こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

変 革 の 時

2010-10-31 07:38:56 | Weblog
これから地上でおきること

それは

地下資源の争奪戦



それによる市場支配を力学的に変化させようとする

あらたなる関係


エネルギー資源がなければ

生産はできない

生産がなければ

市場は成り立たない

経済成長は

この基本条件を満たした国にだけ

訪れる

成長なき経済は

国民を不幸にする

日本の現状をみればそれは明らかだ


資源を消費しなければエネルギーを得ることは

できない

地下資源を燃やし続けてきた文明によって

果てしなく温暖化するようになった地球の環境は

経済成長を急いできた人類が

自ら招き寄せた

その結果であった


この粗末な経過を生み出してきたものは

高度な教育を受けてきた指導者たちの一群

その原因は

判断の誤りそのものの裡に潜んでいる

この事実を

未だに自覚できずにいる

というそのことが

無辜の国民を

救い難いこの貧困状態へと導いた


反省のないところに進化はない

問題の所在を知らなければ

経過と結果のもつ意味を

問いかけることができない

止まらない温暖化や

国際経済に於けるドルへの不信任による

金融危機の再発などは

文明の経過と

それによる結果生じた歴史を

ただ嘲笑う


水の惑星からの

誠実な報復

環境異変による自然災害の増加は

地球システムが

変化したことを示すためのメッセージ


謙虚さを忘れた文明は

その傲慢さの故に

自然災害を募らせる展開へと陥った

大気と大地の双方から

何年も前から

執拗な警告を受けていたのだったが

事実のもつその意味には

気付かなかった

そんな状態がいまだに続いている


地下資源を必要としないエネルギー創出法は

ある

それは

自然界から与えられているものばかりとは限らない

人類が獲得した既知の事実の中にさえ

地下資源に代わる

エネルギーを取り出すための方法が埋もれていた

電気エネルギーを
 
運動エネルギーを経て

機械的に増幅する方法を取り入れる仕組みは

その代表的なもの

資源なき優良なエネルギーが

需要地で簡単に手に入る

カギは

運動エネルギーの与え方ひとつ

合理的かつ効率的なシステムに統合することだけが

今後の課題

極めて簡単な技であり

困難などはまったくない


所与の条件を前提とする現在の方式では

一切の変革は生じない

未完で有害なシステムなどを

保守すべき理由はない

間然するところのない制度に仕上げるということが

保守すべきものを作り出す

既存のシステムが完成度の低いものであったからこそ

修正することが求められているのである

不健全な制度を維持しようとする文明の行為は

われとわが身にふりかかり

気候の変動

という形で警告を既に現実化させるようになっている


あらゆるシステムには

欠陥がある

環境システム

政治システム

経済システム

教育システム

エネルギーシステム

軍事システム

流通システム など

すべての制度には

改善すべき要素と要因とが

それぞれの裡に多々埋められたままになっている

保守派を規定するものは傲岸に基づく変革の拒絶

謙虚な姿勢が生み出す

健全性へと向かうフィードバックプロセスではない

ここに奢る文明のための落とし穴が用意されていた


エネルギー制度の問題を解決すれば

環境の問題は消え去る

経済制度の問題がこれにより改善されれば

政治制度にある諸課題なども希釈される

それには

教育制度に於ける欠陥の源を

国民が承知していなければならない


止まらない温暖化を生み出した原因はどこにあったのか

金融危機を生み出した認識の誤りとは何だったのか

貧困を生み出した政治判断の誤りはどこから来たものなのか

財政収支の欠損を国に続けさせているものの正体とは何か

軍縮ではなく軍拡が続いているのは何故か

などの不具合の根源について

見識を改めるべきそのときは

いつか必ずこの文明を訪れる


真実から目を反らせ続けていては

ならない

解は

内部にある

外側にではない

謙虚な者だけが生き残り

傲慢になった生命体は消え失せる

未完成な制度を保守していては

ならない

絶えざる進化を重ねてきた歴史は

そのことを人類に伝えるための資料

現状に満ち足りていてはならない


批判精神は生き残るための

秘策

保守は権威主義に寄り従い

変革を嫌う

止まらない温暖化はその結果の一つ

事実認識の正当性を検証せよ
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自 業 自 涜

2010-10-24 07:35:07 | Weblog
石油を燃やし続けている時代には

大気中の二酸化炭素濃度は

増えるだけで

減ることはない


消費者が節電したからといって

発電所の燃焼炉が

その分だけ止まっているということには 

ならない

蒸気発電で必要なのは

安定した蒸気圧

圧力を一定に保つためには

絶えざる燃焼が

絶対的に

必要なのだ

ごく当たり前の話


節電に努めれば

それで温暖化が止まると

誰もが思い込んでいる

これは実に危険なことである


省エネに二酸化炭素の排出を抑制する効果がもしあるのなら

電力消費を減らすことで

温暖化にストップをかけることができていなければならない

二酸化炭素を実効値で減らすことができていなければ

その濃度は増え続け

温暖化を止める効果は引き出せない

現状をみれば

そのようになっていることがすぐ分かる


気候の変動は

効果のない対策に終始していたこれまでの経過が

永年にわたり

成果なく積み重ったことによって

自然災害の増加という禍と

ドルに対する不信任と



ほぼ同時に生み出していた


温室効果ガスの濃度は高まるばかりとなり

国際経済は資源価格を高騰させたことによって

脆弱化した

石油のもつ価値に支えられてきたドルは

結果として

多くの通貨に対して売られ易い状態となったのである

ドル建ての債務はその結果

大幅に軽くなり

アメリカの負担は軽減されることとなったのだが

ドル資産を持つ者は

反対に

その価値の減少を

自らの身に引き受けなければならなかった

これがドルの価値を更に貶めるその要因の一つになった


二酸化炭素の排出量を抑えなければならないことを承知していながら

先進諸国は

それを名目の値へとすり替えた

未曾有の難局を安直な方法で乗り切ろうと謀ったのだったが

そのあざとさの故に

文明は

自然災害の増加をより早く引き寄せることとなった

ということなのである

浅慮に基づく判断の結末を

古来

自業自得と呼んできた


机上の計算で導きだした削減値と

実際に燃焼炉が生み出した酸化物の量とは

相反するものになっているはずだ

国は燃焼炉の稼働率の変化を確認していない

データと照合していたら

実効のない温暖化対策の原因を

早い段階で付きとめることはできていた


二酸化炭素を実際に減らすことが求められているときに

電気エネルギーの消費を減らすことで

温室効果ガスの排出を抑制した

ということに

便宜上した

というだけのことに過ぎない


一旦燃やされた資源が

その生産物である電気の使用を減らしたからといって

元の状態にまで戻ることなどありえない

そんなことは当たり前の話なのだが

誤ったままの認識が

一度も批判されることなく

そのまま通用するようになって現在に至っている

この経過には

学ぶべきもの多くがある

石油に代わり得る低廉で無害な資源が

地表に存在していないからといって

有害な二次生成物を生む地下資源を使い続けていてよい

ということにはならない


人類は石油の消費を抑制するのではなく

石油の利用効率を改善させることで

地下資源を燃焼させることに合意し

需要を超えた電力を供給し続ける

という従来の路を

選択したのだった


節電では二酸化炭素の排出量を減らすことはできない

この事実を関係者が知らなかったはずはない

原子力への俄かなシフトは

その事実を告げるためのものになっている


温暖化を防止するために投じられた対策費は

十年以上の長きに亘って

国庫から流出していたのだった

この損失を国に返戻すべきはどこの誰か

を問わずにいたということが

状況を悪化させる原因を構成している

その責任をとる者はどこにもいないのだ

それで済むような制度になっているからである

このため

国の財政は年ごとに劣化していかざるを得なかった

債務残高を結果として一兆円の大台へと近づけたのは

検証プロセスを蔑にしてきたその結果なのだ


事実関係の確認を怠っていた国の責任は重大だが

真相の公開を秘匿し続けてきた電力業界の罪はもっと重い

背涜の行為をこととする企業はその存続を自ら危うくする

送電線を必要としないエネルギーシステムは

ある日

突然に姿を現す

その時から

健全化へと向かう意識の集合化が

粛々として

起きるようになるだろう
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第 一 段 階

2010-10-17 08:32:15 | Weblog
やるべきことは

石油に代わるエネルギー資源の発見である

これ以外に

困難な状況を打開する有効な方法は

ない


地下資源はすべて

有害な副作用を地表へと与え

生命環境に重大な影響を及ぼす

水素化合物から抽出した水素分子H2は

最終的に

大気中の酸素濃度を減らし

海面水位を上昇させるものとなる


一旦水になったものを

自然界で起きる諸反応によって

減らすなどということはできない

水素と酸素とは

それぞれが

互いに

強く引き合う

という性質をもっている

分解するのは可能でも

それには多くのエネルギーが必要となる

コストが引き合わないプロセスは

すべて損失となる


水素を資源化する時代になると

大気は次第に湿潤化するようになり

降水量は急速に増大する

このところ観測されるようになったゲリラ豪雨は

天然ガスに含まれる水素が

大気中の酸素と結び付いたことにより

生み出されるようになったもの

平均気温の上昇が原因で起きたことではない


炭素系資源は二酸化炭素を二次生成し

水素系資源は水を二次生成する

炭化水素系資源は両者を同時生成し

核資源は放射性廃棄物の嵩をただ増やす

太陽光発電や風力発電などは環境対策として有望なのだが

安定性と確実性に欠けている

地熱と水力は汎用性に乏しく

温度差発電とMHD発電などには

説得力をもつ実績そのものがない


エネルギーがなければ文明を維持することはできず

経済はプラス成長から反転するばかり

温暖化が止まらないままでいるというのは

経済成長を続けるための資源が

油田とガス田から取り出されたものになっているからなのだ


経済成長を急ぐためには

炭素系資源を購入しなければならない

そこで必要になるのが

ドルと呼ばれているアメリカのローカル通貨

エネルギー資源の決済通貨となったことによって

ドルに基軸通貨としての付加価値が備わった

ドルに過剰流動性という属性が生じたのは

生活に欠かすことのできないエネルギー資源を求めて

すべての国が

アメリカのローカル通貨であるドルを

調達しなければならなかったからである

ドル余り現象が世界中に広がったのは

ドルの需要が一般化したからなのだ

基軸通貨の供給が足りなければ

その通貨価値は跳ね上がる

これを避けるためには

需要を超える供給が実施されていなければならない


余ったドルの仕向け先の一つであった不動産流通市場は

サブプライムローンの破綻で既に頓挫し

不良債権を抱え込んだ国際金融資本の一郭が

あっという間に

脆くも崩れ去ったのだった

行き場を失った発行済のドルは

リスクを分散する目的で

経済成長が見込まれる途上国の通貨や

貿易黒字国の通貨へと一時的に振り替えられることとなり

過剰流動性を希釈する効果だけでなく

ドルを新規発行することを可能にする効果さえ

基軸通貨の発行国に与えるようになっていた


市場で余っているドルなどは

速やかに回収され

投資効果と為替差益を獲得する目的を果たすために

積極的に売られ易くなっていく

これがドル安政策と呼ばれている行為がもつ側面の一つ

他の一つは

ドルの通貨価値を低下させることによって

ドル資産の価値を目減りさせ

アメリカが抱え込んだ債務負担を軽くする

という目的の達成にあった


そのプロセスでは

ドル売りを仕掛けられた国は

自国通貨を売って

ドルを買い支えなければならない

買ったドルを安全に運用するには

手堅い投資であることを

国民に説明できるようになっていなければならない

それには米国債を買う

ということが最も合理的な方法だとされていた

だが

これが禍の種だった


ドル建ての在外資産を取り戻すことは

ドルが高くなっている時でなければ

できない

ドルを売って自国通貨を買い戻そうとすると

ドルは再び安くなるだけでなく

自国通貨を元の高い価値にまで

自らの手で復元させてしまうことになる


米国債の需要が高まれば高まるほど

長期金利は低下する

株価を上昇させる効果が

これにより引き出せるということなのだ

米政権には自由に使えるドルが

過剰流動性を押し付けた国の政府から直接戻ってくるため

米軍の海外派兵を

増税なしで長期間継続することができるようになっていた


ドルの供給事業はアメリカを一時的に豊かにしたのだったが

最終的にドルの信認を失わせるという結末を国際経済に導いた

一昨年秋の金融危機は予兆であるに過ぎない

破局は

いずれにせよ地表へとやってくる


国際経済は

新しいエネルギーを開発した国によってのみ

その復興が可能になる

既存の枠組みのままでは

石油の消費を促すだけであり

二酸化炭素濃度と

ドルの過剰流動性を高めつづけるようになる

とまらない温暖化は

このような背景から生じてきたものであった


問題の所在が判明したら

対応の選択に困難はない

考える力を総動員して

打開策を樹立することができるようになる

環境の回復と経済の再生とを同時に進めるためには

石油に代わるエネルギーを

地球にあるものの中から

取り出すことができるようになっていなければならない

それは

十分に可能なことである
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警 戒 警 報

2010-10-10 07:39:30 | Weblog
世界のどこにもないものが

例外的に

日本にだけある

それを人為的に創出するのが

科学技術というもの


そんな何かの製品を供給するようになった唯一の組織は

世界が求めるものを

速やかに提供する義務を負う


その必要なものとは何か

ということが分かれば

その開発に不可能はない

デバイスの製造を合理化し

洗練させていくことにより

この惑星を蘇らせることが

できるようになる


文明にとって不可欠の製品を求めて

世界中から資本が日本へと押し寄せてくる

円の価値は急騰するのだが

その状態は長く続かない

一時的なものなのだ


円の供給を意図的に滞らせない限り

その通貨価値に影響は及ばない

ドルの供給が

いま円滑に行われているからこそ

ドルは過剰流動性を身に備えるようになったのだ

現在の円高は

過剰発行されたドルを洗濯して

再利用できるようにするための措置だった

市場でドルがダブつくようになる前に

速やかに回収し

値下がりしないその他の通貨へと乗り換えることによって

過剰流動性を希釈する効果と

ドルを新規に追加発行できる経済環境とが

得られる


ドルの通貨価値を支えているのは

主に石油であって

金ではない

世界が等しく求める石油に代わるその何かは

石油の価値を無効なものにする

当該組織が指定する通貨でなければ

世界が必要とするその何かを

導入することは

できない


新しく創設される通貨は帳簿上でだけ機能するものであるため

新紙幣を発行する必要などは生じない

口座を開設するための審査を経て

ローカル通貨と引き換えに

製品の使用権が与えられるという仕組み


惑星の利益を代表することになる未来の組織は

所定の交換レートで

すべての通貨に対し

円滑に

標準通貨となる単位を割り当てる


この方式に改めることで

ドルが果たしていた役割を

発展的に解消していくことが可能になる

新通貨と引き換えに獲得したローカル通貨は

その国の市場でしか運用することができない

ローカル通貨を売って標準通貨を買った国では

必然的に豊かになる

ということなのだ

石油・ドル本位制の仕組みは

必然的に貧困を生み出した

それはドルに汎用性が備わっていたからであった

これが投資目的のドルを活用させることとなり

利潤の追求を第一義としたことから

市場全体の育成とそれによる繁栄を遠ざけた


世界のどこにもない何かの使用権を買った国は

売り渡したローカル通貨の一部で

自国の市場を成長させるための再投資を促し

地域経済を活性化することによって

通貨交換の機会を増やしながら

市場経済を発展させ

環境の復元も同時に果たせるようになる

繁栄を導くことを可能にする第一歩とはこのようなもの


ローカル市場から利潤を取り上げて枯らしてしまうのが

現在の通貨メカニズムが辿りついた到達点

通貨危機を惹起させたその事実が教えるものに

世界は謙虚に学ばなければならない


ドルを基軸とするいまの通貨システムは

地域経済から流動性の厚みを奪い去り

ドルを操る資本の一群は

その運用効率を競って

投資家により多く還元するために

市場そのものから活性を奪って

国民を貧困へと陥れてきた

ドル資本がやってくると

国が貧しくなる

という認識はまことに正当なものなのだ


基軸通貨になっているドルを

特定の通貨に対して

大量に売りつければ

その交換の対象とされたローカル通貨は

嫌でも上昇せざるを得なくなる

ドルの通貨価値は相対的に下がり

ドル建ての債務負担も軽くなる

ドルの追加発行さえ随時可能な状態となることから

米政府は基軸通貨の発行益で更に潤うという仕組み

これがドル安政策を進めなければならなかった理由であった


この惑星の標準通貨となるべきものは

現在の通貨制度から学んだものでなければならない

貧困を地上からなくすためには

その原因を取り除いてやればよい

繁栄を地上へと導くためには

そのための種を広く撒けばよい


為替市場に単独で介入することなどではないはずだ


ドル安政策を未来の標準通貨に適用しようと謀っても

ドルの価値をひたすら引き下げるだけのこと

その行為は

日本だけが供給する何かの購入を次第に困難なものにする

経済競争から脱落する国がでてくるのに伴い

繁栄を謳歌する国の数は増えていく

コストを高める一方の製品を

買い続けるなどということはできない


民間組織が行う取引であるならば

それは

すべて

ファンダメンタルズの結果だと看做される

どこにもない製品を逸早く開発した国は

標準通貨を指定する権利をもつ

既存の通貨では

ドル安政策の犠牲となるばかり

アメリカの優越性を支えるための通貨としてだけ機能する

そんな宿命へと陥るのだ

現実がその事実をよく物語っている


第三通貨の創設こそが

惑星の未来にとって

最も望ましいこと

やろうとすれば

十分に可能である

問題の本質とその意味を正しく知れば

有効解は引き出せる

やるべきことは

人類が

それを掘り出すという作業だけ


正解は

予め

人類に与えられている

文明は

これまで

真実に気づこうとしなかった

始まっている環境の劣化と経済の収縮とは

惑星からの

警告を込めたメッセージ

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同 時 同 量

2010-10-03 07:47:18 | Weblog
電力の需要



電力の供給

とが

時間的に一致しているだけでなく

量的にも一致している

という状態の

こと


発電と消費が一致していないことは

深夜の電力需要が15%も過剰になっている

という事実が

かねてからよく伝えていた

電力会社では

一日を単位とする負荷の平準化を図るために

当初から腐心しつづけていた

これ一つだけをみても

受給バランスがとれていない

ということを示す明瞭な証拠になっている

同時同量など絶対にありえない絵空事

その概念が罷り通っている

温暖化対策から実効を取り去っていたものの正体

が これ


電力の輸送を担当する系は二種類


大電流を消費地へと導くために

ゼロボルトという状態を必要とする接地系と呼ばれる部分



負荷の発生で電流を導く非接地系と呼ばれる部分

この両者で世界中の送電網が成り立っている


電気製品のスイッチが入ると

非接地系では

その製品が要求する消費電力だけが

電気回路に誘導される

必要以上の電流がそこに発生する

などということはない

電力需要が電気回路に発生すると

直ちに

所定の電流がそこに誘導されるようになっている

この仕組みは

電磁誘導の法則に基づいたもの


接地系では

大電流を長距離に亘って輸送する必要があることから

電路の終端に

負荷を置くことができない仕組みになっていた

遠隔地の電源が生み出した電流を効率よく輸送するには

その電圧を高めて

電流損失を減らしてやらなければならなかったからである

それには

最も低い電位であるゼロボルトの地点を設けて

高圧化した電流をそこへ導くための接地技術が欠かせない

これが接地系と呼ばれている部分の存在理由になっていた

 
高圧の送電系統が接地で成り立っている一方通行の電路になっているのに対し

低圧の配電系統では

負荷の発生が電流を誘導する回路になっていなければならない

鉄塔とむき出しの電線で構成されている高圧送電の部分は

接地系になっていなければ

大量の電力輸送を

安定的に

効率よく

維持することは

できない

 
電信柱と被覆された電線で成り立っている低圧の部分では

電気製品のスイッチのオンオフで

発生する誘導電流の量が決まる

これを

非接地系という

アース端子が設けられていないという意味ではない

柱上トランスの中性点接地は

負荷の消失で生じた逆機電力を系外へと逃がす安全確保のための技術

住宅内部の回路にも接地するための工夫が至る所に設けられている


消費者が誘導電流の量を自ら決める系と

電気事業者が誘導電流の量を予め定める系とでは

その性質はおのずから異なっている


同時同量をあたかも可能であるかのようにみせているのは

50ヘルツの地域で6600ボルト

60ヘルツの地域で7700ボルト



柱上トランスが関与する配電系統に限られる

接地系では

最大100万ボルトの高圧トランスが

円滑な電力移転の中継を行っている

電流は電位の差に従って流れる先を自分で決める

つまり

低圧側から高圧側へ電流が流れるなどということは

通常の使い方では

ありえない


川の水が逆流することがあるように

電流が地下へ落ちずに遡上することがある

これはきわめて危険な状態であるため

非常時には

電流を遮断する措置が機敏にとられる

節電が無効であったその訳は 

ここにあった


変圧プロセスでは高圧側一次コイルを経て

総ての電流が地の底へと落ちていく

低圧側二次コイルには

ほぼ同量の

変圧された電流が同時に誘導されるため

損失は無視できる範囲に収まっている

これを繰り返しながら

円滑な電力輸送を行っている

交流送電にはこの他電気抵抗によるとても大きな無駄がある

送電を必要としない独立分散型の電源系では

このようなことはおきない


発電所が生み出した最初の電流は

そのままコイルをへて接地される運命にある

変電所でも同じプロセスで

電流の移転を行っている

地球が吸わされている電流は

発電量より何倍も多い


省エネ努力などが温暖化対策として無効であり続けていたのは

交流送電のもつこの仕組みを

当事者が誰ひとり公開しようとしなかったから

電力会社には不利な情報を発信することに意義はなく

国と監督官庁には

原発推進を業界に強要してきたという

歴史的なしがらみがあった


実効のない環境対策費を

国に延々と投じさせてきたこれら当事者たちの罪は

きわめて重い

国の財政を劣悪化させていた理由の一つは

業界 官界 政界 

がもつ利益共同体という体質とそれが生みだした構造にある


節電は消費者が電気製品のスイッチを切る行為

トランスではこれにより

二次コイルに誘導されていた電流を直ちに消し去る

これが同量という形容をなさしめていた

しかしながら

一時コイルを経て地中へ落ちていく

励磁するための高圧側電流に変化がおきる訳ではない

場合によっては

逆に流れようとする電流さえ生み出すことがある

トランスの爆発事故は

異なった向きをもつ電流同士の

相互誘導による衝突が原因なのだ


発電と消費の間に同時同量は成り立たない

非接地系に限ってのみ

給配電と消費の間に

その関係が成立しているだけのこと

この違いを弁別することができていれば

温暖化が止まらずにいたその理由を

文明は早い段階で察知していたことだろう

国に多大な損失を負わせている原因者たちは

この現実を

謙虚に

率先して

正しく認識しなければならない

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