こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

電 源 創 出

2012-02-26 09:28:20 | Weblog
エネルギーを制する者は

要するに

世界を

制す

その役割を自覚しない者は

プログラムに参加してはならない


それは環境負荷のない

低コストであるだけでなく

健全で

且つ

優良な

完ったきエネルギー


未来のエネルギーは

文明が自らの不明で損なった

貴重な地球環境を回復させる能力をもち

シンプルなだけでなく

無償で手に入るものでなければ

登場する意味がない


自然エネルギーは中途半端なものであったため

これまで安定した電源とはなり得ていなかった

電力業界に買い取らせなければ

成立し得ないエネルギーに

どのような意味があるのだろうか


たとえその発電効率を若干向上させることができたとしても

エネルギー問題を解決することに

それは決して結びつかない

交流送電という方法には

初めから限界が設定されている

交流送電には自然エネルギーを活かす能力が備わっていない

無意味な設備を国費でどんどん増やしていっても

それは損失の規模を広げて終わる

増え続けている二酸化炭素の濃度が

その事実をよく証明しているのだが

問題に潜むほんとうの意味を

人類はこれまで

一度も理解しようとしなかった


自立して機能することができない再生可能型電源は

電力会社が買い取らなければ

モトがとれない

つまり

投資が成り立たないものであり続ける

政治の力で買取を義務化たところで

二酸化炭素の排出量は

安定した状態で常に増加し続けていた


この無駄を再生産するという愚かな仕組みを

いま確認しておかなければ

損失を生むための無意味な投資を

これから先も

延々と繰り広げていくこととなり

負債総額を徒に膨張させていくだけとなる

千兆円を超える規模に達した国の債務残高は

国会が

無効な対策を繰り返してきたことによって

政策決定者である多数派を構成する議員たちが

国民に与え続けていたその産物にほかならない


現状を見るかぎり

最大のエネルギー資源は

石油

その炭素系地下資源を手に入れるには

基軸通貨となったドルで代金を支払うことが

絶対的な条件になっている


産油国は価値の安定した

汎用性の高い通貨を好む

それがドル

基軸通貨の発行国であるアメリカも

ドル経済圏の拡大を望んでいる

それは WTO FTA TPP

という枠組みを強化する仕組みによって

じわじわと

国際経済を侵食するようになっている

基軸通貨となったドルの発行量を定める市場の大きさというものが

アメリカという国にとって

都合の良い変化を与えるようになっている


ドルの通貨価値の裏付けとなるものを

アメリカは1971年夏のある日

唐突に金から石油へと切り替えた

これが

そもそも禍のタネだった

エネルギー資源の取引を

ドルの発行権を持つ国が制御していたために

アメリカはドルの供給を

増やさざるを得なかった

過剰流動性を身につけたドルは

ドル余り現象と呼ばれる状況を生み出した

国際経済の場に於けるさまざまな不具合は

その結果として文明に与えられたもの

つまり

アメリカはエネルギー資源の制御を

迂闊にも

まちがえた

ということになる経過を忠実に辿っている


地下資源の利権をめぐり

軍事的軋轢があちこちで生じている

日本の近海でもそれは起きている

領海にまつわる東アジア諸国との間で

島嶼群の領有権を互いに主張して譲らない状況が

厳然として生じるようになった

それは地下資源の価値が上がるまでの時代には

意識にも上らないほど軽微な事案に過ぎなかった


地下資源などがなくても

十分な電気エネルギーを取り出すことは

十分にできる

寧ろ簡単なことなのだ

その方法を人類が手にしたとき

地下資源の経済的価値はゼロとなる

電気エネルギーというものは

いくらでも増やして使えるものとなる時代が

すぐそこにまで近づいてきた


あたらしいエネルギーシステムの供給者は

アメリカが犯したその失敗に

謙虚に学ぶことができなければならない

同じ過ちを

決して繰り返してはならない


未来は進化するためにやってくる

停滞する認識は

文明からその未来を奪う

文明は淘汰の対象とされていながら



禍のタネを自らの手でばら撒いている


環境負荷のない

優良で低廉なエネルギーは

人類の不明が生んだ不具合の数々を

駆逐する能力をもっている


その役割をきちんと果たすことができたとき

恒久平和の実現が

可能う


核保有国は

有害なことが分かっている地下資源を燃やして

陳腐化した旧弊なエネルギーを

この先も使い続けていかなければならない

温室効果ガスの排出源となっている国の産物は

貿易の対象とは看做されなくなる

核兵器を持ち続ける国の経済はリセッションへと反転し

経済規模は時の経過とともに

低下しつづけていく


経済発展を望むすべての国は

核兵器の不在を自らの手で立証する義務を果たす

国家予算に占める軍事費の比率が高い国では

割高な条件で決済用の代替通貨を買ってからでなければ

この未来志向型のエネルギーシステムを使えない

その通貨を指定する権利は

未来のエネルギーシステムを供給する

ある組織体がもつ

どの国の通貨に対しても等距離の関係を保つ

既存の通貨にはない

新しい価値の基準となる何かが

その代わりに指定されることになるだろう


未来のエネルギーは

平和のためにどれだけ寄与したか

または

これから寄与するのか

という尺度が供給判断の基準とされる

このあたらしい枠組みが起動する時代になると

温暖化は勝手にとまり

経済は緩やかな成長を持続する段階へとはいる

生産に寄与しない破壊のためのコストなどは

経済成長にとって

有害無益なものでしかない

という認識を文明が共有しなければ

惑星は対立したエネルギーの反応場と化すばかり


現在の状態を裏返せば

未来のあるべき状態とは何か

ということがひとりでに見えてくる
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裸 の 王 様

2012-02-19 08:21:42 | Weblog
電気は増やして使うもの

という理解が一般化する時代は

遠からず

この地上へとやってくる

地下資源には限りというものがあるため

それを掘りだしてくることができなくなる

という限界領域は日ごとに近づいてくる

資源枯渇という問題に

文明はいずれにしろ

直面せざるを得なくなる


限りある地下資源に頼らずに

必要な電力を生み出せるようにするためには

少ない電力を

何らかの方法で

増やすことが

できるようにしてやればよい

その方法は比較的簡単に

みつかる

足元に埋まっている秘密の鍵を

人類が逸早く発見するには

エネルギーに対して抱いている旧弊な理解を

総点検する機会をもつ

というのが重要なこととなる

その変化が起きるのは明日

だったとしても

決しておかしくはない


電気を増やして使う時代が地表へと訪れたとき

その最初のエネルギーが

自然界にあるものであるのなら

エネルギーコストはゼロ以外にはならない

電力増殖システムを組むための導入コストは必要だが

その後の運用コストはかからない


電気はそのとき

ふんだんに使える

ありふれたものへと

一瞬で変貌する

どんなに電気を使ったとしても

環境を汚染する有害物質は

まったく出ない

地下資源を燃やす必要がないからだ


照明などを消す習慣がなくなると

国全体が不夜城となり

光害は著しく増える

照明灯のスイッチが自動的に落ちると

そんなことは問題ではなくなる

自動制御にするのは簡単にできる


冬に雪下ろしをする必要も消える

屋根に所定の電流が流れるようにしておけば

そこを熱源にして

降った雪を

積もる前に

屋根が雨へと変えるだろう

そのために求められる最初の電力は

20ワット程度のものでよい

小さな蓄電デバイスに備蓄してある電荷を

小川のような電流にするだけのこと

出力を何倍にも増やして使うシステムを組み込むと

冬の重労働は過去の語りぐさ


一次電源を最小の自然エネルギーとし

二次電源を小型の蓄電デバイスとする

三次電源は開発済の高性能発電機

四次電源に誘導デバイスを配置する


それぞれの段階ごとに

増幅効果が独立した状態で引き出せる

これを複合的に運用すると

電力を限りなく増殖していくことが

できるようになる

電気はこの段階で

消費者の都合で

制限なく

いくらでも使えるものへと変化する


電気エネルギーを得るには

地下資源などまったく必要がなかった

ということを知るのに多くの時間はかからない

電気を増やす方法に気づいていたのなら

原発が登場する余地は

はじめから無かった

ということになる


火力発電の存在理由は根拠を失い

水力発電やその他の施設も

必要性がなかった

という事実を国民は近い将来知るはずだ


そのときパラダイムの転換がおき

世の中の仕組みは大きく変わる

その影響は真っ先に経済へと及び

基軸通貨の重要性は希釈され

同時に環境汚染物質の排出も減る方向へと転じる

温暖化現象が止まるのだから

気候は元の温和な条件を

時の経過とともに

取り戻す


電力が不足することは一切なく

たとえ自動車用の鉛蓄電池一台しかなくても

家庭で使う程度の電力の全てが

十分に賄えるようにする方法が隠されている

電気を増やして使うことが当たり前の時代になると

広域停電などが起きるはずもなく

エネルギー資源に執着するその理由も

消えてなくなる


発想を転換することができないと

地下資源の確保に腐心していなければならず

そのために軍事予算を増やし続ける

という現在の不毛な状態が

未来では更に先鋭化する

という実に粗末な結果を生む


問題の本質はエネルギー効率が低いシステムを採用した

というその点にあるのだ

未解決の課題を突破するには

合理的なエネルギー創出法を編み出すか

または

そこにあるエネルギーを

増やしてやるための工夫をすればよい

二者択一の局面で

文明がどの道を選択するかによって

惑星の未来が決まる


既存のエネルギーには

これ以上の合理化をする余地が残されていない

そのために温暖化という現象が生み出されていた

原発はその選択を誤ったことが生んだ

象徴的な存在事物

それは生命の存続を保証されなくする

という条件と引き換えに得たものだった


残された方法は

電力を増幅し

それを増殖させていく

というシステムの採用以外に

ない

ことここに至れば

執着をかなぐり捨てることに

さしたる困難はなかろう


コストを抑制することができないシステムは

経済条件をより一層悪化させる

自然エネルギーは運用面に限定すれば

若干ながら有効なものではあるのだが

安定性という点では

解決することができない巨大な壁に阻まれる

導入コストにも限界となる点が設けられている


電力増殖系を将来のエネルギーモデルとして採用すると

既述した四種類の電源を

それぞれに意味を持つ階層に配置し

連携をとらせることにより

エネルギーコストをゼロにまで引き下げる

文明は最も合理的なシステムを

速やかに選び取るべき局面へと到達した


その他の方法はすべて

有害な経過と結末とを

文明へと与えるものとなる

生命はその結果として

淘汰へと向かう道をひた走るようになった

選択可能な方法は

たった一つしかない

ということなのだ


真実が一つなら

解もひとつだけである

認識における不健全性の関与が

壮大な迷いを生みだしている

真実を直視することができる目をもつ者は

王さまは裸だ

とその場で叫ぶ

それを止めることは

誰にもデキナイ



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覚 醒 水 準

2012-02-12 09:01:59 | Weblog
たとえば

自動車に乗っている小さなバッテリー一つで

住宅一軒分の電力が生み出せたら

世の中はどのように変わるのだろうか


蓄電池にある電荷で電流を形成させ

その電流を

どんどん増殖させていくと

そんなことが可能になる

夢のような製品が地上にあったら 

どんなに良いだろう

誰しもがそう思う


携帯用の通信装置などは

あったら いい ものの代表的製品だ

その前はテレビ

現在では携帯端末と呼ばれるような

付加価値までついている

人間が望んだことは

不可能だったことでも

やがて時がくれば

実現する

ということなのだ


住宅一戸分の電力に相当する

30アンペア程度の電流を

小さな蓄電池から

簡単に取り出す方法が発掘された

と仮定する


この蓄電池は自ら発電した電流で

充電することができる

つまり

繰り返し再利用することができる

そんな電源系が

近い将来

誕生するということなのだ


この増殖型の電源システムが一台あれば

隣近所の住宅にも

電気をお裾分けすることができる

何故なら

電力とは

いくらでも増やすことができるもの

という隠された意味をもつからだ

原発の殆どが休止している現在でも

電力不足など一度もおきたことがない

火力発電を援用する方法だけでは

原発の不足分を補うことは

絶対にできない


電気を増やすその方法は

誘導法則を応用することで

簡単に手に入る

電流を増殖していくには

機械的な方法で動力を伝達する系と

磁気的な変化を与える方法とを

併用する

ことで実現させることが可能になる

きちんとした裏付けのある話なのだ


二系統の技術を複合させることで

増殖効果を何倍にでも

増やすことができるのだが

文明は地下資源を燃やして得た熱で

タービンを回す方法だけに

こだわった

化石燃料と核燃料は

共に地下から掘り出してこなければならない

地球由来の天然資源


文明が必要とするエネルギーを取り出すためには

これまで地下資源を燃やして

電気を作る以外に

効率的な発電方法というものが

なかった

だが発想を変えると

発電機の能力に依存する方法よりも

既に発生した電力を

何倍にも増やして使う方が

技術的にも簡単なことなのだし

経済的にも有利になる

という点は何故か見過ごされていた


炭素系地下資源は

地球の表層に温室効果を与え

安定していた気候を

苛烈なものへと変貌させつつある

電気を熱で生み出す

という旧来の方法にこだわっていた文明は

効率を追い求めて

とうとう原発へと辿り着いたのだった

だが

それには生命の存続を許さない

という最終結果と引き換えになる

という絶対的な条件がついていた

電流を作る工程にこだわっていた文明は

その結果として

放射性物質が放つ

有害な放射線と

放射線源となる物質の影響を

同時に強く受けなければならなくなった


発電することで生み出した貴重な電力を

効率よく増やす仕組みを開発していたなら

温暖化現象などを引き起したその理由を

文明が追求しなければならなくなることは

起きていなかった

放射能被害の発生についても

まったく同じことである

地下資源を消費する必要性は

ゼロのままになっていた

太陽から届く熱と光

気象の変化が生み出す風の力などを

最初のエネルギーとすることにより

そこから得た小さな電力を

増殖装置で何倍にも増やして使うことが

できていた


地下資源を消費することがなければ

それを輸入する必要もない

最大の温室効果ガスとなっていた二酸化炭素は

当然のこととして増加してなどいなかった

正しい認識をもっていたのであれば

人類は温暖化の意味を知る必要がなかった

ということになる

単純な はなし


気候の変動がおきてしまったからには

温暖化現象の持つその意味を

人類は正しく理解しなければならない

文明はさまざまな対策を講じているのだが

大気中の二酸化炭素濃度は増え続け

ついに400ppmへと達し

昨年にはそこを通り超す

という状況を生み出している


経済効果と環境効果を同時に引き上げるには

発電システムの開発ではなく

電流増幅システムの開発を進める

というのが合理的な方法だった

この仕組みを取り入れたインフラへと

可及的速やかに変更する

というのが

資源のない国であるこの日本を

世界の指導者へと押し上げる

唯一の方法なのである

問題の所在を知らずに過ごしていると

最大のチャンスを

ピンチへと替えてしまう


磁場を変化させてやると

発電することはもとより

増幅することさえもできるのだ

地下資源に対する執着から解放された文明は

ドルが支配する経済構造からも

自由になる

エネルギー資源を確保するために

世界はドルを買わざるを得なかった

その必要がなくなるのだから

ドルの需要は低下する

ドル余り現象が原因となる

さまざまな経済事案は

時の経過とともに

次第に修正されて

無毒化する


その過程のどこかで

アメリカが過剰発行したドルの逃げ場を

どこに求めるのか

という差し迫った問題の解決に

ドル経済圏を構成する国々は迫られる


温暖化が止まる時

温暖化を推し進めてきたシステムの全てが

有害なものへと変貌する

誤った選択を行なってきたその結末は

その決定を下し

実行してきた者たちの上に

最も早く下される


現在の状態を続けていることは

最早できない

地下資源には限りがある

いつまでも使い続けることは

どちらにせよ

できない

今のうちに

発電能力の獲得から離れ

電気を効率的に

増やす方法を

見つけ出しておかなければなるまい


発電技術は既に限界領域へと達している

これ以上の効率化

合理化には無理がある

人類が知っている既存の方法以外に

電力を発生させる有効な技術は存在しない

深刻化する温暖化という状態は

有効な対策を見失ったその結果として

人類に与えられるようになったたもの

問題の所在を知れば

どうすれば良いのかということは

そのとき豁然として見えるだろう

問題を問題のまま放置しておけば

人類の繁栄は即ち奪われる


冒頭の如き仮定の話を

文明が現実化させる以外に

人類が生き残るための道は既にない

その方法は

簡単に見つかるようなありふれたもの

それは

単なる応用技術の一つ

にしか過ぎないものであるからだ

知識に汚染された者には

一筋のまっすぐな細い道を

見つけだすことができない

風景に溶け込んでしまっているからだ

人類の存続を脅かすもの

それは誤った知識で肥大した頭脳と

それを一向に悟らない人間の意識

の産物であるところの



とでも呼ぶべき宿痾の如きものなのだ
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起 承 転 結

2012-02-05 10:21:46 | Weblog
本来御法度の赤字国債を増発し続けてきた日本は

それを買い支えることができなくなった時

破産する

下流に滝があることを知りながら

ただ流されてゆく政府に

問題を解決する能力は ない

対症療法では最早回復しない病状にありながら

同じ手法を

この度も再び繰り返そうとしている


国家の体質そのものを変えなければならないときに

問題を外部環境の側に置き

自らの状態を一切変えることなく

外側の条件だけを都合良く改変し

難局を乗り切ろうとしている

その常套手段が既に行き詰っているということが

財政状態をこれほどまでに悪化させてしまったのだが

その点については

見てみぬふりを続けている


同じ手が通用する時代は過去のこと

それは

最悪の結果だけを連れてくる


国債を消化している国内の機関投資家と呼ばれる一群は

全体の約89%

海外のそれは6.4%

残りの5.3%が個人が保有する資産になっている

国が破産して損失を被るのは

95%弱の投資を専門に行なっているこれら組織と

5%強の個人投資家に限られる

そこには郵貯を含む金融諸機関と

保険・年金

及び証券などの分野に属する富裕な企業が

こぞって算入している


国がデフォルトを宣言するようになったとき

預貯金は一部を除き

保護されることなく損失となる

日銀が一時的に新発国債を全量吸収したとしても

その下部組織が

これまでのように

そっくり引き受けられるという保証はない

評価の下がった国債は

投資リスクを引き上げる

このため

それが長期金利へと反映される


デフレ経済で長期金利が上昇すれば

最悪の状況が

嫌でもやってくる

国家の債務が頂点に達した段階で

財政は破綻する

国は予算を国営の事業と

国税収入の範囲の中で賄わなければならない

国家公務員の給料は圧縮され

退職者は増える

官庁の業容は縮小され

官僚機構もまた様変わりする

民間への外部委託で急場を凌ぎ

当座の困難を乗り切る方向へと

転進せざるを得なくなる


要するに無駄なものは

国の破産という状態の出現で

徹底的に排除される

ということなのだ

これは国民にとって

まことに喜ぶべきことであろう

自浄能力のないシステムは

生まれ変わる以外に救うべき道がない

必要最小限の官公庁と

それを支える民間組織とで

国家の運営が新段階ではつくられる


復活するための転換点は

国が破産しなければ生まれ得ない

その意味で

赤字国債の増発は

最終的に

よい

結果を

この国へともたらすものとなる


癌細胞を死滅させるには

栄養の供給を絶てばよい

ガン化した組織は

己の増殖を図って

最終的に宿主であるヒトを死滅させてしまう

実に浅はかなことである

官僚機構の業容拡大と

それによる末広がりの繁栄を願う行為が

自らの死期を決定づける結果へと結びつく

メカニズムの全容を知らない癌細胞は

己の利益となる繁殖をただ急ぎ

宿主と命運を一つにする局面に

やがて必然的に遭遇する

後戻りすることは

もはや不可能


官僚機構は癌細胞のように

国家の利益という栄養源から

自らを肥大させながら

最終的に自滅する原因を構成する

というベクトルに基づいた行動をとる

そのように条件づけられていた

このプログラムを当事者が変更することはできない


がん細胞が生命体としてのヒトのメカニズムを破壊し

己の存在を自ら抹消する愚かな行為者となっている如く

官僚とそれを内包するシステムもまた

国全体の利益を追求していながら

結果として健全な細胞を圧迫し

国家の死期を早める行為を

率先してやっている

これを「官僚癌細胞論」という


ことここに至っては

全治へと至る方法は見当たらない

国を劣化させたシステムごと

葬り去らなければ

日本という国家の再生と再建は

成り立たないのだ


赤字国債の増発は

やがて

のっぴきならない事態へと発展する

それは

起承転結のサードフェーズに相当する

最も重要な舞台


癌に冒された生体は

早期に病根を取り除かなればならないのだが

それができていなかったとき

死を前提とした再生のための手術を

実施しなければならない

外科的処置をとることができなければ

官僚機構は次の調整局面まで

またもや温存される

そうでない場合にのみ

破産と言う名の仮死状態を経て

蘇生するその時を迎えるときまで

暫時基礎代謝の状態を続けることになる

産みの苦しみを体験してこそ

過ちのもつ真の意味を知る

EUが債務ショックをどう乗り切るのか

ということが

文明の未来を決定づけるものとなる


望ましい結果は

破局を迎えたその後になってから

遅れてやってくるものなのだ

延命行為というものは

必ずしも善ならず

再生を先送りして

苦しみばかりをただ増やす

病識のない患者は

社会の負担を徒に増やすのみ
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