既存の経済政策のすべては
バブル経済崩壊以降
90年から2014までの間
何の効果も挙げ得ていない
損失
だけが残された
国が負った莫大な規模の借金
と
貧困化を募らせていくこの現況は
まさしく
その結果として与えられたもの
政策判断の誤りを放置し続けてきた過去が
現在に祟っている
有効解は見出されるときを待っている
政策決定機関を構成する成員のすべてが
問題を問題として
認識することが
できずにいる
解決すべき問題は
未解決のまま放置され
外科的措置も
内科的措置も
共に無効となっていた
この現実を訝しいとも思わなかった
デフレから速やかに抜け出すためには
インフレへと戻してやればよい
そう考えた単純思考の内閣は
アベノミクスで失敗を重ねた末に
解散総選挙で体勢の立て直しを
目論んだ
政府内閣がこの先どう変わっても
有効な経済対策を導入する
その確率は
きわめて低い
問題認識能力の不在が
あらゆる対策から実効を奪っていた
その事実にさえ
未だ
まったく
気づかない
この国の劣化は
国会の愚かさに
帰因する
デフレ経済へと陥った次第を顧みずに
インフレへの転換を
単に急いだ
起きたのは円安への復帰
と
それによる輸入物価の上昇だった
問題の所在を
正しく
理解することが可能だったのなら
不具合の一切は
政策実施一年程度で
概ね解消されていなければならなかった
すなわち
止まらなかった温暖化は反転し
財政状態は健全化へと向かっていた
現実との乖離はどうなっているか
をみれば効果のほどは
すぐわかる
現実に学ばなければ
政策の有効性は引き出せない
無効な需要をどんなに増やしたとしても
それは損失の規模だけを膨らますのみ
経済が拡大基調へと転じていたのであれば
総需要は間違いなく増加し
底堅いダイナミズムを形成していた
上昇志向が導く
正のインフレメカニズムを
日本経済へと連れてくることは
できていた
要するに
経済成長のメカニズム
を
不毛な政策の強行で
断ち切ってしまった
ということが
バブル経済を破裂させ
その後の失われた十年を
倍の二十年へと拡大させただけでなく
デフレ経済を日本へと呼び込み
その対応策となる筈の
アベノミクスで
格差の拡大を
反対に速めさせようとしている
経済メカニズムというものは
統合されたシステムが生み出す
胴体に頭と手足を接合すれば
ニンゲンになる
という理屈は成り立たない
そこに欠けているものを
補ってやらなければ
どんな指導体制であったとしても
国の健康を取り戻すのは
不可能
選挙結果がどうであれ
国会にひとが不在なら
国民の不幸は
ただ単に
肥大する
全体の潮流が
拡大基調で維持されている時代には
メカニズムは所期の成果を導くが
システムの一部が
何らかの理由で外れ
円滑に機能しなくなっているのなら
全体を統合する根源となる
メカニズムの成立は
不首尾に終わる
消えてしまったメカニズムを再生するのは
無論
容易ではない
巨大なエネルギーを
新規に
与えてやらなければ
動き出す筈のものも
動き出せまい
一次エネルギーの与え方に
不備が隠されていたことから
アベノミクスは成果を導けられずに
国民の間にあった格差を却って広げ
輸入物価の上昇
という円安効果が生み出した局所的なインフレで
国民の可処分所得を
逆に
圧縮してしまった
まことに粗末な結果だけが
こうして
とり残された
個人消費が伸びていかなければ
GDPの拡大はない
全体の6割弱を占める個人消費の動態に
拡大方向の転換が起きなければ
経済は成長できずに失速し
リセッション
という負の結果
だけが
近視眼的なインフレ効果の申し子
として残される
国会に経済認識能力がなかったのだったからこそ
外部の「権威ある経済学者たち」に諮問し
個別に容喙させる
という経過を生み
専門分野に限られた
狭い見通しの数々を寄せ集めることにより
自発的な経済成長が
一向に起動しないパッチワークに
皆勢ぞろいして
戸惑っている
という現状を引き出した
コンポーネントの一つひとつ
がどんなに優れていたとしても
統合されたシステムとして
全体を機能させることができなければ
動かないロボット
と同じ
国民を生かす政治でなければ
国が劣化するのは
当然の帰結
システムとしてものごとを起動させるには
たましひ
というものが必要なのだ
自動車は極めて完成度の高いシステムなのだが
ドライバーが運転席に座って
意味のある操作をすることができなければ
ただの鉄の箱
でしかない
生体もまた同じ
細胞組織を有機的に組み上げることができたとしても
それだけでは
動かない
死体と生体とを分けるものが
そこに関与していなければ
どのような変化も生じ得ない
経済メカニズムを構成する主体であるニンゲンを
要素として取り込んでいなかったのだから
高度な理論を寄せ集めてみたところで
メカニズムを生み出すための個別の条件
を満たすことができたとしても
システムとして
それを機能させることは
できない
たましひ不在の肉体を
亡き骸
と呼ぶ
アベノミクスに魂はなく
理論の寄せ集めで着飾って得た
上辺だけのインフレ効果で
却って全体の劣化を
急がせた
その結果が
プラス成長している筈のデータで
年率換算したときに
マイナス1.6%の減少となって
表れた
この事実は
経済政策の失敗を
実によく伝えていた
問題認識能力のない国会であり続けているのなら
経済の復興を
国民は期待すべきではない
実効のない対策のすべては
資本の浪費に終わるのみ
その累々たる失敗の塚が
千兆円を突破した国の債務
となって残された
国会はバブル経済を破裂させただけでなく
その後の経済政策を延々と誤り続け
デフレ経済を国民に押し付けて
財政状況をひたすら悪化させてきた
一連の経過と結果とは
おしなべて
国会の不明に帰する
知識獲得の間口を広げるための教育というものは
思考力を退化させ
問題認識能力を奪い去る
知識がもつ意味を掘り下げる学習を怠ってきた
ということが
判断力のない選良と
国益を顧みない狭量な官僚の
生みの親
大局観の不在が
問題の本質を知識階級に
悟らせることを
分厚い壁が阻んでいる
モンダイの姿かたちをみなければ
有効な対策を導くことは
で き な い
まずはバブル経済を成り立たなくさせた
その経緯
の分析と解明から
改めて
始める必要があるだろう
その後に
デフレ経済を導いた判断の誤りへと進み
しかる後に
インフレへの転換を図る方途を
絞り込んでいくべきだった
失われた20年とは
失敗の歴史の謂い
原因を放置したままであったのだから
有効なメカニズムを起動させるのは
もとより不可能
対象を捉えても
己の不備を見なければ
粗末なこと極まりない
望ましからざる拙い結果が
粛々として押し寄せてくる
バブル経済を潰した時を起点とする
過去の24年間は
教育によって劣化した
思考力不在の時代であった
教育の在り方を見直せば
温暖化は既に止まっており
経済は有効需要の創出で潤い
ロスなく
経済発展に勤しむことが
夙に
できるようになっていた
国会はこの逆の行為を
血税から得た資本を大量に投じて
積極的にやっていた
無知ほど恐ろしいものはない
知識の量的拡大を競っても
その使い方を知らなければ
どんな成果も引き出せない
アベノミクスはその絶好の
見本
となったのである
教育制度と政治資質
の夫々の課題が重なり
負の相乗効果で
現在の日本となった
選良と官僚が知識によって汚染されているのだから
国民がその除染をしなければならない
というのは
なりゆき上の新たな義務
国の再生は
国民の覚醒に依存する
失ってしまった思考力を取り戻せ
バブル経済崩壊以降
90年から2014までの間
何の効果も挙げ得ていない
損失
だけが残された
国が負った莫大な規模の借金
と
貧困化を募らせていくこの現況は
まさしく
その結果として与えられたもの
政策判断の誤りを放置し続けてきた過去が
現在に祟っている
有効解は見出されるときを待っている
政策決定機関を構成する成員のすべてが
問題を問題として
認識することが
できずにいる
解決すべき問題は
未解決のまま放置され
外科的措置も
内科的措置も
共に無効となっていた
この現実を訝しいとも思わなかった
デフレから速やかに抜け出すためには
インフレへと戻してやればよい
そう考えた単純思考の内閣は
アベノミクスで失敗を重ねた末に
解散総選挙で体勢の立て直しを
目論んだ
政府内閣がこの先どう変わっても
有効な経済対策を導入する
その確率は
きわめて低い
問題認識能力の不在が
あらゆる対策から実効を奪っていた
その事実にさえ
未だ
まったく
気づかない
この国の劣化は
国会の愚かさに
帰因する
デフレ経済へと陥った次第を顧みずに
インフレへの転換を
単に急いだ
起きたのは円安への復帰
と
それによる輸入物価の上昇だった
問題の所在を
正しく
理解することが可能だったのなら
不具合の一切は
政策実施一年程度で
概ね解消されていなければならなかった
すなわち
止まらなかった温暖化は反転し
財政状態は健全化へと向かっていた
現実との乖離はどうなっているか
をみれば効果のほどは
すぐわかる
現実に学ばなければ
政策の有効性は引き出せない
無効な需要をどんなに増やしたとしても
それは損失の規模だけを膨らますのみ
経済が拡大基調へと転じていたのであれば
総需要は間違いなく増加し
底堅いダイナミズムを形成していた
上昇志向が導く
正のインフレメカニズムを
日本経済へと連れてくることは
できていた
要するに
経済成長のメカニズム
を
不毛な政策の強行で
断ち切ってしまった
ということが
バブル経済を破裂させ
その後の失われた十年を
倍の二十年へと拡大させただけでなく
デフレ経済を日本へと呼び込み
その対応策となる筈の
アベノミクスで
格差の拡大を
反対に速めさせようとしている
経済メカニズムというものは
統合されたシステムが生み出す
胴体に頭と手足を接合すれば
ニンゲンになる
という理屈は成り立たない
そこに欠けているものを
補ってやらなければ
どんな指導体制であったとしても
国の健康を取り戻すのは
不可能
選挙結果がどうであれ
国会にひとが不在なら
国民の不幸は
ただ単に
肥大する
全体の潮流が
拡大基調で維持されている時代には
メカニズムは所期の成果を導くが
システムの一部が
何らかの理由で外れ
円滑に機能しなくなっているのなら
全体を統合する根源となる
メカニズムの成立は
不首尾に終わる
消えてしまったメカニズムを再生するのは
無論
容易ではない
巨大なエネルギーを
新規に
与えてやらなければ
動き出す筈のものも
動き出せまい
一次エネルギーの与え方に
不備が隠されていたことから
アベノミクスは成果を導けられずに
国民の間にあった格差を却って広げ
輸入物価の上昇
という円安効果が生み出した局所的なインフレで
国民の可処分所得を
逆に
圧縮してしまった
まことに粗末な結果だけが
こうして
とり残された
個人消費が伸びていかなければ
GDPの拡大はない
全体の6割弱を占める個人消費の動態に
拡大方向の転換が起きなければ
経済は成長できずに失速し
リセッション
という負の結果
だけが
近視眼的なインフレ効果の申し子
として残される
国会に経済認識能力がなかったのだったからこそ
外部の「権威ある経済学者たち」に諮問し
個別に容喙させる
という経過を生み
専門分野に限られた
狭い見通しの数々を寄せ集めることにより
自発的な経済成長が
一向に起動しないパッチワークに
皆勢ぞろいして
戸惑っている
という現状を引き出した
コンポーネントの一つひとつ
がどんなに優れていたとしても
統合されたシステムとして
全体を機能させることができなければ
動かないロボット
と同じ
国民を生かす政治でなければ
国が劣化するのは
当然の帰結
システムとしてものごとを起動させるには
たましひ
というものが必要なのだ
自動車は極めて完成度の高いシステムなのだが
ドライバーが運転席に座って
意味のある操作をすることができなければ
ただの鉄の箱
でしかない
生体もまた同じ
細胞組織を有機的に組み上げることができたとしても
それだけでは
動かない
死体と生体とを分けるものが
そこに関与していなければ
どのような変化も生じ得ない
経済メカニズムを構成する主体であるニンゲンを
要素として取り込んでいなかったのだから
高度な理論を寄せ集めてみたところで
メカニズムを生み出すための個別の条件
を満たすことができたとしても
システムとして
それを機能させることは
できない
たましひ不在の肉体を
亡き骸
と呼ぶ
アベノミクスに魂はなく
理論の寄せ集めで着飾って得た
上辺だけのインフレ効果で
却って全体の劣化を
急がせた
その結果が
プラス成長している筈のデータで
年率換算したときに
マイナス1.6%の減少となって
表れた
この事実は
経済政策の失敗を
実によく伝えていた
問題認識能力のない国会であり続けているのなら
経済の復興を
国民は期待すべきではない
実効のない対策のすべては
資本の浪費に終わるのみ
その累々たる失敗の塚が
千兆円を突破した国の債務
となって残された
国会はバブル経済を破裂させただけでなく
その後の経済政策を延々と誤り続け
デフレ経済を国民に押し付けて
財政状況をひたすら悪化させてきた
一連の経過と結果とは
おしなべて
国会の不明に帰する
知識獲得の間口を広げるための教育というものは
思考力を退化させ
問題認識能力を奪い去る
知識がもつ意味を掘り下げる学習を怠ってきた
ということが
判断力のない選良と
国益を顧みない狭量な官僚の
生みの親
大局観の不在が
問題の本質を知識階級に
悟らせることを
分厚い壁が阻んでいる
モンダイの姿かたちをみなければ
有効な対策を導くことは
で き な い
まずはバブル経済を成り立たなくさせた
その経緯
の分析と解明から
改めて
始める必要があるだろう
その後に
デフレ経済を導いた判断の誤りへと進み
しかる後に
インフレへの転換を図る方途を
絞り込んでいくべきだった
失われた20年とは
失敗の歴史の謂い
原因を放置したままであったのだから
有効なメカニズムを起動させるのは
もとより不可能
対象を捉えても
己の不備を見なければ
粗末なこと極まりない
望ましからざる拙い結果が
粛々として押し寄せてくる
バブル経済を潰した時を起点とする
過去の24年間は
教育によって劣化した
思考力不在の時代であった
教育の在り方を見直せば
温暖化は既に止まっており
経済は有効需要の創出で潤い
ロスなく
経済発展に勤しむことが
夙に
できるようになっていた
国会はこの逆の行為を
血税から得た資本を大量に投じて
積極的にやっていた
無知ほど恐ろしいものはない
知識の量的拡大を競っても
その使い方を知らなければ
どんな成果も引き出せない
アベノミクスはその絶好の
見本
となったのである
教育制度と政治資質
の夫々の課題が重なり
負の相乗効果で
現在の日本となった
選良と官僚が知識によって汚染されているのだから
国民がその除染をしなければならない
というのは
なりゆき上の新たな義務
国の再生は
国民の覚醒に依存する
失ってしまった思考力を取り戻せ