さを増幅し

修復し難い対立を

宗派間相互へと与え

ISと自ら名のる勢力に

信仰の証明を破壊で行う

という手段を通じて

際立たせていくことで

有利な条件を手に入れようとする

第三勢力を結集させ

対立する勢力同士が

互いに潰し合う

という関係性で惑星を満たそうとし

劣悪な様相を

一層濃くする経過を

浅慮による攻撃性が

戦争難民を大量に生み出した


これら一連の変化には

指導者の劣化以外に

原因と呼ぶべきものは

見当たらない


濫觴を求めて川を遡れば

教育のあり方

へと一直線で辿りつく

思考力を失った指導者は

判断を誤ったことすら

理解することが

そもそもできない

その極端な事例が

アメリカの新大統領の姿に見られる

ということを

凝縮された事実

が雄弁によく物語る


力に恃む者すべては

力によって潰え去る

驕る平家は久しからずの譬えの如く

万物は有為転変して

接して定まることはない


帝国主義は必ず破綻し

犠牲とされる生命の数が増えると

その後になって

復興期が

何事もなかったかのようにして訪れ

しばしの間繁栄を閲した後に

対立を理由とする覇権の掌握

を求める行為が繰り返し

訪れる


このサイクルを断ち切るために

必要なことは

環境負荷を生まない

優良な電源の開発

によるエネルギーコストの低下と

それによる安定した経済的繁栄

の実現を前提とする

平和本位制と呼ばれる

未来型の枠組み

の創設以外に

選択可能で有効な方法は

他にない


力の差を前提とする支配体制は

遅かれ早かれ

必然的に行き詰る

歴史による学習を無効にしたのは

知識を競う形式の

欧米型の教育制度


知識の量を増やす教育が

利益の獲得競争を引き出し

世界中の市場が規模の拡大を目指し

グローバル化するような姿勢

を是として無批判に受け容れた


日本ではアベノミクスで国力を奪われ

アメリカではトラムプノミクスで

世界中を早速苦しめている


環境負荷を排除する電源は

エネルギーコストをゼロにして

コスト競争力を生産国へと賦与し

可処分所得を引き上げる

温室効果ガスの生産は止まり

自然災害の増悪による

社会資産の喪失もまた治まる


基準点となるものとは何か

ということを見失ってきた文明が

現状の不具合を

目に見えるようなカタチにして

文明の覚醒を促すようになったとき

新文明に相応しい

あるべき枠組みの創設が

そのときはじめて

可能な状態となる
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