こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

豹 変 の 法

2010-09-26 07:42:53 | Weblog
地下資源に依存して成り立っていた文明は

惑星に備わっていた安定していた気候を

急速に失わせた

気象条件の変動は

生命環境そのものを毀損し

社会資産を次々に破壊するほど

兇暴化する

という様相を濃くする一方になっている


石油という地下資源を大量消費し続けてきたことが

炭素系酸化物

つまり

二酸化炭素の大気中の濃度を高める結果を生み出した

78%の窒素分子と21%の酸素分子とで

大気の99%ができている

残りの大部分はアルゴンという活性のない単独の分子

二酸化炭素の比率は

増えたとはいっても

僅か0.4%程度に過ぎない

気候の変動が目立って変化するようになったのは

ここ数年のこと

この間に二酸化炭素は0.05%ほど増えている

数字の上では小さな差に過ぎない酸素化合物の増加が

温暖化という巨大な変化を生み出した


石油の消費から離れられない文明は

温暖化する割合を減らそうとすることで

危機を遠ざけた積りになっていた

太陽電池を有効利用する方法を定めずに

単に量的に拡大させれば

温暖化を防げると思い込んでいる

節電すれば発電所の燃焼炉が機敏に止まる

と信じ込んでいる


誤った信仰ほど恐ろしいものはない


地下資源の産出国が

アメリカにとって代わる日は

そう遠くない

世界が求めるものを

供与するかどうかはその国の一存にかかっている

文明はエネルギーの安全保障政策だけでなく

希少金属に関する安全保障まで視野にいれておかなければならない


資源を消費せずに電力を取り出す術を洗練させていけば

石油に依存する必要性は消える

電力備蓄に必要な資源は

リチウムだけではない

もっと卑近な方法で蓄電を可能にする道もある

電気があれば熱は得られる

発電効率を向上させるのに

希土類資源を用いる必要があるとは限らない

資源を一切消費しない方法を発掘するというだけのこと


その方法は超伝導応用技術と呼ばれている

近未来の基幹技術は

惑星に繁栄と平和を同時に連れてくるだろう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

禍 転 じ て

2010-09-19 08:09:46 | Weblog
経済を学んできたはずの者たちが

20年に及ぶ長い年月のあいだ

日本に備わっていた

経済活力を失わせ続けていた


この結果は実に 雄弁である


この国に劣化を始めさせた

その

最も大きな契機となったのは

1990年4月

に施行された

不動産融資に対する総量規制

という浅慮の逸失を生みだした拙い政策

これが土地神話に基づくバブル経済を潰した

直接の原因


その後続くようになった不作為の時代が

失われた十年

と呼ばれるエポックのきっかけとなった

日本の経済史には

無知をものともしない為政者の

数々の顛末が

深く刻みつけられている


これらの経過をみるだけでも

知識階級がもっていた認識のレベルが

どの程度のものであったのか

ということが

よく伝わってくる


経済に関する基礎的な知識を

実際の場に

正しく活かす政策がとられていれば

バブル化した日本の経済を

軟着陸させる程度のことは

難なくできていた


この事実の存在は

経済を知っていることが

ただしい経済政策に結び付くとは限らない

ということを示していた


バブル経済を成り立たせている構造を

認識していなかったからこそ

経済の血液である

流動性の循環を止めてしまった

ということなのだ

血流が止まれば

システムは活性を失い

急速に衰える


その後採用された一連の対策も

傷口を広げるばかりであったため

結果としてこの国の債務残高を急速に増やし

財政赤字の規模を毎年拡大する一方

という状態へと導いた


そもそもの発端は

1971年8月のドルショック

ここを淵源として

多くの不具合が生み出されてきた


金本位制から一方的に離脱することを宣言したアメリカは

変動相場制への移行を推し進め

石油の取引をドルで決済することにより

金に変わる新たな価値を

国際経済の場に生み出した


あれから40年たった今年

地球では異常気象による自然災害が頻発するようになり

日本では国際市場から逃避してきた外国資本の大量流入で

国が望まない円高が

国際金融資本の手によって

意図的に生み出されるような状態になっている


円高とは

つまり

ドル安政策の結果

を意味することなのだ

それを可能ならしめたのは

1985年10月のプラザ合意

日本の土地バブルは

その時から増殖を開始し

五年ほど経ってから

機能不全へと陥り

その後

ゆっくりと終息した

バブルの崩壊を

知識人たちがそれと理解したのは

はるか後になってからのことである


日本の経済を動かしている人たちの認識のレベルは

この程度のものに過ぎなかった

景気の低迷が続いて

デフレ経済になっているいまの現状は

認識の誤謬が原因となって

国が長年にわたり生み出してきたもの


円高は

外資の流入がおきている

ということを意味する

この日本へと逃げてきた国外からの流入資本を

日本の経済成長に活かしてやることにより

ドルに対する不信任を

希釈する効果が引き出せるだけでなく

日本経済を再生復興させ

国際経済を支援する体制を築くことさえ

可能になる

このチャンスを生かさなければ

ドルに対する不信任で

国際経済は破局へと至るのみ


土地バブルを崩壊させたのは

要素の抽出を怠り

要因分析を蔑にした結果であった

判断がきちんとなされていなかったことが

日本経済に備わっていた活性をはぎ取らせた

といえるだろう


その後

急速に起きた次の円高では

流入してきた大量の資本が

主に企業買収のための資本へ振り替えられた

この時に求心力となっていたのが

外でもないホリエモン

と呼ばれた象徴的人物

外資の隠れ蓑の役割を演じていたのだが

法を逸脱する行為に及び

目論見は呆気なく頓挫した


これら

外資の活用法を誤り続けてきた過去に学べば

日本経済を再生させる方法の存在に気付くはず

度重なる為替介入で

日本が保有するドル建ての資産は急増した

だが

その殆どがアメリカの公債となったため

在外資産を機敏に処分することができなくなってしまった


この資産を

政府日銀は勝手に処分することが

できない

長期債を売却すれば長期金利を引き上げ

米国の金融市場に

少なからぬ打撃を与えることになるからだ

換金が可能になったとしても

ドルを円転しなければならず

みずからが円高の原因となる以外の道は

残されていなかった


世界中の資本が

打ち揃って日本へとやってくるこのチャンスを

むざむざ

棒に振ることはあるまい

経済とその力学を正当に活用する方法を採りいれてやれば

日本は世界の救世主になり得る


有効な投資先が日本に欠けていたのだったからこそ

為替差益を国際金融資本が捻出した段階で

資本の流出がおきるような循環を生みだした

ということなのだ

円高の直後に緩やかな円安が起きていたこれまでの経過は

ドル資本の意図とその所在とを

明確に伝えていた


資本の国外流出がおきないようにするには

日本市場に十分なリターンを保障できる市場があれば

よい

投資が投資を呼ぶ展開を再び築くことができたなら

日本は国際経済を牽引する役割を担うだろう


市場介入という常套手段は

国内経済を劣化させ

貧困とデフレを同時にすすめ

国民全体を疲弊させる

最悪の方法なのだ

輸出産業を保護するだけで片付く問題では

ない

節度ある資本の流入を導くには

収益の還流が

その前に制御された状態で

実施されていなければならない


ドルに備わる避け難い属性

即ち

過剰流動性を日本市場へ呼び込むことにより

世界中から押し寄せてくる金融業界からのエネルギーを

経済再生の手段へと転換させる返し技を発動する政策が

この国に いま

最も必要なことである

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知 の 喪 失

2010-09-12 09:51:40 | Weblog
文明は

既に

危機的な状況へと陥ってしまった

この地球が温暖化する

という状況から脱出するために

速やかに

有効な対策を打ち出さなければならない


主要な原因である石油の大量消費を

その発生源において

できる限り減らす

という道を

人類は選択した


その方法を

エコ

と呼び

金科玉条のようにして

崇め奉っている

てんでが

勝手に

エコという言葉を

使って平然としている

これが

いま世界でおきている共通の

ありさま


エネルギー効率を向上させたことで

二酸化炭素の排出量が

「実際に」

どれだけ減ったのか

ということを証明するデータは

一度も提示されたことがない

頭の中で

都合よく積算した結果を引いて

二酸化炭素を削減したことに

した

というだけのこと

に過ぎなかった


実効性に欠けた対策ばかりに終始していたのだったからこそ

温暖化による気候の変動は

時の経過と共に

より

深刻なものとなっていった


人類は

安易で便利な石油の消費を

この先

少しでも

長く続けるために

その消費を抑制する努力を行うことで

二酸化炭素の発生割合を

減らした

気分になり

すっかり安心していた

自分勝手にそう思い込んでいたのだったが

気候の変動は

甚大な被害を至る所に及ぼしている


僅かばかりの比率で

CO2削減に取り組んでみたところで

それで減らせる有害物質の量は

多寡が知れていた

経済成長を急ごうとする多くの途上国が

それ以上の割合で温室効果ガスの発生を促している

これが現状なのだ

地球全体のCO2が減る道理は

はじめからなかった

この認識の錯誤が生んだ一連の対策と

それがもつ意味の無さの絶対性については

未だに

気付く者がでていない


エコを謳ってさえいれば

それが免罪符として機能する

この認識の下で

企業は一斉に

自己のイメージアップに努めるようになっていった


地球の環境を元の状態へと復元するには

化石燃料の消費を抑制することでは

所期の成果など得られない

やるべきことは

二次生成物を生まないエネルギーを

速やかに

見つけ出す

ということ

これに尽きる


石油の消費を減らす

などいうことは

基本的に不可能なはなし

逆に

増やす結果になるのが関の山

現実をみると

ましくそのような経過を辿っている


文明が行った選択が誤っていたために

自然災害が

この星の至る所で

猛威を揮うようになったのだ


資源などなくても

エネルギーはいくらでも取り出せる

いとも

簡単に


そのためのヒントが

この記録の中に埋め込まれている

必要なのは

それを発掘するめの

地道な努力

考える力を持ち寄れば

思いのほか簡単に導ける技


究極のエネルギーを文明が見出す日は

近づいている

使い方が正しくなければ

第二第三のアメリカを生み出し

不健全な枠組みを拵えて

剣呑な対立を募らせる

優れた技術は

健やかな文明の基礎となる

新文明は健全性に裏打ちされていなければならない

歴史に学ぶことが正しくできていたのなら

恒久平和などとっくの昔に実現していたことである

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

所 在 確 認

2010-09-05 09:55:42 | Weblog
交流送電が世界のインフラを形成しているあいだ

火力発電所は不可欠の存在であり続ける


燃焼炉を原子炉へと置き換えたところで

不測の事態に備えて

常時

バックアップする体制がとられていなければならない

電力需要には

切れ目が ない

発電機が電流を生み出すことができなくなることは

厳に避けなければならない

その義務を負う電力会社にとって

僅かな時間であったとしても

発電不能という状態は

電力会社の存在理由を否定することになる行為

絶対にあってはならない


つまり

化石燃料の消費を避けることは

交流送電になっている以上

永遠にできない

ということ


温室効果ガスの濃度が

原子炉への移行で実際にどれ位減るのか

ということは

原発の安定性と安全性の確保如何にかかっている


温暖化防止対策として原発を導入する場合

バックアップシステムをどう関与させるのか

ということを

事前に確認しておく必要がある


スマートグリッドは何年たっても

実現しない

架空の技術

こんなものにウツツをぬかしていた間に

気候の変動は急速に増大した


オバマが大統領に就任してから

丸二年以上の歳月が経過しているにもかかわらず

可能性だけが取り沙汰される

という状態が未だに続いている

アリサマ


最優先課題となっていたはずの技術なのだが

実現可能性は一向に見えてこない

交流送電の仕組みを知っていれば

その理由がよく分かる

電力会社が情報を秘匿し続けているのは

温室効果を止める能力の不在を

よく承知しているからなのだ


太陽光発電にも火力発電所の稼働率を引き下げる効果は

ない

交流送電は既に限界に達している

負荷平準化が相変わらず解決すべき課題になっているのは

出力調整ができない仕組みの上に構築されたものであったからである

需要が減って電力が大量に余っている深夜になっても

発電を維持継続させていなければならない理由が

電力会社の側に

ある


真相を告げる義務を業界団体が蔑にしていたために

二酸化炭素を減らす効果のないことを知っていながら

それを国民に告げることができなくなっていた

ということになる




逃げ場のないどん詰まりに追い詰められるまで

しらを切り通す覚悟と見える

自らをそこまで追い込んでしまった

というのがより正しい表現であろう

電力業界を纏めている電事連が

交流送電に限界のあることを

国に

早い段階で告げていれば

温暖化がこれほど急速にすすむようなことは

なかった


国をあげて有効な対策の推進につとめていれば

温暖化など問題であることを夙にやめていた

有効な方法は

他に

ある


効果のない対策に莫大な国費を永年投入し続けてきたために

国の財政に巨額の債務負担を与える要因の一つとなった

問題の所在が国に見えていたのであれば

経済を同時に復興させることが

できるようになっていた

そうではなかったために

国は疲弊し

国民は貧困を強いられたのだ


日本では二酸化炭素の50%が

電力分野で生み出したもの

残りを自動車による輸送と

工業炉や溶鉱炉

焼却炉

ボイラー

などの他

レストランの厨房や

家庭用のガス器具などで

大気中へと吐き出した二酸化炭素

これらが排出源になっている


原因を特定していながら

二酸化炭素を実際に減らせずにいた事実に

学ばなければならない


この現実を知ることから

はじめよう

何がモンダイになっているのかさえ

これまで

一度も

問題とされたことがなかった


真因が潜む場所は

ここ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする