こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

価 値 基 準

2016-06-26 08:58:59 | Weblog
ソ連型コム二ズムという古典的な方式は

計画経済の導入

という失敗を犯して民心を離反させ

指導体制は

国民に公平な分配

を保証する目的の政策を押し広げ

結果として

国民の労働意欲を

却って殺ぐ

という経過を引き出した


国民に付随する消費者

としての属性を

独裁体制が捨象して

まったく要素化していなかった

という過去の経過が

公平な分配と

それによる平等な消費

を計画経済圏内で実現不能なものにした

政策判断の誤りが

共産党体制の存続を

国民に拒ませた


一方

市場主義経済はというと

戦後

四半世紀の時を経た71年夏

ドルショックで大転回し

資本主義体制を急拡大させて

金融システムの定着を急ぎ

マネーゲームを経済に取り込んで

資本移動の制約を解除して青天井とし

グローバル経済の土台となる

市場統合を目指して

世界市場で経済活性を高めるために

石油の消費拡大

に先進諸国を邁進させた


こうしてこの惑星は

温室効果ガスの濃度を次第に高め

生命は狂暴化した自然災害の脅威に

いつも

晒されて過ごさなければならなくなった


アメリカを中軸とするドル経済圏の拡大は

太平洋地域でTPPと呼ばれる

制約を可能な限り希釈した枠組みを策定したのだったが

批准書を取り交わす直前の段階で

雲行きが急速に危うくなった


EUに加盟する国家群から

このほど英国が離脱する道

をイギリス国民が百万票以上の差をつけて選択し

市場拡大によるメリットより

民族自決権の確保

の方を重要視する決定を下した

この大方の予測を裏切る結果は

市場統合の持つ脆弱性

を世界中に露わにしてみせた


共産主義体制はヒトの感情を要素化せず

1991年のクリスマスに自己崩壊する結果を生んだ

他方

資本主義体制はというと

市場原理を突き詰めていったその地上に於いて

貧困の蔓延という想定外の壁に直面し

資本制度に基づく市場主義経済に

警告を与える変化を顕在化させる事態

となった

いずれの経過も

その先に待っているのは

暗い奈落


これら相異なった二つの体制のどちら側も

目標とする理念に瑕疵はなく

制度を維持運用する過程のさまざまな局面で

時の経過

と共に多くの不具合を生じさせ

制度欠陥を内包する土台の存在に

国民を遅れて気づかせた


今月23日に実施された

EUからの独立を決める国民投票



国家にとってのスケールメリットだったものが

国民にとってはそうではなく

デメリットの成分が多かった

というトレードオフの関係性を

英国民に強く意識させた


理念がどれほど正しいものであったとしても

ひと の こころ

の機微を要素化することに留意しなかったなら

そこにどのような整合性も

担保されていなかった

ということになる経過が

またしても顕在化した


ソ連の消滅とEUの新たなる課題とは

指導体制が一度も要素化してこなかった

さまざまな

群小の要因が積み重なりあって

破局へと時代を導いたもの

という点で

相互に共通する内容をもっている


民主的な合意形成が合理

だとする理由は

どこにもない

分母の単なる増加は

分子成分に

質の劣化を強制的に与えるだけ

という一般的結果を残す

野球に例えるなら

打率の低下は打席の増加

によって与えられる

という事実がある


民主主義の劣化は

有権者の認識能力の違いによって

国の運営に

強い影響を及ぼすのだ

有権者の数が俄かに増加したとしても

そこに判断能力が担保されていなかった

のであれば

国家の繁栄は逆に遠ざかり

国民の暮らしは

逆二乗則の作用によって

ただ単に劣化するのみとなる


日本の現状は

敗戦を機に与えられた

欧米型のお仕着せ民主主義

が70年を経て今に導いた

その結果


国民の血が大量に流されたのは

戦争の結果としてだったのであり

枠組みの人為的変更

を意味する革命

の所為ではなかった

という点に日本型民主制度を

ママゴトの水準

へと押しとどめさせている


日本にとって必然性のない

欧米型の民主主義

を敗戦によって国民へと植え付けたのは

対米迎合型であり続けてきた

在来の与野党政権の構成員の

すべて

この段階で問題認識能力の欠如

の萌芽

が既に見られており

今般の憲法解釈の是非

を問う時代

へと繋がっている


彼らに問題認識能力が保持されていたのであれば

国の借金が四半世紀の短い期間で

これほど大量に増加する

という事態に国民が苛まれることなど

到底

あり得ないことだった


国会の不明が

国民の窮乏を導いた

その最大の

因子

となっていた


バブル経済の破裂は

流動性の遮断

を決断した当時の

政権政党の不見識

がその起源

当事者のすべては

その事実に

今なお

まったく気づくことができない

ここにこの国の不幸の種が

埋められていた


日本型の民主政治を再構築する

ということが

新文明の成立を急がせる

問題の所在に気づかなければ

フィードバック回路は形成されない


同じ過ちを

制限なく

狂ったように

ただ繰り返す

国会の成員すべては

このようにして

国力を自らの手で失ったことに気づくこともなく

国民に耐乏生活を強いておきながら

高額の禄

を無駄に食むことを許されてきた

余りにも愚かなそのノー天気な暮らしぶりに

胡坐をかいて満ち足りている姿は

余りにも

ミグルシイ


選挙制度に潜む欠陥に

当事者がいつまでも気づかなければ

誤った経済政策の連鎖と

それによる少子高齢化の影響で

市場規模を圧縮して

ますます低劣な暮らしを

国は国民に強いるようになる


民主主義の成否は

要するに

教育で決まる


健全な判断能力は

問題の所在を闡明にし

有効解を特定するための批判精神

を育みそれを涵養する


国民の側にある無批判な姿勢こそ

学力重視の教育が産み落とした

最大の欠陥

知識の量的拡大に特化した教育は

知識の意味を斟酌する過程を

蔑ろにしてカリキュラムからすっかり省き

垂直方向の深化を犠牲にすることで

横方向への意味のない拡大を正当化し

獲得した知識の量を競わせることだけで

有意な若者たちを選別する

という行為に

何の違和感も覚えない


この思考力を失わせてきた教育の在り方こそが

問題認識能力の欠如を選良のすべて

と国民とに平等に与え

判断を誤らせてこの国の劣化を急がせた


バブル経済を思慮なく破裂させ

そこから始まった失われた二十年と

そこに連なるデフレ化する一方

となった経済とを

国民の暮らしへと強引に押し付けた


有害な政治制度を放置している限り

日ノ本の民は

能力を与えられていながら

世界の指導者になることを

目指そうとしなかった

これほど権威に対して従順で

統治し易い国民性を有する国家の存在は

極めて




参議院選挙は既にタケナワだが

それは

国の劣化を只単に急がせる

のみ

の愚かな行為の再生産


有害な政治制度の欠陥に国民が目覚めたとき

エネルギーコストの最も低い

優れたシステムを確保した

新文明が

極東の地で産声をあげるだろう


際限なく試行錯誤をつづけなければならない

既存のあらゆる枠組みは

経済的な負担を募らせて

自ら崩壊する運命

の下に置かれている


資本の論理に基づいて構築された

市場主義経済に組み込まれたままでいるのなら

温暖化とデフレ経済は悪化する一途

の道を辿らざるを得ず

紛争の種を

世界中に

更に

ばら撒くものとなる


日本の役割は

地下資源を消費しない再生不要エネルギーで

エネルギーコストを大幅に引き下げ

経済的繁栄を世界に対して

見せつけることにより

核の廃絶と軍備の縮小の意義に気づかせ

平和本位制の枠組みのもつ意義を

同時進行で

目指すという点にある


繁栄による平和の実現こそ

新文明を世に残すためのの唯一の手段

この枠組みのことを

ここでは

かねてから

平和本位制

と呼んでいる

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愚 か な 病

2016-06-19 09:25:36 | Weblog
あの日

機軸通貨の発行国であるアメリカが

金本位制

から一方体に離脱することを公表し

即日実施へと踏み切った

1071年八月十五日

を起点として

後に

ドル余り現象

と呼ばれることになる

世界規模の壮大な変化

引き起こす事態を

この時点で

予測することができた人は

誰一人いなかった


金本位制は

その脆弱性

つまり

通貨価値と同一の重さの金

とを

要求に応じて兌換しなければならない

とする義務に縛られていたことから

機軸通貨の発行権を手に入れたい国の指導者は

アメリカとの貿易で生じた

代金を決済するための通貨交換を

ドルではなく

汎用性の高い貴金属

即ち金塊で行うことにより

金の保有率を貿易量が高める

という効果がすぐに得られる

ことに気づかせた


金の保有高が減れば

金本位制で基軸通貨の位置を

安定的に確保する

ことは不可能となる

そこで

金に代わり得る何か

要するに

価値を代表する能力を有する

新たな何か

をアメリカは

当時

切実に探し求めていた


そこで目を付けたのが

地下資源

石油代金の決済を

ドルに一般化することができるなら

石油消費国の総てと

産油国のそれぞれ



ドルの需要を引き揚げる

その役割を果たすようになることから

広大な裾野を持つ資源需要が

ドルの流通量を世界規模で拡大し

金が負っていた絶対量

と呼ばれる制限

を撤廃することが可能となり

資源に備わる信用力が

トルの通貨価値を裏付け

特段の担保を求めることなく

ドルを基軸とする信用経済で

世界市場を統一する時代を引き寄せた


金に代わる通貨価値を裏付けるものの代表

として

地下資源を決済する能力を

ドルに付与した

ということになる経過が

そこで生じた

ということになる展開だった


これにより金の絶対量が天井となっていた

国際経済の大枠を撤廃し

経済基盤となる価値の移動

を青天井状態へと開放し

急激な経済成長を生み出す素地

を作り上げ

ブレトンウッズ体制に代わる

石油・ドル本位制

と呼ばれる過去にない枠組みを登場させ

国際経済を統一するための枠組み

の構築に成功させた


資本の移動から

こうして

物理的制約の一切が消え

デリバティブと総称される

様々な金融派生商品が世界中の市場へと浸透し

国際的な資本移動が

一瞬で

いとも容易にできる時勢となった


ドルの発行国であるアメリカは

世界中の石油消費国から

地下資源の輸入代金を清算するために

通貨交換を公平に行う

ための第三者機関

となる為替相場を通じて

ドルの供給を安定的に行いつつ

買い取った

その国以外では

使うことのできないローカル通貨で

投資する行為を通じて

多くの利益を得る体制を

世界中で構築した


当初はドルを買うために売り渡した自国通貨で

海外からの投資が増加するようになったため

ローカル市場は俄かに活気づき

旺盛な取引を

世界中の市場で成立させ

資本効果を高めながら

利益水準を篤くしていった

だが海外からの流入資本の上陸が一巡すると

収益の回収が直ちに始まり

ローカル市場が生み出した収益の総て



ドルを供給した組織

即ちドル資本と呼ばれる一群が

悉く

速やかに国外へと持ち去り

再投資を生み出す循環を

断ち切ってしまう結果となった


ドル資本と呼ばれる一大勢力が

借入金で資本調達していたことから

借入金利を上回る収益を捻出する義務を負っていた

ということが利潤の回収を急がせた


ドルと交換で得た外貨を投資活動に転用し

ローカル市場が生み出した収益をため込んで

ドルが安くなっているタイミングで

高くなっている外貨がもつ優位性を利用して

効率よくドルを買い戻す

というプロセスを

目立たせずに繰り返す


通貨交換の往復の過程で

二重の為替差益が得られただけでなく

ローカル市場で獲得した収益も加わって

資本提供者

へと還元する能力を

時の経過に伴って

洗練させてきた

このため

利益を提供した国への再投資は行われず

循環を一旦断ち切って

利益を確定させることで

投資家の関心を高めて

再投資の波を改めて繰り出す

というサイクルが

金融資本とファンドによって

世界市場で成り立つようになったのだった


投資効率を向上させる目的で

獲得した収益の総てが

こうして投資家への配当

として還元されるシステムが

世界中に

定着した


経済を発展させるためには

地下資源をエネルギーに替える必要があり

経済成長を急ぐ国は

おしなべて

石油の消費を急がざるを得なかった


ドル・ショックの直後

1973年十月に第一次石油ショックが発生し

石油価格の暴騰が起き

ドルの需要水準はその時一気に高った

その五年後の1979年二月にイラン革命が勃発し

石油輸出国機構が原油価格の値上げを決めて

第二次石油ショックを引き起こす事態を生んだ


70年代という時代が

現在の国際経済にドル余り現象を齎し

2003年春のイラク戦争が

原油相場をその後五年以上に亘って高騰させ

ドルをアメリカに過剰供給させることとなり

市場にダブついているドルを回収する目的で

FRBに政策金利の引き上げを頻繁に行わせ

過剰流動性となっている大量の余ったドルを

北米大陸へと呼び込んだ


世界市場には既に

過剰供給されたドルが余っており

それを国内市場へと合理的に呼び込もうとして

サブプライムローンを導入して

過剰流動性の回収を急ぎ

通貨インフレとなるリスクを未然に防除した


低利の不動産融資を活発化させる

ことに成功はしたものの

三年後から始まった償還の集中的到来で

優遇金利の恩恵を受けられなくなった階層が

一斉に債務不履行へと陥った

これがリーマンショックへと繋がって

IMFの心胆を寒からしめることとなり

G7をG20へと拡大させ

古今未曽有の経済危機を

かろうじて回避した

という経緯が経済史へと残された


この直後

FRBは量的緩和を

段階的に三度実施することとなり

昨年漸く出口戦略に辿りつきはしたものの

その後の追加利上げを

繰り返し見送る経過を

今も尚続けている

という現状を出現させた


世界規模の貧困の原因は

ドルの過剰流動性の放置促進にあり

それが80年代から

温室効果ガスの濃度を一際高め

温暖化防止対策としてCO2の排出量削減を

国際的な問題へと押し上げて

97年暮れの京都議定書(COP3)へと繋がった


だが

温暖化現象の原因である温室効果ガスの最大成分

であるところの二酸化炭素濃度は

減るどころか却って着実に増加する一方

となったまま

現在も尚濃度上昇を続けながら

有害な方向へと

安定的に推移しているというのが

現実の相


国連の環境部会で様々な取り決めを行っていても

それらの一切は

実効性を完璧に失っていた

その事実にも誰一人気づかない


問題の本質が指導者に見えていないとき

無効な対策に資本が大量に注ぎ込まれ

経済成長を経済退潮へと反転させる

だけとなる


交流送電を世界中で行っている限り

温暖化は絶対に止まらない

交流電源というものは

回転数を常時安定的に保っていなければ

有効な電力を生み出せない

発電機の回転数が乱れると

それはとりもなおさず

周波数の乱れ

となって顕在化する

不安定化した周波数を持つ交流電流は

役に立たない無効なエネルギー

損失だけを積み増して

環境投資の総てを無駄にする


誤った認識がドルの過剰流動性を放置させ

地下資源の需要拡大を急がせて温暖化を生み

経済危機を導いてあらゆる国家に負圧をかけ

国民を貧困へと導き

1%対99%とを乖離させ

テロで多くの生命と資産とを

同時に失わせるようになっただけでなく

健全なインフレ経済を

世界規模のデフレ化の波

に洗わせている

というまことに愚かな経過を

地表へと導いた


有効な対策があるのだとすれば

それは

地下資源を必要としないエネルギー創出法

の早期開発と

機軸通貨の公平性を維持するための

どの国家にも属さない

中立で中性の人工通貨の創設

ということになるだろう


アメリカのローカル通貨であると同時に

機軸通貨でもある

というドルの不公平性を見失ってきた国際経済が

政治の場でテロと難民問題を生み出し

環境を劣悪化させながら

異常気象を地球全域へと拡大させている


これらのすべては

思考力が健全に保たれていたのであれば

普通に理解することは

容易にできていた程度の

単純な

課題

に過ぎない


指導階級に共通してみられる

問題認識能力の欠如

という状況が

不具合を生みだす共通集合のその母体


知育偏重の教育制度が行き着いた場所



他ならぬ

ここ

同時代人を一様に覆っている

知識の量的拡大に特化した教育の

それは欠陥

愚かなる病の原因は

ヒト

それ自体の裡にこそあったのだった

蒙昧な意識は

文明を圧迫し

最終的に淘汰する
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大 和 言 葉

2016-06-12 09:59:28 | Weblog
平和の実現を遠ざけてきたのは

たぶん

ことば

とその使い方


欲望の起源は

エゴ

日ノ本の民

の祖先たちは

我欲

が意識の底に宿っており

それが言葉となって現れたとき

主語を形成する一人称

の形態を必ず

とることを知っていた


我欲の所在

を第三者へと伝えるための言葉



常に主語として

真っ先に音

の響き

となって聞く側へと伝えられる

という形式を持つあらゆる言語は

欲望の主体を

それと意識することなく

相互に伝え合うことで

社会と文化を

それなりに成立させてきた

だが

その方法は対立を残す原因

となったまま

澱となって沈殿し

民族全体に負の圧力をかけていた


多くの諍いや

暴力

そして

闘争などへと発展し

最終的に

戦争

を生み出す原動力となったのだった


命を巡る駆け引きを重ねた歴史が

文明

と呼ばれる

抽象概念を成立させ

あたかも

それが信仰

の対象

であるかのように

見做す風潮が

いたるところで作られた


主語を必要とする言語文化は

文法から一人称を除外することができず

必ず

不毛な破壊

の相を経ることによって

唐突に

終りを告げるものとなる


破戒は

テロがまさしくそうであるように

どのような創造も

生み出さない


一人称を多用する言語文化は

英語や中国語などにみられる如く

己の欲望を主張する行為を

ひたすら積み重ね

己の非を認めないことを正当化しようとして

他の非をことさら論(あげつら)う姿勢

を強化する


大和言葉を編み出した日本文化

とそれが生み出す多様で

多彩な多岐にわたる想像力は

日本の言語文化から

主語を除外する意識を

洗練させてきた

それは日本の言語文化だけにみられる

とても貴重な変化であった


主語を省くことによって

エゴの所在を恥じる文化を共有する

コミュニケーションを相互に培い

他者を慮る能力を磨きあげ

配慮に基づく忖度の応酬で

日本に固有の

特異な文化を

数多く生み出した


主語を必要とする言語が

公用語となっている社会では

争いの種

を消すことが

要するに

できない


つまり

相互に欲望を募らせ

破戒を通じた

力による行為で

決着をつける文化

へと

必然的に辿りつく


テロがアメリカとその文明を

攻撃の対象として選びとった

という経緯には

それぞれの民族的エゴの

譲歩なき衝突

が生んだ

対立の結果

として生み落とされたもの

という歴史的

かつ

宗教的な価値観の齟齬

が当初からそこに横たわっていた


日本の風土と文化が

時間をかけて育んできた多くの要素が

いま

世界中の若者たち

を大いに魅了するようになった

というのは

主語を省く文化を

磨き続けてきた

その歴史が生んだ

結露

の一滴からなる

創造の広い海

の豊かさに気づく

若い意識の集合が

そうさせている


日本語をマンガで学ぶと

主語を隠す文化の意味を

自覚なく

概念として

直接的に

理解する


日本に固有の文化や

柔道や相撲などの多くの武道

やその他多くの文化

などが今では

世界に広く受け入れられており

日本語がそのまま

世界中で通用する時代となった


相手の気持ちを察する能力に優れた

日本からの留学生は

海外で我を張らないその姿勢が認められ

とても人気がある

というのも

日本文化に裏打ちされた

忖度することを前提とする

思いやりのこころ



非言語コミュニケーションでさえ

一瞬

でたちまち伝え合うことに

気づかせた


これまで曖昧だとされてきた日本語の効用が

対立を生まない

多様な解釈の土台となる

時代を導いた


その古典的で代表的な用法の一つ



もののあはれ

というやまとことば

として今に残された


漢語に置き換えるなら

惻隠の情

という表現をとることがある


ヒトに備わるある共通の

こころのありよう

というものが

そこにはある


忖度を過度に推し進めた

その悪例となったのが

世界大戦中に日本で起きていた

翼賛体制というものだった


その残党がいま

日本放送協会という組織に於いて

ゾンビとなって

再び居座った

思考力の欠如は

フィードバックによる学習を

回避する


有害な独裁体制を

成り立たせてきたのは

日本語の美質を悪用した

軍国主義を前提とする

帝国主義的支配体制の確立

を目指す

声の大きさで我欲を満たしてきた

力に恃む

上辺だけの

権威主義を信奉する

空疎な内実を自覚できない

一人称を多用する少数派


大樹の陰

を求める無批判な多数派を誘導し

対戦へとのめり込ませた

好戦的な指導層

それが

軍事政権の暴走を急がせて

核分裂反応による悲惨な結末を

極東で生み出した


健全な言語文化と

それによる公正な報道

が偏りなく成り立っている時代に

破戒による損失の増加

は起きない

現状の拙さ

はその反証

であることを意味する


日本語を公用語とする文明が

成り立つようになった時

恒久平和の実現も

同時に成る

その前提となるのが

地下資源を用いずにエネルギーを取り出す



この方法を日本でだけ普及させることにした

というのは

劣った認識が

経済成長を阻害することになるだけ

なのを

結果で伝えさせるため

再生不要エネルギーは既に実用化の直前にある

方法の秘密

を守ることができなければ

主語を必要とする言語を有する大国すべてに

エネルギーコストをゼロにする方法を教え

経済力を高めさせ

貧困化と破壊の連鎖を断ち切れない

という最悪の結果を引き寄せる


日ノ本の国がそう呼ばれていることには

相応の訳がある

その意味を世界が知るに及べば

平和本位制による経済の公平化



日本語を公用語とする

忖度しあうこと

による相互間交流が生み出す

穏やかで

実り豊かな文明が

恒久平和の実現を

大いに速める


このような優れた言語文化

を長年培ってきた日本

という国であったからこそ

公用語の地位を現在占めている英語

を義務として

学ぶことについて

自覚することのできない抵抗

を胎内に呼び起こし

我欲を主張しあう言語の学習を

忌避しようとする姿勢

を募らせている姿がよく見える


日本人の祖先が営々と築き上げてきた

世界に誇るべき優れた言語と文化

とを

改めてきちんと評価する

ということが

恒久平和の実現

を引き寄せる有力な

最後の一歩


エネルギーを空間から獲得するための方法



繁栄に基づく

平和

が生み出す

創造力で

液体の水をもつ

宇宙にある

たった一つの惑星

に生命の多様性と

価値の多様性とを

与え

工夫する余地を

人類へと預けた

その意味を

文明は忖度することで

意識の進化へと

結びつかせる


破戒が生むのは

経済成長ではなく

再生するための単発の投資

のみ


有益な資産を文明へと残すのは

繁栄による平和が生む

未来のための

英知とそれによる

有効な創造


エゴは主語に宿り

欲望は破壊へと至る

主語を省くことの意義を悟った祖先の知恵



地球の未来を方向づける

日出る国には

独自の文化で

世界を導く義務がある
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知 の 力 学

2016-06-05 07:55:50 | Weblog
物価の上昇が続く状態

がそこに成り立っているのなら

それがインフレ

という理解を

正しい

とは言えない


インフレの定義は

通貨価値の下落

というその一点にある


物価の上昇はインフレの結果であって

原因ではない

アベノミクスを

薄っぺらな政策

にしていたのは

この根源的な誤りに

誰一人

気づかなかったからなのだ


通貨価値が下落するのは

その通貨発行国に備わっていた信用が失われ

国民の信頼が失われるようになったとき

自国通貨の価値を国民が信じようとしなくなれば

誰もその通貨を欲しがらない

お金がたくさんあったとしても

それは

もっているというだけのことで

時々刻々と

勝手に目減りしてしまい

時の経過と共に

通貨の価値が

減る事象


現金を積み上げても

それは

最終的に

損失の山

となる運命

ならば

さっさと消費に回すか

価値の安定したもの

例えば貴金属や宝飾品

などに振り替えておく

にシクはない


価値を勝手に低下させつづける紙幣を

どんなにたくさん

もっていたとしても

それは損失の種でしかない


もっているだけで価値を失う通貨など

もっている価値がない

通貨の価値が下がるより早く

速やかに使ってしまわなければならない

という状態の出現

をインフレと呼ぶ


勝手に値下がりしてしまう紙幣など

保有している価値そのものがない

消費に回すか

モノに変えておかなければ

資産を失うだけとなる


インフレの時代には

損失を避ける

という点で

消費の昂進が起きるもの

健全なインフレを持続させることが可能なら

生活の質の向上

は約束されたものとなる

戦後の復興期から

バブル経済崩壊以前までの

45年間

日本では

インフラ整備を目的とする公共投資と

輸出産業が牽引する外需依存型の産業構造

そして

賃金の着実な増加を前提

とする終身雇用型の労働形態との相乗効果で

健全なインフレ体質が

底堅く成り立っていた


不健全なインフレだったなら

今日一万円だった紙幣の価値が

明日には5000円へと半減してしまっており

明後日にはそれが五分の一の1000円にまで

更に低下する

という驚異的なハイパーインフレ

へと発展する事態を招く


日本経済の高度成長期というものは

アメリカの資本と日本人がもつ優れた労働資産

とが複利計算的に作用しあうことによって生まれ

アメリカ全土を買収する

ことができるほどの総合資産

を絶頂期に擁するまでに高めたが

国会の不見識から

底流となっていた流動性のダイナミズムを

断ち切ってしまう政策を

訳も分からずに導入してしまい

バブル経済を潰しただけでなく

行為の意味も悟れないまま

茫然自失の態

をつづける不作為の三年と

それにつづく

失われた20年をこの国に与え

国民を苦しめるだけの

粗末な諸対策を

善と信じて連ねさせることとなり

雇用の流動化を急がせて

少子化と高齢化とを進行させ

分母となる成分の数を緩慢に減らし

有効求人倍率を引き上げ

失業率も低下させた

と誇らしげに語る

政権固有の錯誤を呼ぶ

という愚かに過ぎる顛末

を導くに至らしめた


持っているというだけで

時の経過と共に

どんどん

価値が失われる紙幣など

早く使ってしまわなければ

ただ単に

損失の規模を太らせるだけ


50%のインフレ率は

紙幣の価値を半分にし

その翌日には25%へと引き下げる

通貨価値が信用を失うと

このようにして

価値はどんどん勝手に減っていく


アベノミクスが標榜するインフレ率は

僅か2%

たったこれだけの小さなインフレ効果さえ

毎年80兆円ずつ

流動性供給量を増やす

という異次元緩和を実施していながらも

三年たった今に於いてさえ

所期の成果

をまったく引き出せない

というありさま


経済政策に

未解決の課題が残されていると

このように不毛な経過が

次々に訪れるようになる


2%のインフレ目標は

通貨価値の同率の下落を意味し

100円の価値を98円へと引き下げる


円通貨に対する国際的な信用度

が高いため

世界が何らかの異変をかぎつけたなら

円はたちまち世界中から買われて

通貨価値を

引き上げて高める


物価を上昇させただけでは

通貨価値の下落

ということにはならない

そこで円安誘導が必要となり

購買力平価を

80円から125円へと

五割以上も短期間で引き下げた


円安効果で輸出産業は息を吹き返すことができ

利益を急速に膨張させて

貿易黒字を大幅に拡大させた

同じタイミングで原油相場が低迷したことから

国の貿易収支は

急速に改善し

黒字幅の拡大を記録した


輸出産業の利益が増え

株式市場も活況を取り戻し

市場参加者を増やしはしたものの

プロの投資家が相場を形成するようになった市場では

一般投資家を犠牲とする構造が築かれ

意図的な相場の誘導を先鋭化する経過を生み

乱高下を繰り返す

荒れた値動きを日常化させる結果へと繋がった

その犠牲となったのが

官制相場で市場の底上げを図った

公的資金を預かる

大小さまざまな組織から成る

愚かなる投資行為に携わる素人集団


株式市場を主戦場と心得る資本投下は

為替市場をも利益獲得の手段とする

国際金融資本と海外投資家グループ

から成る一団と化した勢力との駆け引きで

官制相場は手もなく崩され

損失の嵩を押し上げるのみ

という哀れむべき身分へと

自ら落ちた


膨大な損失

を計上する決算を強いられる株式相場は

最早経済指標としての役割を失い

マネーゲームで浮利を捻出する組織のための賭場

と既に化している


為替市場と株式市場が連動する関係を構成し

円安で株価を上昇させたあと

高められた株価を引き下げる益出しを行い

収益を本国へと効率的に送金する目的で

為替差益を強引に生じさせる円高へのシフトを

再投資の波で予め誘導しておくことにより

円高効果で株価の下落を正当化させ

株の売却益を投資家へと遺漏なく還元し

演出された円高状況を利用して

値を意図的に低下させておいたドルを

効率よく買い戻し

それによる一時的なドル高を

何度でも延々と繰り返す

ドル安政策は余っているドルを押し付けるだけのこと

買った外貨は投資へと仕向けられ

額得した収益は

外貨高となっているタイミングで

緩やかに売却してドルを買い戻す



株の売却益と為替差益とを

二日間で同時に手に入れる行為を

ビジネスとして

海外市場で展開することで

過剰流動性を見かけ上消し去りながら

投資収益を確定させ

意図的なドル安円高環境を利用して

高値となった円を売って

引き下げられたドルを買い戻す

このようにして

二重の利益を同時に手に入れる

行為を連綿として

国際金融資本の一群が

今も尚続けている


この操作の繰り返し

が1%対99%の対立を際立たせ

北米大陸へと向かう富の潮流にうねりを与え

ドル需要国

つまり石油消費国すべての政府の財政に

強い負の圧力を懸けつづけ

国際経済をデフレ圧力ですっぽりと覆う

現状を与えている


国際政治でテロと難民を量産し

信用で成り立っているドル経済圏に

無用な軋轢を生んだのは

ドルに備わる過剰流動性に起因する

その最終結果


問題の本質は

石油消費国による温暖化の昂進と

決済通貨であるドルの供給国

即ちアメリカの経済を

総ての石油消費国が扶ける

という構造を維持するための枠組みを

形成させてきたことが

現状の手詰まりを

より一層際立たせている


日本の経済失政に直結するアベノミクスで

欲の深い投資家たちが

市場関与を組織的に行い

手持ちの外貨資産を移動させることで

為替相場を特定の方向へ

意図的に誘導し

それに連動する株式相場を操って

あらゆる局面で利益を捻出してきただけでなく

ドルを買い戻す局面でも

利益を上乗せするよう為替相場を

金融資本に予め誘導させておき

乖離幅を広げることで

国家に為替介入するよう

間接的に強いている

為替操作の圧力源は

ドル需要国の側にではなく

ドル供給国の側にこそあったのだ


止まらない温暖化は

石油消費国の総てと

ドル供給国であるアメリカ

そしてその手先機関としてのドル資本

現在の国際金融資本

が新設の通貨であるユーロまでもを

自在に操ることを可能ならしめ

国際経済の潤滑剤として

機能する仕組みを設えていた


富裕となったごく一部の階級と

それ以外の

アメリカを含むすべての市場参加国とが

一様に貧困化せざるを得なくなり

財政規律を損なって

付加価値税を闇雲に引き揚げ

国民から可処分所得を取り上げて

消費市場を矮小化する結果を引き出した

ドル経済圏に於けるすべての経済事案は

このように密接不可分の関係

で強く結びつけられている


機軸通貨というものが

ドルという名のアメリカのローカル通貨

である限り

政治経済の反応場に懸かっているバイアスは

消えるどころか反対に増悪する

どの国家にも属さない中立で中性の通貨

を導入することが将来もできないのであれば

ドル経済圏の拡大と止まらない温暖化

そして

それによる貧困の蔓延の影響で

文明を待ち受けている未来は

強い淘汰圧に支配されたものとなる


これを避けるためには

地下資源を前提としない

未来型のエネルギーがどうしても必要なのだ


エネルギーコストがゼロ

という国家の登場は

その他の国家すべてを相対化させ

経済的繁栄に

大いなる差をつける

この未来型のエネルギーを活用すれば

核の廃絶は

可能


軍縮競争も引き起こす

思考力を失わせてきた高等教育が

テロと貧困

そして環境異変という

解決不能な変化を

この地表へと導いた


学力があっても

思考力を活用することができないのなら

一切の価値は

ない

知識のインフレーションは

思考力の劣化となって顕在化する

問題の本質を見ようとしなければ

有効解との遭遇は

おきない

法則のもつ本来の意味

を知るためには

思考力と集中力との関与

がなによりも必要なこと
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