こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

誤 謬 再 生

2017-03-26 09:07:41 | Weblog
不具合の源流を探ってゆくと

エネルギー資源にまつわる権益の確保



その決済を行うための統一通貨

機軸通貨としての機能を賦与されたドル

を起源とする諸問題へと辿りつく


ローカル通貨に過ぎなかったドルの発行権(シニョレッジ)

は世界大戦終結後

ブレトンウッズで基軸通貨となることが決定し

その後のドルショックで

金本位制から離脱したことによって

変動相場制へと移行した


二度のオイルショックで

石油の価値にプレミアがつくようになり

ドルの通貨価値は自動的に高まった


経済成長に伴って
エネルギー資源に対する

デマンドサイドからの供給圧力が高まり

地下資源を燃やすことによって生じる

二種類の異なった酸素化合物

つまり

炭素系酸化物であるCO2

並びに

水素系酸化物H2O

を大量に合成することとなり

その相乗効果が気候変動を加速させ

温室効果を持つそれぞれに異なった

二種類のガスを大量に副生したことで

温暖化現象と呼ばれる

気候を変動させる機能主因が

生態系に重大な悪影響を及ぼしている

という困った事実が

地表へと人知れず

産み落とされるようになっていた


石油産出国の利権と

機軸通貨の制限のない発行を

随時可能な状態にした

ドルに備わる特別な権能が

温暖化現象に備わる各種の機能

を増長させる原因へと成長した

ということが

エネルギーコストを高値へと引き上げて

可処分所得を圧迫する状況を

世界中の市場へと与えるようになった

ということが

そこから派生した様々なその他の不具合

例えば富の偏在とか

それによる貧困の蔓延

などを生み育て

テロを志向する

単純な思考回路で判断する若者を

宗教の名に於いて洗脳し

破壊活動を先鋭化する潮流に

巨大なうねりとなって現れた


こうした歴史的事実の連鎖的な関与

が不具合の程度を

時系列でより高いものにした


9.11で始まったテロとの戦いは

テロ組織の首謀者二名をその年の暮れ

アフガニスタンの禿山

に追い詰めておきながら

取り逃がすという失態を敢えて演じたことで

後のイラク戦争へと発展する糸口を

アメリカへと与えることとなり

その後五年以上に亘る原油相場の長期高騰を許し

エネルギーコストを引き上げながら

決済通貨であるドルの発行権を強化し

ドル余り現象を導いて

後のリーマンショックへと繋がった


過去の経過のそれぞれが起点となり

金本位制から離脱した信用経済

を30年以上の時を経て追い詰め

資本の移動を

たった一夜で成り立たないようにして

G20を創設するよう世界を追い詰めたことにより

ドル経済圏の一斉崩壊を

辛うじて食い止めることに成功した


これら一連の変化はすべて

因果律

と呼ばれる概念

で説明することができる

という点で

一括りにすることが可能な事実

でできている


資本の論理と呼ばれる

ウネリを伴った巨大な潮流は

万物をそこに巻き込みながら

利益の高低差がつくる傾斜を利用して

投資の波を増幅して形成したり

収益の回収を急ぐ返す波

を目立たせずにカタチ作ったりして

波動が生む経済収支の差



投資を投機と再投資へと

振り向けるよう仕向け

獲得した収益を

還元する以外の別の方法を探りだし

分散投資を繰り返す動因の形成に

こぞって寄与してきた

とする形跡が残された


不具合を導いたこの歴史的経過が

1%の資本を制御する組織と

それを支えている

残り99%の成分とを

明確に乖離させ

多数派を貧困に喘がせながら

納税意欲を失わずに

恒産に励ませ

国家を破綻の危機から

救い続けている健全で温和な人々を

大いに苦しめることを通じて

経済格差の拡大が

乖離の幅をかつてないほど

拡大させた


国民の納税意欲が衰えたとき

日本では税収不足

という切実な問題に直面することとなり

膨大な金額

へと達した債務を

年ごとに更新するこの現状

を停止させ

財政破綻へと最終的に負い落す


国民の恒産が続いている限り

国家破綻が現実化するようなことは

おきないのだが

国民が国家体制に批判的となったとき

不幸な結果が音もなく訪れる


ドルを基軸とする既存の通貨メカニズムが

このまま将来も

経済成長を牽引し続ける

とする保証はない


大量の通貨発行益で

米中二か国の

それぞれに異なった姿の

経済圏経営を成り立たせてきた

双方の国家のうちのどちらか一方が

躓いたとき

世界中の市場で

巨大な経済変動が

一斉に立ち上がる


アメリカの新大統領が

一部で夙に知られていたように

たった二ヶ月で馬脚を露呈することとなり

株式市場は軟弱化する展開へと陥った


市場が経済政策の実効性に疑念を抱き

警戒心を強め始めた

ということが

航海に旅立ったばかりの新大統領に

予測されていた壮大な試練の日々

を与えはじめた


中国共産党政府に

アメリカの代わりを務める

資質と能力がある筈もなく

世界規模の混乱が

新たな紛争の火種となって

世界中に拡散すると

人口は増殖から

縮退へと向かい

さらに多くの不具合が

一斉に芽を出して族生し

地表の全域へと

やがて繁茂する


温室効果ガスの生産は

人口の減少に伴って

下火となり

温暖化は新大統領が明言した如く

あってなきが如きものとなる

という経過の実現は

まことに皮肉な展開を記録に残す


愚か者の運命とは

要するにこのようなもの


文明のメカニズムが

資本の集約を急がせ

貧困の蔓延に輪をかける

産業革命を導いた蒸気機関は

軍需の拡大を急がせ

物資の輸送効率を際立って高めた

その後開発された内燃機関が

石油を必要とする体制を世界中に敷き

軍産複合体制の確立を急がせ

資本に求心力を与えて方向づけ

侵略するための破壊のコスト

を投資コストへと置き換え

支配する方の側に対して

権益の拡大を齎した


地表のシステムが機能不全を引き起こし

ソ連を消滅させた内部崩壊を経て

枠組みの転換を促す経過が

またしても繰り返される

という循環構造が

文明の世代交代を生み落す


ローマ帝国が滅亡したのは

繁栄のメカニズムを無視して

破壊して支配するための権益の獲得強化

を無批判に推し進めてきたからに他ならぬ

植民地化が生む便益の拡大

を急ぐようになったとき

そこで生じた禍が

我とわが身へと緩慢に跳ね返る

指導者に求められるのは

責任を引き受けるその覚悟

無知な指導者ほど

思いつきに過ぎない無意味な判断に

殊更強く執着して

失敗を積み重ねる


ソ連崩壊がロシアの登場を急がせて

地下資源の利権確保を巡る思惑が

支配体制の具現化を方向づけ

対立の種を育てる


ウクライナとロシアによる

クリミア半島の帰属を巡る争いが

そのなによりの好例

シリアでの攻防戦を複雑なものに変え

イスラム国の関与を第三国の介入が高め

難民の急増へと繋げてしまった


ソ連の内部崩壊がロシアを誕生させ

それがドル経済圏の拡大

に寄与した

これら90年代に起きた

すべてのことが

双子の赤字で長年苦しんでいた

米政権の財務状況を黒字化させ

民主党政権から共和党政権

へと変わったばかりの2001年

その新会計年度の最初の月に

同時多発テロでアメリカ本土が

一斉攻撃されたのだった


米国民の報復感情に火がついて

イラク戦争へと繋がっていったのだった


米政権の予期に反する

長期化したイラク侵攻作戦が

黒字化を実現したばかりのアメリカの財政を

再び赤字へと追い落とすこととなり

増税抜きで戦費の調達を

急がざるをえなくなった

ブッシュジュニアは

ハリケーン・カトリーナの上陸や

石油精製施設の老朽化などの

様々な理由をつけて

エネルギー資源の流通を阻害する諸要因を

エネルギー省長官に

事ある毎にテレビを通じて

神妙な顔つきで語らせていたものだった


原油相場はアメリカの市場である

WTIの実績で決まることから

アメリカでの原油価格の高騰要因が

世界中の原油相場に影響を与え

五年に亘る原油相場の長期的高騰が

意図的に続けられるという経過を生み

それがエネルギーコストを一入高め

個人の可処分所得を押し下げただけでなく

ドルの供給を強く促すことともなり

ドル余り現象を

世界中に産み落とした


過剰流動性の回収

を急がざるを得なくなった

サプライサイドの米政権は

サブプライムローンの証券化を急ぐよう

国際金融資本を方向づけ

償還時期を迎えたその直後

2008年秋に

あのリーマンショックを引き起こすに至った


国際経済に重大な一撃を与えたこの時のことは

記憶に未だ新しい


テロリストが仕組んだとされている9.11が

イラク戦争を派生させ

宗派間の対立を誘導したテロ組織に

イラク大統領だったフセインという重石

を失ってから後の過程で

軍閥を宗教的な鋳型

へと立て続けにはめ込むことにより

イスラム国を自称する組織へと再統合させ

内戦状態を至る所で支援する体制を築かせ

大量の難民を欧州へと追いやって

ユーロ圏経済をそれが強く圧迫した

ということが

イギリスのEUからの離脱

ブレグジットを急がせた


まこと因果は巡るもの
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中 間 在 庫

2017-03-19 08:04:54 | Weblog
バブル経済を日本で発生させたのは

ドル高圧力の昂進を防ぐ

ことを謀ったプラザ合意

に基づく

G5による一斉協調介入

をきっかけとする

ドル安政策の実施であった


在外資本が日本市場へと向かう

新たなトレンドがその時生まれ

世界中から日本へと上陸してきた

集中的なドル売りによる円買いが発生し

急峻な傾斜の円高が

それ以来持続するようになった


ドル建ての資本が

円建ての資産となったことにより

株式相場はその後

底堅く

安定的に着実に上昇する基調へと転じ

その他の新規流入してきた

円転された資本の多くが

不動産市場へと輻輳して

バブル景気と呼ばれる事態を生んだ


土地の価格は

大量の資本流入を受けて

上昇の一途を辿り

一定期間寝かせておくだけで

時が利益を生み出すようになり

猫も杓子も土地を買う

という状況を出来させた


この変化が土地のもつ資産価値

をひたすら増殖させることとなり

売却の段階で

購入した地価より

はるかに高い売却益

が簡単に得られる

というサイクル

を成り立たせるようになった


活用されていない

眠っている資産が別にあれば

それを現金化することにより

土地を保有する投資を進めることができ

時の経過を見計らって換金する

という風潮が一世を風靡した


獲得した収益で

次の土地投資を拡大する

というメカ二ズムが

そこで生み落された


土地の価格は絶対に下がらない

という土地神話が

広く一般に

信じ込まれていたことから

国民の間で

最も安全で確実な

効率の良い余資運用策

となったのだった


不動産を所有しているだけで

その価値は勝手にどんどん高まっていく

という時代が

85年の終わり頃から始まって

経済評論家と呼ばれていた一群が

土地の購入が多大な利益を生む

源泉になる

と至る所で触れ回り

不動産に対する投資が

いつの間にか投機へと発展していった


円高が当時急速に進んでいたことから

その防止対策として

低金利政策が実施されるようになっており

下がり続ける金利で

借入金を大幅に増やし

土地を購入しておきさえすれば

数日から数か月経つ頃には

資産価値は勝手にどんどん高められ

労せずに売却益を肥大させることが

容易くできるようになっていた


金融機関がこの時に生じていた

資本が資本を生む

というダイナミズムの活用法を察知し

資本系列の末端に位置づけられていた

ノンバンクと呼ばれる

金融の窓口となる傘下機関を

大量に設立して属性させ

土地を担保とする融資活動を

組織的且つ積極的に行っていた


土地を奪い合うという状態が進み

強制的に価値を吊り上げる地上げ

と呼ばれる活動が

当時積極的に行われていた


高値が高値を呼ぶという展開となり

株式相場と不動産相場の双方が

経済を強く引っ張る状況が生じ

企業と国民の多くが

低金利の借入金を活用することにより

土地を仕込んで寝かせておくだけのことで

巨額の不労所得

を随時欲しいまま

手に入れることが簡単にできていた


土地を売買する度毎に

潤沢な利益を得ることができ

再投資を繰り返す状況を

市場参加者全体が

時の勢いに乗じて

作り出す風潮が当たり前

という時代が成り立っていた


このメカニズムが

中間在庫の増減で

価値の調節を可能にし

資産運用法の確立

によるその増幅効果

で多くの国民が資産効果で潤った


土地取引に

中間在庫を介在させることにより

仕入れと売却の間で

バッファ効果が現在かするようになり

借金して土地を買っても

或る程度の期間

寝かせておくだけのことで

その資産は利益を太らせ

仕入れた時以上の価値を

売却段階で現金化する方法を

一般化させたのだった


これとそっくり同じ経過が

産油国と石油消費国との間で起きている

値上がり益が見込めなくなったとき

中間在庫を積み増す理由が突然消失し

原油相場に下押し圧力をかける動因

となって作用する


中間在庫を多くもっている組織ほど

時の経過と共にその資産価値は減少し

この逆資産効果が売却を急がせ

価値の下落を大幅に引き下げていく


バブルの発生は資産効果で

資本の再投資を促すが

バブルの崩壊は逆資産効果で

価値の減少を急がせるものとなる

売り逃げることができなければ

不良債権を大量に抱え込み

売ることもできない資産を抱えて

どんどん値下がりしていく相場を

切歯扼腕しながら

座視していることを強いられる


需要の増加を見込んだ先行投資が

在庫の積み上げを急がせ

消費市場の低迷が

在庫残高の調整を急がせて

価値の下落を促す

というサイクルが

バブルの本質となっている


ガソリンの価格調整には

精製プロセスの関与がそこに加わることから

大量の在庫を抱えておくのは

リスクであることから

取引価格が高まっても

在庫負担を減らす必要が生じると

売却量が増え

それが消費市場に反映され

ガソリンの価格を軟化させ

再び下落へと転じさせる要因となる


中間在庫の関与が

利益を増殖させるメカニズムの生みの親

需要期待の高まりが

在庫量を増やしても

消費市場が追随してこなければ

在庫残高が増えて

金利負担を過大なものへと転換する


中間在庫は設備投資に編入され

一時的に経済を成長させる指標となるのだが

消費市場が追随してこなければ

逆資産効果を生み出して

在庫整理を逆に急がせる圧力源

となって経済に作用する

モノの価値が低下すれば

それはデフレ

通貨価値が低下すれば

それはインフレ

この違いが政策決定機関に

よく認識されていなかった

金利の低下は

デフレ圧力を強化する


政府が経済成長を急いで

設備投資を加速させると

中間在庫が増え

消費市場では値引き合戦が

繰り広げられるようになる

取り分け年度末の決算期には

値引き合戦が国全体に広がって

インフレ効果を台無しにする


経済力学を軽んじていると

たった2%のインフレ率さえ実現できず

株式市場への資本流入を高めて

海外へ流出する機会を

差益の増加が自ら増やすこととなる

実体経済を圧迫する結果を

緩和マネーと日銀の資産とが

自らの手で引き起こしていることに

当事者の総てが未だ気づかない

思考力の低下が

アベノミクスの失敗を

五年目にして

漸く決定的なものにする


インフレメカニズムを惹起するには

金利の上昇が連動して起きていなければならない


一千兆円を夙に突破した大量の債務負担が

必要な金利上昇を強く妨げ

不必要なマイナス金利を導入する

という誤った選択を

日銀に行わせる結果を生んだ


これら一連の無様な経過は

脱デフレ政策を目指した

アベノミクスが動き出す前から

既に分かっていたことだった


教育の高度化が進めば進むほど

健全な思考力は失われ

誤った判断をそれが導き

陥った錯誤にさえ

気付くことができない社会を

産み落とすこととなる


知識は有益だが

思考力が伴わなければ

その意味と使い方とを

知ることが

そもそもできない


知っていることと

理解していること

そして

認識していることとは

それぞれに異なる


体験から身に着いたものでなければ

ものの役には立たない

机上の学習で

思考力を育てる

ことは本来できない

知識が判断の邪魔をする時代は

教育の高度が齎した

アメリカ型の学力重視の教育は

底辺に批判精神を育てさせ

奇矯な大統領を

民主主義的に

北米大陸へと生み落させた


体験こそが良き教育の母

知育偏重の教育制度が

この国の指導体制を

誤らせただけでなく

思考力を失って判断を誤り

批判精神を損なって

間違っていることが明らかな

経済政策の実施を

五年間も

続けさせようとしている

アベノミクスと呼ばれた

経済政策を失敗させたのは

教育制度に潜む身中の虫


判断が正しければ

誤謬はない

現状認識すらできないようでは

国と国民が苦労するばかり


責任は

党益に拘り続けている国会と

省益の拡大に腐心し続けてきた

官僚機構との合作

以外に存在しない


大局的な判断ができるのは

知育偏重型の教育を受けてきた

知識階級ではなく

遠心分離されてきた

ビュアで濃厚な

日本的な資質の優れて高い

批判精神を有する

古典的な土着思想とその意識


教育の失敗が

これから

次々に露呈する時代を経て

AIを活用する条件

を整えるメリットが

国民を

アメリカ型の教育から解放し

日ノ本の国に固有の

健全で

独立した

たましひの群れ

による合理的な

統治スタイルを創造する時を

やがて迎える


企業活力の喪失は

教育の失敗を表し

デフレ経済の長期化は

経済認識能力の劣化を

指し示す


判断が健全であれば

バブル経済の崩壊は

回避することができていた

株式市場では

90年の大初会で急落が先行し

四月になってから

土地神話の崩壊が起きるようになった

バブル崩壊に気付くことが

長期間できなかったということが

失われた二十年を

いま

三十年へと変えようとしている


判断能力の欠如こそ

高等教育がこの国に残した

滓(コンタミ)


学力重視の教育を復活させようとして

ゆとり教育を否定してきた

この国の指導者たちが

アベノミクスに無条件で賛同し

批判することなく

低迷する日本経済を

今も尚

是認しつづけている

この異様な趣


不健全な精神は

国家の健康を損ない

国民を不幸しておきながら

その事実に

永く気づかずにいる


選良と官僚が野合して

この国に

おおいなる混乱



人知れず連れてきた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

分 業 体 制

2017-03-11 21:18:57 | Weblog
人工知能AIの実用化で

効果が期待される一番手は

高度な判断能力が求められる

特別な仕事



広範な知識が必要となる

特異な職業


ありていに言うと

国会議員の仕事や

それを支える高級官僚の主な職務

などは

早い段階で

AIと置き換わり得る


個々それぞれの能力の違いは

まさしく

歴然たるものがある筈だ


AIの判断が合理的であることは

盤上でする勝負の世界では

既に明らか


攻防戦だけに限るのは

実に勿体ないことだろう

理非善悪の判断に

AIを応用することは

判断を誤り続けてきた

国の指導階層が

これまでに受けてきた

有形無形の特権から解放し

地域社会の現状を成り立たせている

利益誘導型の選挙制度の欠陥

を直ちに明確化してしまう

このため強い抵抗を受けるにしても

特権階級の不利益は

国民全体の利益を厚くする効果

を十全に発揮する

ものとなる


党益の確保に腐心する必要性は消え

国益を最優先する判断が

一切の顧慮を排して

その本質を露呈するようになり

政策判断の誤りが

これまで永く損なってきた

国民個々の利益

へと還元することが

可能となる


選良が下し続けている判断の誤りは

余りにも

多い

効果の程がよく分からない政策の

何と多いことか

その代表が

アベノミクスに他ならない


一度も効果を検証したことがないほど

失敗に終わった例の数々は

塁を為すほどに積まれている

そのすべてが

判断のアヤマチ

にあった

ということが

この国に

経済の長期低迷

という不毛な現状を齎した


広範な知識と事務能力

を官僚が求められるようになったのは

判断の高度化が進んで

国家元首の責務の一端

を輔弼する必要が生じた

遥か昔の時代にまで遡る


現状を打ち眺めると

過去と現在のその姿は

本質に於いて

何一つ

変わっていない


AIが要素抽出を行い

要因を分析する能力

を国民から付託される

ようになるのなら

意思決定機関が行う

判断の妥当性は

格段に高まる


前例踏襲主義をその基盤とする

官僚制度の任務の多くは

AIに任せると

私情を排した

国民の利益をよく考慮したものとなり

踏襲するための前例の検索は

一瞬で済み

法律との整合性なども加味した

判定の根拠

なども同時に公開されるようになる


党益と省益の確保

にガンジガラメになっている

永田町と霞が関の構成員の役割は

AIの登場で

真っ先に陳腐化し

改善の効果を最大に発揮する

最初の前例となるだろう


国益を判断の根拠とする

高度な意思決定を

国民の利益を代表する被選挙人

による集合的判断によるのではなく

AIが導く論理的根拠を公開し

判断基準に最も合致する方法の選択

を支持する制度へと改める


有権者である国民が

電子的な手段で

意思決定する制度への切り替え

が国富を増やして繁栄を呼び込む

損失を最大に圧縮して

資産の遺漏なきを図ることにより

国富を増やして

国民に還元する

現在とはまったく逆

の枠組みの構築が

AIを条件づけることによって

あらゆる地域で

合理的判断を下すことが

可能となる状態

へと

統一的に引き上げる


政治が地域社会の利益誘導体となったまま

カネにまつわる不祥事と決別できず

国民を大いに呆れさせ

課題解決を遅らせている現行制度から

指導体制が抜け出そうとしない限り

国民の心労は消えようとせず

能力があるとは決して思えない

名のある被選挙人

を押し立てて数を整える

旧来の方法は

いつか誰かが解決すべき問題として

棚上げされ

国の淀みに

滓となって残り続ける


問題のある制度を踏襲してきた

という過去の経緯の一切が

この国の借金を

千兆円を優に突破する債務として

国に残された


AIを使いこなすようになった国では

合理的判断を下せるようになり

国益を重視し

国富を積み上げて

理路整然とした政策判断で

国民に還元すべき利益を

国内に留保する結果を残す


内政と外交

そして

環境と経済

の間にある諸課題の解決を容易にし

世界を指導する役割を真っ先に獲得して

平和の実現

へ向けた動因の誘発

とその制御

等に

携わることが

優先的に

許される国となる


判断業務を必要とする

専門職であればあるほど

AIが関与できるその余地

は大きい


私利私欲をもたない

人工頭脳は

欲望をもたない

このため

判断の処理には

まさしくうってつけ

とりわけカネの影響を排除できない

政界での有効利用

が大いに期待できるようになる


高度な判断の下処理をAIに担当させ

経験を積んだ指導者が

採否判断に関与し

意思決定を果断に下せるようにする


このAIにしかできないことを

制度化すると

判断の誤り

つまりアベノミクスが

今まさにそうであるように

四年かけても

デフレからの脱却

が一向に進んでいない

という失敗を

当事者全員に気づかせる

政権が事実関係の糊塗に時間を費やせば

費やすほど国の損失は増大する

このお粗末な経過の一切を

国民は見ないで済む


更に遡れば

バブル経済の発生機序に学習し

バブル崩壊後から続く失われた27年

の間に起きていた失政の山と

その連鎖する関係を成り立たせている

背後の意味を

国民は一瞬で

理解することができるようになる

これがAIに期待することができる

最善の効果


問題の本質を知れば

失敗から学んだことを

将来に生かすための工夫

即ち

フィードバックが成立し

学習効果で

当否判断の精度を高めることが

簡単にできるようになる


要素抽出が不完全なら

要因分析は意味をなさない

判断の妥当性を

担保する能力は

これからも失われたまま

の状態で

末永く

この国を支配し続け

国民を苦しめる


日本に於けるバブル経済の発生が

プラザ合意にあったことを知っていたなら

事前に防遏する措置をとることは

可能であった


バブルの増長を抑えようとして

不動産融資の総量規制を実施して

資本移動の力学的効果を消す

という何とも愚かな政策を

閣議で了承することも

なかったであろう


アジア通貨危機の発端となった

バーツへの投機を

当時のタイ政府は

犠牲を払って抑止した事実

が経済史に残されている

この時のタイ政府の判断が

日本ではできなくなっていた


対米依存型の政権は

唯々諾々として

宗主国の意向に

自発的に従うことしか

できない

と戦後政治は一貫して

そう思い込んでいた


相手の意向を忖度する

この国に固有の優れた文化



世界大戦への口火を切らせ

軍部の独走を支持する

翼賛体制を構築させて

被爆体験を与えた

という歴史から学ぶべきことは

多くある


戦後処理の総括すらしていないのだから

バブル経済を消滅させた判断の誤りや

現在進行中の経済政策の失敗

についても総括することを

避ける慣例を国民が許容することに

何の抵抗も生じさせない

というところに問題を解くカギ

がある


現状の拙さは

その結果

の一つ

として後世に残されたものの

代表


総括していたのであれば反省が生まれ

そこで学習したものを

将来に生かすための配慮

つまり

フィードバックが常に成り立つ社会



日出ずる所のこの国に

とっくの昔にできていた


欲に執着する共通の心性というものが

利益を手段として

誤った判断へと

文明を陥れてきた

というのが歴史の示す事実


私利私欲のないAIであるからこそ

判断の過ちの起源となる

欲望を排除する能力を身に備え

合理的で健全な判断を

選択肢として提示することが

可能となる


人類の失敗は

悉く欲望に起因して起きたもの

その意味で

AIの進化は

失敗による損失を一掃し

穏やかな麗しい繁栄を

末永く享受する文明を

作り出す
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昏 い 知 識

2017-03-05 09:01:46 | Weblog
温暖化を止める有効な方法



現時点で

一つとして存在しない


火力発電所で

化石燃料を燃やすことを

止めない限り

二酸化炭素濃度は

これからも増え続け

大気中の濃度をひらたすら高め

平均気温を果てしなく

上昇させる


太陽光発電や風力発電の導入を急いでも

それが温暖化を止められないのは

これまでの経過の事実から

既に

あきらか

文明はその簡単な理由を

探る努力を行ってこなかった


商用電源を成り立たせている

交流送電

という方法では

環境性能の高い電源を

どんなにたくさん増やすことができた

としても           

CO2などの

有害物質の発生源となっている

火力発電所の燃焼炉の稼働率を

減らすことができない


そのため

二酸化炭素の排出量は

これから先も

増え続けて

とまることなく

果てしなく

つづく


温暖化を実際に止める

有効な方法は

現状で

一例も存在しない

単独でその能力を保持していても

交流送電のインフラに取り込まれた段階で

環境性能の高い優良なエネルギーは

一瞬で無駄となって

知の底へと堕ちてゆく


文明が経済発展を急げば急ぐほど

環境負荷因子の密度

は次第に増加してゆく

この不可逆的なサイクルを

断ち切ることが

文明には

永遠にできない

問題の本質を見損なっているからだ


これが京都議定書を無効に終わらせ

バリ協定を将来

結果として

失敗させる原因となって

生命に祟る

ということが

既に

決められていた

とする事実を文明に

若干の時間を措いて

悟らせる


交流の発電機は

周波数という絶対条件

に縛られていることから

装置の回転数を減らすことが

本質的にできない


三相交流は円を構成する

360度の範囲を

均等に三分割する

互いに120度づつ

ずれた

独立した位相

で成り立っている

その形はベンツや三菱のもつ

ミツマタのカタチをとり

互いに影響を及ぼさない

最大の感覚を設ける配置

となるよう

事前に

よく配慮されている


交流の波形

が表すそのカタチは

回転角を有する

円運動の様態を

二次元上に押し込め

平板な図形として

無理やり表示させたもの

実際の三次元図形とは

まったくかけ離れた概念として

広く受け入れられてきた


床屋であることを示すあのサイン

つまり赤と青の線からなる

常に回転している円筒

を平面図に映し出すと

交流電流の波形へと変化する


筒が一回転するその間に

右方向へと流れる電圧の波



左方向へと流れる電圧の波

とが水平線を境に

交互に立ち現れる


磁石の極性が切り替わる度に

上方向に表れる山型の波と

下方向に表れる谷型の波とが

交互に切り替わる

この特異な性質をもつ電流である

ということが

交流(AC=オルタナティブ カレンシー)

と呼ばれる二つの対蹠的に

相異なった方向を志向する

別々のベクトルに従う

もう一つの(オルタナティブ)電流

を誘導することとなり

電圧の変化を伴った

志向性を異にする

二系統の電流が併存する

その状態

を交流という呼称で

表現する慣行を生み出した


自然界には本来

直流電流しか存在しておらず

人工的に円運動を引き起こすことで

SとNの極性を互い違いに均等に

分極させた磁石のもつ磁場を

強制的に変化させることで

磁場変化を倍増させ

高い起電力を誘導することにより

電流の発生を制御する方式が

エジソンと二コラ・テスラによる

直流と交流を巡る

送電インフラの争いを引き起こすこととなり

最終的に現在の交流へと

統一された


円運動が毎秒五十回切り替わるとき

50ヘルツの周波数をもつ交流電流

が生み出される


発電機の回転数が乱れると

周波数を維持していることが

たちまち

不可能となる


このため外部電源からの電力の流入は

交流電流の波形の乱れとなって

顕れる


乱れた周波数は

発生させた電力を

その場で使い物にならない

無駄なエネルギー

へと変えてしまう


三相交流を単線で輸送することは

固よりできない

電信柱を繋ぐ配電線が

常に三本単位で統一されているのは

異なった位相の交流を

単線で輸送することが

できなかったからなのだ


自然エネルギーが生んだ

きれいな電力を

電力会社が買い取っていても

それを火力発電所が生み出した交流と混ぜて

輸送することは

波の始点を一致させない限り

絶対的に不可能なことなのだ


波を一致させることができなかったからこそ

送配電線を三本単位で構成しなければならなくなり

よりシンプルな単線で

複数の周波数を持つ交流電流を

輸送する手段が

永く失われていたのだった

位相制御を可能にすれば

送電系統を統合して

一本化するのは

容易な技


三相交流を単線で輸送するのが可能なら

位相制御をする必要はなく

複合する周波数を持つ交流から

任意の一つを選び出して

電気製品に供給すれば済むハナシ


それができなかったということが

火力発電所の役割を

避けがたいものにして

省エネ節電を無駄な努力に

し続けててきた

そこで生じた有効需要の喪失が

財務体質を劣化させ

千兆円を突破した財務合計を

国民へと押し付けて

増税やむなし

とする大方の意見を引き出した

第一ボタンを掛け違うと

最後になるまで

その事実に気づかない


周波数を成り立たせている

位相を制御は

直流化以外にその方法はなく

これからも不可能であり続ける


再生可能エネルギーを増やしても

火力発電所の燃焼炉で

化石燃料の消費が減る

ということには

当然ならない


国会は交流の性質を理解しないまま

官僚の言いなりになることしかできず

物理法則に反する法律を制定して

電力消費を国民が減らせば

二酸化炭素の発生量を減らせる

という誤った理解を植え付け

夏の暑い盛りに

28℃の室温を強制する

無駄な努力をするための忍耐を

国民すべてに強いてきた

電力業界の秘密主義が

国家に巨大な損失を

押し付けている

国会の不明以外に

その理由などない


温暖化防止に関する法律を制定して

国民に無駄な努力を強い

省エネ節電を実施するための

効果のない無駄な投資を

三十年間以上に亘って実施し

温暖化を止めた積もりになって

訳もなく満ち足りていた


その結果名目上で減らした筈のCO2は

却って増加し続けることとなり

一昨年の記録で

赤道上空で

400ppmの値を

突破する事態となった


世界中の電力会社が

秘密主義へと陥っていた

ということが

止まらない温暖化を確定させ

京都議定書を無効に終わらせ

パリ協定の履行を迫る事態



こうして引き出した


交流の意味を理解しないまま

直流と同じであると勝手に錯誤し

電力消費を止めれば

エネルギー消費も減らせる

と独善的に解釈し

時日関係の確認を

怠ってきた


交流電源は周波数を維持するために

その円運動を

常に安定化させていなければならない

という宿命を帯びて生み出されたもの

この事実が

電力会社に化石燃料の消費抑制を

忌避させて

自然災害の狂暴化を急がせ

降水量の増加と

それによる洪水の被害を拡大し

生命の生息環境に

自らの手で

強い淘汰圧をかけている

この余りにもアホらしい構図に

当事者のすべては

相変わらず

何一つ

気付くこともない


これが文明の現状なのである
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする