地球
と呼ばれる太陽系で三つ目の軌道を回るこの惑星では
温室効果をもつさまざまなガスの濃度が
このところ急速に上昇し
安定していた気候が変化しはじめるようになっている
強風が吹き荒れ
雨はその密度を増し
洪水の被害を広範にまき散らしている
上昇気流の勢力が高まると
それは低気圧と呼ばれるものとなり
太平洋では台風と呼ばれる大嵐が生まれる
対流圏で頂点へと達したあと
それは
下降気流となって
地表へと降りてくる高気圧の勢力を優勢なものにする
台風が通過した後のの晴天は
その結果
台風の発生場所が
亜熱帯から温帯へと移動しはじめている
熱帯の海域付近で多く発生していた台風は
近年
温帯の海域でも
発生する傾向を強めている
安定していた気候が乱れ
大きく変動するようになったのは
二酸化炭素と呼ばれる
炭素を中心とする酸素化合物を
文明が
大量に吐き出し続けるようになったからだった
熱エネルギーを得るために
炭素系地下資源を燃やすと
燃焼を促進する酸化剤として
大気中の酸素が用いられる
可燃性資源である炭素を燃やすためには
酸化作用を促す酸素の関与が欠かせない
文明は熱を得るために
地下資源を大量に
効率よく燃やす生活へと
切り替えた
電気は水を蒸気にすることで
100度Cで飽和する熱を
その何倍にも高めることを可能にし
発電機のタービンに
強い回転圧力をかけている
回転軸には永久磁石が取り付けられているので
軸が回ることによって
N極とS極とが交互に入れ替わる
そんな波の形をもつ電流が作られた
磁極の違いが電流のプラスとマイナスを規定し
電流の持つベクトルを条件付けている
この電流が交流送電を成り立たせている
回転軸が一秒間に50回運動すると
そこには毎秒50ヘルツの波をもつ電流が
生み出せる
電流を発生させるには
電路に電位差が設けられていなければならない
最も低い電位はゼロボルト
これは大地のことを意味する
すべての発電機は
接地点へと向かう電流を生み出す
電位差のない電路に電流は生じない
電位差の代わりに負荷を置いても構わないのだが
回路は最終的に接地点となるべき部分を必要とする
接地がとられていない回路は
漏電の原因となる
堰き止められた水流が
周辺に溢れ出すのと同じことが
電流でも起きる
これを漏電と呼ぶ
回転する方式の発電機は
常に交流電流を生み出す
風力発電は風の都合で回転数が変化するため
周波数を安定した状態に保っていることができない
そこで電流の向きを揃えた直流で出力するようになっている
このため蓄電を可能にするためのデバイスが
不可欠の条件になっていた
電力会社が買い取っている風力発電からの電力は
蓄電装置が不在であれば
まったく使い物にならない種類の電気
周波数を与えるためには
蓄電装置と周波数変換装置とが必要になる
ウィンドファームにそのような設備は見当たらない
その理由を探っていくと
電力業界が隠蔽体質になったその訳が明瞭に見えてくる
太陽電池も直流出力であるため
小型のインバーターで周波数を与えている
周波数が商用電源と同じ50ヘルツであったとしても
その位相(波形)を一致させておくことは容易ではない
太陽電池の出力電圧は96ボルトになっているため
電信柱を繋いでいる配電線の電圧である
6600ボルト(東電の管内)にまで高める必要があった
だが
変圧器にそのような機能は備わっていない
高い電位から低い電位へと電流を導くことはできても
その逆はできないのだ
水が川の上流を目指して遡上するのは
月の引力という別のエネルギーが
海水に作用しているからである
自然エネルギーをどんなに増やしていったとしても
電圧を6600以上の水準へと高めることができなければ
火力発電所の負担を減らす効果は引き出せない
この事実を電力業界と監督官庁とが
うち揃って隠していた
国民は節電すれば温暖化だけでなく
広域停電をも防遏できる
と素直に信じ込んでいる
自然エネルギーを増やせば
二酸化炭素の発生割り合いを減らせる
と国連の環境部会までもがそのように思い込んでいる
電流の違いを弁別せずに
汚れのない電気でありさえすれば
それだけで温暖化を止める効果がある
と勝手に信じ込んでいるのである
電流の違いを理解しないまま
発電装置の能力だけを比較することに
意味はない
それは却って有害な結果を残すものとなる
止まらない温暖化と
増加する一方の温暖化防止対策費とが
国家の財政を
いま
大いに苦しめている
この経過こそが
その何よりの証拠なのである
電力業界が
自然エネルギーの普及と
国民による電力消費の抑制によって
輸入していた地下資源の量を
応分に減らしたとするデータはどこにも存在しない
誰もその情報を求めようとさえしなかった
地下資源の輸入動向に関するデータは
電力分野に該当する情報に属すべき数値が
何故かどこにも見当たらない
エネ庁によるデータを隠蔽するための何らかの工作を
疑わざるをえなくなっている
太陽系第三惑星は
そこに生息する人類によって
環境条件を劣化させるプロセスを
これからも熱心に進めようとしている
これが2012年上半期に於ける
地球がもつその現状のあらましである
と呼ばれる太陽系で三つ目の軌道を回るこの惑星では
温室効果をもつさまざまなガスの濃度が
このところ急速に上昇し
安定していた気候が変化しはじめるようになっている
強風が吹き荒れ
雨はその密度を増し
洪水の被害を広範にまき散らしている
上昇気流の勢力が高まると
それは低気圧と呼ばれるものとなり
太平洋では台風と呼ばれる大嵐が生まれる
対流圏で頂点へと達したあと
それは
下降気流となって
地表へと降りてくる高気圧の勢力を優勢なものにする
台風が通過した後のの晴天は
その結果
台風の発生場所が
亜熱帯から温帯へと移動しはじめている
熱帯の海域付近で多く発生していた台風は
近年
温帯の海域でも
発生する傾向を強めている
安定していた気候が乱れ
大きく変動するようになったのは
二酸化炭素と呼ばれる
炭素を中心とする酸素化合物を
文明が
大量に吐き出し続けるようになったからだった
熱エネルギーを得るために
炭素系地下資源を燃やすと
燃焼を促進する酸化剤として
大気中の酸素が用いられる
可燃性資源である炭素を燃やすためには
酸化作用を促す酸素の関与が欠かせない
文明は熱を得るために
地下資源を大量に
効率よく燃やす生活へと
切り替えた
電気は水を蒸気にすることで
100度Cで飽和する熱を
その何倍にも高めることを可能にし
発電機のタービンに
強い回転圧力をかけている
回転軸には永久磁石が取り付けられているので
軸が回ることによって
N極とS極とが交互に入れ替わる
そんな波の形をもつ電流が作られた
磁極の違いが電流のプラスとマイナスを規定し
電流の持つベクトルを条件付けている
この電流が交流送電を成り立たせている
回転軸が一秒間に50回運動すると
そこには毎秒50ヘルツの波をもつ電流が
生み出せる
電流を発生させるには
電路に電位差が設けられていなければならない
最も低い電位はゼロボルト
これは大地のことを意味する
すべての発電機は
接地点へと向かう電流を生み出す
電位差のない電路に電流は生じない
電位差の代わりに負荷を置いても構わないのだが
回路は最終的に接地点となるべき部分を必要とする
接地がとられていない回路は
漏電の原因となる
堰き止められた水流が
周辺に溢れ出すのと同じことが
電流でも起きる
これを漏電と呼ぶ
回転する方式の発電機は
常に交流電流を生み出す
風力発電は風の都合で回転数が変化するため
周波数を安定した状態に保っていることができない
そこで電流の向きを揃えた直流で出力するようになっている
このため蓄電を可能にするためのデバイスが
不可欠の条件になっていた
電力会社が買い取っている風力発電からの電力は
蓄電装置が不在であれば
まったく使い物にならない種類の電気
周波数を与えるためには
蓄電装置と周波数変換装置とが必要になる
ウィンドファームにそのような設備は見当たらない
その理由を探っていくと
電力業界が隠蔽体質になったその訳が明瞭に見えてくる
太陽電池も直流出力であるため
小型のインバーターで周波数を与えている
周波数が商用電源と同じ50ヘルツであったとしても
その位相(波形)を一致させておくことは容易ではない
太陽電池の出力電圧は96ボルトになっているため
電信柱を繋いでいる配電線の電圧である
6600ボルト(東電の管内)にまで高める必要があった
だが
変圧器にそのような機能は備わっていない
高い電位から低い電位へと電流を導くことはできても
その逆はできないのだ
水が川の上流を目指して遡上するのは
月の引力という別のエネルギーが
海水に作用しているからである
自然エネルギーをどんなに増やしていったとしても
電圧を6600以上の水準へと高めることができなければ
火力発電所の負担を減らす効果は引き出せない
この事実を電力業界と監督官庁とが
うち揃って隠していた
国民は節電すれば温暖化だけでなく
広域停電をも防遏できる
と素直に信じ込んでいる
自然エネルギーを増やせば
二酸化炭素の発生割り合いを減らせる
と国連の環境部会までもがそのように思い込んでいる
電流の違いを弁別せずに
汚れのない電気でありさえすれば
それだけで温暖化を止める効果がある
と勝手に信じ込んでいるのである
電流の違いを理解しないまま
発電装置の能力だけを比較することに
意味はない
それは却って有害な結果を残すものとなる
止まらない温暖化と
増加する一方の温暖化防止対策費とが
国家の財政を
いま
大いに苦しめている
この経過こそが
その何よりの証拠なのである
電力業界が
自然エネルギーの普及と
国民による電力消費の抑制によって
輸入していた地下資源の量を
応分に減らしたとするデータはどこにも存在しない
誰もその情報を求めようとさえしなかった
地下資源の輸入動向に関するデータは
電力分野に該当する情報に属すべき数値が
何故かどこにも見当たらない
エネ庁によるデータを隠蔽するための何らかの工作を
疑わざるをえなくなっている
太陽系第三惑星は
そこに生息する人類によって
環境条件を劣化させるプロセスを
これからも熱心に進めようとしている
これが2012年上半期に於ける
地球がもつその現状のあらましである