こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

天 機 到 来

2016-01-31 09:04:15 | Weblog
自然法則こそ

唯一の真理

E=MC2を見出したのが

何故

アインシュタインでなければならず

はるか昔の

釈迦



キリスト

そして

マホメット(ムハンマド)

または

ツァラツストラ(ゾロアスター)

ではなかったのか

というところに

隠された訳

がありそうだ


総ての宗教は

特殊な能力をもつひとり

から派生し

広まっていった


開祖となったそれぞれの存在は



チャネラー

としての豊かな資質に恵まれていた


その内の一人でも

電磁誘導の法則を見せられていたのであれば

人類の歴史に

急速な進化の跡



当時

既に刻み付けられていたことだろう


文明の繁栄に

電気エネルギーの関与

は不可欠

真実を知るその役割を

19世紀初頭のファラデーに

なぜ

譲ったのか

を考えてみることは

真理の意味を探るための

有益な道しるべ

となるだろう


自然法則は

ビッグバンと同時に

基礎的諸条件として

宇宙空間へと

その時すでに

与えらていた

もの


法則は条件が変わっても

決して揺るがない

絶対性を保持している

つまり

解釈する必要がない

受け容れるだけで

完結する

仕組み


どのような変化があったとしても

そのもつ意味は

ひとつしかない


解釈が求められることはなく

受け容れて

応用する

ことで

役に立つものとなる


解釈という行為は

人間の都合が生み出した法律

であるが故に起きたこと

状況次第で

さまざまに変化する

事象を理解して

対応するための

措置


そこに一貫性は存在せず

相対的な価値の変化

を残すのみ

それ故に

真理とはかけ離れたもの

絶対性の不在



相対性の関与を引き出す


信仰は真理へと近づくための過程

宗教は信仰を手段として利を得る過程

その差を承知していれば

迷わない


真理を尊べば

排他性は境界を失う

収斂は純化

無用なものを

そぎ落とす


宗教が宗派の乱立

を許容してきた歴史と

それが生み落とした経過の上



現代文明は築かれている


有史以来

数多くの殺戮が絶え間なく行われ

戦争することによって

支配と被支配

との関係性が明確に規定され

従属を強いられた成分

に与えられた苦難の上に

一連の文明社会が築かれた


経済支配を先鋭化することに成功した国が

今では指導的立場を得て

通貨価値を決定する因子

の役割を果たしてきた石油

の価値を高めることで

通貨発行権が生む権益(シニョレッジ)

を最大化するプロセスが

世界経済の成長と

戦争を回避するための保安官

の役割を果たすようアメリカに求めた

とする解釈が一般化し

米政権が戦争当事者

として地域紛争に関わったということが

平和の実現を却って

遠ざける結果へと結びつけている


世界経済を支えてきた主要な機能を

石油の価値が果たしていたところへ

ドルが供給過剰状態となり

世に言うドル余り現象が

その後の複数の経済危機を

予期に反して引き寄せた

経済体制を成り立たせていた枠組み

とその安定性が

失われる時代が俄かに到来し

世界は体験したことのない

苛烈な脅威

にこれから晒されることになる


石油の価格を釣りあげてきた戦争は

世界経済を統率してきた国を疲弊させ

保安官としての役割を

最早務められないほどにまで追い詰めた


米軍が不在となってから

無法地帯と化した中東の一部で

宗教国家を名乗る組織が登場し

生きるための指針を失って久しい

純粋で無防備な大勢の若者を抱き込みながら

戦士として再教育することで

あらたな世界支配の構築を目指して

破戒活動を正当化しようと謀る

宗教組織を空白地帯に台頭させた


これら一連の経過を

紛争に関わってきた当事国のすべては

今後

必然的に引き受ける立場となった

経済成長は鈍化せざるを得なくなり

貧困は蔓延し

破戒活動にそれが強く作用する時代が

文明を試す


市場経済には試練の日々が訪れ

真相から目を反らせ続けてきた過去に

清算を強く迫るようになったのが

温暖化という現象だった


宗教国家が大量の難民を派生させ

移動を強いて

それによる経済的負担を

国際社会へと募らせていく

行き場を失った難民の受け入れに

当初寛容であった国でさえ

政府に向けられる新たな批判に

耐え続けることが困難となりつつある


真理を逸脱して

解釈を柔軟に適用し

信仰を宗教で導いてきた勢力が

責任をとるよう

「ビッグバンを許可した何か」から

強く迫られる時代

となりつつある


これからの文明にできることがあるとすれば

それは

信仰を失うことなく

文明を誤らせてきた

過去の宗教を

一度批判して遠ざける

ということなのではあるまいか


信仰は文明の糧

対象が神

である必要はなく

意識から己の関与を遠ざける

ことができるようにする

ためのたった一つの方法

として偉大なる何かを

謙虚に敬う

ということなのではなかろうか


既存の神仏が文明の現状を導いた事実

を否定する理由はなにもない

重要なのは過ちから学ぶための謙虚さ

を取り戻す

ということ


使っても減らない電気は

謙虚さを取り戻したひとびとのためにのみ

使うことが許される

エネルギーコストがゼロになることから

経済は類例のない繁栄を基礎として

健全で緩やかな

安定した成長を

持続させる時代を築くだろう


再生不要エネルギーとは

最終的に

永久電流が生みだしたもの

へと行き着く


超伝導現象は

100年以上前の段階で

既に超電流(永久電流)の存在を

証明している


永久電流を

励磁電流へと転用する術を見出せば

消費電流は無制限に

果てしなく延々と生み出せる


最終相となるその電源を提示して

見せたところで

その意味を理解できる

とは限らない

超伝導現象を用いずに

常伝導を応用展開することで

そこへと次第に近づいていくことによって

ステップアップしていくその意義を

フィードバックへとつないでゆく

こうすることで

着実な繁栄を確実に導ける


中国経済が

三年足らずの短い期間で

急進したのは

ドル余り現象の犠牲

となることを強制されたその結果

指導者が導いた成果などでは

決してない

経済成長はステップアップすることで

基盤を堅固なものにする

その必然性を

ドル余り現象が省略してしまった

ということが

古今未曽有の経済的破局の引き金

として近い将来機能する

これを避けることは

デキナイ


中国経済の急進的な繁栄は

ドルの過剰流動性のなせる業

その事実関係を知らない共産党政府は

根拠を確認しないまま

自国経済が世界第二位の地位に着いた

と自助努力不在の成果を勝手に誇り

軍事力による世界支配を目論んだ

夜郎自大をはしなくも地でいった

というのが

中国型の共産主義の成れの果て


その結果ドルはキャピタルフライトを引き起こし

大陸から一斉に引き上げられることとなり

中国は目指していた世界の生産基地

になるどころか

国際経済に引導を渡す

その役割を担う立場へと陥った

問題は共産党政府がその変化の意味を

未だ悟らない

というその一点にある


既に発生したトレンドを

変えることは誰にもできない

見えざる手(経済合理性)

が国際経済の行く末を指し示すときがくるまで

日本を除く文明は

混乱し続けるその状況から

当分の間

抜け出せまい


再生不要エネルギーを見出せなければ

環境負荷は増大し

経済成長は失われる一方

という展開を

これからも取り続ける


大切なのは

考えるための力

学校は知識をひたすら授ける場へと特化し

知識の意味を考えさせる教育を

捨て去った

思考力が不在なら

文明の現状を理解することは

到底できない


誤った政策を取り続けてきた

ということが

経済成長から活力を奪い

環境を悪化するがままに放置し

有効需要を失わせ

経済活力を緩慢に殺いできた

ということが戦闘状態の継続へと繋がっていき

貧困が破壊を生む連鎖を循環させ

宗教国家の台頭を許し

漁夫の利で

勝手な解釈を施し

国際秩序を破壊するよう仕向けさせた

これら一連の経過はすべて

思考力の劣化

が引き起こした粗末な事態


すべての原因は

ヒトのもつ意識

にある

信仰はそれが何であれ

意識からエゴを取り除き

本来の役割に

たましひ

を目覚めさせるきっかけ

を与えるが故に

尊い


健全な意識を

人類が自らの手で取り戻さない限り

繁栄と

それによる平和状態の実現は

不可能


再生不要エネルギーとは

そのための手段として

宇宙開闢以来

信仰の尊さに

138億年後に気づく者のために

予め与えられていた

ただのご褒美
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自 然 法 則

2016-01-24 10:13:54 | Weblog
ビッグバンで宇宙が誕生した

ことは疑う余地のない

事実

このとき

宇宙には

時空間が与えられ

前提条件を成り立たせるための

自然法則が

そこに

数多く

散りばめられた


代表的なものを挙げれば

光速度一定の法則



電磁誘導の法則

エネルギー不滅の法則

そして

エントロピー増大の法則

などナド


なかでもエネルギーは

質量と二乗した光速度の積

であることを

アインシュタインが喝破し

悪魔の兵器である原爆

が成り立つことを

理論的に証明し

それがアメリカによって

実行へと移されたとき

日本国民は

二度に亘る被爆体験をもつよう

強いられた


真理と呼べるのは

138億光年の広がりを持つ

この時空間

に於いて

一定不変



どのような条件下でも

何一つその意味が変わらない

という結果を示すもの


絶対的な価値は

条件によって

変わるものであっては

ならない


自然法則を超越する方法で

真理へと至る道は

何一つとして

ない


真理と真実とを

文明が混同するようになったときから

神を擬人化しなければならなくなり

その経過が

特定の宗教へと人を導こうとして

教義をもつことを義務と定め

その解釈を

次第に多様化させていった

ということが

信仰という気高い行為を

世俗の利益(功利)を拠り所とする

宗教へと発展させた


その過程で

教義の恣意的な解釈の横行を許し

乱立した教えを整理しようとして

原典への回帰

が繰り返し行われた


宗教が

教義の上に

成り立っている

不確かなで

安定しないもの

である以上

解釈の余地は多様化し

その果てに

原点回帰へと至る循環



何度も繰り返されてきた


宗教は信仰者がいなければ成り立たないが

信仰が宗教者を必要とした

ことはない

個人の端倪すべからざる内的な過程で

神的なものと対峙することはあっても

信仰が外的要因で左右されることがあっては

ならない

誘導で真相へと至る道が示されたとしても

それを確かめる術はない

事実誤認とその繰り返し

が一つしかない真理を

分裂させ

教義の多様化を導き

宗派の乱立を許容して

勝手な解釈を施し

法を宗教によって

都合よく運用する余地

を生み出した

この過程は

憲法解釈を巡る国会のプロセスと

よく似ている


信仰する者が

この違いを弁えているのなら

宗教活動が

いま中東地域で起きている

狂信的な宗教者集団

による勝手な暴走

を許容する事態を

引き起こすことなど

あり得ないことだった


信仰と宗教との間には

乗り越え難い溝がある


ビッグバンを許可した「なにか」

のことを

サムシンググレート(SG)

という名で措定すると

宗教によって生じたバイアスを

排除することが

できる


信仰者は(SG)の関与を

自然法則から

感じ取り

解釈を交えずに

因果律へとそれを当て嵌め

当否判断の根拠

としてきた


20世紀初めに開花した科学革命は

唯物論を手掛かりとして

共産主義社会を成立させたが

その一方で

宗教活動の意義を混同し

イデオロギーと対比させたことで

相互間の反目を却って導いた


共産主義体制は一党独裁を目指し

神を殺して

党を最上位

へと押し上げてきたのだったが

ソ連型のそれは

修正主義を閲して

粛清へと至り

原典に執着し続けることで

70年以上も持ちこたえてきたのだったが

自己崩壊という結果に終わった


一方

中国型の共産主義体制は

市場原理を導入して経済成長を急ぎ

体制崩壊を免れたのだったが

本質に於いて計画経済から抜け出せず

空中分解するための最初のプロセス

をいま辿り始めるに至った


両者に共通するのは

洗脳教育という人知による

正当化できない

誤りとその連鎖


宗教国家となることを目指したISは

信仰ではなく

宗教活動を先鋭化したことによって

恣意的な解釈を極限にまで

押し広げ

自らが敬ってきた唯一の神を

自らの行為で侮辱する

道を

善と信じて歩みはじめた


共産主義と宗教活動とは

それぞれが排他的な姿勢をとることによって

己の存立を正当化してきた

という点で

同じ土壌の上に立っている

様相を異にする

別々のちから


日本古来の信仰は

神道で成り立っており

森羅万象ことごとくを神の顕れ

とみて惧れ敬い

個々人のもつ信仰体験を

生きてきた時間の積み重ね

によって

謙虚さを身に着けることによって

信仰姿勢を

時の経過と共に

次第に洗練させてきた

という歴史の上に

固有の文化を成り立たせている


日本語には主語を省く能力が備わり

一人称が必然的に強調するおのれ

つまり

エゴ

の関与を隠す文化

を熟成させるよう機能した


多くの日本人は

曖昧で

それ故に難解だと

思われている日本語を巧みに操り

エゴの出し入れを

コミュニケーションの場で

積極的に洗練させてきた


主語を必要条件とする言語体系からみれば

日本語ほど理解し難い言語体系は

ほかになかろう

だが

それはコミュニケーション能力を鍛錬してきた

日本古来の文化

の辿りついたその成果

だったのである


類例のない貴重な価値を有する日本語

とそれが育んできた麗しい日本文化とを

好んで捨てようとしてきたこの国の教育の現場で

主語を絶対与件とする英語

を好んで学ばせようとすることは

日本文化が目指してきた

平和

への思いを否定する愚かな行為

日本人が英語を話したがらないのは

言語文化の違いを

深層で感じ取っているからに他なるまい


一人称の関与を不可欠とする言語が

公用語として流通している時代を通じて

恒久平和の実現は

まず不可能


エゴを表ざたにする文化は

それを恥とする日本文化にとって

対蹠的な位置関係にある


宗教に帰依することと

信仰することとは

自ずから別のもの

信仰は尊い

だが

宗教は必ずしもそうではない


宗教が宇宙法則に従うものであるのなら

一つしかない真理を

複雑に解釈して

違いを際立たせようとするその行為に

合理性は宿らない


自然法則には

解釈の余地がまったくない

その意味で厳密であり

多様な解釈を

一瞬で無価値にする


自然法則を善用することができたなら

エネルギーは環境負荷を排して

勝手に取り出せるようなものとなっており

繁栄をそれが導く

時代を生み出すことが

いとも容易にできていたことだろう


誘導法則を活用すると

電気を増やすことは簡単にでき

しかも

一切の地下資源を

その状態のまま

地球の胎内に

留め置くことが

できるのだ


その意味で一人称を省く言語

としての日本語を

磨き上げてきた日本文化の担い手

である日ノ本の民こそが

平和の実現を誘導する

その指導的で

先駆的な役割

を果たすそのとき

が今まさに

近づいてきているように思われる


地球の公用語として最も相応しいのは

この日本語

以外に存在しない

日本の言語を洗練させてきた固有の文化のその上に

自然法則から導けるエネルギー創出法

を置くことによって

恒久平和の実現が

すぐにでも可能なものとなるだろう


特定の方向へと洗脳された

個人のエゴが

一切の禍いのもと

そこに気づけば

言葉のもつちから

即ち ことだま

のもつ意義が見えてくる


一人称を除外することができない文法は

信仰を貶める身勝手な教義の解釈の乱立を募らせ

平和ではなく

その反対の概念である

破戒

を目的とするようになる定め

宗教は変容を迫られ

文明は

それに気づくための手段として

信仰を拠り所とし

謙虚にヒトを学ばせるとき

宇宙に法則を与えたなにかが

よろこぶ


勝手な解釈を文明が手放したとき

死生観は統一され

余剰次元の意味を

存在が知る


意識のインフレーションに先立って

宇宙のインフレーションが与えられている

時間軸を除いた空間次元は

これまで知られているように

三つしかないのではなく

九つもあるのだ

理論値を実証するための手段が

文明には未だ

与えられていない

ということが

壁を突き破るための

大きなヒント


自然法則への理解の拡大が

文明を豊かにする

たった一つの残された道
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中 間 在 庫

2016-01-17 10:04:45 | Weblog
ものの価値が上がっている時

資本はそれを可能ならしめた対象

へと一斉に向かい

たちまち輻輳する

状態へと遷移する


値上がりすることが分かっていれば

転売

で生じる差益の確保を狙って

それがもつ市場価値

が次第に増幅されたものとなってゆく


かつて日本で生じていた

あの不動産バブル

を引き起こしたそのメカニズムは

こうして生み落とされたもの


バブル経済のピークは

90年三月であり

その直後の四月の末頃には

ピークアウトしていたことが

実勢価格

で確認されるようになっていた


不動産融資に対する総量規制が

四月一日から

実施されるようになったのだが

それが劇薬

であることを

法制化した当事者

である国会の成員は

誰一人

何一つ

理解してなどいなかった


絶対に値下がりしない

と信じられていた不動産の価値は

90年四月の終わり頃から

値下がりする傾向を強め

資産の長期保有がリスクとなる状況

を成り立たせるようになっていた


事態の急変を霞が関が察知するまで

ほぼ丸二年を要し

永田町が事態の意味を理解するまで

更に一年を必要とした

それほどこの国の指導階級は

経済変化に対して

無知

だった


この期間を

メディアは後に不作為の三年

と呼ぶようになり

その後の失われた二十年

を予告するもの

と位置づけた


日本経済に

一体何が起きているのか

ということすら

理解することができないまま

おろおろと只歩き回る日々を

官僚たちは闇雲に過ごしていた


土地神話が崩壊した事実を見ていながら

バブル経済の発生機序と

崩壊過程の繋がりの関連性を調査しようとせず

教科書となる筈の資料を

内緒で漁っていたのだったが

何一つ発見することは

当然ながら

できなかったのである


この「不作為の三年」と呼ばれた期間は

指導階級のもつ認識能力のレベル

をよく物語るものだった

先行指標となるものが不在であるとき

この国の指導者たちは

決定する意思と

意欲とを

共に失ってしまう

という欠陥に支配されてしまうのだ

この通弊を

指導者階級は権威主義を持ち込んだときから

潜在的にもっていた


実績がなければ

どのような策も

採用しない

という慎重な姿勢が

日本の統治システムには

すっかり

染みついている


この国では

実績を持たない者は

誰からも評価されない

という決まりなのだ


ナショナルチームの監督選びからして

そうなのだ

実績に照らした判断を捨て

異なった道を採択した場合

それを

英断

とこの国では称する

それほど稀な出来事なのだ


バブルの崩壊に学ぶ事例が

この国の指導者たちに

先例を与えていたら

訪れた危機に対応することは

間違いなく

容易であった


だが

資本主義経済の先進国

となっていたそのアメリカで

バブル経済の崩壊など

起きたことは一度もなかった

教科書にない事態に遭遇すると

この国指導者たちは

たちまち狼狽え

判断能力を失ったまま

ただ茫然と立ちつくす

日々に明け暮れすることを繰り返す

模倣と改善は得意だが

突破口を開く行為には

いつの世も

批判的であり続けてきた


バブル経済が潰れた後

何もすることができないまま

座視していた三年間

という無駄な年月を

この国に与えていたのは

常に二番手である心地よさ

に漫然と慣れ親しんできた

固有の文化

とそれが生む歴史の結果


85年の第三四半期から

90年の第一四半期までのあいだ

土地神話を前提とする

不動産価格の上昇

が盤石の態勢で

底堅く維持されていた

そのメカニズムを成り立たせていたものとは

ドル安政策に基づく円買い圧力が

専ら不動産市場へと向かい

投資を投機へと押し上げてきた

その上昇志向が元にある

戦略的な資本の移動


その推進役となっていたのが

ほかでもない中間在庫

土地の価格はもっているだけで上昇していた時代に

土地を仕入れないのは愚かだと思われていた

借金してでも土地を買って置きさえすれば

金利をはるかに超えた収益が

転売する度に勝手に転がり込んでくる

こうして使うあてのない土地に対する投資が募り

欲に目の眩んだ組織と個人が

仮の需要を形成することで

最終消費へとつないでいく

という道筋が作られるようになっていた


仮需が実需を牽引するサイクルが

日本経済に

不動産バブルを連れてきた


不動産融資に対する総量規制の実施は

このメカニズムを

破綻へと追い込むきっかけとなり

仮需を生み出してきた仲介業者のすべてに

追加の融資を受けることを不可能にした


手持ちの資産を売却してからでなければ

次の仕込みをすることができない

という状況がこうして設定され

中間在庫を積み増すことが困難となり

資産の現金化

が必然的に求められるようになった

という経過が土地の価格を

上昇から下落へと転じさせた


価値の増大から一転して

下落基調へとトレンドが変化した

ということが

中間在庫の価値を

持っているだけで減価する

不良債権へと変容させた

これが売り圧力を強めさせる原動力となり

ついには投げ売り状態へと

打ち揃っ陥るよう仕向けさせた

ということになる


これとまったく同じ経過が

原油相場で今おきている変化

中間在庫を増やすことが

損失の原因となったときから

原油相場の下落

が始まった


先安観が市場を支配するようになったとき

資産価値は劣化する運命の支配をうける

大量に抱え込んだ在庫を

処分することができない限り

損失の規模は

時の経過と共に膨れ上がり

損失を増幅する効果で

売りを急がせる環境となる定め

損失勘定への振り替えを避けるには

在庫処分が急務となる


価値を高めるための手段

であった中間在庫の積み増しが

状況の変化で俄かに反転し

損失を速める結果を強要する

という粗末な経過に

欲の深い者供が

それまで市場でため込んできた富を

市場で放出せざるを得なくなってゆく


まことに皮肉な売り急ぎの経過が

こうして産み落とされるようになり

市場は混乱して安定を失い

欲に支配されてきた大勢が

最終的に得た富

以上の損失を蒙る

結果と遭遇する

という決まりが現実のものとなる


中国の株式市場でも

これらとそっくり同じ経過が

今まさにおきている

中国経済が退潮へと転じたということを

共産党指導部が察知してから

一連の変化が顕在化した


ドル安政策が導いた別の結果の一つ

として

人民元の大量発行が外圧で強要され

党指導部は通貨供給権の拡大を受け

一斉に俄か成金となったのだった

世界中で爆買いをする身分を享受し

内需にまったく寄与しない

海外市場での消費を活発に行い

漁夫の利で勝手に増加した資産を

ひたすら消費する風潮を当然視することを許し

世界第二位となった経済力を侍して

世界に影響を与えようと画策し

アジアインフラ投資銀行 AIIBを設立し

受け入れ済の海外資本の増加が

人民元の更なる追加供給を迫るようになり

そこで生じた余資運用の方便として

海軍力の増強と

国内の経済成長を高める目的で

株式市場へと大量の資本を注入し

株価の急激な上昇を演出することによって

中国経済の好況ぶりを世界に示し

相場の上昇を生み出すほどの経済力を

共産党政権が導いている

という姿を見せつけようとして

その計画をさかしらに実行

へと移したのだったが

その思惑はもののみごとに外れてしまい

却って相場の急落を導いた


異常なレベルの株価の高騰は

中国の経済勢成長余力が尚健在である

かのように世界中を一時思わせたのだが

市場原理を理解しない政策であることが

株価操作の形跡から明らかとなり

投資家の不信を呼び込んで

資本の国外脱出を逆に急がせた


このような市場経済を成り立たせている

原理と原則とに背く思慮に欠けた一連の行為が

長年親しんできた計画経済の経験値を優先させ

直接的な官制相場を大陸市場に築かせた

根拠に乏しい経済政策の化けの皮はすぐはがれ落ち

半年で

元の木阿弥へと

相場の水準は

市場の力学によって引き戻された


相場の底が

最終的に確認される時がくるまで

価値の下落圧力は

これからも保たれて推移する


日本でも三年前から官制相場が

株価を高値誘導する動力源となっていた

直近の中国でのケースとは異なっているのは

間接的な方式という違いだけであり

本質は同じもの

株価の人為的な誘導を

公的機関が企てた

という市場原理を逸脱した

一連の資本力に依拠しただけの

道理のない

不自然な相場展開をつくりあげてきたのだったが

株価の持続的下落という経過となって

年明け早々から

思慮を欠いた薄っぺらな経済政策

という意味付けを

アベノミクスへと当てはめた

その点で中国共産党政府の経済認識能力と

権威主義的なアベノミクスを策定した当事者のもつ

経済認識能力とは

図らずも一致する

という点で共通するレベル

にあることが証明された


これにより国民が得た損失が確定し

当事者である政権与党は

責任を取らないまま

またしても

総選挙でみそぎをした

ということになるだろう


国民の不幸は

まさしく

国会の不明

にある

国の不首尾は

国会の成員すべてを対象として

与野党の違いを超えて

平等に存する


無知を恥じる選良が

これまでに一人でもいたのであれば

国の現況は

間違いなく

大きく異なったもの

となっていた
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ノ ー 天 気

2016-01-10 10:03:28 | Weblog
経済というものは

力学と心理学との

共通集合によって

つくられる


資本を手段とする力関係と

投資意欲



消費意欲

などが生み出す傾斜



経済実勢を成り立たせている

生みの親


一方

経済学と呼ばれている分野

が関わる領域は

その結果

についての評価であることを

意味する


経済的変化

に関する様々な解釈を

後で

適宜

施すことによって

切り口の違い

を観察することで

生起した事実

とその関係性を

論理的に再合成する

という学問

それ以上のものでは

ない


経済はダイナミズムによって

常に変化し続けるものだが

経済学は

確定した事実

を跡づけるためのもの


このことから

経済学で

未来の経済的変化

を予測することはできても

予兆を変える変動

を導き出すことは

不可能


過去の経済政策が

想定通りの結果になった

というためし

はミアタラない


世界中の政府機関が

経済政策を悉く誤り続けてきたその元凶は

経済学者などの識者

とされる一群からの

助言

を前提にした

ということに

ある


アベノミクスが失敗

に終わるだろう

ということは

始まる前から

よく分かっていた

ことだった


二年と四分の三

の年月が経過した現時点で

鳴り物入りで登場した経済政策の失速

が大方の目に明か

なものとなっている

確定するまで待つ

必要は最早あるまい


不確定要因を要素化

することを怠っていた

そのために

徒に時間と資本とを

失い

無駄な時間を積み上げていた

この不毛な経過が

所期の成果

とその到来を遠ざけていた


量的緩和の実施

による円安効果は

円の通貨価値を対ドルで半減させるものとなり

国民の可処分所得を

同じ比率で引き下げた

ということが

ドル資産を保有する組織と個人の豊かさに

利益を積み増す結果
へと繋がった


為替市場の値動きで

輸出産業はこぞって利益を得たのだったが

それは

国民に円安効果を強いることによって

個人消費を抑制する

というインフレ目標に逆行する

結果を引き寄せた

一連の経過は

基本計画の内部に瑕疵がある

というメッセージになっていた


株式市場では

国民の資産を運用するための環境整備を急ぎ

緩和マネーを流入させて

株価を高値へと誘導して

景気の改善を

印象付けた

だが

外資に利益を与える素地を提供し

富を率先して失う

という粗末な結果も導いた


株価に拘る性向が

富を失い

損失だけを

執拗に

積み上げるシステム

となって

国民へと残された


これにより官制相場が負った

不良債権は更に増大してしまい

膨大な含み損を抱え込む

経過を生んだ


評価損をどう始末するか

という問題が

政府機関の新たなる今後の課題

として

浮上するときが

近づいてきている


政府判断の内部に潜む

愚かさからくる固有の脆弱性に

意図的に目を瞑ってきた

マスメディアのすべてが

翼賛体制を成り立たせ

経済失政が与えた傷口を

押し広げる

という実に間抜けな役割を

これまでのところ

果たしてきた


アベノミクスの失敗が

最終的に確定したとき

彼らがどう変節するのか

を観る楽しみ

があってよい


経済学の薀蓄を傾けても

損失を抱え込んでしまったのなら

その知識は

何の役にも立たなかった

ということになる


力学と心理学

の意味と

その使い方を知っていたのであれば

損失を回避して

利得を増やす程度のことは

極めて容易なことだった


外資系のファンドにできていることを

応用する能力が

経済学者と政府には

一律に欠けていた

というだけのこと


経済の本質が

全く見えていないのだから

その判断には

当然

あやうさが隠されている


資本市場は投資の論理でうごくもの

古びた学説や

もっともらしい定説を根拠として

未実現

の時間に

適用していみたところで

初期の成果が

まったく得られなかった

というのはまさに当然の帰結


問題の本質というものは

単純な事実

だけから作られる


見通しを誤った日銀の責任は

いうまでもなく重大だ


打つべき手

は当初から限られており

奥の手などは存在しない

実施するタイミングは

既に過去

甘い見通しが

インフレ目標の実現を先送りさせ

不測の事態を連れてきた

異次元規模の量的緩和は

一年程度で結果をだす

筈の金融政策だったのだ

その実効性の行方

は未だにまったく見えてこない


日銀総裁がプロパー出身ではない

財務官僚だった

ということが

起きる筈のない長期金利の上昇を生み

債権価格の低下を防ぐ措置を急がせた

この経過の事実が

新任総裁を当時既に笑いものにした

という事実がある

株価の上昇を急いだあまり

債権から株券への乗り換えを誘導し

債券価格を反対に低下させ

長期金利を引き上げた

日銀の関係者であったなら

絶対に避けていた基礎中の基礎

が財務官僚出身の新総裁には

すっかり欠け落ちていた

この一事だけで

判断能力に

疑問符が付けられた

あまりにも愚かな出来事

が経済史へと記録されたのである


経済学に関する膨大な経験と知識

があったとしても

経済政策を任せてはならない

という認識の欠如



世界中の経済政策を失敗へと陥らせ

成長からリセッション

へと追い落そうとして

草むらに身構えている


更に中国共産党政府に通有する

経済に関する基礎的な認識不足

というものが

大陸の株式市場を制御できると過信させ

投資家の信頼を裏切って

資本の還流を却って急がせた


この変化を抑止しようとして

手持ちのドル資産を大量に売って

人民元を買い戻し続ける

というその反転した真逆の行為が

外貨準備を取り崩させることとなり

人民元の通貨価値を裏付けていた固有の機能を

自らの判断の過ちで

自発的に失わせる事態となった


人民元の通貨価値は

ドル安政策に対抗するカウンター攻撃

となっていた元安政策の結果

として共産党政府が

意図せずに

たまさか手に入れたもの


ドル建ての資産を取り崩せば

それは

人民元の価値

の補償が不在となった

という事実を世界中に告げ

共産党政府に対応を

急遽迫るようになる


それは

中国にハイパーインフレが訪れる

ということを予告する

意味になる


このようにして

アメリカが生んだ

ドル余り現象が

世界中に拡散させた

マネーゲームは収縮へと転じ

過剰供給されていた資本は

あらたに有望な投資先

をもとめてさすらい続けるものとなる


その一部が日本市場に訪れるだろうことは

リスク回避の円高

が既に起きている事実から

あきらか


有望な投資先が他に不在なら

余剰資本は日本を目指し

一斉に大挙して上陸を開始する

85年のプラザ合意が

ドル安政策を実現するための

協調介入を実施させ

ドルが日本市場へと大量に押し寄せた

それが日本で不動産バブルを生み育て

その後の一連の失政をこの国へと連れてきた


当時の国会成員のすべてが

この時の責任を

何一つとっていない

そもそも

問題認識能力それ自体がなく

罪の意識がないのだから

恥も感じずに

昂然と過ごしてきた

無責任な多くの日々が

国家財政の膨大な赤字

となって残された


国民の不幸は

国会のノー☂ぶりに

あるのだ


自覚なき犯罪を

問う法律の制定が

いまこそ必要な時代は

かつてない
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人 心 収 攬

2016-01-03 10:18:31 | Weblog
共産主義と宗教とは

相互に

とてもよく似た

特徴的な成分

をその内部に

秘めて

成り立っている


共産主義の一元化

が現実に不可能だった

のと同じ理由で

宗教の統合



また根源的に

不可能もの

であり続けている


そこに共通しているのは

ヒトの持つ意識

とそれによる

自我を源泉とする

さまざまに変容した

強い欲望


共産主義はかつて

アメリカを恐怖させるほど

ユーラシア大陸に於いて

隆盛を極め

ソ連

中国

へと飛び火し

更に

朝鮮半島を二分しただけでなく

仏領インドシナに於いても

南北間の分断を推し進め

その姿が

まるでドミノ倒し

のようであったことから

周辺諸国を次々と赤化していく

一方的な傾斜のことを

ドミノ理論と呼んで説明づけた


共産主義体制の蔓延を防遏する

という目的で

ベトナム戦争が開始され

アメリカの敗北

という結果を生んだ


そのキッカケとなったのが

トンキン湾事件

後にこの時の破壊行動が

アメリカによる「やらせ」

であったことが判明し

米国民を大義なき戦争

へと引き込んだ


米国民の間には

長引く戦争で

厭戦気分が高まるようになっていき

ヒッピーと飛ばれた

反戦を訴える文化

の推進者たちが一斉に現れた


ベトナム戦争は

アメリカが敗北を受け入れた

ことにより

終焉を迎えたのだったが

それと入れ替わるようにして

カンボジアでは

クメール・ルージュと称する

狂信的共産主義者集団が猖獗を極め

知識階級を殲滅する運動

が共産主義の名の下で推し進められ

偏った教育を国民すべてに

ひとしく施すための

著しい刷り込みによる洗脳

が行われた時代へと繋がっていく



その後市場経済システムの進化

に伴って高くなり過ぎたドルの価値を

G5が協調して介入する

プラザ合意が85年秋に実施され

ドル売り圧力を受けた日本の円が

それ以降集中的に買われるようになり

土地神話を前提とする

バブル経済を日本へと導いた


アメリカ全土を買い占めることが可能なほどの

資本力を当時の日本は生み出したが

それによって相対化された計画経済は

ソ連型の共産主義体制を

内部崩壊させるプロセスを

共産党指導部に押し付けた

その結果

日本経済が世界中に見せつけた繁栄ぶりが

計画経済を一層劣悪なものへと位置づけた

丸五年を経過した91年の

最後の月に

強大な勢力を誇っていたソ連が

一方的に消滅してしまうこととなり

それが対立していた当面の敵

であるソ連をロシアへと戻させた


対立軸を俄かに失った

米政権を構成する残された勢力は

人心を収攬しておくための手段として

新たなる敵を作り出す必要性に遭遇し

防衛力を強化するための理由づけを

急ぐよう迫られた


ソ連に代わる新たなる敵

の創出を謀ることによって

米国民の支持を得ることが

容易になる

日本の真珠湾攻撃から

その事実を経験的に学んでいた

共和党政権は

国際政治の場に於ける

アメリカによる平和状態の維持

がこの先も必要だ

と世界に思い込ませる目的で

当時の大統領であったパパブッシュは

中東で独裁的な権勢をふるっていた

当時のイラクを支配していた

大統領フセインに

隣国クェートに侵攻するよう唆し

湾岸戦争を誘発させ

有事を想定した準備を整えていた米軍と

NATO軍との連合軍を直ちに組織し

短期間で勝利した


これにより国際社会の大部分は

アメリカの軍事力による

安寧

の保持がまだまだ必要だ

という認識を強く持っただけでなく

それまで反米国家の雄

であることを自認していた

リビアのカダフィをして

アメリカへとたちまち帰順させてしまった


湾岸戦争を開始して

国家財政を悪化させたということが

共和党政権を増税へと走らせた

そのことが

米国民の支持を失わせ

一期四年で

民主党のクリントンへと

政権を引き継いだ


当時双子の赤字で苦しんでいたアメリカは

ソ連崩壊に伴って生じた

ロシアの誕生によって

ドル経済圏の急拡大

を受けて黒字化していた

クリントンから政権を奪取した

ブッシュジュニアの時代に

最初の同時多発テロ

がアメリカで引き起こされ

米国民を

報復するための闘い

へと導くことに難なく成功した共和党政権は

テロの首謀者たちを

アフガニスタン禿山に追い詰めて措きながら

何故か呆気なく取り逃がし

ベトナムに続く二度目の大義なき戦争を

イラクで仕掛ける道を選び取った


黒字化していた国家財政を

イラクへの転戦を敢行したアメリカは

やっと健全化した財政を

一年足らずでたちまち赤字化させてしまい

その後長期化を迫られたイラク戦争で

必要とされた戦費の調達を

原油相場を長期間(五年の間づっと)

高騰させておくことで可能ならしめ

戦争の長期化で

イスラム教徒同士を

相互に自爆攻撃しあうよう仕向け

求心力を発揮していたフセイン亡き後のイラクで

軍閥勢力となっていた地方部族の台頭を許し

宗派間の対立を一層先鋭化させながら

ついにイスラム国を自称する勢力

をさえ生み落とす事態を招いたのだった


これら一連の変化は

アメリカの軍産複合体制と

米国民が供にもつ

ヒト一倍臆病な

強迫的神経症という宿痾が

歴史の必然

として連れてくるようになったもの


原因のすべては

アメリカの軍産複合体制と

米国民に通有する

過剰防衛反応

がその起源


宗教色を強めた戦闘が

反米勢力をそこに収斂させていき

行動力はあっても

思考力の無い

世界中にいる単純な若者たちを

テロによる破壊を手段とする

宗教戦争へと駆り立てた


宗教を否定する共産主義が

ひとびとから信仰を奪い

自己崩壊していったのと同様に

共産主義を否定する宗教が

理念に反する破戒活動を正当化し

特定の傾斜を統一化して

それによる暴力的な世界支配

が可能であると錯誤させた


そこに共通するのは

認識の自発的な誤り

であり

偏頗であればあるほど

真実を却って遠ざける

という結果を招くものとなる


宗教と共産主義とは

相似した関係である

という点で共通し

排他的な姿勢を

とならざるを得なくなるものなのだ


解釈を多様化させてきたことで

さまざまな混乱を生み落とし

差別化を一方的に図って

正当化した積もりとなり

反動勢力を生みながら

原理運動へと回帰するサイクルを

果てしなく繰り返す


宗教が原理運動へと回帰していくのは

勝手な解釈が横行する時代の特徴なのだ

共産体制が修正主義者を生みだす

そのプロセスとの間には

どのような異動もない


信仰は人を謙虚にするが

宗教は権威主義へと流れていき

集金システムと化し

そこで停滞する定め

共産主義も権威主義を伴って

一心同体の存在となることを目指し

排他性を強めながら

対立の胤を産み落としつづける


宗教は特定の教義と戒律とを

不可欠な成分として抱え込み

共産主義体制は原典に備わる

その思想と

執行機関である

権威による集団的指導体制の継続とを

存立基盤とする点で

互いに共通する

前提を基本的条件としてもっている


信仰を力に変換してきた

ということが

混乱のそもそも生みの親


教えや学び

そして

イデオロギーの違い

を超越したところに

恒久平和

へと至る道の手がかり

が隠れている


中国型の共産主義体制というものが

人心収攬術の一つして

反日教育を先鋭化させ

日ノ本の民に

平和憲法の理念と

それがもつ機能

の意味を疑わせるよう仕向け

憲法を新解釈で

適用する道を選ばせた


宗教に固有の教義を

恣意的に解釈することに等しい

憲法解釈の柔軟化

という変化は

対立軸となった中国共産党政府の

高圧的な姿勢が齎したもの


一方の威圧的となった姿勢の変化が

他方の防衛意識をより一層高めさせ

憲法解釈の変更を促して

その理念に反する行動を

意図的にとらせている


こうして対立を募らせていく二国間関係は

時の経過と共に先鋭化するようになっていき

ある時

暴発へと至る

というのが歴史のパターン


対立のメカニズムは

認識の劣化

によって引き起こされる


森羅万象を含む万物にこそ

神の賜物としての価値がある

というのが日本古来の伝統である

神道の姿

宗教が神を擬人化したときから

この世の混乱が

始まった

神道はその埒外にあり続けてきた

という点で宗教とは異なる


ビッグバンを許可した何か

のことをサムシンググレート

と呼ぶ

宇宙に九つの空間次元を与え

法則をそこに包摂させ

生命を生む有機的変化

の条件付けが

そこで行われた


信仰はどのような教えも

まったく必要としていない

内在する謙虚さ

に気づくための行為こそ

信仰者の証

宗教のすべては

ビジネスへと変化したことによって

新たなる混乱を生み出した

根拠不明の一方的な教義の解釈

によるのではなく

敬虔な姿勢になる

という実に単純なことが

平和による繁栄への

たった一つの

みちしるべ


曼荼羅にみる九つの相は

それぞれが異なった空間次元を表し

その大枠が時間軸を表す


信仰を宗教として扱っては

ならない

生命を統べる法則が

宇宙には容易されている
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