こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

判 断 停 止

2014-12-28 08:17:22 | Weblog
数の論理

で成り立っている



の民主制度というものは

国会議員を増やすという結果を導いた

増えすぎた選良を

単に減らすというだけのことでも

財政赤字の欠損分を

部分的に埋めることは

ある程度可能

また

増殖し過ぎた官僚の数も同時に減らせば

財務状況は劇的に

改善する


財務体質を劣化させてきたのは

これら

当事者たち

その思考力の無さ

がいみじくも

生みだしてきたものに相違ない

呆れるほどの愚かさに

気づくこともなく

ただノーノーと

禄を食んでいる


さして有意義とも思えない議論を真顔でやり

徒に時間をかけ

用意されていた落としどころへと

辿りつくという手順の末に

不正な政策を実施するために

国家予算の執行を

予定通りに決めてきた


両者に共通してみられる性向は

一旦手にした利権を

絶対に手放さない

ということ


国が20年余りの短期間で

急速に劣化した

というのは

それ相応の訳がある


地方議会と大差ないレベルの話を

国会で審議するふりをするために

100人を超える選良の数など

まさしく不要

中身に乏しく

且つ

誘導目標が事前に決まっている論議など

やる必要そのものが

ないだろう


同様に

財務基盤を直線的に劣化させてきた官僚を

半減させても

国の仕組みと機能は

十分に維持できる

それほど彼らが

大層なことをやっている

ということではないからだ


減らした人数に応じた内容へと

仕事の質を変容させれば

それで済むはなし

国の存立が危うくなるほど

この国は未だ劣っていない

原因は即ち



とその意思のありように存する


中央官庁と謂えども

アウトソーシングできないことはない

増えすぎた国家公務員が

国家予算の規模を膨らますことに

一役買っている

デフレの時代を通じて

収入の増加が保証されているのは

合理に反する

その逆があっても

よい


財政悪化の原因は

永田町と霞が関の判断の誤り以外に

何一つ

存在しない


これまで誰も

問題の本質を追及しようと

してこなかった

今回の衆院選で

国民の多くが

消費税率変更の背後に潜む

財務官僚のもつ根強い関与

とその副作用のもつ重篤な意味とを

ある程度理解した


官僚が拵えた財政赤字を

国民が補填しなければならない

とする合理的理由は

ない

赤字は当事者に於いて

返済するのが 

筋というもの

国民に尻拭いさせようとするその魂胆は

余りにも醜い


国民がいつまでも

寛容であるとは

限らない

国の借金を増やし続けているのは

国家予算の組み方に

本質的な欠陥があったから


毎年発生するようになった歳入欠陥は

歳出欠陥を放置させてきた

選良と官僚との合作で生じさせた

その結果が

多重債務の総額となったもの


歳入に未解決の課題が残されているのなら

歳出を抑制して対応するのは

当然の方策

官僚は問題の本質を見ようとせず

国会通過で合法化した積もりになっていた

累積債務が嵩じて

どうにもならなくなってきた

ということが

税収の増加を

やみくもに急がせている


自らの手で生み出した問題から目を反らし

法律が厳に戒めている赤字国債の発行を

単年度ごとに

特別措置法を制定することによって

赤字国債の発行を合法化し

連綿として

債務負担を無思慮にも続けていた

というそのつけが

昨年ついに明確化した

千兆円を突破した

国の多重債務の巨額さを

国民に知らしめた


双方の当事者共に

自責の念など

かけらもみえず

尚昂然たる姿勢で

傲然たる態度を

とり続けているのは

どうしてなのか


これ以上赤字を承知の国債発行など

できないのは自明の理

そこで

消費税率の変更へとシフトした

単にそれだけのこと


当座の用が果たせて

当面の危機が遠ざかりさえすれば

増税の理由など何だって

構わない

8%になった時の理由は

福祉目的税となっていた


官僚に通有するこの身勝手な姿勢を

放置してきたのは

選挙で当否判断を託された

選良の罪

果たすべき義務さえ

すぐさま忘れてしまうのは

どうしてなのか


投票した国民が

この国の劣化を

間接的に推し進めている

という一面も無視できない


自覚なき当事者たちのすべてによって

世界中の国家が

皆同様の財政赤字へと陥っている

思考力の不在が共通の原因だ

国際経済のデフレ傾斜は

始まったばかり


産油国以外の財政措置の健全性

を示す例外例は

コスタリカのみ


軍事費を発生させないその国の仕組みが

健全性を財政に於いて

うまく保たせている

経済の再生を急ぐには

防衛予算から先に削減するのが

効果的

丸腰の相手を勝手に攻撃すると

結果は己の行為に背くものとなる

ベトナム戦争がそうであり

イラク戦争もまたそうだった


攻撃的な国があるのなら

安全性が認められる時まで

関係を暫定的に絶てばよい

しごく簡単なことなのだ

世界で四番目に高い

とされる破壊を前提とする

防衛予算を

生産のために善用する

たったこれだけのことで

財政赤字の欠損は

労せずして埋められる


赤字体質へと陥った多くの国家には

認識能力のない選良と

官僚が支配する制度とが

抜きがたく蔓延っている


問題は

思考停止状態となった

国民の側にみられる無批判に基づく

邪悪なものを放任する

というその無関心


消費税率の変更は

税収を増やすどころか

却って減らすことに

しか

なっていないということが

既にマイナス成長という結果で

よく伝わってきている

税率を引き上げれば

状況は却って悪化する

選良が現実を見ることができるようになるまでの間

国民に幸福は訪れない


異次元緩和が教えたところによると

選良と官僚の認識レベルを

選挙を通じて高め

国民の一部を覚醒させた

というその点は

評価してよいことだ


だが

行き過ぎた円安を招いて

根拠なき株価の誘導を

複数の公的資本を身代わりにして

物価の不必要な上昇を引き起こし

それを

インフレ効果だと強弁し

個人消費に圧力を掛けてきたその経過は

まさしく

千慮の一失ならぬ

浅慮の逸失



言うべきこと


国民が温和であるうちに

自発的に

意味のある改善策に

取組むべきではなかろうか

国の運営を国民から託されている以上

無駄に禄を食んでいる

余裕など

国民の側に最早ないことを

すべからく知るべきだ


経済の復興は

国民の幸福を基礎とする

失われた20年と

判断を誤り続けてきた

それに遡る

不作為の3年を過ごしていたその間に

国の債務は五倍以上へと増えていた


それは国民の所為ではなく

あきらかに

意思決定に関わった

指導的立場にある

すべての当事者が負うべき

壮大な

責務


国民の幸不幸は

民主制度の健全な運用如何に

かかっている

今が幸福でないのなら

民主制度の在り方を

再点検する必要というものが

ある筈だ


そこで

既に失ってしまった思考力を

取り戻すことが

改めて必要となってくる


知識の量的拡大へと

ひたすら走ってきた教育の在り方というものが

考えるための能力から価値を奪い

知識の量的拡大を優先させてきたあまり

判断するための思考力を失い

指示されるのを

ひたすら待っているだけの若者を

再生産してきた


判断停止状態となる教育のために

過大な負担を承知の上で強いられている国民は

有害な制度であると察していながら

批判することも避けている


消費税率の上昇と

年金支給額の減少とは

知育偏重の教育によって

この地上へと

産み落とされたものに他ならない

問題を

それと認識する能力を取り戻しさえすれば

有効な判断を下すことは

誰にとっても容易なこと
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文 明 劣 化

2014-12-21 07:52:44 | Weblog
燃料電池自動車(FCV)

の供給販売が先日始まった

このモデルは多くの技術革新を積み重ねた末に

市販化が漸く可能になったもの

水素ガスを高圧化することによって

電解膜に接する面のガス圧を一定にすることが

できるようになったということが

セルの積層密度を高められるようになった

その理由

これにより出力電圧の高圧化が可能となった


水素ガスの高圧化への寄与が

燃料電池自動車の市販化を速めたといえる

多くのセルを直列に繋げば

電圧をより高くする効果が得られる


問題は

電解膜の製造を一社が独占しているということ

にある

更に

電極に高価なプラチナを塗布しなければならない

という課題の解決が壁となっていた

量産効果でコストダウンを実現させるほどの

効果は

これまでなされていなかった


電解膜の供給には競合がなく

価格設定はメーカーの独壇場となっている

その調達コストは

必然的に高止まりすることが

当初から分かっていた


プラチナに関しては

貴金属の相場自体が

市場原理に従い

さまざまに変動することで成り立っていることから

些細なことを理由として

取引価格は乱高下し易い


また

水素の酸素化合物が水であることから

大気中の水蒸気の密度を

燃料電池が上昇させる原因となり

上空の寒気に気体の水が触れることで

凝固反応で結露を生じ

重さを得て

地表へと落下すると

これまでに経験したことのない大量の雨

を降らせることになる

これが集中豪雨の被害を増やし

自然災害をより凶悪なものにする

水素を燃やすと

巡り巡って

洪水と山津波による人命の喪失が増やされる


水蒸気はそれ自体が温室効果をもっていることから

蒸発する際に

そこにあった熱を上空へと持ち去り

大気を空で温めながら

平均気温をゆっくりと高めてゆく

化石燃料はその悉くが

炭化水素でできている

地球の温暖化は文明の帰結の一つ

人類は有害な地下資源の燃焼を維持するために

実効のない対策の導入に明け暮れ

温暖化を止めたつもりになっていた

名目値をどんなに高めることができたとしても

実際の燃焼が増えていたのであれば

すべての対策は無効に終わる


有効需要を生みだせずにいた

というこれまでの経過が

経済の低迷を強いている

温暖化を有効裏に止めることができたとき

経済は回復し

発展による底堅い成長が

この文明へと訪れる


移動体に搭載されている燃料電池は

家庭用にも転用することができることから

コストダウンに成功すれば

高圧送電の必要性を亡くすだろう

移動体向けの燃料電池の出力は

直流で400ボルト以上の電圧が求められるが

家庭用なら交流の100ボルトで十分だ

交流に変換するときに変圧することは容易であり

任意の電圧がその場で得られる

セルの直列配置を

並列へと置き換えるだけのことで

家庭用の電源への転用が

すぐできる


燃料電池はガス会社でも市販しており

天然ガスを加水分解という方法で改質し

純水素にしたものを

電解膜に吹き付ける

という方式をとっている


この電解膜は陽子交換膜と呼ばれており

水素分子がもつ原子核であるプロトンだけを

選択的に透過させるという

マイナスの電荷を受け入れない

絶対的な特性をもっている


このため膜によって単離された電子を集約することにより

負荷へとそれを導くことができている


このメカニズムをよく理解していない

認識レベルの低い多くの知識人たちは

水素と酸素を反応させて

発電する

などという誤った説明を平気でする

幼稚な認識であることを

いま以て悟れていない愚かさを

臆面もなくさらけ出して恥じず

寧ろ昂然としているほどである


水素と酸素を反応させると

そこに生じるのは水以外にはなく

電気を作ることはできない

物理反応を化学反応で理解した積もりになっている


水素分子から原子核を抜き取ると

とり残された電子が負荷を得て

電荷を放出できるようになる

2ボルトの発電セルを

200層直列に繋ぐことで

移動体が要求する

400ボルトの電圧を引き出せる


この方式の優れている点は

回転機構がないため

リップルが発生しない

ということである

平滑回路が不要となるため

電荷の移動を単純化させ

シンプルなシステム構築を可能ならしめた


トヨタ自動車とガス会社とが連携するようになると

家庭用の電源までもが水素化され

電力会社の必要性は消える

電力料金程度までへのコストダウンが可能なら

電力業界は存続する理由を

直ちに失ってしまうだろう


だが

皮肉なことに

電気代はガス代よりも

大幅に安い

この価格差が存続しているうちは

電力業界の利益水準は

一定に保たれる


原子力から天然ガスへの切り替えは

困ったことに

想像を超えた災害を引き起こしている

それは

降水量の増加に伴って起きる

洪水の被害と

それによる土砂災害の増加

及び雪害や風害を募らせる

という経過の高度化である


天然ガスの主成分は

メタン

化学記号はCH4

Cは炭素でHは水素

メタンの成分は一つのC(炭素)と

四つのH(水素)とからなっている


これに燃焼で必要となる酸素が加わると

炭素は酸素を得てCO2となり

水素はH2Oというありふれた化合物となる


火力発電所の稼働率が高まると

水蒸気の密度が大気中で俄かに増え

上空の寒気に触れて液化したものが

局所的に集中落下するようになる


土砂災害は三年前から目立って増えた


気象庁が経験したことのない大雨

と呼ぶようになったのは

三年前からのこと


その頃にあった変化を調べると

原発の水素爆発へとたどり着く

原発の稼働率がゼロになり

天然ガスによる火力発電で

不足分を補い

電力需要に対応させる仕組みへと

変更された


原発の電源比率はおよそ30%

それがそっくり火力へとシフトした

二酸化炭素と水蒸気の比率は

当然30%ずつ

電力分野で増加していた筈なのだ

降水量および降雪量とも

季節によってそれぞれ応分に増加することとなり

集中豪雨の発生割合を夏に高めつつ

ドカ雪による交通の途絶で

多くの被害が

毎年冬に複数発生するようになっている


地下資源を燃やすと

要するに降水量の密度を高めて

海面水位の上昇を速め

海岸線の総延長距離を

年々歳々短くしていくこととなる


原発の運転を再開すれば

ガスの消費量は減って

集中豪雨の確率は

それなりに下がりはする

だが

有害な放射性廃棄物の増産が

再び始まる


現在の科学技術では

異常気象を甘受するか

放射性廃棄物の増産を受け入れるか

の二つに一つ


蛇足だが

活性のないヘリウムガスを用いる

高温ガス炉に

いま注目があつまっている

この技術は

立ちはだかっている大きな壁を

乗り越える見通しが

未だに得られていない状況にある


ヨウ素と硫黄を反応プロセスに関与させることから

業界ではISプロセスと呼んでいる

900℃までの熱の確保はなされているが

目標とする950℃にはまだ届かない

僅か50度の熱を高める程度の温度制御に難渋し

未解決の課題として長く抱えこんでいた

その実用化は以前から危ぶまれていた

原発が水素爆発で

すべて停止してしまったことから

どうやら

息を吹き返したようである


この方式は閉鎖系となることから

環境負荷因子が発生しない

その点ではとても優れたモデルなのだが

完成する見通しは相変わらず覚束ない


経済性を加味すると

どの方法が

コストパフォーマンスに於いて

最も

優れているか

ということに絞られる


環境と経済そしてエネルギー

が作り出す

三つ巴の鼎立状態で

支えあっている

というこの危ういトレードオフの状態を

解消する方法が

ひとつだけ幸いなことに残されていた

それが

再生不要エネルギー

ネットで予告しているその期間はおそらく

短い


地下資源の関与を一切求めず

環境負荷因子もまた生み出さない

最終的に超伝導電源となることが

既にプログラムへと組み込まれている

超伝導応用技術で

永久電流を生み出せることは

100年前の

ヘリウムガスの液化に成功した直後には

研究者によってもう知られていた

1910年には永久電流の存在が

実験で確認されていた

ファラデーによる誘導法則の発見から

それはおよそ90年後の時代のことである



エネルギールネッサンスは

地下資源を節約する節電型のモデルから始まり

一切の資源を不要とする

超伝導応用技術の実用化で完成する

そのためのプログラムは

とっくの昔にできあがっていた

時節の到来がただ遅れていた

というタイミングの問題に過ぎない


この未来型の電源システムは

平和の実現を急ぐために

漸く

人類へと与えられたもの

技術内容を公開できるのは

核の放棄がはれて実現した

その後のこと


思考力が保たれていれば

批判精神を涵養し

既存技術の問題点を洗い出すことは

誰にでも可能なこと

温暖化という現象は

高等教育へと特化してきた文明が

思考力を犠牲として得た

知識の量的拡大が齎した

幼さの結果として与えられている

知識の間口をどれほど広げていったとしても

それがもつ一つひとつの意義を

理解することができていなかったのであれば

問題を掘り下げる必要性にさえ

気づけまい


再生不要エネルギーなど

分かってしまえば

誰でも簡単に気づくようなことに過ぎない

文明の劣化は

すなわち

高等教育の結果であった


同時多発的に進行しているこの

世界の劣化こそ

そのなによりの

証拠である
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自 業 自 得 ④

2014-12-14 08:18:47 | Weblog
民主主義

という名の

政治システムというものは

常に

劣化し続ける

という運命に

ある

切り口を変えても

進化しない制度となり

国家の劣化を一方的に促し

国民から有形無形の資産を奪い

緩慢に

疲弊させていることを

当事者のすべてに悟らせない

という抜きがたい性質

の上に盤石の体制で成り立っている


民主制度のもつ本質的欠陥というものが

美辞麗句の陰に潜み

国富であったものを国民から取り上げ

国家を借金漬けにしながら

労働条件を悪化させ

人口の縮小化にも寄与している


戦後政治の経過と結果とを眺めれば

その事実が

よく

分かる


過ぎ去った過去の政策

が概ね正しいものであったのなら

現状の劣悪さは

どうしてこの国へと

やって来ることができたのだろうか


為政者たちは

歴史的に

その政策判断を

誤り続けてきた

国富は過ぎ去った時代を通じて

高度成長期を含めて

一貫して失われており

国民は貧しさを手に入れて

それを仕方のないことだ

と自らそう思い込み

選挙がある度に

票を投じるべきではない

政治資質に欠ける

素養のないニンゲンを

選ぶ行為を連綿として

続けてきた


第二次安倍政権を国民に改めて支持させたのは

当時の与党であった民主党であった

当該政権の劣悪な政治姿勢というものが

政府内閣の交代を急がせた

その前は同様の経過で

自民党前政権を

国民が

見限って

野党であった民主党に期待した

過去の与党のすべては

国民の期待に背いたことで

政権の交代を余儀なくされた

という経緯を共通にもっている


政治の場で

いま

まさに起きている課題の本質を

政治家自身が

まったく理解していない

だから

平気で

役に立たつことができない政治家に

なろうとして陸続として立候補する


モンダイの姿かたちが見えていたのなら

政治をこころざす行為それ自体がもつ

認識能力の不在に気づく程度のことは

おそらく できていた


問題認識能力に欠ける国会の成員が

選良と呼ばれ

国民に負担を強いる

身勝手な政策を連発し

国富を失わせてきただけでなく

膨大な借金を

官僚に唆されて

無自覚に背負い込んできた


国会に健全性が担保されていたのであれば

このような経過が生じる謂れは

ない


認識能力の欠如は

取りも直さず

思考するための力が足りない

ということを告知する

考える力が保たれていたのであれば

実効のないことが分かっている

色とりどりの政策

を検証確認して

結果の価値を

個々に認証することが

夙に

なされていなければならなかった


無効な需要のあれこれに

貴重な資本をムヤミヤタラと注ぎ込んで

デフレスパイラル

へと日本経済を率先して追い込んでおきながら

その期間を通じて

延々とインフレ型の予算を組み

官僚の拵えた原案に適度な修正を加えて

毎年国家予算を国会で成立させてきた

戦後政治がもつこれら一連の過去の経過に

反省して何かを学んだ

する事実

の形跡はかけらほども見当たらない


民主主義という尤もらしい制度は

選良が政策判断を誤っても

官僚が血税を勝手に流用しても

その責任を取らされることがない

という著しく公平性を欠いたシステム


民主政治の先進国のすべてが

同じ病に苦しんでいる

基軸通貨の発行国となったアメリカだけが

ひとり

国際経済の推進力を

保ち続けることができており

その他の国の政府を

借金漬けの状態へと

富の偏在という状況が

追い込んでいることに

すべての国家が無批判のまま

やり過ごすという経過を

温存させてきた


エネルギー資源の決済は

それがあれば何でも買える便利な通貨

つまり

アメリカのローカル通貨である

ドルに統一されている

これがアメリカ経済を

一歩他に抜きんでたものにしていたのだったが

それを支えているドル経済圏では

WTO や TPPの名の下に

率先して富を献上する枠組みの策定に

自発的に参与しようと謀ってすらいる


資源を輸入する必要

に迫られたあらゆる国では

自国通貨を売ってドルを買ってきたことから

ドル高ローカル通貨安へと陥らざるを得なくなり

購買力平価を

政府と中央銀行とが

自らの手で戦略として引き下げ

高くなっていくドルを買いつづけ

為替差が生じることを承知の上で

相対的に値を下げていくことが分かっている

例えば日本円への積極的投資を誘い

ドルの供給者となっている国際金融資本に

労せずして多量の為替差益を与えつつ

国内市場をも提供したことにより

金融資本が手にする利益を増大させてきた


中国が得た資産効果はこのようにして生みだされ

通貨価値を裏付けるものの存在に

根拠が不明である人民元へと投資させることによって

ドルを買わせて市場に吸収させることに成功し

過剰流動性を希釈しながら

人民元の価値を引き上げて

共産党政府に対抗措置となる

人民元の安売りで即座に対応するよう迫り

獲得させたドルの資産効果で

人民元がもつべき通貨価値

の裏付けとなるドル資産の増加で担保させ

世界第二位の経済規模を

国際金融資本と市場拡大を目指す企業群

などを介することで隠密裏に推し進め

中国経済のテコ入れを

見えないところで図ってきた


要するに

民族系のローカル資本が

国際金融資本と入れ替わり

当該市場で回っていた流動性が

アメリカ大陸を目指して活発に移動するようになり

ローカル市場を有する国の経済は

流動性が備える価値の厚みを次第に失って脆弱化し

金融資本はドル安政策で意図的に誘導した外貨高

の状態を利して

資本回収の戻り相場でも

為替差益を貪欲に手に入れている


当初ドル資本と呼ばれていた

現在の国際金融資本は

通貨交換の場で

往復する度毎に

高い利益が得られるようになっている


反対に民族系の資本は

地下資源を輸入する度に

決済通貨としてドルを買わなければならず

自国通貨が生み出した富の多くを

ドル資本に持ち去らせることを許し

国内経済を自らの手で劣化させていることを悟らずに

国民を貧困の淵へと

意識させることなく

積極的に追い込んでいく


このメカニズムが

資源消費国の経済を圧迫し

国家の運営を

借金なしには成り立たなくさせた


ドル資本がやってくると

国民が貧しくなる

という構造が

ドルを介して

71年夏から

もう始まっていた


民主政治で経済を活性化させるのは

現状で至難の業

寧ろ不可能といわざるを得ない

知識量重視の教育を続けていると

思考力のない国民と

選良とが同時大量生産されるようになり

大きな政府を意味する官僚国家が

民主制度の結果として

必然的に生まれ出る

国民はモンダイの所在に関心をもとうとせず

日々の暮らしに明け暮れて

一向に気づけない

という状況がいつの間にか

忍び寄る


知識を与えるだけ与えて

その使い方を教えない

この教育制度が

もって生まれた十分な思考力を退化させ

考える力を失って

マニュアルやテキストがなければ

判断することもできない

今やマジョリティとなった勢力を

再生産し続けている


思考力が不在であったからこそ

権威ある指導者には

盲目的に追従する性質に気づかない

価値基準をもたない

右へ倣へで一斉に動く国民性を

特定の方向へと誘導するのは

もとより容易い


指針を失っている時代には

このような変化が

若者を中心にして起きるものなのだ

先の大戦がそうだった


方向を見失ったとき

ブレない強固な指導者が登場すると

それが導く政治体制へと

組み込まれていこうとする大勢の若者が誕生する

判断能力がある成人には

有害性が明白な

イスラム国の戦闘員にさえなろうと志す

若年層が世界中で今まさに

増えている


思考力を涵養しないまま

投票権を未成年者に与えても

民主主義体制の劣化を

より一層早めることにしか

なるまい


改めるべきは

教育の在り方

躾がきちんとされていない動物に

高度な判断を促し

将来を決するための権利を与え続けてきた

ということが

世界に

この拙い現状を与えている

判断基準が曖昧なのでは

未来は危うい

貧困を蔓延させて

テロリスト予備軍の拡充を

劣化した民主制度が急がせている

この現実にこそ

学ぶ必要があるだろう


知識の量的拡大を基準として

ヒトの選抜をするための道具とせず

正しい判断を行うための手段

へとすぐにでも戻しておかなければ

この劣化し続ける世界は

急速に悪化の度合いを高め

気候の変動を急がせながら

自然災害を一層狂暴化させていくようになる


経済が無効な需要を切り捨て

有効な需要創出を目指す投資行為で

繁栄の拠り所

を見出せるようになるときがくるまで

エネルギーを中心とした

環境と経済の劣化プロセスは

70億人を突破した地球の人口を

減らす方向へと作用しつづけて止まらない


科学の進歩で繁栄を手に入れた人類は

その基礎となる知識の大量投与で

考えるための時間を惜しみ

使い切れない膨大な知識の間口を

広げるだけ広げ

消化不良に陥ったまま

その原因すら

まったく理解できない政治制度の土台の上に

この文明を導き

環境と経済の劣化を

同時に産み落とす事態へと陥った


これを自業自得という


どんな時代であっても

新たなる生命の息吹は

微かだが

底堅く感じとれることがある

思考力が健全な批判精神を生み

それが正しい有効な判断を連れてくる
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学 習 効 果

2014-12-07 09:29:39 | Weblog
消費税が3%から

2%上がって5%になったとき

を起点として

あの

デフレスパイラルが始まった


17年前の1997年のこと

そして

2014年四月

それが8%へと引き揚げられてから

半年後の十月には

経済がマイナス成長

していた事実が

数値で明確に示された

確定値の段階でも

プラス成長させることは

おそらくできまい


その翌月(先月)

内閣は早々と解散を決め

総選挙で

アベノミクスに対する信を問う

こととなった

消費税率を予定通り

10%へと

引き上げられなくなった

ということが

解散総選挙の理由

だとされている


要するに

官僚に対して約に背き

顔向けができなくなった内閣が

国民の信認を担保に

増税を先延ばしにしたその言い訳

にするという構図


日本国民は

消費税を心底嫌悪する

その性質を考慮せずに

一年後の15年十月に

税率を更に2%嵩上げし

予定通り

10%にすることが

事前に法制化されていた

というシナリオができていた


消費税という制度は

個人消費の主体である

国民の裁量



その納税意欲が決まるもの

政府が税収を高めたければ

税率の上昇を

ではなく

低下または全廃を

速やかに実施する方向が正しい


消費の主権は国民に存する


減税効果で消費意欲が高まれば

企業収益は連動して労せずに高くなる

そこで税収の増加

が現実のものとなる

アベノミクスはこの反対の手順を踏んだ

そこに経済メカニズムに関する

認識の欠如が露わに映し出されていた

政府に対する信認が向上しなければ

国民は消費に精励することが

できない

その大事なポイントをみていない


政府が税率を一方的に高めても

追随する筈の国民が

却ってカネを使わなくなるのなら

日本経済は成長することができず

景気の後退(リセッション)

を現実化させていく

その結果税収は減り

財政は一層悪化する

この経過こそ

アベノミクスが辿ってきた

これまでの来歴とその結果が示す

予告


政府が増税を勝手に決めても

国民が消費スタンスを変えて

より慎重に対応するようになるのなら

GDPのほぼ60%を占める

個人消費は減る一方となるばかり

政府の目論見は

こうして頓挫することになっている


5%への増税を実施した村山内閣で

学習されていたことが

17年後の第二次安倍内閣では

すっかり忘れ去られていた

財務官僚の常套手段

である喉元過ぎれば熱さ忘れる

筈の国民が

案に相違して

煮え湯を飲まされたときの腹立たしさを

しっかりと肝に銘じて

覚えていた

その事実を

8%への増税効果が

はしなくも

証明したといえる


問題の本質は

国家予算の使い方

にあるのだから

そこを改めない限り

財政収支は悪化の一途

を辿るのみ

真実はかくも単純であり

かつ

素朴


優秀なことで知られる官僚より

消費主体である国民の方が

健全性という点で

より優れている

とい顛末が

再び残された


政府が選挙で入れ替わったとしても

国会の認識が的を外しているままである以上

そして

官僚の貪欲さが残されたままである以上

日本経済の復興を

国会に期待してはならない

経済は底を確認しない限り

自立反転などひきおこしはしない


国会に人材が見当たらない時代には

官僚が暗躍する

鳥なき里の蝙蝠は

夜闇にまぎれて

己の野放図な

どす黒い欲望に

嬉々として従う

先の災害復興予算でさえ

勝手に流用し

使途を変えていた事実に

国民は目を疑った

国会は経過の事実を追認することしか

未だやっていない


官僚が亡国に走るとき

国の劣化が速度を上げる

国民は疲弊し

経済は一層低迷する


国の債務は国民の債権に他ならぬ

借金の返済を

納税者でもある債権者

即ち国民に求めることが

国会の責任を棚上げにさせ

官僚国家へと仕立てあげてきた

累々たる判断の過ちの山を

総括しなければならないそのときが

近づいている


天皇制は歴史的に側近の権謀を容認し

摂関政治と幕府による統治の代行を

延々と重ねさせてきた


現在の西欧型民主政治も

その歴史的経緯の延長線上に措かれており

天皇制を代理する形態を権威化してきた幕藩政治は

政党政治へとシフトしただけのことで

何一つとして

その本質は変わっていない


西欧型の民主主義ではない

日本型の民主政治の確立こそが

今ほど求められている時代は

ない


天皇という権威的存在を代行する組織

である幕府または政党が

この国を切れ目なく

支配してきた

内閣を幕府と呼び換えても

違和感はちっともない

やっていることは

まさに同じレベルのことであるからだ


天皇による直接統治

が実現していた時代とは

明治維新を起点とする

第二次世界大戦太平洋戦線の終結

までの

慶応三年(1967年)の大政奉還から

昭和二十年(1945年)終戦までの

八十年に満たない短い期間

それを廃止させたのは

日清戦争以来続くようになった

軍政という名の代行組織


良かれ悪しかれ

天皇が統治者であった時代より

その代行者が支配する時代の方が

はるかに

長い

という史実が伝えていることがらの

ほんとうの意味を

国民は

これから

現実へと反映させていかなければならない


曽我・物部の時代から

貴族政治を経て

検非違使を務めていた源平に始まる武家政治

を経て室町幕府から乱世へと移り

戦国の世を平定した

江戸幕府を支えていたのは

強権による幕藩体制

即ち

幕府への盲目的な忠誠義務であり

所領の存続に関わる

権威による明確な保証の存立であった


現代の幕藩体制は

西欧型民主主義で選ばれた政府内閣と

それを支える中央官庁に属する官僚による

排他的な裁量権の確保

に基づく

合法的な意思決定機関

による合意形成の上に

かろうじて成り立っている

如き不確かなもの


やっていることは

往時も今も

変わらないことの繰り返し


党益と省益の確保が優先され

国民の幸せは二の次

三の次

という状態になっている


国民の利益を優先しない

権威主義的な統治形態は

どの道破綻し

最終的に

頓挫して崩壊へと向かう

西ローマ帝国のより早い滅亡は

利益誘導型の権威主義的支配が辿りついた

不毛の岸部が引き寄せた結末


帝国主義的な統治による管理体制は

その代表的存在となっていたある企業に

IBM病という名を残し

繁栄を謳歌していた過去の姿を

急速に失わせてしまった

世界が手本としてきたあの高名な企業の顛末にこそ

学ばなければならないものがある


教育の在り方を見直すことにより

日本型の民主政治を確立し

世界を繁栄へと導いて

恒久平和の実現を急ぐためには

独自の歴史的な経過に学び

特異な発展を遂げていた

この国が培ってきた言語文化というものを

有する

日本以外に指導的役割を果たし得る国は

他にない


官僚による亡国的な支配体制の強化と

それを可能にする政治体制の保守温存へと特化した

日本国民を苦しめている西欧型民主主義に

決別する覚悟を育て

指導者として立つための準備に

取り掛からなければならない


資源の関与を

まったく必要としていない

未来のエネルギーというものは

そのために

日の本の国へと

与えられたもの

それをここでは

再生不要エネルギーと呼ぶ


エネルギーシステムを洗練されたやり方で

改めて組み直すと

環境負荷のない汎用電源が生まれ出る

消費する資源がゼロなのだから

環境汚染物質の再生産もゼロになる

エネルギーコストを最小化させるモデルが

家庭の単位で行きわたったとき

世界は日本に附いてくる

恒久平和とそれによる繁栄とを

そのとき同時に手に入れる


日本の指導者にとって必要なのは

自覚



誇り

特定の国の言いなりになって満足している政府に

未来の地球を任せて託す

訳にはいかない

教育が施している知識の量的拡大

による洗脳効果と

それによる弊害の連鎖とを

まずこの日本で

除染することから

はじめなければならない


問題認識能力がなければ

観察力があっても役には立たず

思考力を欠いた劣った判断と

それによる誤った行動の連鎖反応が

地球に

この粗末で

耐えがたい温暖化という現実を

文明へのメッセージとして

いままさに

押し付けている


覚醒のないところに

未来はない

フィードバック回路が機能していないところに

変革が何も起きないのは

ものの道理

というものだ
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