こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

後 悔 日 誌

2009-05-31 18:45:25 | Weblog
図に乗った北朝鮮には 放置プレイがなによりもふさわしい

人口2200万程度の小国を

あれほど調子に乗せてしまったのは アメリカという国

東アジアに適度の緊張が保たれていれば

日本は アメリカの下僕となる道を好んで選ぶ

そんな政治風土が 戦後 連綿として作られていた

平和憲法を日本が遵守するようになったなら

アメリカの負担は たちまち巨額なものとなる

だが

日本の繁栄は 軍事予算を減らすことで高められていたはずなのだ

選択を誤ったこの時の判断の底の浅さというものが

北朝鮮に いま

核を持つことを可能にしたといえるだろう


アメリカの強大な軍事力を日本に見せ付けておくためには

何をするか分からない不気味な国が 

東アジアのどこかにできていることが望ましいことだった

北朝鮮がその対象となる前の時代には

中国がその脅威の対象となる国だとされていた

ドル経済圏が拡大していったことから

この手を使うことができなくなったアメリカは

北朝鮮を悪の枢軸として追い詰めることで

対抗上

核をもたざるを得なくなるように配慮した

その結果

日本の国民は憲法の改正を考慮するようになり

外貨準備高で米国債をせっせと買い込むようになっていった


日本を飼い殺しの状態にしておくために

米政府がやってきたことはたくさん ある

その背景を知らない歴代の政治指導者たちが

この国とその民の暮らしを粗末なものへと変えてしまった

アメリカの言いなりになりたがる政治家の一群と

それを肯定的に報じてきたマスメディアとの合作で

この国の外交問題の多くが捻じ曲げられ

国民は真相を知る機会を奪われていった


為替市場は基軸通貨の発行権をもつアメリカだけを富ませ

その他のすべての国から固有の資産を奪ってきた

石油が欲しい国では ドルを買って決済しなければならない

ドルの需要は 石油消費国によって高めることができるもの

ドル余り現象とは このようなメカニズムによって生み出されてきた結果の一つ

ドル安政策は その手段となったものだった


ドルの需要が高まっているときにドルの供給を制限すれば

通貨価値は否応なしにドル高外貨安となる

これをアメリカが避けるためには

需要を超えた供給を実施すればよい

基軸通貨の発行国には 特別の優位性が与えられているのだ

為替市場を制御することができる立場のアメリカは

それをファンダメンタルズの結果だとして今日に至っている

このカラクリに気付かなかったすべての国が

金融システムの不信を起源とする世界同時不況へと陥ったのだった


ドル安政策は ドル建ての債務を軽減する効果がある

世界に買わせた米国債は

時の経過とともに

ドル安効果で債務残高を圧縮させていくのみとなる定め

外貨高となっている為替市場では

ドル建ての保有資産を処分することができないのだ

これほど債権者に不利で債務者に有利な制度は

他に ない

この不平等で不公平な経済モデルを受け入れているのは

アメリカの行為の裏にあるものが世界に見えていなかったからである

アメリカは世界にドルを売りつけてきた収益で

自らの軍事力を強化してきた

平和の実現が一向に成らなかったのは

アメリカの思惑を疑う国が

一つとして登場しなかったからなのだ


ドル経済圏の拡大は 軍事的緊張をも拡大する

世界中から富を掻き集めてきた米政権は

それで満足することはなかった

軍事費の負担割合を軽減するために

同盟諸国に軍事力を強化するよう働きかけていたのである

日本に対しては北朝鮮の不気味さを利用して

軍事力の確保が必要だと国民すべてに信じ込ませようと謀っていた

そのアメリカの都合を無視して

北朝鮮が暴走を始めてしまったのが 二度目の核実験の実施であった

日本が動揺すればするほど 

北朝鮮はアメリカをより強く制御できると確信している

アメリカのとってきたこれまでのあざとい態度が

核の拡散を促し

日本政府の蒙昧ぶりを隠そうとしなかったその愚かで無批判な姿勢こそが

北朝鮮をことさら増長させることとなったのである


防衛のための軍事力は 攻撃に使えないものなのだ

合理的理由のない攻撃は 全世界を敵に回すだけのこと

法則を理解していればこそ

より攻撃的な姿勢を敢えてとっているように見せなければならなかった

北朝鮮に核エネルギーを与えたという過去の事実が

国際社会に緊張を走らせたのだ


そんなことをアジアの小国に許してきたのが 

これまでの報道機関がとっていた態度なのだった

豚インフルエンザでも 過剰な反応を誘導していた事実がある

実効なき温暖化防止対策でも 

二酸化炭素の排出量を増やすという結果を生み出し

核とミサイルの示威行動を報じるその姿勢が  

無用の緊張を全世界へと与えることとなったのだった

アメリカ単独の経済破綻に過ぎなかったものを

世界同時不況へと追いやったのも 

報道機関のとっていたその態度

国際金融システム全体に

いらざる不信を徒に募らせることとなった


報道機関が健全性を速やかに取り戻し

しっかりとした哲学をもって

軸足ですっくと立つようになれば

不具合の多くは 雲散霧消していたはずなのだ

ジャーナリズムが権威として振る舞うようになったときから

一元的な認識を正統とし

それをもつよう人類に強制するようになっていった 

結果として機能不全を引き起こしたのが

先の世界同時不況という顛末となったもの


この星の文明は 自ら

滅び去る道を選択したということを 

後になってから悟るのだ

現実に起きていることを是とし

問題に気付こうともしない政治指導者を支持する国民の不幸は

悔やむことさえしないという日々の果てに得た

緩慢に衰弱する以外に残された道がない というこの点にある


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洗 脳 効 果

2009-05-23 15:54:29 | Weblog
価値というものに対する偏った観念が

単一化された状態で

世界中に広がろうとしている

位相のそろった 特異な反応は

多様な解釈を許さない排他性をうみだす


真実をみるためには

着色されたメガネを外しておかなければならない

色は固有のエネルギー状態で 

それを見るひとの現前に立ち現れる

まなこに特定の波動となって映しだされることで

色として認知されるのだ

着色されたフィルターがかかっていると

ほんとうの情報を消し去り 誤った認識を抱かせる原因となる


温暖化する地球を

打つ手なく 

放置しているというのが その雄弁な見本


豚インフルエンザウイルスの発生が

WHOを狼狽させ

それにつられたマスコミが 

好機とばかりに 危機感を煽りたてる

一様かつ一律な反応をするようになったのは

教育による洗脳の結果



気候の変動が温室効果ガスの大量生産にあることは

紛れもない 事実

何をやっても 

平均気温は上昇の一途を辿りつづけていた

主要な原因物質である二酸化炭素の排出を 

大幅に減らさない限り

気象条件は不安定化し 

ただ荒れ狂うようになる


24時間安定した電力を自給自足できる体制を速やかに構築しなければ

温室効果ガスの90%を占めるCO2は

これからもっと増え続け

熱媒体に蓄積されたものが温室効果を高める



未知の感染症であった豚インフルエンザで死者がでたのは 

紛れもない事実

既知のインフルエンザだったとしても 死者の数はゼロじゃない

抵抗力のない生命は 低い確率であっても強い淘汰圧を受けている

新種のウイルスが弱毒性であることを承知していながら

防疫警戒体制を最高レベルへと引き上げようとする動きが 

一再ならず でていた

生体のもつ免疫機能のメカニズムを 

人類は知っていたはずなのだが

決定されたことは 

最も卑俗な対策

マスクの装着と 手洗いの励行

一時的な効果は引き出せても

その先にある危機を高めることに気づかない



毒性が強まる前に軽くウイルス感染しておけば 

その抗体が作られて

免疫力は強化される

これが防疫にとって最も有効なただ一つの 

合理的手段

自然界に存在していなかった化学薬品ではなく

生命が基本的にもっている機能を善用するということこそが

免疫力を高めて

毒性の強いウイルスに感染しない肉体をつくりだす

病原菌を体に入れることの意義を忘れて

必死の形相でマスクを買いに走りだすようになった人類は

次の蔓延期に毒性を強めた進化したウイルスによって

自ら淘汰される道を 選択した


ワクチンの接種という手法は

軽度の感染を先行させておくことにより

生命が基本的にもっている免疫機能を

人工的に引き出す というすぐれた認識から生み出されたもの

過剰な知識が生みだした衛生観念は

ウイルスに先駆けて

神経症を先に蔓延させてしまった


世界中でウイルスに対する過剰反応が引き起こされているのは

学んだ知識に照らして

単に感染を避けることだけを目的とした

皮相な対策

免疫の意味を知っていても 

その応用方法を理解していない知識人たちが

抗体を作り出すチャンスを棒に振ってしまう決定を下した

独善的な解釈を行った似非知識階級が やっていたのは

このような こと

自然治癒力を強化する機会となる毒性の弱いウイルス感染を未然に防ぎ

これで感染の危機から免れたと安堵する

実にあさはかな はなし

これほど見事なまでに拙劣な防疫対策は 

かつてない規模で 世界中の認識を一つにした

何年かした後に

毒性を強めた進化型のウイルスでより多くの死者を生み出すことに

この段階で気が付けば

高価で保存に期限のあるワクチンに頼るまでもなく

自然治癒力を活かして

生命機能を賦活する機会とすることができていただろう

文明は この明白な視点を見落として

その事実に気付こうとしなくなっていた


知識をもった結果として

その使い方を勝手に決め込んでしまうという知性が

大量に生み出さている

とんでもない結末を引き寄せたという事実に人類が気づくのは

感染症を蔓延させたパンデミックの あとになる

知識に汚染されてしまうと

短絡的な このような過剰反応を引き起こしてしまうのだ


温暖化が進んだら

自然エネルギーの導入を急げばよい

新種のインフルエンザウイルスが発生したら

検疫体制を整えればよい

と 単純に考える

余りにも直線的な反応であるのだが

そこにできている認識の罠には 気付かない

発電のメカニズムそのものにある問題点について検討したり

免疫機能の活用法について考慮したりすることなどに

思いが及ばなくなってしまうのだ


大量の知識を与えておきながら

それを応用する方法について教えないのが これまでの教育制度の在り方

効率良く学習を進めるために 批判精神を奪い

知識の量的拡大にひたすら努めてきたということが

盲目的に権威に従うという国民性を生み出した

権威筋の判断を鵜呑みにする一様な反応形態は 

教育の結果が最終的に生み出したもの


善と信じて不善を為す

これが教育システムのもたらしたその結果なのである

人類が手に入れた共通の反応パターンは 

このようにして学校教育によって 与えられてきたものなのだ

権威に従順な存在でなければ 指導的立場につく機会は遠のく

管理し易い学生になることを自覚なく強要してきた教育制度は

温暖化を止められない対策を延々と繰り返すシステムを築きあげ

インフルエンザウイルスに対する過度な潔癖性を強要する時代をうみだした

快適だった生命環境を損なってきたのは

判断を誤ってそれに気付かなかった文明の方だった


世界保健機構が自ら危機感を煽り

国連の環境部会が効果のまったくない太陽電池の量的拡大に走らせた

権威とされている者の認識レベルが 

一斉に 地球全土に伝播してゆく時代

起きているその現実のもつ真相を知ろうとする者は

眠り続けて未だ目覚めようとしていない

だが 覚醒のときは 確実に近づいている


知識階級の劣化は

このような認識の誤謬をあまた生み出したのだったが

当の知識人たちは

その事実を おしなべて知らない

己の本当の姿は 鏡を見ることでしか確認することができない

鏡像は 左右を反転させ 真相を正しく伝えることがない

錯誤が生じる隙が そこにある

教育によって知識を崇拝するようになった者たちは

学んできたものを活かす方法を探ろうとしなくなる

知識を習得したということだけで

すっかり満ち足りてしまっているからだ

思考力とは 見えないものを観るちから


このような経過をたどってここまでやってきた

地球の温暖化はとめどなくこれからも進むこととなり

毒性の弱いうちに罹患しておく機会を自ら放棄し

より強い毒をもった新手のウイルスに苦しむ未来のお膳立てを行った

この現状が 文明の所産


免疫機能を賦役し損なった肉体は 

打ち揃って 死へと向かって歩みだす

後追いでワクチンの製造に走ったところで

毒性を強めたウイルスに対抗するワクチンを

一から作り直すには相応の時間がかかる

死者の数は その結果

急峻な上昇曲線を描いて増加していく


文明は知識を得たことによって

滅ぶ時を自ら早めようとするようになった

知識が認識へと健全に進化発展していかない限り

人類の未来は 漆黒の闇に閉ざされる

異常気象の影響で 打ち揃って身罷ろうとするのか

それとも

感染症を蔓延させて

自らの死を他へも引き継いでいくのか

という二つに一つの道を選ばなければならない

そんな未来が文明の行く手に待ち構えているのだが

人類はヒトゴトのようにして 真実を見過ごし続ける


第三の選択をする時機が早まれば

淘汰を免れることは可能であろう

そうでなければ 座してただ死を待つのみ

これが 

近い将来人間に与えられることになっている 最終のステージ

洗脳状態から脱するには 覚醒するときの到来を待たなければならない

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り ん ご 病

2009-05-16 21:17:54 | Weblog
マジョリティの意思は 国の意志

これが 民主主義というもの

分母成分が劣化した民主主義は

その構成員である国民のすべてを 

苦しめる

負圧というものは

マイノリティに対しても平等にかかるもの

日本の現状を知れば知るほど

その事実が よく伝わってくるだろう


太陽光発電が温暖化を防止するという認識は

世界中の知識人を劣化させてきた結果である

火力発電所が動いているから

二酸化炭素が生成して

温暖化による気候の変動が生み出されたのだった

太陽電池を普及させても

火力発電所を無くさない限り

二酸化炭素の増産はこれからもつづく


文明がやらなければならないことは

太陽電池の普及ではなく

交流送電の速やかな停止である



世界中で太陽電池の需要が拡大しはじめた

これは マジョリティが生み出した結論が誤ったものだったから

自然エネルギーをどんなに増やしていっても

交流送電を全廃しない限り

二酸化炭素濃度は 高まり続けて止まらない


交流の電気は 貯めておくことができない

消費されなかった電力は

直ちに捨てなければならない

流れることができなくなった交流電流は

電圧を上げて

漏電という現象を生み出す

発電所が常時働いているからだ

電気製品による火災はその結果の一つである

安全対策として

アースがとられるようになっている

プラグの大きくなっている方が

接地線のある差し込み口へ入るべき端子

コンセントの左側の受け入れ口には

アース線が繋がっている

プラグの左右を刺し違えたとしても 問題はまったくない

交流の使いやすさは この点にある


住宅火災の多くが漏電によるものだった

接地技術が進化したことによって

感電死や火災の発生が極端に下った

電気は

交流直流を問わず

生命にとって

基本的にとても危険なものである


マジョリティが誤った認識を掴んだとき

世界全体が破局へと至る道を歩みだす

太陽光発電の普及を手段とする

グリーン・ニューディール政策とは

最終的に経済から活力を奪い去り

温室効果を着実に高めながら

人類をより早く淘汰するものとなる


分母の成分が劣化していくとき

生命の環境は破滅へと至る道を歩み始める

止まらない温暖化は

人類に対するその警告であった


国民生活の困窮は

多数を構成していた者が行った選択の結果である

誤った政策判断に基づいて

国から莫大な富の漏出を促した事実が確定している

その結果

労働者が真っ先に不遇の洗礼を受けることとなったのだ


民主主義とは

標準値の指標となったマジョリティが

鎮まっていたマイノリティを

否応なしに道連れにするというシステムのこと

政治の劣化が

国民から就労機会を奪い去り

出生率の低下を促し それを尚加速させている

年金と後期高齢者医療制度の実態をみれば

そのことが よく わかる

国民の多くが この決定を行った政権の継続を是とした過去が

この現実をもたらした

大多数を占める真のマジョリティは

政治に関心を持たなかった層全体であったのだが

低い投票率に基づいて多数派となった意志の総体が

国民全体の意思と看做されるようになったために

日本というこの国を 大きく貶める結果を導いた


大多数の成分である無党派層は 政治に対する不信感を懐いていた

問題のある選挙制度に参加すること自体を回避し

国の将来を他に委ねた

投票に参加したマイノリティの中の多数派を占める意思の集合を

国の代表として扱うようになっていったのである


当選した政治家が

安全保障という名の不平等条約に惑わされ

アメリカに富を献上する拙い政策を 

歴代内閣に実施させてきたのである

とりわけ

外資導入政策を自主的に実行したというそのことが

いらざる円高(ドル安)を促して

輸出産業から国際競争力を奪っただけでなく

ドル資本に国内資産を買収させるよう仕向け

収益を悉く本国へと持ち去らせることを容易にしたのだった

国内市場で回るはずだった潤沢な資本は

このようにして

制御された為替市場で

円安になり過ぎないレベルでドルへと転換され

三か月以内に日本から悉く出て行ったのである


日本市場でカネが回らなくなったのは

外資を導入する政策をとった内閣の

誤った判断が原因となって起きたことなのだ

労働者の困窮は

有害な政策をそれと知らずに実行した

浅はかな政党に属する全ての代議士が

ひとしく引き受けなければならない結果であった

有効投票を行った多数派を占める国民の錯誤が

親米政権を生み出し

労働市場から最終的にダイナミズムを葬り去ったのである


劣化したこの国の政治に敢えて距離を置いていた多くの国民が

本来の政治意識を取り戻すようになるには

アメリカの呪縛から解放されているという状況が必要だ

それを可能にするのが

エネルギーの安全保障という 

日本の自立を阻んでいた地下資源による絶対的な呪縛からの離脱である


エネルギーを自給自足することができるようになった国は

世界市場を統括する責任を果たす義務を負わなければならない

自立していない国が指導者になることはできない

リーダーとしての自覚をもったとき

日本からエネルギーを自給自足するための方法が登場する

温暖化が止まるのは

その副次的な結果のひとつに過ぎない

為替市場が真に平等で公平なものであったのなら

ドル余り現象など起きるはずはなかった


ドルが基軸通貨になっている時代には

温暖化が止まることなど あり得ない

ドルの価値を裏付けているのが

石油の利権になっているからだ

この石油・ドル本位制を支えてきたのが

IMF体制と呼ばれている金融保障システムである


アメリカが金本位制から一方的に離脱したときから

富の偏在が生まれ出た

ドル通貨の発行権をもつ国は

世界にスタンダードとなる価値を強制することができるのだ


石油が欲しい国では

なにがどうあっても ドルを先に買っておかなければならない

その決済能力の有無を見るための指標が

外貨準備高というものであった


石油を手に入れるために

あらゆる国がドルを買い求めるようになっていった

ドルの需要が増えて通貨価値が上がったために

アメリカではドル高となり 貿易収支が悪化した過去がある

輸出が減って 輸入が増えていったのだ

この状態を改善するためにとられた措置が

いわゆるドル安政策というものであった

ドルを需要以上に供給すると ドル安の状態が簡単に実現する

それには 基軸通貨の発行権を最大化すればよい

石油の価値がドルの裏付けとなっていたのだから

原油相場を高値へと誘導すれば

ドルの発行量をいくらでも増やすことができる

このドル安政策とは

基軸通貨の発行権をもつ国であるアメリカにしかできないことなのだ


アメリカが国家として為替操作をする訳にはいかない

だが

ドル資本がドルの過剰流動性を逆手にとってそれをビジネスとするならば

余ったドルをいくらでも外国に売りつけることが可能になる

アメリカはこれまでドル安(円高)という状態の継続を

ファンダメンタルズの結果だと嘯いてきた

実際は イラク戦争で使うための戦費を調達するために

原油相場を上げ続けていたのだ

ドルの需要をもっと喚起するために である

ドルを際限なく発行して抑えが利かなくなってしまったということが

最終的にアメリカ経済から信頼性を奪い去ることとなったのだ


日本から資本の流出がおきるようになったのは

発行しすぎて余らせたドルで ドル資本が買収工作に奔ったから

その象徴的存在となったのが ホリエモンだった

日本資産は 過剰発行されたドルの仕向け先として

国際金融資本の手に大挙して落ちていったのである

その結果

国内経済からは流動性の厚みが失われ

企業は資金繰りに窮するようになったのだ

労働者がそのシワ寄せを真っ先に受けたのだったが

経緯を明確に説明する経済通は 今も尚 皆無 

という状態にある


腐ったリンゴが増えると

樽の中のすべてのリンゴがダメになる

日本の現状は

そのよい見本になっている
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唯 我 独 尊

2009-05-10 07:05:44 | Weblog
教育は明らかに失敗した

知識を与えるだけでは

問題を解決することは できない

どんなに優れた頭脳をもっていても

その使い方の効率が悪かったら

はなしに ならない


過剰なだけの知識は 有害である

大木は枝を伸ばして より多くの葉を茂らせる

日光を遮られると

あたらしい生命をもつ苗木は 伸び悩む

大木が枯れて倒れたときにだけ

そこに ひかり が 差し込んでくる


古いものが廃れて

あたらしいものが誕生するのは

有害だったものが消え去ったとき

抜きんでて巨大化したものは

自らを成長させるために

より多くの日差し(エネルギー)を求める

過ぎたる成長は

貪欲の原泉となることが ある


下草が枯れ 

それが有機分解されると

有益な肥料として使える

だが

成長し過ぎた巨木の下では

次代を担う植物は芽生えても すぐ枯れる

有機物が消えて土が劣化すると

日差しがあっても

根の養分は減る

この段階を迎えたとき 

大木は倒壊する準備を整えた

ということができるのだ


このようにして

世代交代が繰り返され

全体としての森が維持されている


生命は このようなサイクルを経ることによって

進化し

文明を築いてきた

人類はその結果を享受する身分となったのだが

繁栄の手段となっていた地下資源から

エネルギーを節度なく取り出し続けてきたために

温暖化する地球を

最終的に生み出すこととなったのだった


文明は京都会議から十年以上の時間をかけても

温暖化を止めることが まだできないでいる

手は尽くしているのだが

効果は何ひとつ なかった


方法を変えなければならないはずなのだが

それは一度も実施されなかった

どのような選択肢があるのかということについて

検討を加えることなく

既存の方法をひたすら拡大しようと努めている

それが

太陽光発電の更なる量的な拡大

という方法であった


温暖化が止まろうとしないのは 

太陽電池の普及が遅れたからだと信じて

頑として疑わない

自然エネルギーが生み出す直流の電気エネルギーを活かすには

それを貯めておく以外に有効な方法はない


自然エネルギーの普及拡大を急ぐため

方便として

温暖化の原因そのものになっている電力会社の資本力で

太陽電池の導入支援を行って

結果を急ごうとするようになったのだ


このあざとさが 人類をより早く淘汰させるものとなる

尊大であることを自らにゆるした文明は 

そのような己の姿に もはや気づこうとすることもない


大木に成長したことが 

枝葉を茂らせて自らの倒壊を早めた事例のように

文明は対策の有効性を調査することなく

太陽電池の普及拡大をひたすら急ごうとしている

 
問題は

選択の誤謬を認識せずに

機能を足しあわせてやりさえすれば

地下資源の消費が減る

と勝手に思い込んでしまったその考え方の特殊性にある

知識だけあっても

思考力が伴っていなければ

-1がハビコっているところに

+1を加えたところで 

2にはならないということに気づかない

これが 文明の現状である


相乗効果というものは 要素を乗じることによってのみ 

生みだせる

加算することでは 一方がマイナスの場合

生みだされる結果は 相殺効果のみとなる

人類が事実認識をもつときが早くなれば

温暖化を止めることは可能であろう

有効解は 用意されている

遅ければ 

文明の再構築を改めて始めなければならなくなる

その最初のステップが 淘汰


誤った判断は 停止した判断よりも

始末がわるい

日本では

判断停止が失われた10年を生み出して

国民から繁栄を取り上げた

アメリカでは 

信用収縮を起源とする経済破綻の対策で 

誤った判断が

連鎖的に下されるようになっている

見掛け上の効果はあるものの

最終的に

自らの首を それは締め付けるものとなるのだ


エネルギーと経済のそれぞれに潜む諸問題は

教育の失敗を明瞭に立証している

文明は

その事実を認めることができない


知識を持つということと

学習するということとは

同じではない

フィードバックされない情報など

どんなにたくさんあっても

ただ 有害なだけなのだ 
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核 々 云 々

2009-05-03 08:31:20 | Weblog
核は 抑止力

これ以外の使い道は ない

核による先制攻撃は

行った方が 一義的に負けとなる


北朝鮮が地下核実験を更に行ったとしても

やればやるほど

手持ちの核資源を 減らすだけのこと


アジアの歴史をみると

民族による他民族を支配するための攻撃を行わなかった事例が

唯 ひとつ だけ

存在する

それが

朝鮮半島 という地域だったのである

この土地に住む人々は 度々侵略されていながらも

朝鮮族以外の土地を

侵略しようとしたことが

なかった

この地域に住む民族は

他の民族を攻撃するその方法を 

基本的に

知らないのだ


対立や内紛はあったにせよ

激し易い性向があったにせよ

領土を拡大しようと謀ったことは

かつて なかったことである


朝鮮戦争とは 

他民族を攻撃したがらなかった文化を持つ者同士が

イデオロギーの正当性を主張しあうために

アメリカとソ連のそれぞれの代理となることを強要されて

互いに二分して戦った

という

まことに不幸な背景をもっている


その歴史の果てに

北朝鮮と呼ばれるようになった地域では

アメリカからの強大な圧力を受け

結果として

核を持とうとするように迫られていった


北の朝鮮族にできることは ごく限られたものだった

防衛力を高める以外の選択肢は なかったのだ

その可能性をみずに 核燃料を与えたという愚行こそが

東アジアにいらざる緊張を生みださせることとなったのである

攻撃したら負けになる核をもっていても

それが意味を持つのは 防衛するという行為だけに限られる


侵略されることしか体験していない朝鮮族には

未経験の先制攻撃をやる風土や文化そのものが 

ない

だからこそ過激な言動を敢えてとることによって

防衛目的の口撃を

あのようにして

積極的に繰り返すようになっっていったのだった


過去に一度でも侵略を行ったことのある国では

征服者の優越性と

支配される側が強いられる劣等性との違いを

体験から学んでいる


侵略者は

他民族を侵略したというその経験をしたがために

新たなる侵略者の攻撃を 最も恐れるのだ


エイリアンによる攻撃を果敢に防ぐタイプの映画が流行ったり

インディアンによる襲撃を悪と位置づけたりする傾向が

今 尚 続いている

これらの文化が受け入れられていた一連の経過は

意識のありようを探る手掛かりとして

記録に 末永く残され

やがて改めて発掘されるようになるだろう


北アメリカでは 

ネイティブ・アメリカンの多くが

白人の植民者によって短期間で駆逐されてしまった


南アメリカでは 

多くの場合

一方的な婚姻の強制によって

混血化が

おし進められていった


それらと大差ない蛮行を 

イスラエルが いま

パレスチナでやり続けている

侵略は 新たなる侵略を生み

時を越えて いつまでもつづくだけのものとなる


日本がかつて侵略を試みたということは 

歴史にある通り

紛れもない 事実である

この双方にとって不幸な過去を持ったということが

北朝鮮が核保有国となったときから

その核を手段とするさまざまな種類の攻撃で 

この国がいつか侵略されてしまうかも知れない

という漠然たる不安を

日の本の民に与えている


政治家の多くが

アメリカの核の傘が必要だと未だに信じ込んでいるのは

過去に行ってきた体験の結果が

そうさせたものなのだ


その果てに

アメリカの言いなりになって安心する政府と国民とが

誕生したということなのだ

日本人が

民族としての矜持を失ってから 既に久しい

誤った認識に基づいて始められた最後の世界大戦は

この国から

不必要なものを

取り上げることに間違いなく 成功した

だが

民族のアイデンティティまで

葬り去ってしまうことともなったのだった


日本が

アメリカから自立しようとしなかったのは

自らがかつて侵略者であった

という過去の事実がそうさせたものなのだ


侵略されるということが

一体どいうことなのか

というその意味の実態を

敗戦という想定外の体験が

教え諭していたからであった


日本の再生は 

アメリカが誘導した安保条約という桎梏から

自ら抜け出す努力を行った後でなければ 

成り立たちえないことなのだ

そのためには

アメリカが与えた平和憲法というものを

100%遵守する

という行為を

盾として活用すればよかった

だが

国民の行った選択は

そうではなかったのだ

平和を冠するすぐれた憲法がありながら

それを敢えてねじ曲げることによって

自在な解釈が行えるようなものへと変えてしまったのだった

実に見苦しいこの行動は 

地球の歴史に永遠に残されるものとなった

消したくても決して消えないものであるのなら

目を背けるのではなく

教訓として残すようにすればよい



国民すべてが殉じるに値するこの優れた認識を

武器とする方法が残されていた

憲法とは 

本来

国民が国のあるべき姿を想い定め

それを追求するためのものでなければならない 


北朝鮮が最初の核実験を強行したことによって

アメリカから多大な譲歩引き出した事実に倣えば

アメリカから贈られた

他に類例のないこの憲法を

正しく遵守することによって

日本民族の健全な再生を

この国の政府は果たすことができていた

国家のバックボーンである憲法を蔑にしてきた過去が

政治家の行動に多大な影響を与えている

選択すべき正しい認識と現実の間にできていたギャップは

かくの如く

余りにも おおきなものだった


コンプライアンスが重要な課題となる時代において

国家の根幹をなすその憲法を

都合よく解釈してきたこれまでの経過というものが

北の核再開発によって

一斉に盲動したがる国民を生み出そうとしている

マスメディアによる過剰な報道姿勢が

それを一層煽りたてている

報道機関には 己の姿勢がみえていない

利益のことしか念頭にないからだ


この国の不幸は ここに ある


日本には

核を手段としない代わりに

平和の実現を

その安全保障政策の目標とすることによって

世界の指導者となるべき有利な立場が用意されていたのである

エネルギーを自給自足する体制を真っ先に敷く

ということこそが

最終手段としてこの国に残されていた

その最も重要な役割を果たす義務を放棄して

温暖化をもたらした石油・ドル本位制の発展に

ひたすら寄与してきたのが

日本というこの国が辿ってきたこれまでの姿であった

日本語には この間の事情を表現する簡潔なことばがある

滅私奉公

という一言で 一切が詳らかとなる


ありもしない敵からの攻撃を理由にするのは

侵略をこととする者どもの常套的な手段である

不安を煽れば 軍事費を増額するのは容易である

リサーチをきちんとやっていれば

一方的な先制攻撃の実施が

非現実的な認識でああるということがすぐ分かったはずである


日本の富によって大きな利益を得ていたのが

アメリカ政府とそれを支えていたIMF体制というもの

傀儡の如く

宗主国の言いなりになって尽くしてきたこの国の歴代政府内閣は

挙句の果てに

外資を積極的に導入するという最悪の政策をとり

国内市場で回るべき巨大な資本を

国際金融資本に取り上げられるがままに放置したのである

これが

貧困を生み

福祉を遠ざけただけでなく

格差社会を生み出したそもそもの原因になっている

雇用の喪失は

政策判断を誤った為政者によって

流動性を希釈する行為のお膳立てをやったこと



労働者に報いとなって現れでたものであるに相違ない


日本が

未曾有の世界同時不況へと呑み込まれていったのは

ドル経済圏を成り立たせていたからくりを

知識階級と為政者が 共にみていなかったからだった


事実を正しく認識することが

平和を実現するための 第一歩


憲法記念日には 

過去におかしてきた過ちの連鎖だけではなく

いままで悟ることなく懐きつづけていた認識の錯誤



その連鎖がもたらしていた結果まで を

かくかく(核々)

しかじか(云々)



思いを深みへとめぐらしならが 

ひとり静かに過ごすのがよいだろう

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