こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

無 知 は 罪 ①

2010-08-29 07:24:03 | Weblog
温暖化による気候変動



それによる自然災害の増加は

すべての生命に影響を与えて

いま尚

一向に止まろうとしない


文明は

温暖化を防止する施策を熱心に進め

すでに

大量の資本を対策の推進のために投じてきた

温室効果をもつ酸素化合物は

その濃度を大気中で高め

低下したことを示す事実は

確認されていなかった


最大の原因は炭素系地下資源の

節操無き消費であった

文明にとってエネルギーは

経済成長と共に

不可欠な要素のひとつ

どちらか一方がないというだけで

繁栄は遠ざかる


安定した平和を導くには

電気エネルギーと熱エネルギーとが

同時に必要となる

低廉なエネルギーでなければ

繁栄は得られない

経済効果を引き出せなければ

文明の成長は ない


人類にとって欠くべからざるエネルギーの源は

石油とガスおよび石炭

国際経済を成り立たせているのは

基軸通貨とされている

ドル

資源価格が需要の高まりで急騰すれば

ドルの需要もまた同じ割合で

高まる


世界がエネルギー資源を必要とすれはするほど

基軸通貨の発行量は増えざるをえない

その結果

ドルには過剰流動性という性質が付属するようになった

これがドル余り現象を生みだしていた

土台

温暖化が急速に進んだのは

ドルの発行量を増やしたい米政権の思惑と

経済成長を急ぎたいエネルギー需要国の意向

とが一致してできた合作の結果

需給関係を成り立たせている当事者が

招いたこと


発行し過ぎて余らせたドルは

さまざまな市場へ投資されるべく

速やかに回収されるようなシステムが成り立っている

その任に当たっているのが

米系の国際金融資本

ドル資本と呼ばれることもある組織


過剰流動性を回収しても

有望な投資先が米国内に見当たらないとき

経済成長を続けている国の通貨が買われる

85年秋以降日本の円が俄かに高くなり

円を買ったドル資本による土地投機が

間接的に引き起こされたことがある


ドル資本と邦銀は表舞台には登場せず

代わりにノンバンクと呼ばれる金融をナリワイとする組織が

土地を担保とする融資で急成長を遂げていた

90年春には土地神話が崩壊し

バブルは消えた

95年春にはEUの正式発足を見越した資本の移動が

欧州市場でおき

バブル崩壊から回復したと思われていた日本の通貨が買われ

未曾有の円高を当時記録していた


2003年春にはイラク戦争がはじまり

長期化が懸念されるようになると

原油相場の急騰が長期間続くようになり

ほぼ同時に

中国への米国からの投資が盛んに行われ

余ったドルによる人民元への投資が

積極的に進められた

このため

組織的なドル安政策の犠牲となった中国政府は

元高を回避する目的で
 
欲しくもないドルを大量に買わざるをえなかった

この時に購入したドルが

中国を最大の外貨準備高をもつ国へと変貌させた


日本と中国はドル安政策の実験場と化している

為替政策でドルを買った国は

米国債へ投資する以外に道がない

安全な投資であることが理解されていなければ

国民の資産を振り当てることはできない


だが

これが罠だった

米国債を買った国は

ドル安政策が続けられているあいだ

その資産を回収することができない

債権を売ったとしても

その後ドルを売って自国通貨を買い戻さなければならない

これは米政府が推進しているドル安政策を

自己の資産を用いて推進するという結果を生む


回避したはずの円高や元高を

日本と中国の両政府が

自らの手で復元する

ということを意味する行為であるからだ

アメリカの意図を知らないすべての政府は

国民の暮らしを犠牲にして

力の政治に加担する役割を

それと意識ぜずに果たすのだ


軍拡と温暖化は

つまり

止まることができない


悪循環から抜け出す方法がない

という訳ではない

問題の本質を知らないで過ごしてきたのだったからこそ

現状が与えられたのである


まず

現実に気付くことから始めなければなるまい

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制 度 欠 陥

2010-08-22 10:22:08 | Weblog
変革は

権威を否定する

ということから

はじまる


政府であったり

官庁であったり

組織であったりなどするのだが

教育の場でも

権威主義が不必要にはびこっている

現代とはそんな時代


進学就職システムと呼ばれているものは

学生から反骨精神をすっかり奪い去ってしまった

企業は成績優秀で

かつ

従順な学生だけを求めるようになり

組織にとって無害な

飼いならしやすい人物を選択するようになっている


学生の持つ潜在能力を効率よく引き出し

それをビジネスの場にいかすよう

新入社員を組織的に育成する目的で

教育機関のもつネームバリューを頼り

企業の判断ではなく

当たり障りのない

大方が認める人材を絞り込み

その中から優越性の高い者を

選択的に入社させてきた

その結果

気骨あふれる若者をフリーターへと追いやることとなり

必然的に

組織は衰弱し

国中に貧困を蔓延させていったのだ


この傾向は国際的な広がりをもっており

知識の量で人材の質を計ることが可能であるかのごとき

風潮



世界的に形勢されるようになりつつ

ある


反逆児を圧殺する風土に

健全な思想は育たない

盲従する数だけが唯徒に増えていく


国の劣化は教育の結果

企業の衰弱は

純粋培養で

批判精神に乏しい軟弱な種を集め続けてきた

というところに

その原因をもっている


学生運動を正当に批判しようとしなかった一連の過去が

学生を権威主義者へと反転変質させていた


コムニズムに潜む欠陥を指摘せずに

対極にあるというだけのものを

それ故に正当化し

レールの上をより早く

且つなめらかに走るための術を競わせている


ソ連型の共産主義はほどなくして内部崩壊することとなり

中国型の共産主義は市場経済へと移行したことによって

生き残った

その選択は中国政府の意に反して

米国債を大量に買わざるを得ない立場に身を置くことと

引き換えであった

日本の長期金利の急低下という現象は

真実に気付いた中国政府が行った選択の結果おきたもの

それまで国外にいなかった日本国債の買い手が

ユーラシア大陸の一郭に突如として出現した

ということからおきている


アメリカ型の自由主義経済は

ドル経済圏を次第に拡大していき

石油の価値で基軸通貨の発行権を強化することに成功した

この事実が

アメリカのローカル通貨でもあるドルを

米政府が恣意的に制限なく使ってもよい

という経過を生み出させた

米政府が増税なしで長期化したイラク戦争を続けられたというのは

戦費の調達を可能にする有効な方法を実施したからなのだ


ドル余り現象は

市場経済の行き着いた岸辺の一つ

過剰流動性を制限なく拡散させていったということが

金融危機を国際経済の場へと引き出した

信用で成り立っていた経済基盤を

一夜で破壊してしまうこととなったのだった

これが経済分野でおきていたことの

主要な あらまし


ドル経済圏の拡大を支えてきたのは

日本の円

ドルの価値が危うくなると

資本は姿を変えて安全な場所へと避難する

しかも

そこで収益を計上することさえできるのだ

この海外からの資本の流入を

日本経済の活力源にするという思慮もなく

為替差益を誘導させて

速やかに回収するための場所

へと日本を変えてしまったことが

この国に貧困を蔓延させた理由であった

政府の政策判断の拙さは

ここに極まった

といってよい


無知は




政府の経済対策は

自動車産業をたしかに活気づけはしたものの

エコカーを普及させても

その台数が多くなればなるほど

大気中の有害な酸素化合物は必然的に増加する

国際経済の影響をまともに受けて

輸出産業は円高の嵐の前に為す術をもたなかった

政府が自動車産業に与えてきたその恩恵さえ

帳消しにするドル売り円買いの昂進を

漫然と眺めていなければならなかったのが財界人たち

政界ではのんびりと夏休みをとっていた


思いつきの経済対策など

国の財政状況を悪化させるだけでなく

環境をより早く劣化させ

国際金融資本に安全な避難場所を提供するための

恩恵を与えるだけの措置に過ぎない


日本に流入してきた外国資本を活用することができないのであれば

日本市場は空疎なまま

貧困だけをさらに募らせる

円転された資本は短期間で回収され

一時的なドル高を導いて

差益を獲得して速やかに投資家の許へ向かって立ち去る


この時に生じる制御された円安が

次なる外資を呼び込むための下地となり

高くなったドルで

安くなった円を効率よく買うことを可能にしていた

つまり

資本を移動させるだけで

収益の確保が保証されるようになっていた

というわけ


背景を承知している当事者にしてみれば

日本ほど便利な稼ぎ場所は他にあるまい

権威が判断を誤ってそれに尚気付かない時

国民はより早く不幸になる


変えるべきは進学就職システムの在り方そのもの

役に立たない知識など

クイズ番組でしか使い道がない

そのために親が投資してきた大量の資本は

これまで経済効果を発揮したことがない

寧ろ

その反対であった


国を劣化させた権威の側にたつ者は

有害な学校教育を終えた優等生たちばかり

マニュアルがなければ

判断することさえできないという始末

己の姿を看ようとしなくなって

既に久しい


劣った能力を持つ者は

国を指導する仕事に就いてはならない

自覚のない病状が

問題をより深刻化させるのみ

国の現状は

判断の誤りを示す

最終的なメッセージ

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終 戦 の 日

2010-08-15 08:19:48 | Weblog
国民の生命

という

多くの

最も高い代償で得た

尊い教訓を

未来に

いかすことこそ



日本に残された者の

果たすべき

使命


報復の連鎖を断ち切るだけで

あらゆる戦闘行為は

確実に

終息する



核戦争など 決して起こしてはならない



日本は

その先鞭をつけるべき国である

二種類の異なった核種による

別々の攻撃を

相次いで受け

多数の国民を

一瞬にして失った

唯一の国 

この事実を遍く知らせていくことこそ



日本に生まれた者の役割になっている

これを忘れ去ってはならない


その日本人が

核を実際に使用するという

人体実験を行った国の核を頼り切っている

この現実が抜きがたく

存在する

実にキッカイな状況が

年々強まっているのだが

変化を訝しむことさえしなかった

これほど為政者にとって御し易い国民は

ほかにあるまい


核抑止力など

要するに

妄言に過ぎない

勝手にそう思いこんでいるだけのことなのだ

ここに

モンダイの胤が埋められている


ただ一つの被爆国となった国民がやるべきことは

核を怖れることなどでは ない

その反対である

加害責任を有するアメリカに報復することでも

もちろん ない

あのとき

連鎖を断ち切ったのは

この国が将来

世界各国を指導する立場に着くことによって

平和の実現を

地表へと招き寄せることを可能ならしめるため

壮大な任務が与えられていることを

65年たった今

改めて確認しなければなるまい


再生不要エネルギーは

平和を誘導するための

最終ツール

軍事大国であればあるほど

このエネルギーシステムを導入する機会は

遠ざかる


破壊のための予算を計上している国では

核の不在と軍事予算の比率とを

自らの責任で証明してみせる義務を負う

それ以外の方法で

再生不要エネルギーを導入することは

できない


温暖化を進める炭素系資源を消費し続ける文明を選択するか

または

そうでない文明を新たに建設するのかは

この判断を導くための認識の量が決定する


現状で核を廃絶することは 

あきらかに

不可能

けれども

環境負荷がなく

また

資源も消費しないエネルギーと引き換えるなら

その実現は十分に可能


環境の劣化を甘受する暮らしを続けて

自然災害の猛威に晒されて過ごすのか

それとも

環境の回復を進めながら

繁栄による平和を引き寄せるのかを

選択するのは

意思決定権を有する

同時代を共に生きるひとびと


日本は核の傘から

率先して外へ出なければならない

核を持たない国を攻撃するための核など

あろうはずがない


核を持つ国が

核保有国を世界各地に作り出している

これが現実なのだ


アメリカ型の力の政治は

結果として

核の拡散を促すための推進装置になっている

この事実を知れば

核の傘に入るという行為に潜む

重大な危険性を

察知するのは不可能ではなかった

現状のもつその意味を悟れば

選択の誤りに気付くことは

夙に

できていた


アメリカの与えた平和憲法は

アメリカの負担を軽減するために

時間をかけて骨抜きにされてきた


日本にあるすべての基地は

その結果の産物

アメリカにとって日本は

太平洋を挟んだ対岸にある

土塁のひとつ

つまり

防衛の最前線ということになる



この部分を承知している者を

まだ

見かけたことがない


この国のもつ本来の役割から目を外らせて

不幸な状態におきつづけてきたのは

このような認識の誤り

の連鎖とその継続にある

政治の場で過去にどんなことがおきていたのか



振り返る機会は

いずれにせよ

やってくる


アメリカ文化を取り入れて発展してきた日本は

アメリカの業病である

侵略者からの襲撃という

実体のない恐怖症に

すっかり冒されてしまっている

症状の存在にさえ

まったく

気づけなくなっている

自覚のないこの状態こそが

日本を

アメリカの属国同然の状態へと置き続けてきた

当のそのもの


覚醒した日本人は

世界を大きく変える主役となるだろう

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ユ リ イ カ

2010-08-08 07:14:37 | Weblog
電気と熱を操ることに成功した文明は

代わりに

環境の劣化を強いられることとなった

経済成長を高めて繁栄を導くには

ものを生産するためのエネルギーが

大量に必要となる


十分なエネルギーを得るためには

地下資源を燃やしつづけていなければならない

燃焼させるには

酸素が絶対的に必要なのだ

大気中の酸素が燃焼を成り立たせ

炭素系資源を

熱エネルギーの供給源にする仕組み

これが

二酸化炭素を

最終的な生成物として地表へと大量に与えている

21世紀の最初の十年とはこのような時代


電気と熱を使えば使うほど

大気中の二酸化炭素は増えてゆく


エネルギーを取り出す行為は

温室効果ガスを増やすこと

この事実を知っていながら

文明は石油を消費する生活から離れられない

化石燃料に依存する暮らしが

身に浸みこんでいるからだ


最近注目されるようになった気象条件のさまざまな変化は

環境異変がもたらした結果のひとつ

ゲリラ豪雨の頻発と

それが生む世界的規模の洪水の共通性は

今年

顕著にみられるようになったもの

高い気温が持続しておきる

という気象の異常さを

報道は伝えている

だが

それを発生させた理由について

言及した記録はない


憶測にニュースの価値は宿らない


火力発電所と自動車のエンジン

それと

工業炉が存続している時代を通じて

排出される二酸化炭素は

これからも増え続ける

異常気象が止まるとする謂われは

ない


やるべきことは

石油に代わり得るエネルギーを

サッキュウに見つけ出す

ということ

これに尽きるのだ

各国政府がやろうとしていることは

化石燃料の消費を減らすための

努力を行う

という程度のことに過ぎない


温暖化を止める意欲など

微塵も感じ取れない

石油を掘り出す作業に

相変わらず

余念が ない

というのが世界に共通する

あさはかな経過

この状態で温暖化が止まることなど

あろうはずがない


国連の環境部会では

石油を末長く使い続けるための条件を模索し

目標を絞り込んだ

そのひとつである排出権取引には

二酸化炭素を減らす効力がまったくない

そこにあるのは

これから増える分を抑制する

という程度の効果だけなのだ

太陽電池の普及をどれほど急いだとしても

交流送電に連携をとっている以上

火力発電所の稼働率を引き下げる能力を発揮することは

できない

節電もまた同じ


火力発電をとめて

エンジンからモーターへと乗り換え

工業炉をすべて電炉にする

電気は

すべて

再生不要エネルギーからとりだせばよい

この方式で自家発電を普及させていけば

遠隔地の発電用燃焼炉を動かし続ける理由は

消え去る

遠くにある大規模な発電施設を維持するより

軒下におく小規模な自家発電設備を普及させる方が

はるかに合理的なこと


名目上の数値を追いかけていっても

虹の下へと辿りつくことはできない

文明がやっていることの意味を悟れば

温暖化が進んだその訳を知ることができる


人災は 最終的に人類を滅ぼす

有効解は人知の及ぶところに

予め隠されていた


立ち止まって現実を無心に眺めれば

経過を顧みることができるだろう

状況がいつまでも改善しようとしないときには

立ち止まって

足下を確認することが寧ろ必要なのだ


状況に流されているうちは

問題のもつその姿形を読み取ることはできない

やるべきことは

石油に代わる方法を直ちに見出す

ということ

発電原理の中に

その方法は埋もれている


掘り出すべきものは石油ではなく

真実の方

認識の錯誤に気付いた時

未来へと繋がる道の門が

厳かにひらかれる 
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負 の 連 鎖

2010-08-01 07:00:13 | Weblog
石油を燃やさなくても

電気エネルギーを得る方法は

ある

多くの電源系が開発されているのだが

そのコストが

交流の商用電源よりも高いものであったことから

普及することが ついにできなかった

ということ


有害な交流高圧送電に依存しなければ成り立たない

現在のエネルギーシステムというものは

大気圏にある二酸化炭素の濃度を

次第に増加させていくばかり

減らすことは

絶対に

できない

自然に炭酸へと分解するその量よりも

新たに発生した二酸化炭素の方が

多くなっているということが

温室効果を年々高める経過を生み出している


人類は節電すれば

窒素酸化物や硫黄酸化物を含む

各種の酸素化合物を減らせると信じ

電力消費の抑制に励んできた

電力系統の最上流部にある火力発電所で

電気を生み出すために既に燃やされた化石燃料を

電気を使わなくしたことで

減らしたと説明することに合理性はない


一旦電流となったものは

元の資源へは二度と戻れない

この単純な理屈が通用しないのが

これまでの時代であった

温暖化が止まる理由など 

どこにもなかった


気候の変動を危惧する意識が

本当にあったのならば

交流の高圧送電ではなく

小さな自家発電システムへと切り替えて

商用電源から買っている電力を

すべてゼロにするべきだったのだ


資源を消費しない電源など

その気になれば

簡単につくれる

交流の便利さに慣れ親しんできたために

弊害に目を瞑り

安逸に流れても

経済が成長すれば

それでよい

とする方向へと文明は特化した


時代が分散電源を受け容れる準備を整えたとき

製品がリリースされる

それまでの間

文明は環境異変に耐えながら

自然災害の増加を眺めて暮らすことになる


交流送電の限界を知らないでいるうちは

何の変化もおこらない

これでよいと人類が思っている限り

原油の取引はこの先もつづくのだ

ドルの発行量もまた増える

余ったドルの行先は決まっている

ドル安政策で高められている通貨をもつ国は

ドル資本による過剰流動性を隠蔽する役割を担わされる

当該国の政府当局者のすべては

その事実に気付こうとさえしていない


ドルを受け容れてローカル通貨を売った国では

買ったドルで米国債へと投資するようになる

ドル建てのこの在外資産を総称して

外貨準備高と呼ぶ

ドル安政策を仕掛けられた国では
 
自国通貨高に苦しむだけでなく

取り戻すことのできないドル建ての公債を大量に抱えて

帳簿上の数字の変化を

資産勘定に繰り入れることで満ち足りている

こんなことを85年秋以降

延々と続けてきたのが

この日本という 国


石油・ドル本位制を支援する行為のすべては

地球環境を損なうだけでなく

国民の暮らしを圧迫するものとなる定め

貧困と失業率の悪化は

雄弁な指標であった


恒常的な円高を緩和させるために

ドルを大量に買いつづけるという行為が

資本の空洞化を生み出しているのだが

問題を指摘する声は

どこからもまだ聞こえてこない


交流送電の60%が火力発電になっている

その半分が出力調整をしないベース電源に組み込まれている

電力需要は深夜になると

50%以下にまで落ちる

その時間帯でも65%のベース電源は

発電を行っているということなのだ

使われることのない15%の電力を生み出すために

これらの電源群は稼働を常に続けている

その対策として

深夜電力という低廉な料金制度が導入されているのだが

その背景を説明した電力会社は

皆無


交流電流に節電努力は効果がない

自然エネルギーであったとしても

同じ結果が与えられるだけのこと

上流にある燃焼炉を停止させない限り

地表に滞留する二酸化炭素は

濃くなるばかり

気候の変動はその予兆であった

これがどのような結果へと

最終的に繋がっていくことなのか



まだ

誰も知らない



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