こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

事 実 誤 認 ④

2018-04-29 10:36:06 | Weblog
直流電流は回路を成立させることにより

消費電流を負荷へと誘導する仕組み

閉じた回路を開くとき

そこにある電荷の移動は

一瞬で遮断され

電流は消滅する

電力消費を消すことは

誘導能力の停止

を意味する

回路電源というものは

電流の誘導を

電気機器を

人が制御することによって

停止させる


直流回路の場合

節電は環境対策として確かに有効なのだが

交流は電路となっていることから

省エネ節電や再生電源の導入などでは

交流電源の負担を

軽減することができない


交流電流のままでは

回路を形成することそれ自体

が不可能なことなのだ


オルタナティブ(A)カレント(C)

つまり

もう一つの電流を

成り立たせるための磁極の切り替え



毎秒50回

正確に実行することで

50ヘルツの周波数を生み出している

というその方法が

発電機にかかっている恒常的な負担を

片時も休めないように

仕向けている


毎分3000回転するタービン軸

に装着されている永久磁石は

円運動が安定した状態で

持続しているその限りに於いて

周波数を一定の数値に保ちつづける

だが安定性を失って

恒常性を損なった周波数は

電圧の所在を不安定化させ

電圧が交互に変遷することで

作られる山と谷からなる曲線を

制御できないようなものにする


電力業界は電力需要が激減した深夜

であっても

一定の発電を行っていなければならない

過剰な発電を行わざるを得なくなったそのために

使われずに余った電力を

大地に吸わせることが義務化した


この無駄に捨てられている電力を

少しでも換金しようとして

低廉な深夜電力料金制度が

早くから設定されている

需要の減った深夜の時間帯に

電力消費を増やすことができれば

接地で捨てている無駄な電流を

その分だけ

現金化して回収することが

可能になる


電力需要が最大化する時期などには

省エネ節電努力を広範囲で行って

需要水準が

供給能力を超えないよう

努めていなければならない


要するに

交流は回路を形成することが

本質的にできないからこそ

需要の有無に関わらず

発電するための蒸気圧を

常に一定の状態に保っている

必要に縛られたのだ

これが節電努力が無駄

となっているその

隠されている項目の

背後の理由


節電努力を実施して

一斉に電力消費を減らしてみたところで

発電機の回転力を減らすことは

まったくできない

これが減っている筈のCO2が

却って大幅に増えていた

という現実を文明に突き付けることとなり

パリ協定の成立を

承知の如く大いに急がせた


発電機が行っている円運動の乱れ



少しであったとしても

それは周波数変動の原因となる

乱れた周波数は

電力の品位を著しく損ない

使えない電気を

無条件で量産し続ける


この状態に陥るのを避けるためには

送電系統に設けられている

大電力用ブレーカーを遮断して

電流を消すことが

急務

そうなったとき

広域停電が突発的に生じる


太陽光発電や風力電源が生んだ電力を

電力会社が買い取っていながらも



火力発電所の二酸化炭素の排出量が

却って逆に増えていた

という拙い現実を導いたその理由は

周波数という交流成分の性質にあったのだ


乱れた周波数をもつ交流は

電気エネルギーを使い物にならなくする

高品位の電流に拘っている商用電源で

周波数が不安定化すると

地下資源を燃やして得た

所与の電力全体



最悪の場合

一瞬でその総てが無駄となる


電力業界はこのため

何があっても燃焼炉の火

を落とす訳にはいかないのだ

これが大気中の二酸化炭素濃度を

年々歳々高め続けさせている

たったひとつのその理由

交流電源の宿命といってよい


節電と再生電源の取り込みで

電力会社が地下資源の消費量を

応分に減らしていたのが事実なら

環境を復元するための投資と

再投資の波は

大きなうねりとなって

国際経済に反映されていなければならない

そうなってなどいない

というこの粗末な現実こそ

問題認識能力の拙さが

生み出した愚かな結果

の馴れの果て


交流電流に関する情報公開を

国民に隠し通しておきさえすれば

電力業界の存立に危惧はない

この前提を押し立てて

真相の公表を

意図的に隠そうと

精一杯努めてきた

ということが

秘密主義を貫き通すその姿勢を

より頑ななものにした


秘密主義に拘る業界の姿勢が

温暖化を止まらないようにしただけでなく

環境投資から有効需要を失わせ

損失を闇雲に積み上げ

経済成長の劣化と

それによる貧困の蔓延

をも同時に急がせている

これら一連の経緯からみる限り

業界の冒したその罪は

限りなく重い

と言わざるを得ない


バブル経済崩壊後の

不作為の三年と

それにつづく失われた二十年

そこに追い打ちをかけた

五年以上に亘るアベノミクスの失敗

を含む政策判断の過ち

が作る錯誤

とそれによる失敗の山々が

今や不覚の三十年という永い経過時間



日本の経済史へと

深く刻み付けようとする

までになっている


交流電流に関する知識がまったくない

というその世界レベルの迷妄の原因は

世界中の電力業界が共通に持つ

秘密主義にあったのだ

問題の本質が見えていたのであれば

京都議定書COP3は

正しい方向を目指すことが

97年当時既にできていた


交流電流は直流と違って

回路を形成することが

本来できない

円環構造となる回路ではなく

一方通行の電路

となる以外に

電力を輸送する能力は

与えられてはいなかった


直流回路なら

負荷を発生させれば即

電流を導ける

だが

交流は電路となる以外に

電流を誘導することが

そもそもできない

その手段として

電位差を設定することにより

高い電位から

低い電位へと

発電した電力を

一方通行路で輸送すること

しか

できなくなった


交流は

電力輸送を効率よく成り立たせるための

方便であるに過ぎない

電位差を最大化する目的で

ゼロボルトへと繋ぐことが

必要条件となったのだ

電力を大地に吸わせても

ほぼ等量の

二次電流を誘導することができたため

交流の長距離送電が

世界各地に取り入れられた

だがそのことが

温暖化を止まらないものへと

強く規制するよう条件づけた


電気製品の内部に於いて

整流プロセスを経て

直流化された電流を導くための回路が

電気エネルギーに

所定の仕事をさせている

交流に備わる波は

電圧の分布を示すためのものであり

脈流の起源でもある

回路電圧を一定にする目的で

平滑化と安定化の両プロセスが

回路内部で実施されている


交流の長距離高圧送電は

接地を採用することで

高圧化と長距離化を同時に実現し

周波数の安定化も

うまく成り立たせることが

現状で難なくできている


交流は電路による

一方通行の

送電するための技術なのだが

直流は回路を形成することで

交流が果たしている電力輸送の送電網

から

電気製品が要求する所定の負荷

に対応する電流を

直流化したことによって

電池電源から

誘導可能なものへと変えている


周波数は磁場を変化させることによって

電流の属性に備わる誘導能力を引き出し

誘導法則を連鎖的に成立させることで

電気製品の負荷を満たすための措置

を完結させる


交流送電を直流回路と長期間混同している

ということが

止まらない温暖化という現象

を二次生成させ

気候変動要因を

一貫して高め続けさせている


火力発電所の燃焼炉で

燃やされている化石燃料が

環境対策の結果である数値を

実際に減らしている

という事実を確認しないまま

環境投資の有効性を

盲信する指導体制である以上

気候変動要因は永久に消滅しない


これまでの経緯をみると

節電や再生電源の強制的増加が

火力発電の燃焼効率を改善させた

とする具体的な証拠はない

環境性能の高い電源が

商用電源の発電義務を減らしている

という根拠不明で

身勝手な強い思い込み

の一般化が

クールビズで二酸化炭素の排出量を減らした

とする迷妄を生み落し

暑い夏に冷房を我慢して

温室効果ガスの発生量を

すっかり

減らした積もりにさせている


太陽電池や風力電源に投資すれば

大気中のCO2濃度を引き下げられる

という根拠不明の独善的な

それ故に誤った認識を推し広め

結果として京都議定書を見限って

パリ協定を新しく生みだした


交流送電の意味を

世界中の知性が知らずにいた

ということが

温暖化を止まらないようにしたのみならず

無効なままの環境対策に呼応する

世界規模の積極的投資のすべて

を無駄な努力へと置き換えた


有り余る知識を応用展開するための資質とを

共に十分もちながら

交流電流の意味を

まったくまま

温暖化を止めようとした

ということが

気候変動を文明の危機

へと高めさせた

ということになる粗末なハナシ


何と浅はかなことだろう

これが高度化した教育の

罪と咎
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沈 黙 の 果 ①

2018-04-22 06:34:47 | Weblog
温暖化という地球規模の異変

が顕在化するようになったあと

その原因物質であるCO2の発生源

であり続けている

世界中の電力業界が

交流電源を成り立たせてきた

一連の経過

に関する情報の殆どすべて

について

相変わらず

秘密主義を貫き通していることで

誤った情報の代表低存在

である省エネ節電の有効性や

再生可能エネルギーを導入したその分

だけ

大気中に放出されている

二酸化炭素が量的に減る

と世界中に思い込ませることに

電力供給を生業としている

既存のありとあらゆる電力業界は

悉く成功してきた

事実認識が誤っていることを

指摘することを避けて

沈黙を継続する道

を選択してしまっていたからである

真相を告白することは

既に手遅れ

これが気候変動に於ける

負の循環と呼ぶべき

実効不在の環境対策を

徒に急がせてきたその理由


この慣れ親しんできた方法では

CO2を削減する

効果がまったくなかった

という現実に遭遇してしまったことから

その事実がもつ問題の深刻度

が国連の環境部会を周章狼狽させ

指導的立場にあるひとびと

に真相を探るための努力を超越させ

新たにパリ協定と呼ばれる新対策

へのシフトを一挙に急ぐという

世間承知の不毛な結果

をこうして内容が空疎なまま

独善的に定着させる経過を呼んだ


具体的でなければならないその有効性が

この新協定では明文化されないまま

不在状態となったことから

2020年から

21世紀末までの経過期間

設けできるだけ早く実現させる

という遠大な措置

を採用したことで

アメリカを除く192か国が

COP21で合意した


温室効果ガスの濃度上昇を

有効裏に食い止めるための

未だ見出せずにいる

技術開発

の完成を待ち

それ以降

CO2の排出量を

可及的速やかに

ゼロ%へと

引き下げる

という遠大な目標の採用

へと当座の意思決定を行って

面目を辛うじて保った

積もりで時間稼ぎを行った


問題というのは

これまでに実施してきた既存の対策で

二酸化炭素の増加に

何故まったく

対応することができなかったのか

というその点にあった

のだが

その部分に一切触れないまま

現状を維持する状態を続けているその間



何らかの技術革新を導けるだろう

という安易な推測を前提として

気候変動を懐柔する道が

いつか開けるであろう

と安直にそう理解した


最終的に温室効果ガスの発生量を

ゼロへと落す目標設定を取り急ぎ行い

当座の時間稼ぎを許容する決定を下し

経過措置の当初は

たとえ温暖化が止まらずとも

ヤムヲエナイ

といういかにも拙い経過を許容する

という結果がこうして採択れた


交流電流による長距離高圧送電

がエネルギー供給システムのインフラ

となっている限り

どのような対策を導入しようとも

大気中のCO2濃度は

これからも着実に増え続ける

それ以外に残された道は

ないからだ


何故なら

交流成分の一つに周波数というものがあり

これが発電機の回転数を

電力需要が変動しても

減らせない

という現実から

世界中の総ての国民に

真実を知る機会を

遠ざけさせている


という事実こそ

頗る雄弁なその証拠


周波数は発電機の回転数

によって規定されるものであり

交流電流がもつ二種類の

それぞれに方向を180度異にする

もう一つの電流

すなわち

オルタナティブ(A)

カレント(C)

を成立させるための

最も重要な因子

であることを意味している


回転機構を有する発電装置は

磁石の持つ極性が切り替わるその度毎に

電流の流れる方向を

円滑に切り替えている

右を目指す波と

左を目指す波とが

水平線上で

あたかも交叉しているかのように

折り返す波形が交流電流を

成り立たせている

実際は交叉しているわけではなく

境界となる水平線のあたりで

相互に折り返しているだけのこと


そこでは電流が帯びる電圧は

双方ともにゼロとなっており

上向きの波の山と

下向きの波の谷とが

電圧の高まりを指し示す


このようにして

異ったベクトルをもつ

二つの電流の併存が

交流電流の本質となったのである

これら二種類の電流がつくる電圧の波形

が自然界にある直流電流に対して

人工的に作られた交流電流(AC)

をそう呼ばせている


要するに

交流は自然界には存在していない

複合状態にある二つの電流が

人為的操作で生みだされた

人工的な電流のこと


発電効率が高くなり

電圧制御がより容易にでき

電流値が直流の50%と低くなる

という其の点が

直流電流に比べて

相対的に交流の方が優れており

且つ安全性も高い

という評価を与えている


交流電流の特性の一つ

である扱い易いというその特徴は

送電端の一方が電源側に於いて

予め絶縁されている

その点に起因して

派生的に

生み落された意図せずに得られた効果

二つの電流の内一方は

電圧だけがあって

電流が存在しない

これが交流の安全性を高めさせている


二種類の電流に活性が併存すると

周波数の安定性が失われた瞬間に

ショートして発火現象を引き起こす

周波数で成り立っている交流送電システム



その安定性が失われたとき

複数の周波数を抱え込む


複合状態に遷移した

混合状態の交流電流から

特定の周波数を一つだけ

選択的に取り出すことは

未だできない

複合状態の周波数をもつ交流からは

特定の一波だけを単離して

取り出す技術は

現状で

存在していない

それが可能なこと

であったのなら

周波数変換所を敢えて設ける必要など

当初から発生していなかった


このような訳で

電力業界は省エネ節電を

国と国民とに一丸となって進めさせておきながら

地下資源の燃焼を

セーブすることが

永遠にできなくなっている

これがパリ協定の猶予期間を

長期化させたその背後の理由


環境負荷のない優れた直流電源を

どれほどたくさん増やしても

火力発電所の燃焼炉で

地下資源が恒常的に燃やされている以上

大気中の二酸化炭素が減る

とする道理は

初めからなかったのである


世界中の国民すべてを

謀(タバカ)っている

電力業界の秘密主義

というその姿勢こそ

温暖化を生み出した主因

であるだけでなく

すべての環境対策から

実効を奪いとり

京都議定書を見限って

パリ協定へとシフトさせている

当の下手人なのだ

不実な投資の累増が

世界経済から成長余力を

奪っている


このような訳で

交流の長距離高圧送電を実施している限り

気候変動要因は永久に

増加し続ける

温室効果ガスの大気中濃度を

着実に増加させ

異常気象とそれによる自然災害を

年々歳々狂暴化させる一方

という経験済の

よく知られた余りにも拙いその展開から

逃れられないようにしてきた張本人

それが

電力業界が共有する

秘密主義が齎した負の成果


問題の所在を知れば

対策の絞り込みは

きわめて容易

今までは事実関係の確認

さえできていなかった

電力業界が陥った

深刻なその秘密主義の背景

を察知すれば

無駄な行為にしかなっていなかった

環境投資の一切を

有効化するための方法

が遅かりし

とはいえ

漸くみえてくることだろう


パリ協定を有効化して

健全に機能せしめるための

チェックポイント

はここにある


見出されるその時の到来

を密かに待ち続けている


文明は勝手な思い込みを離れて

事実関係の確認を謙虚に行う

ということによってのみ

気候変動要因を消す能力を

身に帯びる
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本 質 成 分 ➂

2018-04-13 22:29:15 | Weblog
エネルギーを消費してしまう

ことは要するに

できない

何故なら

それは

姿カタチを変えて

人知れず

保存される

ことになっているからである


利用することと消費することとは

本質に於いて異なったもの

     
エネルギーは本来不滅

宇宙が誕生したその時

ビッグバンを契機として

そうなるための条件



与えられていた

エネルギー保存則は

普遍的な法則

疑いようのない事実


地球が温暖化するようになったのは

エネルギー保存則のなせる業

地下資源を燃やして熱を取り出す行為で

可燃性地下資源であるメタン

CH4の構成因子

である炭素原子一つ

と水素原子二つづつとが

燃焼する際に

酸素原子とそれぞれに結びつき

酸素化合物として

安定化するその過程で

炭素がCO2一つになると同時に

水素も同様に

H2O二つへと変成する仕組み


メタンを燃やして得た熱で

タービン翼に回転するための動因を与え

その運動エネルギーで

磁石がつくる磁場と磁界とを変化させ

磁束と導体とが

ある条件の下でつくりだす

特別な関係性が

電気エネルギーを生み出すための起電力

となって作用することで

電流を誘導するための条件

がこのとき

整う


発電原理はファラデーの電磁誘導の法則に従い

水を熱して高温の蒸気

にするための圧縮過程を経て

高温の蒸気がもつ粘性

を媒介として利用することで

安定した状態の円運動を導き

回転装置に発電能力を賦与する

ための条件付け

を与える能力を引き出させる


液体の水は百度で沸騰してしまうのだが

圧力を加えることで

もっと高い数百度の熱

を与えることが可能となる

原発の蒸気は三百度以下

の温度で

蒸気タービンに円運動を

定常状態で与えている


水蒸気を一定の温度に保たせる

その目的のために

火力発電所の燃焼炉では

地下資源を絶えず

燃やし続けて

いなければならなくなった

電気が余っている深夜であっても

発電所の燃焼炉では

発電の有無に関わらず

地下資源を燃やし続けている

ということが殊更安い

深夜電力料金制度の実施を

続けさせているその背後の事情


これが再生電源を大量導入していながら

二酸化炭素をまったく減らせずにいた

理由となっただけでなく

CO2の濃度上昇を

逆に加速することともなったのだった


こうして世界はパリ協定が定める

削減目標を成就させる義務

を改めて背負い込む

という事態へと

陥ることとなったのだった


発電機の回転運動能力は

主要な交流成分である周波数を与え

磁極が切り替わるその周期的変化

の数

が磁場に影響を与えるその効果で

起電力を

より高いレベルのものにする

直流電流にはこの磁場の変化が

そもそもない

電圧の変化がつくる

高低差の波のカタチが

交流電圧に平方根を与えている


発電機の回転数が乱れると

たちまち周波数変動を引き起こす

安定していた正弦波を

乱れて不安定な

統一性を欠いた

乱れた波へと劣化させてしまう


これにより電圧変動

が同時に引き起こされることとなり

電力の品位は著しく劣化し

電気エネルギーを役に立たないものへと

一瞬で変える


誘導法則が与えるこの発電メカニズム

を知らないと

再生可能エネルギーを導入していながら

二酸化炭素が増えていたその事実

の意味を正しく理解することが

つまり

できない


省エネ節電もまた然り

温暖化を止めるつもりで

電力消費を減らしたところで

発電所では蒸気発電

を常に維持するという条件

に拘束されていることから

発電機の回転数を調節する能力を

本質的に失っている


これが既存の温暖化防止対策の総て

が環境対策として

悉く無効となっていたことのその理由

過去の環境投資の一切は

二酸化炭素を増やす結果しか残しておらず

地下資源の輸入量を減らして

CO2の発生量を

削減することができないまま

電気料金の低下

という望まれていたその効果も

何一つとして実現してはいなかった


この無駄な投資行為というものが

電気料金に太陽光付加金という名目で

役に立っていない装置

を導入してきた無駄な経過と

それが生むコストの一方的な損失の増加を

後払いで国民に請求する

という制度を誕生させた


交流電流に関する基礎的な知識がなければ

国連の環境部会が陥った

無間地獄のその意味を

永久に悟ることはできまい

秘密主義という国民に対する背信行為が

止まらない温暖化と

それが確定させた有効需要の喪失

という現実を定着させ

国際経済にデフレ圧力を

いまかけている


こうした経過が京都議定書を

パリ協定へと書き換えさせた

知識階級が陥った判断の過ち

という人為的失敗

こそが

止まらない温暖化を導いた

その基礎的な原因となっている


当事者の総ては

自らが犯した錯誤

の理由にまだ

まったく気付かずにいる

電力業界はその理由を承知していても

真相を告白することが

既にできなくなっている

それ故に秘密主義へと奔らざるを得なかった

今更事実関係を告知したところで

既に成り立っている

世界中に与えた損害の代償の規模は

補償が可能なレベルを

遥かに大きく超えてしまっている


電力業界が秘密主義と決別しない限り

国連の環境部会はパリ協定の達成期限を

更に百年以上引き伸ばす

ことしか最早できない


問題の本質を見誤っている以上

有効解は永遠に

待機し続けていなければならない

その永い長い期間

を通じて

二酸化炭素と気体の水

による二種類の温室効果ガスの濃度は

高まることはあっても

低下することは絶対に

ないのだ


海面の温度を高めつづけて

海水を蒸発させ

雲を増産し

その後

上空に潜在状態で滞留し

位置エネルギー状態を保ち

寒気に触れてそれが凝固し

重さを得て落下する雨

のエネルギーとなることにより

洪水と山崩れ

などの自然災害を

頻繁に引き起こす


上空を温めることに使われている

これら二種類の温室効果ガス

のうちの一つである水蒸気は

地表へと落下しながら

時に応じて集中豪雨を引き起こし

洪水を伴う自然災害

となって狂暴化することを繰り返す


万物を破壊するエネルギーの相を経て

海へと戻ったその一部は

波と潮流のもつ

間接エネルギーへと遷移

して漂う


気候変動で低気圧が発達すると

それが生む下降気流である

高気圧も同様に優勢となり

それが次の低気圧を一層発達させる

この対流圏おきているエネルギー転換

を軸とする循環系を強化促進しながら

気圧差が生む風の威力が

反時計回りの強大な破壊圧となって

地表を台風などが襲う

ことを毎年着実に繰り返す

温暖化のエネルギーは

困ったことに

年々歳々その威力を発達させ

破壊圧を増強するサイクル

を強化する


エネルギーはこうして減ることなく

相転移を繰り返し

次々に変遷していきながら

決して潰え去ることなく

惑星のもつ固有のエネルギーとなって

自らの性質と形状を変えながら

新たなエネルギーへと変身し

顕在化と潜在化とを

循環状態で繰り返す


エネルギーというものは

永遠に不滅

それ故に消費することが

本来できない

このエネルギーを有効利用することで

温暖化を緩和しながら

電気エネルギーを増幅させる仕組み

をこれからすぐにでも

探り出さなければならない

その方法を特定するということこそが

文明が進化するために

予め用意されていた

最後のチャンス


未来型の新電源の供給権は

核の放棄

を決断し易くするだろう

環境負荷のない優良な新電源は

エネルギーコストをゼロ

にする効能をもっている

この未来電源を保有しない限り

その国の存続は大いに危うい


核にシガミついて繁栄を遠ざけるのか

新電源の供給権を確保して

健全で優良なエネルギーで

繁栄を勝ち取るのかの選択の仕方

で惑星の未来が決まる


核廃絶を実現するための選択は

世界中が探し求めている

環境負荷のない

最も低廉な電源を巡る

その供給権の確保

が成否を決める

最終因子


温暖化は文明の華を啓かせるための

最後の手段

このチャンスを失ってしまったら

現在の悪循環から

永久に抜け出せなくなる


これまでに電気エネルギーを

供給してきたその方法が

不滅のエネルギーがもつ有害性

を本質成分として内包し

ある日その一部を局地的に

開放することが

近い将来あり得る


これら一連のエネルギーの相転移現象が

道の選択を誤ったこの文明へと

直接的に報復する

ようになった予兆こそ

気候変動という

地球規模の現象なのだ


温暖化こそは

エネルギーが不滅であることの

そのなによりの

証拠


問題の本質を正しく理解する

ということが

困難な状況から脱出するための

最初の一歩
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荒 地 の 旅

2018-04-08 08:10:31 | Weblog
教育の高度化

という方向付けを

世界中で

共通の目標として

疑うことなく

一意専心

目指す時代を経て

ついにここまでたどり着き

止まらない温暖化という見えない壁

の前で佇立することしかできない現実

に畏怖することなく

無謀な投資で臨み続ける以外

の選択肢を失っていることに

気付かずにいる






当代の文明は

このようにして

知識の量的拡大に特化した

ことによって

ものごとの本質

を考えるための時間を失い

獲得して得た知識の意味

を斟酌するために使うべきその時間を

別の知識を吸収するための時間

へと振り替えることを

善と勝手にそう心得た


間口を横ざまに広げてはみたものの

掘り下げる努力を避け

新しい分野を開拓したその代償として

思考力とそれが導く批判精神

とを同時に失う結果を手に入れた


物事の本質を

考えるための時間を惜しみ

知識に付随する

上っ面の機能を追い求め

考慮する愉悦を躊躇なく放棄し

知識の質敵深化より

量的膨張の方

を寧ろ重んじる偏った教育を

独善的な判断で

専ら受け容れる習慣を

身に着けてきた

思考力の欠如は

この段階で既に始まっている


こうして思慮を失う代わりとして

獲得してきた新分野の知識を

深く掘り下げる努力を捨て去り

単に他者との競争

に勝利するためという名目で

寸暇を惜しんで

新知識の修得に務めることが

共通の善となる風潮を整える行為に

率先して無批判のまま加わった

その結果学歴フィルター

と呼ばれる夾雑物が

至る所に残された


学習で得た知識の読み出し速度

を競うことで優劣の差を効率的に判定し

他者を排除するためだけのために

遊ぶための時間を強制的に献上させられ

健全な発達が必要とするプロセス

の価値を顧みることなく

思考力をひたすら鈍麻させるだけの

行為に過ぎない

重畳的な徒労に終わる日々



疑うことなく

無思慮に送り続けることを

義務として自覚した


知に本来備わっているその価値を

垂直に掘り下げることによって

ではなく

水平方向への闇雲な拡大

をひたすら目指して

質を犠牲とすることにより

量で実体のない優越性を

手にいれることで

安心と慢心とを一挙に手にした


他者を差別化するために

積み上げてきた該博な知識は

脳内で意味の合成を引き起こす機会を失い

進学競争が終了した段階で

知識のデッドストック

となって滞留する事態を生み

代わりに失ってしまった

本質を見抜く力が

犠牲とされることには

一向に気付かぬまま

ノー天気に過ごす余勢を楽しんでいる


このようにして営々と積み重ねてきた

教育投資の総合的結果として

手に入れた大量の知識を

薀蓄を傾けるための解発機会

としてクイズ番組

を代償とすることによって

満ち足りた気分となった


思考力の涵養に結びついていない

膨大な知識をもちながら

知識を解発する機会を与えられることなく

教育投資に使われた資本と貴重な時間と

を同時に失いながらも

思考力を試す意欲さえ失った

ことに相かわらず

気付かない


批判精神を退行させることにしかならない

現状の教育システム

に組み込まれている安心感



鬱屈した状態にある事実

に気付く事態の到来を今も尚

遠ざけている


世界規模で同時進行するようになった

この教育投資の失敗を意味する結果

が確定させた知の劣化

という共通の現象

が示唆するバイアスの関与

というものは

民主主義という社会体制に

いま

強く重大な負圧をかけている


国民がもつべき健全な判断能力は

誤った教育制度を導入したことによって

指導体制の脆弱化を導き

適切な判断能力を失った現実

から目を反らしていること

を意識野から一斉に放擲した


選良に投票する側

に置かれた立場の国民に

一定水準の思考力が備わっていなければ

投票能力の正当性は担保されない


要するに民主主義の成否は

教育で決まるのだ


トランプに投票したマジョリティとしての米国民に

正当な判断能力が保持されていた

とする根拠は未だに不明

ロシアによる誘導が実施されていた

とする疑いさえ

払拭されずに残っている


健全な判断能力が備わっているのなら

偏った思い込みを

それと自覚した上で

自ら率先して排除する

努力を惜しむことはあるまい


無批判に数の論理で投票した

一塊

の思慮をもたない群れ

がマジョリティとなっている国家では

投票行動に判断の根拠

を明示することができない


不健全な教育制度を導入している国

の選挙が国民全体の意志

を反映しているということには

どうみたところでならないのだ


日本の事例にあるように

野党の不明が与党の蘇生に

かつて大きく寄与した

というケースさえ残されているほどである


国民の大多数が健全であったとしても

選良の側に不健全性が沈殿したままであるのなら

結果として

国の劣化は避け難い

公文書の改変を装った改竄

こそ

そのなによりの証拠


環境投資の失敗は

二酸化炭素濃度の一方的増加に終わり

京都議定書をパリ協定へと

シフトさせる

という結果を生むに至らしめた

有効解がそこにある

ということでは決してなかったのだ

ということが

達成期限の明確な設定を避けさせ

猶予期間を今世紀末まで

という曖昧で遠大な猶予期間

を設定したことで

最終的に0%とする

とした意味不明の

なにやら良さ気にみえるだけの

奇妙かつ巧妙な対策で

お茶を濁したその代わり

削減比率を一律100%

へと高めることで

排出量をゼロにする

とした実現不可能なほどにまで

最大化した目標を設定し

すっかり気候変動に歯止めをかける

免罪符を与えた積もり

で充ち足りているその姿こそ

あはれなること限りない

却って不気味なことである


これが教育を高度化して得た

その不毛な結果

気候変動はこれから先も

文明に祟り続けて止まらない


問題の本質にさえ

一向に未だ気づかない

何と愚かなことだろう

文明が到達した

当座の偽りのない

ありのままの姿

というのがこのレベル


投資の総てはこうして無効に終わることとなり

すべての当事国に損失を負わせておきながら

止まる筈のない温暖化に

無駄な投資を嵩ね

事実関係の確認

を相変わらず怠っている

この自覚なき蒙昧さ


人材の育成にも

多大なる損失を負わせたのみならず

混迷の度合いを

より一層深いものに

現在も尚し続けている


問題認識能力の不在

という共通集合を構成する

不具合の根源となっている部分は

紛れもなく

教育の失敗が生み落したもの


大学を含む教育機関の淘汰

は数年前から

既に始まっている


考える力を涵養する教育でなければ

問題認識能力は育たない

また問題の所在を突き止められなければ

モンダイ解決能力を引きだせない

自覚なき蒙昧は

錯誤の上の自覚なき覚醒

と一対となり

果てしのない循環構造

を組み上げる

これが止まらない温暖化のその正体


気候変動を生み落したのみならず

経済認識能力の不在という粗末な現実が

日本にバブル崩壊の深い爪痕を刻み付け

失われた十年を

倍の二十年へと押し広げただけでなく

そこにアベノミクスを起源

とする失敗の連綿たる継続が

不毛なる三十年を

日本経済へと与えている

この事実が

高い教育を受けたことによって

盲いたる知識階級

の量産と再生産とを

より一層力強く進めさせている


このようにみてくると

不具合を齎した共通の原因は

教育の失敗以外に

アリエナイ

ということになる


問題の本質を知れば

有効解はそのすぐ先

に待ち構えているものなのだ
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通 底 泥 流

2018-04-01 09:39:29 | Weblog
鳩首は烏合のなれの果

そんな事例が歴史を満たす

過去についてはいざ知らず

今の時代は経緯に残る


平均的に優れた国民がもつであろう

一定水準に達した認識が

生み出した選択の結果

ではないと言うところに

禍の種が多くある


国家を代表する元首

となった者の行い

に見られる変化

に通底する一連の劣化

こそ

なによりのその証拠


代表的なものの筆頭となるべきは

単純思考の強迫神経症を病む

典型的なアメリカ人患者が

転がり込んできた大統領職へと

想定外の展開で就くこととなり

世界の混乱がそこから始まった

ということなのだ


中国大陸に於いては

新皇帝の地位に等しい

新たな国家主席が誕生した

という事実


ユーラシア大陸では

批判票を認めない制度を固めてきた旧守勢力が

新体制となる枠組みの更なる保守化を

同じタイミングで成立させたその事実


一定の期間で集中的に発生した

これら総ての変化の経過は

そのいずれもが

内政問題の帰結

として与えられたローカルな結果

という点で同一視することが可能


国家を成り立たせている国民のもつ

認識能力の劣化という負の変化は

このところ

著しいほど急速に

退行するための速度を

俄かに増しはじめている


学力重視の高等教育

に特化する競争を重ねてきた

ということが

思考力を涵養するための時間

を惜しませ

更なる高度化を目指すことが

善だと定め

教育の場に於ける差別化を競い

一路邁進するという変化

を急速に生み出した


判断能力の糧となる知識を

他者の差別化という手段へと使い分け

健全な批判精神が果たすべき

重要な機能を

それと意識させることなく

抹殺する経過を

次代を担う役割をもつ

世代へと

次々に押し付けてきた

ということが

これら世界規模で同時進行するようになった

一連の変化の

共通起源


大量の知識を獲得する競争

に明け暮れすることで

教育投資の失敗

による損失の現認を意図的に避け

資本調達能力の優越性

のみを価値評価の基準

として改める気風を生み育てた


現在成り立っている信用経済

を齟齬なく成り立たせているのは

世界規模にまで拡大した

集団的共同幻想に他ならず

新自由主義に基づく市場経済の普遍化が

共に支え合う複数の経済圏

の協働を誘発することにより

かろうじて成り立っている

かのように見せかけている


その危うさを真っ先に顕在化させたのが

ビットコインに代表される

仮想通貨の台頭

とその後の電子的手段で行われた

盗難と盗掘などの行為による

資産の一斉喪失を起点とする

信用失墜が導く

頓挫


それはあたかも核が分裂

する時の有り様にも似た

信用収縮への

連鎖的傾斜とその反応プロセス

を記録として歴史に残した


信用で成り立っているシステムのすべて



根拠を失った段階で

一瞬にして

崩れ去る


現在機軸となっているドルも

その神通力を失う時を

いずれどこかで

迎えることだろう


銀本位制で成り立っていた

近世までの国際経済が

第一次世界大戦でハイパーインフレ

をドイツに与えたことを起点とし

第二次世界大戦欧州戦線

の拡大へと

最終的に繋がっていき

ほぼ同時に

日本が関わった第二次世界大戦太平洋戦線

に於いては

核の破壊力を行使したアメリカが

富を失った英国

に代わって台頭することとなり

戦後復興の指導的役割を果たす

機会を得たことにより

終戦の13ヶ月前の段階で

ブレトンウッズ体制の成立

を金本位制で実施する締約

を予め取りまとめていた

とする史実が既に確定している


戦闘能力の高い航空機を多用するようになった

近代以降の戦闘は

その使い勝手の良い

便利な燃料となった石油の確保

が生命線となったことにより

その供給確保を至上命題

と心得るようになった国家を

地下資源の利権確保へと

一律に奔らせた


連合国を形成した主要各国は

石油の供給路を

アメリカによって断ち切ることで合意し

産油国を支配する必要に

急遽迫られた日本をして

五族協和と八紘一宇の名目を押し立て

旗幟を闡明にして掲げるよう

干渉による方向づけを

意図的に行った


それまで植民地主義の犠牲とされていた

弱小の被支配国家群を糾合し

共存と繁栄を導く

とする壮大な戦略を立てはしたものの

アメリカの常套手段である引き技に乗せられ

大義名分のない先制攻撃で

手順を踏まずない戦闘を

真珠湾で開始した

ということが

アメリカの国民に対し

戦闘に参加するための後ろ盾

を与える効果を難なく引き出していた


肉を切らせて骨を断つ

というのが新大陸国家の

一般的な対外戦略の共通手段

ベトナム戦争でも先に

アメリカの艦船が犠牲となる

よう仕向けたのみならず

掃討作戦を合法化する北爆を強行し

却って敗戦を自ら急ぐ

とした皮肉な結果を

自発的に手に入れた


この同じ手法が同時多発テロでも使われ

米国民をイラク戦争へと

引きずり込んだことは

記憶に未だ新しい


戦費調達を増税抜きで実施しようとして

自然災害による石油精製施設の停止

を理由とする米エネルギー省長官

によるメッセージを連発し

石油価格決定機関となっていた

アメリカのWTIで

相場を高騰させるよう誘導し

石油の決済で使われるドルの需要

も同時に高めるという戦略

で対応してきた


石油市場を高騰させれば

ドルの需要増を引き出せただけでなく

機軸通貨の発行権(シニョレッジ)の拡大

をも合法化することができ

八年に及んだイラク戦争の莫大な戦費を

エネルギーコストの高値誘導で

人知れず賄っていた

とする事実が記録にある

世界経済のデフレ化という現象は

エネルギーコストの連綿たる増加

が原因となって始まっている


9.11以降急増するようになった

ドルの世界規模の需要増大で

大量に発行されたドルの過剰流動性が

巡り巡って

中国へと流れ込んでいったことから

世界の製造工場にする

というアメリカの目論見により

共産党政府に余ったドルを押し付け

ドル売り政策を推進する目的で

元高誘導を執拗に行い続け

中国政府に大量の人民元売り

を継続的に実施させる経過を導いた


ドル売り政策で中国が買った大量のドルで

ドル建ての長期債を買う

という行為が中国を

世界最大のドル資産保有国

へと押し上げた

僅か三年という短い期間で

日本を抜いた中国は

債権大国へと上り詰め

人民元の大量発行の根拠

となった大量に獲得したドル資産で

不足していた海軍力を

たちまちにして補強した


国際社会はこうして

アメリカの力による

見えない支配体制の圧力下

で統合されることとなり

ドルを基軸とする

価値の裏付けを必要としない

信用経済による

青天井と化した

経済体制を

アメリカの本音

を誰にも悟られることなく

円滑に成り立たせるよう

裏に回って今も尚

仕向けているその姿が

状況証拠となって残存している


ソ連崩壊で眼前の敵を

90年代初めに失った立場のアメリカは

北朝鮮が核放棄で帰順した

その段階で

敵を新たに必要とするようになる筈だ

それが軍産複合体制の宿命

であるからだ


現在の仮想敵

とアメリカによって

そう位置付けられている

中国共産党政府による

現体制の存続それ自体が

敵視の強化となることを

過去の一連の所業から判断できる


経過の推移を見る限り

アメリカの行動規範の前提となっている

創敵行為を

肯んじることは即ち合理


アメリカという国家は

これから先の未来も常に

敵という名の存在を

絶対的に必要とする

ひどく重い泥流

を基底条件として

保ちつづけることとなる
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