こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

思 考 能 力

2019-09-29 07:32:05 | Weblog
気候変動を引き出したその原因は

ニンゲン

明晰な頭脳を誇っていながら

気候変動を止めることが

未だにできない


思考回路が優れているにせよ

使い方に課題があれば

成果はゼロ

損失だけが滓となって残される


思考回路のパターンに

織り込まれている

固有の錯誤に気付かなければ

損失の山を築くだけ

温暖化が止まらなくなったのは

ここにその理由がある


問題の所在を追及しなければ

有効解をそれと認識することなど

不可能

つまり判断を誤る

そこに残されたままとなった課題が

温室効果ガスの濃度を

このようにして

着実に高めつづける


健全な問題認識能力が備われば

原因と結果を結ぶ負の回路は

循環と再生産を

繰り返すことが

できなくなる


螺旋形の問題が解決するのは

巡る因果が

成り立たなくなった

そのとき

火力発電所が機能している理由

が消えたなら

それが吐き出していたCO2は

直ちにゼロとなる

代わりを務める新電源の登場

が鍵


止まらなくなっている温暖化こそ

そのなによりの証拠

原因が残されたままの状態で

状況の改善が起きことはない


たとえば今年注目されるようになった

MMTという略称をもつ経済理論が

既存の経済学を迷信と喝破したときから

変化の兆しが顕れた

時代が変わるとき

今まで権威とされていた多くの前提

が能力を失って

退く

経済認識能力が改まったとき

価値の基準

もまた同様に変化する


気候変動の根本的原因となっている

温暖化を生み出したのは

火力発電という方式に準拠する

交流電流による長距離高圧送電が

世界の共通インフラとなってから


交流電流についての正しい理解

を世界中の電力会社が

沈黙

という手法で何故か

統一的に避けている

この秘密主義に基づいた

意図的な沈黙が

交流電流に対する正しい理解を

遮っている


交流電流に周波数があることを

伝えた電力会社はない

周波数は発電機の回転数

で与えられるものであることから

外部電源の関与があろうとなかろうと

回転数を常に維持している義務

が総ての電力会社に

公平に課せられている

周波数変動が電力輸送にとって

極めて有害な結果を生むからだ


世界中の電力会社は

発電機の回転数をコントロールすることが

何一つできない

周波数とは常に一定でなければならない

という事実について

頑なにひたすら黙り込んでいる

そのために再生可能エネルギーを増やせば

火力発電所の負担が減り

CO2排出量が減らせる

と誤ってそう理解させることに

役立った

こうして気候変動は止まらなくなったのであり

できもしない排出量ゼロ

を目指すための不毛な運動を

続けるための時間稼ぎへと

世界中が陥った


地下資源の消費抑制ができてれば

化石燃料を輸入する割合は

応分に低下していた筈なのだ

太陽光付加金を支払う必要性など

どこにも生じていなかった

温暖化防止対策から実効を奪ったのは

電力会社の秘密主義に他ならぬ


この意図的な沈黙が

経済認識能力の劣化と結びつき

止まらない温暖化

とそれによる気候変動を生み育て

自然災害を狂暴化させた

ということになる実に粗末な

経過を残した


誤ったままの認識の連鎖と

それが導く錯誤

を再生する循環形式の構造が

齟齬の綾を錯綜させる理由となり

気候変動を世に強く定着させた


科学万能を自負してきた文明が

自らの手で招いたのが

いま世界を震撼させている

気候変動と呼ばれている

深刻なこの課題


一向に止まろうとしない温暖化

の原因物質をCO2

であると特定しておきながら

その排出量を減らすことがまったくできず

徒に放置しているという経過の事実が

パリ協定の生みの親

気候変動を避け難いもの

へとそれが押し上げた


考える力を失っていなければ

沈黙の裏に潜む真実を

探り当てることは問題なくできていた


教育システムを高度化させてきたことで

文明が手に入れたのが

気候変動だったということなのだ


交流電流に対する正しい理解

を世界から奪い去ったのは

電力業界が行っている

沈黙

という名の秘密主義に他ならぬ


交流電流による長距離押圧送電

に依存する文明のあり方が

温暖化という変化を

この地表へと連れてきて

抜きがたいものにした

というこの事実には

学ぶべきものがある


交流電流には周波数という特性があり

交流電流を止まっていることを

それが不可能にした

磁石が持つSとNからなる磁極の違い

を人工的に与えることで

周波数が与えられている

安定した周波数を維持しておくためには

絶えざる燃焼が

蒸気圧を保持するための

必須の条件となっている


代表的な周波数は日本の場合

50ヘルツと60ヘルツとなっていて

磁極の切り替えが

毎秒50回か60回のどちらかで

遅滞なく円滑に

行われているという意味をもつ


電磁誘導の法則によれば

起電力は磁束密度と磁場変化の割合

にひとしい

つまり周波数が高ければ

起電力も同じ割合で高まっている

60ヘルツの交流周波数は

50ヘルツのそれより

20%高いことから

発電効率にその差が生じた


直流電流にはこの周波数がない

このためスイッチをきれば

電源から流出している直流電流は

その場で消える


ところが交流電流には

それができない

何故なら

周波数が交流電流を成り立たせていて

止まっていること自体が

不可能となっているからだ


交流電流とはつまり

止まっていることが

そもそもできないものなのだ

だからどんなに節電したところで

発電所にかかっている負担が減る

ということにはなっていなかった


節電という行為で

火力発電所が生みだしている

温室効果ガスの排出量を減らす

などということは

本来不可能なことなのだ


交流電流の性質を知っているヒトには

節電でCO2を減らす

ということが絵空事に過ぎない

と分かっていた筈なのだが

問題を指摘していたとする事例は

未だに皆無


ところが

環境省では節電が

温暖化防止に有効である

という前提条件を

調査しないまま実行に移し

電流の消費を減らせば

大気中の二酸化炭素も同時に減る

という誤った理解に囚わたまま

夏の暑さに耐えることが

温暖化を防止する方法の一つ

であると錯誤に満ちた認識を

総ての国民に刷り込んだ

その行為を今年もまた

繰り返していたという嗤うべき事実が

厳としてこの国に存在している


このような無駄な行為に

世の知識人たちは

まったく気付かずに過ごしている

交流電流の意味を

沈黙を続けることで電力会社が韜晦し

正しい情報を国民に

伝えていなかったから

である


省エネ努力もまた同じ

一瞬たりとも止まっていられないのが

交流電流の本質であるということを

まったく国民に伝えていなかった


省エネで電力の消費効率を引き上げても

火力発電所で化石燃料を

間断なく燃やし続けている以上

大気圏内に排出されているCO2は

安定状態で増え続けている

ことしかできなかったのである


電力消費を減らせば

温室効果ガスの濃度は減る

という理解は交流送電の場合

当て嵌まらない

直流回路でのみ成り立つ理屈を

交流の電路に適用することは

できないからである


交流電源は周波数の制約

に縛られていることから

片時も止まっていることが

そもそもできない装置だったのである


更に蒸気発電という方法は

蒸気圧を常に一定の状態に保つことで

回転力を安定して高めるための措置であり

蒸気圧が低下すれば

出力を安定に保っていることは

できなくなってしまうのだ

蒸気機関車の釜焚きが

休む暇がないのと

それはまったく同じこと

火力発電所では

このようなことが

年間を通じて

四六時中起きている


50ヘルツの周波数は

常時毎分三千回転していることを

発電装置に強いており

回転能力が衰えれば

周波数はその分だけ

減ってしまうこととなる

この事情が

交流電流を止まっていられない

ものにした


発電して余らせた電流は

すべからく地底へと

全量捨て去らなければならない

そうしなければ

安全性が保てないからである

そこで需要が大きく減った夜中

割安の深夜電力料金制度が

適用されるようになったのだった

省エネ節電という電力消費を減らすための

努力のすべて

にはCO2を減らす効果がまったくない

電力会社の経営資産を地中に捨てる

ことしかできなくなっていた


この事実は再生可能エネルギーにも当てはまり

ウィンドファームやメガソーラーなどに投資しても

二酸化炭素を減らす効果など

何一つ引き出していなかった

その結果環境投資は有効化されないまま

損失だけが嵩むようになってしまい

失った利益を消費者が

後で公平に負担する

太陽光賦課金という制度を

国民へと押し付けた

その補填義務に消費者苦しんでいる

のを眺めていながら

電力会社は素知らぬふりで

その収益を他の新参の販売店

へと振り向けることで責任を回避し

免罪符を手に入れたつもりになっている

実に不毛な顛末を

この秘密主義が定着させた


減っていて然るべきCO2は

却って増加してしまい

京都議定書はパリ協定へとシフトした

削減目標は6%から100%へと跳ね上がり

実現不可能な高い目標を

国連が設定せざるを得なくなり

無駄な努力と承知しつつも

合意形成を急いで

時間稼ぎを行った

という経過がこうして残された


交流電流の意味を知らずに

環境投資を続けてきた

というそのことが状況を逼迫させ

環境投資を無駄に捨て去り

魅力を失わせる結果を残した


既存の環境投資のすべてには

投資適格がない

という経験済のあまたの事実が

新任の若い環境大臣に

セクシーな対策が必要だ

とそう語らせた


環境投資に実効

が遺漏なく備わるようになったとき

魅力的な投資をするための

新市場が花開く

そのとき巨額の資本が

世界中から日本へと

押し寄せてくるだろう

かつて不動産バブルが

そうであったようにして

権威的に振る舞っていた

これまでの旧弊な経済理論

が迷信に満ちたものだった

ということをMMTが指摘した時を境に

環境と経済に於いても

パラダイムが入れ替わる変化が起きる


迷信と知らずに経済学を体系化してきた

世界の指導体制が

居住まいを匡ようになったとき

気候変動サイクルにも

その影響が及ぶようになる


温暖化とそれが生みだした気候変動もまた

交流電流に対する誤ったままの迷信

を温存し

実効を失った環境投資を無駄にして

環境異変とそれが生む

壮大な気候変動を定着させることになる


環境投資を無駄に捨て去る

という多くの失敗を積み重ね

豊かだった富の多くをどぶに捨て去り

国民を苦しめてきた

世の迷妄を拭い去る

ときの到来はおそらく近い


迷妄であることに気付かなければ

過ちの連鎖は肥大したまま

負の再生産を

延々と繰り返す
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危 急 存 亡

2019-09-22 09:19:49 | Weblog
温暖化という環境異変

を引き起こしたのみならず

防止することさえ何一つできずに

放置容認して佇立したまま

自然災害の襲来に

ただ耐えて過ごすことしか

できなくなった文明の末路

を想定するのは タヤスイ


そもそもの原因

が火力発電という方式にあることを

よく承知していながら

減らす努力を怠らず

過ごしてきたのだったが

結果をみると逆だった

温室効果ガスの濃度は

ひたすら高まっていたのだ


文明のレベルは

実のところ

この程度


昨日は子供たちによる

世界規模のデモが敢行された

はじめての金曜日

温暖化が生んだ危機的なこの状況

に対する一斉抗議が

報道によると

400万人規模

に達したということだ


気候変動は一向に収まらず

行き場を失って

追いつめられたこの状況に

これからの未来を生きる

ことになっている若年層が

一斉に立ち上がった

という記念となる最初の行動が

歴史へとこうして刻み付けられた


期待された再生可能エネルギー

の大量導入を行っていながら

CO2の大気中濃度は

却って大幅に増えていた

という虚しい現実と遭遇し

排出量を

ゼロ%にまで

速やかに減らさなければならない

という決断を下さざるをえなかった

指導階層が判断停止に陥てしまい

悪化する一方となった現実

を為す術もなく

眺めているその姿

とは対照的な運動が

このとき初めて産声をあげた


新しく設定された

パリ協定と呼ばれる

急拵えのとってつけたような枠組み

の登場こそが

これまでに推し進めてきた

あらゆる温暖化防止対策

がまったくの無効であった

ということをよく物語る


過去の失敗を点検することなく

検証も怠っていた

というこれまでの姿勢のあり方

が温暖化を止まらないよう

仕向けていた


問題の所在に気付けば

対応する方法を

特定することはできていた

判断を避けたまま

無為に過ごしてきた長い時間

が地表に気候変動という

禍を連れてきた


京都議定書が失敗に終わってから

目標の設定値

だけを急いで変えたところで

問題の根源

を温存することにしか

ならない

ここが誰にも

理解できていなかった


温室効果ガスの削減目標を

高めて実効性が不在のまま

であるのなら

同じ失敗を繰り返すことにしかならない

有害なガスを実際に減らす

ための具体的方法

が見えていなければ

どのような成果も得られない


プロセスに課題を残したまま

削減目標だけを高めたところで

どのような成果

も得られないことは

これまで度々実証されてきた

失敗した過去の経緯に学ばなければ

成功は覚束ない

CO2の着実な増加

は問題認識能力

に潜む欠陥の本質

を訴えていたのだ


温室効果ガスの排出量

を減らせずにいる

ということがその濃度を高めさせている

という現況の拙さこそ

が世界各地に異常気象を発生させ

自然災害を狂暴化して

被害をより甚大なものにする

経済的な損害が増えれば

成功による利得は

同じ比率で自動的に減るばかり


2011年三月の地震による津波

で原発が水素爆発を引き起こした

あの時から

火力発電所にかかる負担

の割合が急増し

地下資源を大量に燃やしてきた

そのことこそ

二種類の温室効果ガス

つまり二酸化炭素と水蒸気とを

同時大量に

大気中へと放出することになったのだった


二酸化炭素は大気全体を温め

水蒸気は地表の熱を

上空へと移動させてそこで保つ

という効果を生む

地下資源の主成分がメタンである

ということが

CO2を一つ生み出すと同時に

H2Oを二倍に増やして放出する

という結果を火力発電所が

必然的に生みだしている

これに低気圧という上昇気流が

加わることで

海面で生じた水蒸気と重なって

地表付近で雨雲の密度を

より高める


気体の水である水蒸気は

上空の寒気に触れると凝固し

重さを得て地表へ落ちる雨となる

水蒸気の温室効果はそこで消えるが

CO2はそのまま残る

紫外線が分解する濃度を超えたときから

CO2の温室効果が

募り始めた


降水密度が急速に高まったのは

火力発電所が吐き出した水蒸気

の割合が

CO2の二倍

も高くなっていたからに他ならない


地表へと集中的に落下するようになった

未曽有の大雨は

万物を押し流すエネルギー

となって海洋へと至り

そこで落ち着く


世界規模で進んでいる

火力発電所の増加という傾斜は

地下資源の燃焼を量的に拡大しながら

炭素Cの酸化物であるCO2と

水素Hの酸化物であるH2Oとを

同時大量に

大気中へと放出する


問題の本質

はメタンの組成が

CH4であるというその点にある


一つしかない炭素Cは

大気中の酸素と結びついて

CO2を一つ作ったと同時に

四つある水素Hもまた

同様に大気中の酸素O2

と結びつき

H2Oを倍の二分子つくりだす

この差が気温の上昇に先立って

降水量を異常な規模

へと増やしている


降水密度の異常な増加は

原発が止まっていた2011年から

頓に目立つようになっていて

降水密度の極端な上昇が

土砂災害の規模を一層拡大させる

という強い傾斜を生み出した


温暖化現象の根源にあるのは

火力発電というその方式なのである

交流電流による長距離高圧送電

というその方法が

地下資源の絶えざる燃焼

を必要不可欠なものにした

何故なら

交流電流の本質が

周波数にあったからである


磁石には南極と北極があり

それがつくる磁場を

一定の周期で変化させてやることによって

揺らぎのない

安定した周波数を引き出している

交流電流とは

この周波数で成り立っているもののこと


交流電源は

回転数を一定に保つことによって

磁場変化が生む起電力を

安定的に高めている


周波数を常に安定化

させておかなければならない

という制約のあることが

交流電流を精密に制御することを

電力会社の義務とした

周波数変動が送電する際の障害となる

ことが分かっていたからに他ならない


安定性を失った周波数が

電力の品位を損うと

電気的な微細な制御が不可能となる

世界的に評価されている日本品質の高さとは

周波数を安定的に維持している

電力会社の努力と功績の賜物なのだ


ところが

この周波数を一定に保っているその行為が

温暖化防止対策ではCO2削減の邪魔をする

発電機の回転数を落とせば

周波数が低下してしまうからである


電力会社では発電出力を減らすことが

まったくできなくなっていた

再生可能エネルギーを大量に増やしても

発電所の電源の回転数を減らせなければ

地下資源の消費量に変化はでない

つまり温室効果ガスの排出量を

まったく減らすことができなくなっていた

ということだったのである

これが京都議定書を失敗に終わらせ

パリ協定も同じ結果へと

突き落とすことになる理由


先週関東地方に上陸した台風15号は

千葉県に停電の被害を

集中的に発生させた

異常気象の原因が温暖化にあり

それが火力発電所の影響の結果である

ということが確定した事実となっている以上

火力発電所が生みだした

二種類の異なった温室効果ガス

が低気圧を発達させて

台風へと成長させただけでなく

高圧の送電鉄塔さえ押し倒し

多くの倒木が電信柱を薙ぎ倒し

低圧の配電線から

電力を輸送するための機能

を根こそぎ奪い去り

その復旧を執拗に遅らせて

総てのインフラを

機能不全へと陥れた

被災地ではこのようにして

原始生活に戻ることを

余儀なくされた


文明生活に欠かすことのできない

豊かな電化生活を確立した

ところまではよいとして

その達成条件を満たすための

発電行為が

温室効果ガスを大量生産することとなり

住宅を破壊すると同時に

停電を長期化させた


温暖化の原因となっている火力発電所が

気候変動という結果を引きよせ

生活に欠かせないインフラを

一瞬で麻痺させた


火力発電という方式が温存されている限り

気候の変動は悪化の一途を辿り

文明生活にさまざまな予期せぬ変化

を強引に押し付ける


今回の台風被害は

自家発電装置を常備する

必要がすべての家庭にある

ということを教えたのだが

火力発電方式の罪を問う

ことを留保した


商用電源に依存している以上

いつ何時不測の事態に陥るか分からない

という心構えが必要となる

教訓となったのは

地下資源に頼らない小型の電源

を可及的速やかに

国が開発しなければならない

ということであろう


そのための方法はたくさんある

システム化するその方法の違い

に着眼すれば

温室効果ガスを生まずに

しかも環境性能が高く

かつエネルギーコストの最も低い

環境電源の供給が

可能となる


既存の有害な方法に頼ってばかりいた

というそのことが

環境投資を無駄にして

社会資産を失わせ

経済成長も引き出せなくして

経済のデフレ化を急がせた


国がやるべきこととは

地下資源を用いない

環境電源の速やかな開発

と供給なのである

省益の確保と党益の確保に

うつつを抜かしていた

というこれまでの政策判断にみられる

エスタブリッシュメントが陥りやすい

牢固たる旧弊な思想が

温暖化による風水害を異常なレベル

へと短期間で押し上げた


再生可能エネルギーの使い方に

未解決の課題があった

ということに気付けば

合理的なシステム構築の気運

は勝手に高まる


利益共同体が陥った思考のバイアスが

止まらない温暖化を生みだした

地下資源を永年に亘って燃やしてきた

ということが

気候変動を急がせた

発電出力を制御できない商用電源のあり方

が地下資源の大量輸入を減らせずに

降水密度の異常な増加を

世界規模で生き起こす

重大な結果を生んだ


日本が輸入している石油が

ホルムズ海峡で滞るようになったとき

地下資源以外の方法で

電力を確保するための技術開発

を急ぐようになるのだろう
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判 断 能 力 ➂

2019-09-15 06:48:06 | Weblog
温暖化を止めることが

どうしてもできない

という行き詰った現実が

安定していた

地球の麗しい環境を

短期間で

急変させてしまい

その状態から

抜けさせない

という切羽詰まった

状況を

文明社会へと

ついに

押し付けてくるようになった


海水の表面温度が高まって

低気圧と呼ばれる

強い上昇気流を作り出し

そこで生じた気圧の差

が強風となって

地表に吹き荒れる

そんな変化が日常化してしまった


発達した低気圧は

台風の勢力を増し

暴風雨となって

地上のあらゆるものを

悉く破壊する


雨は記録にないほどの密度

で地表へと降り注ぎ

万物を押し流す

先般の台風被害では

れまでの記録を打ち破る暴風

が吹き荒れ

樹木の倒壊を引き起こし

住宅の屋根は吹き飛ばされた


電力輸送の根幹を支える鉄塔

や電柱を押し倒し

広域停電を引き起こしただけでなく

復旧までの時間を長びかせ

社会と暮らし

に極めて甚大な被害

を及ぼした


温暖化の原因が

火力発電所の燃焼炉にあることは

周知の事実

送電が止まったら

水も電気も同時に止まる

という結果が

否応なしに生じる定め


水道や都市ガスは

ポンプで供給が維持されるため

電気が止まると

その他のライフラインまでもが

一斉に止まってしまう

結果となる


温室効果ガスの排出源である

火力発電所が

安定していた気候の変動を生み

台風の勢力を発達させ

強風を伴った状態

で上陸するようになり

電力供給網を機能不全へと陥れ

ライフラインの一斉停止

を引き起こした


原因が火力発電

というその方式の維持

にあり

交流電流による

長距離高圧送電というその方法が

電力供給網を寸断し

成り立っていた安定的な社会生活を

維持することが

できないようにした


電気の供給が断たれると

その他のインフラまでもが

自動的に遮断されてしまう

という現実が

システムとして成り立っている

文明の弱点であることを

この度の台風被害は

国民に知らしめた


台風十五号は

温暖化を巡る因果系の脆弱さを

露呈させ

目に見えるようにした

社会生活の基盤が

脆い土台の上に乗せられていた

という事実を

国民に明瞭に伝えた


国は今回の教訓に

なにかしら

正しく学ぶ

ことができただろうか


問題の本質の所在

が分かっていたのであれば

これまで

何をやっても実効が得られなかった

多くの温暖化防止対策の有効解

を突き止めることなど

トックの昔にできていた


火力発電に頼ってきた

電力インフラを温存する

とした決定が

今回の台風被害を引き起こす

原因となって作用した


ライフラインが途絶した

その瞬間に

原始的な生活

へと戻ることを余儀なくされて

文明生活から

切り離されてしまい

孤立を強要された地域に

被害のすべて

が集約された


温暖化を避けるための発電方法

とは

長距離送電の継続ではなく

電源の小型化とそれによる

独立分散化以外には

あ り え な い

ことなのだ


需要地に独立した小型電源を措くことで

送電する必要が消えてなくなれば

火力発電所の負担は

大きく減る


立地条件によっては

再生可能エネルギー

も有効ではあるのだが

コストアップとなってしまったのでは

メリットを引き出すことが

要するにできない


地下資源を用いない方法で

交流電流を生み出す電源

を速やかに供給することのみが

この難局を乗り切るための

唯一の道


候補となる電源の種類には

複数のモデルが既にあり

国が開発を支援することで

システム化が可能となる


日本全国津々浦々に

交流電源を分散状態

で漏れなく配備する

という対策の実行は

十分に可能であり

しかも容易

問題認識能力の有無

だけが課題であった


エネルギーコストを最小化すると

製品コストや流通コストまでもが

同時に下がり

市場競争力を

価格の低下が高める

という結果を生む


この独立分散方式の小型電源

の供給権をもつ国は

環境問題を解決する唯一の手段

を提供する主体的存在となり

それが繁栄の条件を

盤石なものにする


この電源をもたない

その他のあらゆる国家は

いつまで経っても

温室効果ガスの排出国

でありつづけなければならない

そうなると

世界市場から

最終的に排除されてしまうのだ


真の安全保障政策とは

攻撃能力の高さ

などでは決してない

繁栄を齎す製品

の供給国となることを目指す

ことで得られる優位性

の差なのである


既に切実な問題となってしまった

気候変動を制御する能力の欠如

に気付かなければ

状況の改善は

おきない


環境負荷のない新電源

を独自開発することができた国

だけが繁栄の方向性を指し示す

役割が与えられ

定められた手筈

を履行するための権利をもつ

未来型の安全保障とは

このような経過を経て

コンセンサスの醸成

を支援する縁(よすが)となる


環境の復元に寄与する新電源

を供給する体制の確立

核廃絶へと至る早道


市場経済に新風を吹き込む

ことができない限り

温暖化とそれが生む気候変動要因

はどこまでいっても

増え続けて止まらない


温室効果ガスを一切派生させない

電源の開発を急ぐことこそが

環境の復元と市場経済の活性化

に大きく寄与するための

基礎的条件


近い将来

文明の基盤である電源は

需要地で賄う

ということが

当たり前となり

環境負荷のまったくない

従って経済性能の最も高い

未来型の電源の開発意義

に目覚めた国が

世界を指導するために

待機状態から目を覚まし

起床する時がくる


電源の設置条件が定まると

電力システムを洗練するための

あたらしいステージ

がやがてやってくる


発電するための方法は

無数にある

技術を有効利用するためには

応用システムの開発が

必要かつ不可欠


長距離高圧送電というインフラ

を網羅してきた文明の脆弱性が

温暖化の結果の一つ

である台風被害を拡大し

文明の脆弱性を

狙い撃ちしはじめた


経済発展の礎となってきた

電力業界のこれまでのあり方に

潜んでいた限界

を温暖化の結果である

台風の被害が露呈させた

ということになるだろう


問題の本質とそれが生む限界

が那辺にあるのか

ということを

目で見えるようになったなら

祖の対策に資本投下を

集中的に行えばよい


問題の本質に

国が逸早く気づいていれば

このような被害は

事前に避けられていた


交流電流の意味について

謙虚になって調べていたなら

有効な対策の絞り込みなど

容易かった筈である


電源の独立分散化以外に

有効な方法がない

という事実を知るために

大きな被害の数々と

長い時間を経る必要は

なかった

ということに気付くには

もう少し時間がかかる


利害関係の直接の当事者

となっている電力業界が

一貫した秘密主義を貫いている

ということが

交流電流の効用と限界を

国民の目から反らすこととなり

実効ある温暖化対策を実施できずに

気候変動を急がせて

更に狂暴化する経過を

放置容認させてきた


電力業界の秘密主義こそが

温暖化を加速して

自然災害による破壊圧を

高めさせてきたその主体


火力発電に懸かっている

大きな負担を

独立分散型小型電源の登場が

消す能力を

近い将来発揮するだろう

工夫を凝らせば

化石燃料を用いない電源系

が比較的早期に生み出せる

そのときエネルギーコストは

著しく低下するのみならず

環境負荷はたちまち

ゼロへと低下する

日本がやるべきことの第一は

火力発電に頼らない

未来型環境電源の開発と

速やかな供給体制の確立

だけなのだ

ここが見えていないと

どこまでいっても

問題は取り残されたままとなる


交流電流についての正しい理解

が温暖化対策の有効解

を指し示す最初のステップ


直流電流と交流電流との違い

を弁えていない世界中の知識人たち

が気候変動を

とまらないよう

未だに仕向けさせている

この現実にさえ

相変わらず

気付かない


再生可能エネルギーの殆どは

直流電源で構成されている

電力を備蓄する能力のない

交流送電という既存の方法では

どのような成果も引き出せない

ことは既に明らか


交流電流は周波数でなりたっているため

止まっていることが

そもそもできない

これが再生可能エネルギーを増やしていながら

温暖化をとめられなかった

たった一つのその理由


問題の本質を知ったなら

対策を絞り込むのに

大した困難はない筈だ
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知 の 病 い

2019-09-08 06:29:45 | Weblog
温暖化は予期に反して

止まることなく

却って進んでしまった


CO2の濃度が上がった

から

という理由

だけでこうはならない


たった420ppm(0.00042%)

に過ぎない僅かな量で

これほど大きな変化

が起きるとは考え難い

そこには未知の要素がある筈だ


大気中に広く分布している

温室効果ガスは

二酸化炭素だけではない

いままで注目されたことのない

水蒸気という温室効果ガスが

そこに関わっている


止まらない温暖化については

この点に留意しなければならない


実際に降水量は

急激にと形容しなければならない

ほど

ほぼ地球全域で

異常なレベル

へと達してしまっている

文明はこの厳然たる事実

から学び取るべきものが

ある筈だ


この変化は概ね

1990年頃から顕著

になってきていて

降水密度は過去に経験した記録を

はるかに逸脱凌駕した領域

へと達してしまった


CO2の排出量が増えて

温暖化が進んだ

ということを根拠として

降水量の増加と

それによる洪水が

頻発するようになった理由

とするには無理がある


CO2の濃度上昇と

降水量の急増

とを関連付けた指摘

はこれまでに

一例も存在しなかった

水蒸気は有害物質ではない

と世界中が

そう思い込んでいるからだ

問題の本質

を見損なったことについては

固定化して

凝り固まった思い込みや

思考パターンにかかっている

バイアスの関与

に留意する必要があるだろう


温暖化はCO2だけが

その理由なのではなく

同じ温室効果をもつ別のガス

である水蒸気

つまりH2Oの増加

がその原因となっている

誰も疑ったことのない事実

が真犯人である疑い

が強まった


気体の水である水蒸気

が温室効果をもつことは

気化熱

で説明できる


気温の上昇より遥かに早い

降水量の異常な増加

は水蒸気の発生量と

強く密接に関わっている


夏の暑い日に於いて

地面に水を撒くと

そこが俄かに涼しくなる

これは経験的に

誰でも皆知っていることである


その場所に蒸気が生じ

地表の熱を

上空へと運び去った

結果として熱交換が起き

そこが局部的に涼しくなった

という次第


水蒸気となって上へ上った

過去の熱は気化して

地表を冷したものの

上空に滞留するようになった

かつて地表にあったその熱は

大気の一部に組み込まれ

そのエリアを局部的に

温める熱へと変化する

エネルギーを保存するサイクル

のリンクが

そこには成り立っている


地表を冷やしたこの気化熱は

消えてしまった訳ではなく

熱を少し高い空間

へと位置を変えただけ

こうして新たな熱が

温室効果を発揮する


そこにあるのは熱の消去

ではなく

単なる移動


この気化熱のはたらきが

温室効果を著しく高める効果

を発揮している

その理由は

化石燃料を燃やすと

それが生む酸化作用で

CO2がひとつできたとき

H2Oはその二倍も

同時発生している

ということになるからだ


この二種類の

環境にとって有害な気体

即ち二酸化炭素と水蒸気とは

それぞれが温室効果を

共に具備する気体なって

大気圏内に登場し

雲が漂う低層と

成層圏以下の対流圏

に於いて相乗効果を発揮する


太陽からの熱を保持し

上空で降りてきた寒気に触れて

液化する

凝固したことで重くなり

雨となって地表へと落下する


高空に漂っていることが

できなくなった冷えた水蒸気は

雨へと変わる

大地や海へと

最終的に落下して

世界各地で水害を引き起こす

このサイクルを繰り返し

ガスの濃度は上昇の一途を辿る


メタンを燃やすと

その酸化作用で

二種類の温室効果ガス

が生み落される

というメカニズムが

温暖化を避け難く

推し進める原動力となってゆく


問題はCO2が増えるより多く

気体の水

H2Oが増えるため

空中に漂っている水蒸気全体

が量的に増加してしまう

という結果を生むのだ


水蒸気は雲となったとき

目に見えるものとなる


存在を目で確認できない

湿気となって分散している気体の水

は湿度計でみなければ

その存在を検知できない

体感的に蒸し暑いと感じた時にだけ

湿度が高いことを

身体で知るのだ


単体としてのメタンガスにも

高い温室効果

があることは周知の事実

とりわけ火力発電所や

焼却炉

ボイラー設備などの熱源

として使われているメタンCH4

が燃焼で酸化されたとき

一つしかない炭素C

は大気の21%を占めている酸素O2

と結びつき

CO2を一分子つくりだす


その同じタイミングで

四つある水素Hは同じ酸化反応で

H2O二分子を

同様に作り出して炉外へと

放出する

こうして大気中の温室効果ガスは

執拗に大気中へと排出され

地表の温度を温める

二次性の熱源となって

滞留するメカニズムを成り立たせる


水蒸気が雨に変われば

熱は冷えるが

降水量を却って増やす


集中豪雨が世界各地で

頻繁に発生するようになったのは

火力発電所やその他のメタン系酸化物

が大量に放出される時代

がやってきたからだったのだ


異常な規模の降水は

洪水の被害を世界各地へと生み落し

次第に巨大化してゆくようになる


単にCO2が増えたからといって

降水密度が異常になった理由

とするのは困難だ

CO2の濃度は

着実に上がっているのは確かなのだが

それが集中豪雨を発生させた

直接の理由

とするには無理がある

海面から生じた水蒸気が

急速に増えたことによって

過去に類例のない規模の

あれほどの大雨を降らす

ようになるためには

別のメカニズムが

強く働いていなければならない


火力発電所で安定的

且つ大量に燃やされつづけている

化石燃料の火

が原因であることは

最早疑う必要がない


それ以外に

自然災害である集中豪雨

とそれが引き起こした大洪水が

世界各地で突出した理由

は見当たらない


台風やハリケーンの脅威は

着実に高まっていて

発生頻度が増えた

という変化は

とりたててみられない

発生件数に

大きな相違は窺えない


CO2が気象条件に与える

その影響は

現段階でそのようなレベル

であるに過ぎない


深刻なのは

水蒸気という名の温室効果ガス

の方である


二酸化炭素は高空域に

広いレンジで分散していくが

水蒸気は三千メートル以下付近

が雲の発生し易い

限定的な空域となっている


対流圏の下層に雲が滞留し

上層を含む大気圏全域に

CO2が広く分布している

ということができるだろうか


温暖化は主にこの二種類のガス

が複合して引き起こした

変化の事象

CO2だけを規制したところで

水害の原因となる水蒸気

という名の別の温室効果ガス

の発生を抑制することは

できない

地下資源の消費抑制

がまったくできていなかったのは

火力発電所の蒸気発生装置が

四六時中稼働し続けて

いなければならなかったからなのだ

何故なら

交流電流は周波数

で成り立っているものであるため

蒸気圧を減らす操作を

実行することが

できなくなっているからだ

発電機の回転数が

周波数の決定因子

地下資源の燃焼を抑制すれば

蒸気圧は下がり

回転数は不安定化してしまう

これが周波数変動を引き起こす


問題はこの事実を

世界中の電力会社が

黙秘し続けている

というその点にある


これまでのところ

世界中の知識人たちは

水蒸気が温暖化を推し進めている

最大の因子

であるという事実に

まったく気づいていない


学力重視に特化した

世界中の高等教育は

知識を大量に与えていながら

その意味を理解したかどうか

を確認したことがない


メタンを燃やすと

大気中の酸素が

炭素と結びついて

CO2をつくることは理解していても

同じ温室効果をもつ水蒸気が

その二倍も多く

同時に吐き出されている

その事実

に思い至ったことすらない

問題の所在に

まったく気付いていない

という事実が

ここから見えてくる


高等教育を急ぐと

知識は増えても

その意味を考える力が

奪われるのだ


降水量の異常な増加

の意味を理解していなかった

世界中の知識人たちは

その結果として

自らの無知で

温暖化を止められないように

し向けていた

ということになる


どちらにしても

火力発電に依存する文明が

その状態から抜け出さない限り

水害と風害は

今後益々過激化して

地表を破壊する圧力となって

作用する


その原因を作ったのは

他でもない

人類の所業に他ならぬ


問題の本質に気付かなければ

環境投資と教育投資の総ては

烏有に帰す

生産性など上がる筈もない


思考力を取り戻すことができたとき

有効解を再発見する

ことができるようになるだろう
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自 己 失 点

2019-09-01 06:18:17 | Weblog
日本では

バブル経済の崩壊を契機として

民主主義の陳腐化

が進むようになり

合意形成するための努力

が生産性を低下させる

という混乱要因

を保護する風潮

の発芽が

このところ目立っている


明快な意思決定が成立せず

決断に手間取る

時代が訪れているようだ


判断能力を失って

決断することができなくなり

権威からの支持を待つ

ことが大方に共通する

姿勢の変化となって

世に定着しつつある


世論調査の選択肢の一つ

となった

【とちらとも言えない】

という項目は

以前

【分からない】

ということで

統一されていた


この判断を回避する行動

が意思決定を左右する

重大な要因となって

これから作用する


断定的な判断を

一方的に下す

力をもった独裁者

が好まれる時代は

混乱が乗じた末の時代に

あらわれがちな存在

なのだ


国民の評価を高めるカリスマ

をもつ人材の登場



ポピュリズムが

このようにして

支援する

そこにあるのは理非善悪の

判断ではなく

鬱屈した感情

の吐露


流血の時代を経て

漸く手に入れた

イギリス発祥の

民主主義を劣化させたのは

教育のあり方の変更

以外に存在しない

その英国が

いま

ブレグジットで行き詰り

苦渋の決断を迫られている


日本の場合

民主主義は敗戦の結果

として与えられたもの

言わばお仕着せのような

ものに過ぎない

価値の尊さが

国民に認識されている

という訳ではないことから

とりわけ

劣化し易い

という特徴を有している


民主主義の成否は

要するに

教育によって決まるのだ

学力重視に特化した高等教育は

世界的な規模で

思考力の涵養を一斉に怠り

知育偏重へとひたすら傾き

学力を重視したあまり

考えるための時間を惜しむ

という世界に共通する

特殊な傾斜

へと自ら陥った


判断能力を失って

損失の山

を築いていた

ということが混乱要因の糧となり

国民に判断させる必要のない

カリスマ

の登場を待ち侘びる

変化の相から目を反らす

よういつも仕向ける


混乱に陥ったかつての民主主義は

独裁者の登場

をこうして

庶幾うようになってゆくのだ


そうして



判断を誤って

戦争という物理的な破壊活動

へと突入することになる

道をひた走る事実

を歴史に証明させておきながら

性懲りもなく

思慮なくただ単に

何度でも同じ行為を

繰り返す


経済の成長と拡大を急げば

効率を追求する必要が新たに生じ

最も無駄のない

理に叶った支配体制

の確立を目指すようになってゆく


その昔

奴隷労働による富の集積が

古代に共通する帝国主義を

世界各地で繰り広げていた

パクスロマーナと呼ばれていた

時代があった


それが後代に移ると

大航海時代を経て

植民地経営という方法が登場し

富の収奪を専らにして

合法化する手法が一般化した


資本集約を

効率よく推し進めたことによって

生産性は過去に対して

相対的に高まり

投資効果を最大化することに

大いに役立った


現在では

金本位制から一方的に離脱した

ドルショックと呼ばれた

1971年を境に

アメリカが基軸通貨の供給権

を石油取引で活用し

ドルに過剰流動性という機能

を押し付けた


世界経済は

この第三の段階へと至るに及んで

その最終相である

独裁体制による覇権の擁立

を可能なものにする

ポピュリズムを再発見することとなり

調和より闘争

を目指す社会体制

となることを

共通基盤として採用した


過去にみられる一連の経過と推移は

富を巡る効率強化と

合理化プロセスの確立

が主要なテーマであったのだ


アメリカではいま

一国至上主義が

市場経済に排他性を持ち込ませ

生産性よりは

富の回収効率を高めること

が最優先課題となっていて

福祉より繁栄

を重視する政治がもてはやされ

協調性という価値

を圧迫するようになってしまい

不寛容であることを

是とする

殺伐とした社会

を形成する時代が

顕在化した


この段階へと至る

強いバイアスのかかった

傾斜

が高まる時代を

民主主義の劣化が

このようにして急がせた


思考力を育てるための時間を惜しみ

知識の膨張に価値を措く

ようになった教育制度のあり方

の変更が

民主主義の質的劣化

を急がせた


知識の量的拡大

を重視するようになった

高等教育へのシフト



批判精神よりは学力を尊ぶ

偏向を際立たせ

思考力の育成を蔑ろにして

判断能力を奪い

批判精神も同時に失わせる

という結果を現代へと

導いた


こうして

判断を誤っていながら

その事実にさえきづかない

指導者たちを大量生産

してきただけでなく

再生産している行為

についても

価値判断を誤っていながら

放置したまま憚らない


こうした連綿たる状況の劣化を

自らの手で

率先して速めていながら

その意味に気付かない

という状況

を成り立たせているのは

今を生きている

同時代人に他ならない


温暖化を防止する

必要をよく承知していながら

原因を突き止めただけで

佇立してししまい

二進も三進も進めずに

固まったまま

身動きがとれない

という現状こそが

温暖化を止まらないようにして

産業と経済の育成に欠かせない

地下資源の大量消費

を放置容認することを

続けさせている時代を
 
ポピュリズムの台頭

が許し

環境破壊と不寛容な社会とを

同時に成立させる時代

つまりポスト新自由主義

を呼び込んだあのときから

既に久しい


重ねて言う

民主主義の成否は

教育によって定まる


教育投資に失敗した

ということが

民主主義を一方的に劣化させ

独裁者の登場を

国民に望ませる時代

を生みおとす


歴史はそれが

嘗てのナチスドイツの政治思想

となった国家社会主義へと

繋がった事実に学んでいた筈だったのだが

地域が変わった中国大陸では

赤い皇帝

となることを目指して

国家主席の座に就いた習近平が

そのための手段

としての覇権主義

を復活させるに及び

アメリカでは

トラムプ大統領による

対抗措置の実行を即断して

関税合戦と呼ぶべき

経済戦争を勃発させ

国際経済に

強い負圧を

いま懸けている


いずれの変化も

カリスマの登壇

という変化が生んだもの

国際経済はその影響を避けきれず

渦の中心点

へと向かって

否応なしに

引きずり込まれていく

サダメを

受け容れることしかできなくなった


普遍性をもつようになった

アメリカ由来の自国至上主義

という変化は

朝鮮半島でも起きており

北半分では核による防衛を目論ませ

南半分では判断能力を失った状態

で直情径行へと奔ってしまい

健全な判断を手放し

国際的な対応を結果として

誤った


分断された半島の再統一

で核による安全保障

が成り立つことを夢想した

南半分の指導体制は

経済成長の勢いを失う犠牲

を払ってでも

再統一という悲願

を果たそうとして

反日行動を扇動したのだったが

それを反米行動

へと繋げてしまい

危機的状況へと

自ら率先して陥った


心がけの悪さ

がこの先

どう国家と国民に祟るのか

という経過の事実

を眺めているだけで

相互間の立ち位置の妥当性

を確認できるようになるだろう


止まらない温暖化と

劣化し続ける民主主義体制は

いずれどこかで

反転する

振り子のようなもの


そのタイミングを知れば

次世代の指導体制のあるべき姿

が明瞭に見えてくる


急ぐべきは

教育制度の見直しなのだ

学力重視の教育が

環境異変と自国至上主義の

生みの親

競争相手を排除したところで

生産性を排他主義が失えば

どのような成果も得られまい

健全な判断は

批判精神が導く

知識があってもその意味

を知らずにいれば

有効解をそれと特定する

ことは誰にとっても

不可能なこと


問題認識能力が不在であった

ということが

自国至上主義へと至る

ポピュリズムを世に定着させ

独裁者となるカリスマ

の登場を待ち侘びる国民

を育てる因子となって作用する

経緯を果てしなく繰り返す


これが原状に於ける

知の到達点

それはオウンゴール

のようなもの
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