エネルギーを自給自足する体制を
先に確立させることができた組織には
世界を指導する役割が
遠からず
やってくる
温暖化を止める具体的方法が
文明へと遅れて与えられたとき
地下資源の価値はたちまち相対化され
許容するべからざるもの
という認識を確定させる
ものごとは
このような仕組みの上で推移し
世界の様相は
流れの変化
の態様によって
さまざまに
移ろい
彷徨う
振幅が小さいほど
影響は少ない
だが
最悪の場合
振れ幅は対蹠する位置に
互いを押しやる
地下資源を燃やすことなく
優れたエネルギー
つまり電気を
制限なく取り出す術を
文明がもつようになったとき
経済力学は
友好裏に
繁栄を築くための
基盤となる
世界が必要とする
環境負荷のない
安定化電源の供給能力は
敵対する勢力を消し去り
相互に融和を目指す風潮を
標準化する
これが安全保障の
望ましいあり方
新エネルギーを得るための条件を
満たしさえすれば
その恩恵に
ひとしく預かれる
その条件というのが
核の廃棄と
破壊兵器の量的縮小であることから
核保有国の総てが
経済成長から
確実に
取り残されることになる
エネルギーコストの差が
要するに
そこで
ものを言う
経済成長にとって不可欠な電力を失えば
国家としての存立は
危うい
破壊活動を
世界中で
一斉に
増殖させてきたのは
いうまでもなく
資本の論理
投資家のもつ欲望が
結果
として意図せずに招いた
貧困の
蔓延
という事態
これがそもそも
混乱のの起源
利潤の確保を最大化しようとすれば
投資効率に無駄があってはならない
収益構造をひたすら洗練させてきたということが
利益を還元する必要性を
蔑ろにすることとなり
再投資に血道をあげる行為に
正当性がある
かのようにずっと思わせてきた
乱獲が絶滅種を生んだあまたの事実に
投資家はこれから学ぶことになる
資本が特定の分野に集中すると
その市場は限りなく
膨張することを目指すようになる
風船のように大きく
膨らんでいったその後で
ある日
予告なく破裂する
というパターンを繰り返す
これがバブル経済のもつ本義
日本ではバブル崩壊の後遺症から抜け出すために
日銀が異次元と自称する金融緩和戦略で
通貨供給量が一年で二倍の規模となり
それが為替市場へ先行して流れ込み
円安効果を生み出して
輸出産業を一か月で生き返らせた
赤字決算で苦しんできた貿易輸出は
円安が進んだことで
企業の収支を大幅に改善し
株価を上昇させたことから
この倍増したバブルマネーを吸収し
投資経験を持たないひとの
投資意欲をさえ刺激することとなり
株式市場を一層賑わせて
インフレメカニズムを導いている
と政府と国民とを
それぞれ同時に
自発的に錯誤させるよう
中央銀行が仕向けてきた
だが
金利は期待に背く反転へと向かい
逆に低下してしまうこととなった
輸入物価の上昇が生むインフレ圧力は
株式市況を改善させはしたものの
円環構造を生み出せないまま
輪の一部を欠いた状態で落ち着き
増えていかなければならない労働賃金は
質を劣化させる方向へと横滑りして
望ましい経過である消費意欲の拡大を
まだ
牽引することが
できずにいる
国民所得の公平な増加がみられなければ
総需要の拡大には結びつかず
過剰流動性が引き起こす未知の弊害により
経済成長にとって
マイナスとして作用する
金利収入は最低の水準に
止まったまま
の状態を未だに保ち続けている
インフレメカニズムを
金融政策で誘導することができなければ
デフレからの脱却は不可能
日本経済は金融緩和の継続と拡大とで
インフレとデフレが共存する
という実に不可解で
奇妙
かつ
奇天烈
魔訶不思議な状況へと陥った
市場は更なる追加緩和を期待して勝手に上昇し
既に倍増を果たしている通貨供給量を
それ以上の規模へと
再度引き上げておきながら
尚飽き足らず
もっと肥え太らせていこうとした
その病理が壁に突き当るようになったとき
経済に未知の悪影響を与え
予断を許さぬ事態を
指し招く
世界の資本市場は
ドルの過剰流動性を吸収して
夙に脆弱化しており
何があっても決しておかしくはない
という瀬戸際の領域へと
足を踏み入れている
信用経済が成り立たない
という限界領域の時代になると
貴金属などの実物資産が重用される
資本の緊急避難が始まると
悪性のインフレが発生し
世界規模の恐慌が一斉に発症する
資本喪失の時代を経た上で
経済は失っていた健全性を
漸く取り戻すことになる
そのとき
価値基準は実体のない信用という概念から
貴金属の持つ具体的なそれへと舞い戻り
国際経済は
金本位制へと収斂し
元の状態へと復帰する
世界中に流通するようになった
膨大な量の資本は
アメリカが金本位制から
一方的に離脱したときを起点として
信用経済へと移行することが
見えざる手によって
定められていた
ドルが地下資源の決済通貨となり
石油のもつ価値が
ドルに基軸通貨の地位を与えていた
その枠組みは
やがて諸行無常の露となり
跡形もなく消えうせる
イラク戦争では
増税なしで長期戦を維持する必要に迫られ
原油相場をアメリカが高めることによって
ドルの需要を量的に拡大させてきた
通貨供給量を合法的に拡大させ
膨張する戦費をこの方法で賄ってきた
その結果
ドルが世界市場全域へと急速に溢れだし
その過剰流動性が厚みを増し
アメリカの不動産市場に
サブプライムローン制度を作らせた
猶予期間の五年を過ぎたころから
返済不能となるケースを多発させ
それが08年秋のリーマンショックへと
短兵急に繋がった
という経緯がある
その後国際経済は一時的に信用を失い
融資能力を凍結させた
世界の金融システムが
機能停止に陥ったことを以て
リーマンショックと呼ぶようになった
9.11の同時多発テロがおきていなければ
イラク戦争へと発展させる理由はなく
原油相場の長期的な高騰もまた
起きてなどいなかった
過剰流動性がイラク戦争で急増していなければ
貧富の差が短時間で
1:99になるほど
急激に乖離してしまうようなことはなく
貧困が限定的なものであったのなら
テロ活動が急増することはなく
安寧は保たれて
文明は安定して
成長することを許されていた
資本の論理は
国際経済から
上限となる天井を取り払い
規模を急速に拡大することとなったのだが
破壊活動を活発化させる貧困も
同時に産み落とすこととなり
世界を
却って不穏な状態へと導いた
適度な利潤の確保による
適正な経済成長を取り戻す機会が
いつか
この地表のどこかに
唐突に
与えられることになるようだ
来し方を顧みて
行く末を思うことができるなら
どのような心構えが必要なのか
という程度のことは
もう見えていて
よい
先に確立させることができた組織には
世界を指導する役割が
遠からず
やってくる
温暖化を止める具体的方法が
文明へと遅れて与えられたとき
地下資源の価値はたちまち相対化され
許容するべからざるもの
という認識を確定させる
ものごとは
このような仕組みの上で推移し
世界の様相は
流れの変化
の態様によって
さまざまに
移ろい
彷徨う
振幅が小さいほど
影響は少ない
だが
最悪の場合
振れ幅は対蹠する位置に
互いを押しやる
地下資源を燃やすことなく
優れたエネルギー
つまり電気を
制限なく取り出す術を
文明がもつようになったとき
経済力学は
友好裏に
繁栄を築くための
基盤となる
世界が必要とする
環境負荷のない
安定化電源の供給能力は
敵対する勢力を消し去り
相互に融和を目指す風潮を
標準化する
これが安全保障の
望ましいあり方
新エネルギーを得るための条件を
満たしさえすれば
その恩恵に
ひとしく預かれる
その条件というのが
核の廃棄と
破壊兵器の量的縮小であることから
核保有国の総てが
経済成長から
確実に
取り残されることになる
エネルギーコストの差が
要するに
そこで
ものを言う
経済成長にとって不可欠な電力を失えば
国家としての存立は
危うい
破壊活動を
世界中で
一斉に
増殖させてきたのは
いうまでもなく
資本の論理
投資家のもつ欲望が
結果
として意図せずに招いた
貧困の
蔓延
という事態
これがそもそも
混乱のの起源
利潤の確保を最大化しようとすれば
投資効率に無駄があってはならない
収益構造をひたすら洗練させてきたということが
利益を還元する必要性を
蔑ろにすることとなり
再投資に血道をあげる行為に
正当性がある
かのようにずっと思わせてきた
乱獲が絶滅種を生んだあまたの事実に
投資家はこれから学ぶことになる
資本が特定の分野に集中すると
その市場は限りなく
膨張することを目指すようになる
風船のように大きく
膨らんでいったその後で
ある日
予告なく破裂する
というパターンを繰り返す
これがバブル経済のもつ本義
日本ではバブル崩壊の後遺症から抜け出すために
日銀が異次元と自称する金融緩和戦略で
通貨供給量が一年で二倍の規模となり
それが為替市場へ先行して流れ込み
円安効果を生み出して
輸出産業を一か月で生き返らせた
赤字決算で苦しんできた貿易輸出は
円安が進んだことで
企業の収支を大幅に改善し
株価を上昇させたことから
この倍増したバブルマネーを吸収し
投資経験を持たないひとの
投資意欲をさえ刺激することとなり
株式市場を一層賑わせて
インフレメカニズムを導いている
と政府と国民とを
それぞれ同時に
自発的に錯誤させるよう
中央銀行が仕向けてきた
だが
金利は期待に背く反転へと向かい
逆に低下してしまうこととなった
輸入物価の上昇が生むインフレ圧力は
株式市況を改善させはしたものの
円環構造を生み出せないまま
輪の一部を欠いた状態で落ち着き
増えていかなければならない労働賃金は
質を劣化させる方向へと横滑りして
望ましい経過である消費意欲の拡大を
まだ
牽引することが
できずにいる
国民所得の公平な増加がみられなければ
総需要の拡大には結びつかず
過剰流動性が引き起こす未知の弊害により
経済成長にとって
マイナスとして作用する
金利収入は最低の水準に
止まったまま
の状態を未だに保ち続けている
インフレメカニズムを
金融政策で誘導することができなければ
デフレからの脱却は不可能
日本経済は金融緩和の継続と拡大とで
インフレとデフレが共存する
という実に不可解で
奇妙
かつ
奇天烈
魔訶不思議な状況へと陥った
市場は更なる追加緩和を期待して勝手に上昇し
既に倍増を果たしている通貨供給量を
それ以上の規模へと
再度引き上げておきながら
尚飽き足らず
もっと肥え太らせていこうとした
その病理が壁に突き当るようになったとき
経済に未知の悪影響を与え
予断を許さぬ事態を
指し招く
世界の資本市場は
ドルの過剰流動性を吸収して
夙に脆弱化しており
何があっても決しておかしくはない
という瀬戸際の領域へと
足を踏み入れている
信用経済が成り立たない
という限界領域の時代になると
貴金属などの実物資産が重用される
資本の緊急避難が始まると
悪性のインフレが発生し
世界規模の恐慌が一斉に発症する
資本喪失の時代を経た上で
経済は失っていた健全性を
漸く取り戻すことになる
そのとき
価値基準は実体のない信用という概念から
貴金属の持つ具体的なそれへと舞い戻り
国際経済は
金本位制へと収斂し
元の状態へと復帰する
世界中に流通するようになった
膨大な量の資本は
アメリカが金本位制から
一方的に離脱したときを起点として
信用経済へと移行することが
見えざる手によって
定められていた
ドルが地下資源の決済通貨となり
石油のもつ価値が
ドルに基軸通貨の地位を与えていた
その枠組みは
やがて諸行無常の露となり
跡形もなく消えうせる
イラク戦争では
増税なしで長期戦を維持する必要に迫られ
原油相場をアメリカが高めることによって
ドルの需要を量的に拡大させてきた
通貨供給量を合法的に拡大させ
膨張する戦費をこの方法で賄ってきた
その結果
ドルが世界市場全域へと急速に溢れだし
その過剰流動性が厚みを増し
アメリカの不動産市場に
サブプライムローン制度を作らせた
猶予期間の五年を過ぎたころから
返済不能となるケースを多発させ
それが08年秋のリーマンショックへと
短兵急に繋がった
という経緯がある
その後国際経済は一時的に信用を失い
融資能力を凍結させた
世界の金融システムが
機能停止に陥ったことを以て
リーマンショックと呼ぶようになった
9.11の同時多発テロがおきていなければ
イラク戦争へと発展させる理由はなく
原油相場の長期的な高騰もまた
起きてなどいなかった
過剰流動性がイラク戦争で急増していなければ
貧富の差が短時間で
1:99になるほど
急激に乖離してしまうようなことはなく
貧困が限定的なものであったのなら
テロ活動が急増することはなく
安寧は保たれて
文明は安定して
成長することを許されていた
資本の論理は
国際経済から
上限となる天井を取り払い
規模を急速に拡大することとなったのだが
破壊活動を活発化させる貧困も
同時に産み落とすこととなり
世界を
却って不穏な状態へと導いた
適度な利潤の確保による
適正な経済成長を取り戻す機会が
いつか
この地表のどこかに
唐突に
与えられることになるようだ
来し方を顧みて
行く末を思うことができるなら
どのような心構えが必要なのか
という程度のことは
もう見えていて
よい