こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

間 接 証 拠

2012-06-24 09:30:05 | Weblog
地球

と呼ばれる太陽系で三つ目の軌道を回るこの惑星では

温室効果をもつさまざまなガスの濃度が

このところ急速に上昇し

安定していた気候が変化しはじめるようになっている


強風が吹き荒れ

雨はその密度を増し

洪水の被害を広範にまき散らしている

上昇気流の勢力が高まると

それは低気圧と呼ばれるものとなり

太平洋では台風と呼ばれる大嵐が生まれる

対流圏で頂点へと達したあと

それは

下降気流となって

地表へと降りてくる高気圧の勢力を優勢なものにする

台風が通過した後のの晴天は

その結果


台風の発生場所が

亜熱帯から温帯へと移動しはじめている

熱帯の海域付近で多く発生していた台風は

近年

温帯の海域でも

発生する傾向を強めている


安定していた気候が乱れ

大きく変動するようになったのは

二酸化炭素と呼ばれる

炭素を中心とする酸素化合物を

文明が

大量に吐き出し続けるようになったからだった


熱エネルギーを得るために

炭素系地下資源を燃やすと

燃焼を促進する酸化剤として

大気中の酸素が用いられる

可燃性資源である炭素を燃やすためには

酸化作用を促す酸素の関与が欠かせない


文明は熱を得るために

地下資源を大量に

効率よく燃やす生活へと

切り替えた

電気は水を蒸気にすることで

100度Cで飽和する熱を

その何倍にも高めることを可能にし

発電機のタービンに

強い回転圧力をかけている


回転軸には永久磁石が取り付けられているので

軸が回ることによって

N極とS極とが交互に入れ替わる

そんな波の形をもつ電流が作られた

磁極の違いが電流のプラスとマイナスを規定し

電流の持つベクトルを条件付けている

この電流が交流送電を成り立たせている


回転軸が一秒間に50回運動すると

そこには毎秒50ヘルツの波をもつ電流が

生み出せる

電流を発生させるには

電路に電位差が設けられていなければならない

最も低い電位はゼロボルト

これは大地のことを意味する

すべての発電機は

接地点へと向かう電流を生み出す

電位差のない電路に電流は生じない

電位差の代わりに負荷を置いても構わないのだが

回路は最終的に接地点となるべき部分を必要とする

接地がとられていない回路は

漏電の原因となる

堰き止められた水流が

周辺に溢れ出すのと同じことが

電流でも起きる

これを漏電と呼ぶ


回転する方式の発電機は

常に交流電流を生み出す

風力発電は風の都合で回転数が変化するため

周波数を安定した状態に保っていることができない

そこで電流の向きを揃えた直流で出力するようになっている

このため蓄電を可能にするためのデバイスが

不可欠の条件になっていた

電力会社が買い取っている風力発電からの電力は

蓄電装置が不在であれば

まったく使い物にならない種類の電気

周波数を与えるためには

蓄電装置と周波数変換装置とが必要になる

ウィンドファームにそのような設備は見当たらない

その理由を探っていくと

電力業界が隠蔽体質になったその訳が明瞭に見えてくる


太陽電池も直流出力であるため

小型のインバーターで周波数を与えている

周波数が商用電源と同じ50ヘルツであったとしても

その位相(波形)を一致させておくことは容易ではない

太陽電池の出力電圧は96ボルトになっているため

電信柱を繋いでいる配電線の電圧である

6600ボルト(東電の管内)にまで高める必要があった

だが

変圧器にそのような機能は備わっていない


高い電位から低い電位へと電流を導くことはできても

その逆はできないのだ

水が川の上流を目指して遡上するのは

月の引力という別のエネルギーが

海水に作用しているからである

自然エネルギーをどんなに増やしていったとしても

電圧を6600以上の水準へと高めることができなければ

火力発電所の負担を減らす効果は引き出せない

この事実を電力業界と監督官庁とが

うち揃って隠していた


国民は節電すれば温暖化だけでなく

広域停電をも防遏できる

と素直に信じ込んでいる

自然エネルギーを増やせば

二酸化炭素の発生割り合いを減らせる

と国連の環境部会までもがそのように思い込んでいる


電流の違いを弁別せずに

汚れのない電気でありさえすれば

それだけで温暖化を止める効果がある

と勝手に信じ込んでいるのである

電流の違いを理解しないまま

発電装置の能力だけを比較することに

意味はない

それは却って有害な結果を残すものとなる

止まらない温暖化と

増加する一方の温暖化防止対策費とが

国家の財政を

いま

大いに苦しめている

この経過こそが

その何よりの証拠なのである


電力業界が

自然エネルギーの普及と

国民による電力消費の抑制によって

輸入していた地下資源の量を

応分に減らしたとするデータはどこにも存在しない

誰もその情報を求めようとさえしなかった

地下資源の輸入動向に関するデータは

電力分野に該当する情報に属すべき数値が

何故かどこにも見当たらない

エネ庁によるデータを隠蔽するための何らかの工作を

疑わざるをえなくなっている


太陽系第三惑星は

そこに生息する人類によって

環境条件を劣化させるプロセスを

これからも熱心に進めようとしている

これが2012年上半期に於ける

地球がもつその現状のあらましである
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因 果 関 係 ②

2012-06-17 07:56:16 | Weblog
40年ほど前に

金本位制から一方的に離脱していたアメリカは

独自の通貨であるドルを

石油の代金を決済するための通貨と定めたことにより

ドルの通貨価値を裏付けるための担保となる根拠を

金から石油へと切り替えることに

もののみごとに

成功した


同時に為替市場を固定相場制から

変動相場制へと変更させたことにより

産油国との関係をもたないすべての石油消費国は

地下資源を輸入するために

ドルを買って代金を決裁しなければならなくなった


自国通貨を売ってドルを買うのだから

ドル高ローカル通貨安になったのは

当然の帰結

ドルの価値がこの変更をきっかけにして

高まっていったことにより

アメリカはドルを主軸とする資本主義体制

即ち

ドル経済圏を確立させ

更にそれを大きく拡大させたことにより

国際経済の姿を

現在のような磐石なものへと仕上げていった


産油国は獲得したドルの価値が高まり

石油の売却益と

為替差益との二種類の恩恵を

市場から

十分に受けとる身分となったのだった


金本位制からの一方的離脱は1971夏のこと

だがその直後ともいえる73年秋に

第一次石油ショックが発生し

原油相場が急騰する事態へと陥った


石油消費国には

地下資源を確保するという義務があった

それにはアメリカの通貨であるドルを買って

石油を輸入してこなければならない

ドルの需要が高まれば高まるほど

その通貨価値は急速に上昇する

ローカル通貨の価値が下がり

ドルの価値が上がるのだから

石油消費国の経済は縮む

並行してアメリカ製の武器を買っていた南側に位置する

アフリカ大陸にある独裁国家の一群は

財政状態を急速に悪化させることとなった

その結果として

南北問題が70年代半ば頃から

国際社会の関心をひきつけるようになっている


二度目のオイルショックが79年冬におき

石油の価格は更に高騰することとなった

ドルの需要は一層膨らみ

市場にはアメリカが発行したドルが

行き場を求めて流出圧力を強めていた

その後

ドルの価値が上がりすぎてしまったことから

アメリカはG5を召集して

ドル売りの強調介入を実施した

この決定を下した場所の名前をとって

プラザ合意とその後呼ばれるようになっている

1985年秋のことである

この時からドル安政策が闊歩するようになり

ドルを過剰流動性と呼ぶ機会が次第に増えていった

アメリカが発行しすぎて余らせたドルは

速やかに市場から回収しておかなければならない

ダブついた紙幣はドルの通貨価値を希釈させる原因となる

FRBは公定歩合を引き上げて

回収したドルを米銀へと集約させた

これにより過剰発行に伴うインフレを回避したのだったが

過剰に供給したドルの活用法を結果として誤った


米銀は回収したドルを海外投資へと向けさせ

高められた金利以上の収益を確保するよう

市場から迫られた

そこで脚光を浴びるようになったのがドル資本

組織的な投資行為を連綿と行うことを通じて

ドルの過剰流動性を世界市場へと分散させ

獲得したドルの運用益で

高いリターンを投資家に保証することで

一般からの資本を引き出すことに成功し

それを組織的に

効率よく運用することにより

多大な利益を獲得する

という現在の経済基盤が

アメリカの戦略により作られた


その投資先として

当時最初に指定されたのが

他ならぬ日本市場だったのである

土地神話に基づくバブル経済は

アメリカが過剰発行したドルを市場から消しながら

ドルの更なる追加発行を可能ならしめただけでなく

ドル経済圏そのものを拡大させる

絶大な効果を発揮するものとなったのだった


過剰に流通している余った大量のドルを

速やかに回収して

有利な運用ができる日本市場を狙って

ドル資本が大挙して押し寄せてきた

ドルで円を買うのだから

ドル安円高になったのは当然の経過


ドル資本は有力議員を通じて

邦銀にノンバンクを設立させ

ドルを還流させる枠組みを日本国内に作り出した

日本の不動産取引で獲得した収益を

ドルへと戻して投資家へとそれを還元するとき

円が高くなっている方が為替差益を獲得できる

少ない円で

値の下がったドルを

より多く取り戻すことが

効率よくできたからである


円高が生まれている状況を

国内の経済人は

このとき 誰一人理解しようとしなかった

理由のない円高として

訝しむことしかできなかった時代が

今もなお続いている


国会が誤った判断を下したことによって

アメリカ全土を買うほどの勢いのあった日本経済は

バブルを潰して

失われた20年という

不名誉な時代を

更に長びかせることを今 

強いられている

経済メカニズムに関心のなかったすべての経済通が

同じ陥穽へと一斉にはまり込んでいた

バブル崩壊後も執拗につづく円高は

日本市場が

ドルの捨て場になったことを告げていた


バブルの崩壊は90年4月

それ以降

過剰流動性の大部分は中国市場へと向かい

中国人を世界一豊かな民へと仕立て上げたのだった

それには2001年の9.11を基点とする

アメリカによる報復を名目とする

イラクの独裁体制打破と

それによる地下資源の利権確保とが

主な目的となっていた

イラク戦争が続いていた間

ドルのマネーサプライさえ公表できないほどのドルを

遍く素早く供給し

高騰させておいた原油相場を

世界全体に受け入れさせた

ドルの発行益があったからこそ

増税抜きで長期化したイラク戦争に

大量の米軍を展開させることができていた

それを可能ならしめたのは

原油相場を決める市場であるWTIを

国内に擁するアメリカの意思が反映されていたからだった


ドルの過剰流動性を

自国の経済発展のために活用することになった中国は

大量のドルを吸収するために

人民元の価値を高めざるを得なかった

高くなりすぎた元は

中国経済にとって輸出を困難なものにする


人民銀行は元の通貨価値を引き下げる必要に迫られ

ドルの価値を

自らの通貨で高める道を選びとらざるを得なかった

このとき中国が買ったドルの巨大さというものが

中国をして世界最大の債権国へと押し上げさせた

ドル建ての公債を大量に買うということは

敵に塩を送る行為に等しい

中国を仮想敵と日本に思わせてきたのは

他ならぬそのアメリカだった


この現実の拙さに漸く気づいた中国政府は

元売りドル買いで獲得したドルを

米国債を買うことにではなく

自国の軍事力増強へと振り向けたのだ

劣っていた海軍力の充実を急ぐようになり

空母の建設を最優先にし

防衛線の拡大強化を図っている

このことが米軍の太平洋に於ける配置割合を

50%から60%へと変更させた


これら一連の変化は

もともと

アメリカが金本位制から離脱した時に胚胎させた原因が

巡り巡って

いま

双葉から巨木を育て

日当たりのよい部分を

アメリカから中国へと

独り占めさせることを促すように働いている

まことに皮肉な経過であろう


アメリカの判断が健全なものであったのなら

サブプライムローンの債務不履行による金融危機は起きておらず

またユーロ危機へとそれが発展することもなかったのだし

ギリシャ危機が

イタリアからスペインへと飛び火することもなかった

アフリカの南北問題もおきていなければ

温暖化現象もより緩やかなものになっていた

日本経済がバブル化することもなければ

円高に苦しむようなことにもなってはいなかった


経済ダイナミックスとそのメカズムの実態を

誰も調査してこなかったということが

環境危機と経済危機とを

いま

同時に生み出させている


日本の貧困化は

紛れもなく国会の不明が導いたもの

その事実にさえ一向に気づかない

停止していた原発の一部再稼働は

判断が適切であれば

決して起き得なかった経過なのだ

この国の不幸は

不健全な循環から

抜け出そうとしなかった政治の現場が

判断を誤り続けてきたその果てに

生み出したもの


原発が100%停止していても

電力危機など一度も起きていなかった

その理由とメカニズムを調べた事実さえ

皆無

交流送電を成り立たせているその方法を調査すれば

電力業界が秘密主義を貫かざるを得なかったその理由が

わかる

国が劣化したのは当然の帰結

思考力を養わない教育制度のあり方が

盲目的に従順な国民を作り上げるようになっていた


もの分りのよい指導者の一群は

国を却ってダメにする

利益を得ていたはずのアメリカは

行き詰まった資本の論理の行く末に

既にオノノイテいる

不利益を得たものだけが

残される

今日17日(日本時間の明日)に予定されている

ギリシャの再選挙の結果をみれば

経過のもつ意味の行方が見えてくる


真実を知ったものは

行動を躊躇わない

その方法は多様であってよい

だが

思考力を失った者は

変化の渦にただ巻き込まれてゆくのみとなる
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厚 顔 無 恥

2012-06-10 07:32:43 | Weblog
教育の現場で

マニュアル世代が問題化するようになってから

既に久しい

テキストが与えられていない種類の問題を

この世代とその周辺は

解くことが

できない


知識の量的拡大を目指してきた教育システムの

それは一つの到達点

善と信じて進めてきたことが

災厄をもたらすその根源と化す時代

従順であることを強いられて成長した

この世代は

教育する側の指示に従って

忠実に行動する能力をよく発揮しはするのだが

その行為のもつに意味には

とりたてて関心をもたない

目的の定められていないあらゆる行為は

単なる作業


設定された課題そのものの中に

具体的な選択肢が用意されていないとき

判断することそのものが困難になる

現象学では判断停止という状況を意図的に作り出すが

マニュアル世代は判断すること自体を

壁として向き合う


乗り越えられない課題が提示されたとき

マニュアルを探し求めてさまよう

教科書の用意されていない最初の設問は

バブル経済の発生というものであった

その後を追うように

理由のない円高がこの国の経済に襲いかかった

すべての事象には

理由がある

リサーチを放置して

対症療法に終始した

国の債務はその結果として

短期間で膨張することとなったのだった

20年前の債務総額は

たかだか200兆円を超えた程度の規模だった

それが僅かな期間で五倍の千兆円にまで達している


バブル経済を破裂させたものとは

不動産融資に対する総量規制の実施であり

根拠のない円高の理由は

アメリカのドル安政策と

政府による外資導入政策との

相乗効果以外に該当する項目がない

この経過については

未だに合理的な説明がなされていない


問題の意味が不明であるとき

そこには権威主義の根が蔓延る

判断行為が成り立たないという状況は

権威による価値の提示

または方向付けを容易にし

多数の意識をそれに縋らせる

という経過をとる

もともと価値基準という中心軸を持っていない国民性は

寄らしめられてきた長い歴史と

知らしめられずにいることを是としてきた経過との

産物の結果として与えられたもの


指示する側が権威的であればあるほど

盲目的に

よろこんで

従属したがる

その代表的とも言える人物が

ついに国政の場に登場した


個としての判断能力が備わっていない者が

当否判断を迫られると

権威筋のご託宣を仰ぐのだ

最近の事例では

風水師や

占い師に頼るという風潮が

顕著にみうけられる


古くはシャーマンがそうであり

陰陽師などもその役割を果たしてきた

人の意識は

進化よりもとどまる事を求めている


政府内閣は

原子炉の破壊がもつその真の意味を理解せず

起きてもいない電力不足に備えて

禁じ手である原発の再稼働に

率先して手を伸ばそうとしはじめた


マニュアルを与えられていない政府内閣が

手がかりなしで判断することを迫られたとき

専門知識を有する身近な官僚を師と仰ぐ

そのように変化するのは

決して不自然な経過ではない

だが

そのとき

政治のもつ役割と意義とは

同時に消滅してしまうこととなる


財務体質の健全化は

消費税では解決することができない

不健全な意志の関与をこそ

真っ先に排除するべきであったのだが

その当事者を師と仰いだときから

国の赴くその行き先は

決定的なものとなったのだった


マニュアル世代が指導的立場に置かれたとき

指示待ち人間が国家の代表に就く

その結果はいうまでもあるまい

決められない政治という

この現実を見るがよい

明白な事実を

誰もが難なく確認するだろう

片手で簡単に操作できる指人形が

政治判断を

取るに足らない矜持のもとで

逡巡しながら下すとき

国家は

死ぬ


起きている事象をそれと認識しない者は

己の厚顔無恥に

気づかない

その意味で

ギニョール・ノダを登板させた国政の拙さは

極点へと達したとみなければなるまい


政治の低迷は教育の結果

原因を見いだせば

有効解へと至る道の選択は

容易

現実を認識することこそが

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最 終 手 段

2012-06-03 07:46:26 | Weblog
化石燃料を燃やせば

二酸化炭素が生れ

核燃料を燃やせば

放射能を帯びた核廃棄物を生じさせる

ガスを燃やせば

二酸化炭素と水が同時に生成される


水を侮ってはならない

気体の水は上空へと昇り

寒気に触れて凝固する

熱の境界があるところには

雲が湧き

雨がふる


氷をいれたグラスの水は

器の外面に水滴を付着させ

冬の窓辺には結露が張り付く

これは水蒸気が冷気に触れて凝固し

液化しておきた結果の変化


寒気と暖気とがせめぎ合うところでは

摩擦によって静電気が発生し

雷雲ができる

太陽によって温められた地表の熱は

上昇して南下してきた寒気に触れ

凝固し

雨となって落ちてくる

強い寒気は

その落下物を凍らせて

雹と化す


天然ガスには炭素だけでなく

水素も多く含まれている

水素は燃焼することで酸化し

気体の水を合成する

この水蒸気が冷やされて液化し

重力で地表へと引っ張られ

落ちてきたものを雨と呼ぶ


ガスを大量に燃やせば燃やすほど

大気中の水蒸気は増える

集中的に降る雨が

このところ急速に増えるようになったのは

とりもなおさず

世界中で

ガスを燃やすその量が増えたため


西に位置するどこかの国で

ガスが一斉に燃やされると

気体の水がその上空に生まれでる

それが移動して極東へと達すると

日本の空に

自然現象以外の理由で

雨雲を厚くする


メタンハイドレートやシェールガスには

水素がより多く含まれている

燃料電池の資源でもある水素は

その純度が高いものほど

水蒸気をより多く発生させる

この水蒸気にも温室効果がある

打ち水すると地表は涼しくなるのだが

水蒸気が持ち去った熱は

上空で保持される


ゲリラ豪雨やドカ雪が

最近頓に増えるようになったのは

20年ほど前頃のこと

京都議定書では

二酸化炭素だけを削減するその目標と定めていた

これからは気体の水も規制の対象にしなければならない

燃料電池と言う名のあたらしい電源は

電気以外に

気体と液体の水を同時に生み出すものとなる


地下資源の関与を前提とする

あらゆるエネルギー創出法は

何らかの二次生成物を

必然的に生じせしめる

これを避けることはできない

資源に頼らずにエネルギーを取り出す方法はあるのだが

自然エネルギーでは安定した出力を得ることが

できない

蓄電装置を介在させる方法は有効なのだが

経済合理性を損なう


ここが工夫のしどころだ


未来のエネルギーは環境負荷がないだけでなく

経済性にも優れたものでなければならない

電力輸送を省くことができるのなら

その分のコストを

すべて

削減できる

つまり

もっとも優れた効果を発揮する

このことから

自家発電システムを分散させてゆく

ということが最も合理的な解となる


電気エネルギーなどは

磁場変化があれば

そこからいくらでも取り出せるものなのだ

発生させた電流を増やすこともできるし

それを再生産することもできる

増幅した電力を増殖させていくと

地域単位での電力供給系を

成り立たせることが可能になる


小さな発電機が一台あるというだけで

大きな効果を発揮する

エネルギー供給システムを整備し

再統合してやりさえすれば

問題は直ちに解決する

要するに

設計思想の問題であるに過ぎなかった


その電源が化石燃料を使う発動機式発電機だったとしても

出力された電気エネルギーが

入力されたそれよりも大きなものとなるならば

そこにゲインが発生する

エネルギーに生じた余得が

経済合理性を担保する


電源をできる限り小さくしたとしても

最低でも家一件分程度の電力は

いとも容易に取り出せる

小型の独立分散方式の電源システムであるのなら

作るのに訳はない


エネルギー問題を解決することができれば

環境問題は消え

経済問題も連動して改善する


これから登場する

環境負荷のない

あたらしい電源は

環境復元運動の一環として提供されることになる

その目的とするところは

恒久平和

経済性に優れた低廉な電源は

平和の実現に寄与する意思をもつ者に対してのみ

優先的に供与される

核保有国がその対象となることはない


擬似超伝導と呼ばれる分野が

再生不要エネルギーの出自

超伝導でなら簡単にできることを

常電動で機能するように変更した

擬似的な方法で

超伝導現象を応用する

というアイデアから

未来型の電源が生まれでた


超電導は超電流を導く

超電流は永久電流として

導体に存在し続ける

だが超電流でなくても

それを可能にする方法が

ひとつだけ残されていた


擬似超伝導について言及する機会は

おそらく

ない

この方法を誰かが知ってしまうと

その方法でビジネスを有利に展開しようとたくらむ

この再生不要エネルギーシステムは

秘密を守ることを保証する相手にだけ

提供することが許される


核兵器を手放そうとしない国は

高くて有害な資源を燃やす旧来の方式から

永遠に離れられない

経済成長は相対化されて低くなり

時の経過とともに

次第に遅れが際立つようになっていく

平和の実現に対する貢献度の高い国は

低廉な

環境負荷のない

優良なエネルギーを手段として

国際経済を牽引していく

という役割を担うことになるだろう


地上から核兵器と

それに類する効果を持つ殺傷兵器が消えたとき

この擬似超伝導の内容を公開することが

できる

それまでの間

人類は二酸化炭素の増加に伴う

環境異変とそれによる気候の変動に

苦しみ続けて過ごさなければならない

人類が生み出した災いは

人類の手で始末する

再生不要エネルギーとは

そのための

最終手段
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