こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

批 判 精 神 ②

2016-12-25 05:04:23 | Weblog
中国経済が将来陥る

その

悪性インフレと呼ぶべき事態の発生は

予兆として記憶すべきものが

現段階で

もう複数でており

引き返すことのできない

事態

へと突入する様相を

時の経過と共に

極めて濃厚

に映し出す

準備を始めた


異なった

それぞれの独立した項目に

反転化の一般化

の兆候が

同時に見受けられるようになった

これが顕著になったとき

変化の波が地表を洗うだろう


ここでそのいちいちについて

指摘するには未だ早い

とはいえ

重大な変化



うたかたのように

浮上するようになった

ということを

警告するのは義務


予測の通りではあるものの

その変化は

余りにも早くやってきた


中国がたった三年で

世界最大の債権国になれたのは

ドルという名の

過剰流動性が

集中的に流れ込むようになって

俄かに経済を活気づかせた

ということが最大の原因


世界の生産基地になる筈の予定が

軍事大国を目指したその姿勢の故に

米政府の警戒心を呼び覚ますこととなり

ドルという名の資本

を操る投資家

すべて



中国投資に慎重となるよう

方向づけ

資本の北米大陸への還流

の成立を急がせた

という経過が

中国を金満国家と位置づけていた

境遇を反転させる契機となった


経済的素養のない指導体制が

国際関係を独自の判断で

操る

という世にも奇妙な

変化を顕在化させた


信用経済が生んだ

ドル余り現象が

ドル売り元買いを

急がせた

ということが

元安政策をとらざるを得なくさせ

ドル資産を中国大陸に積み上げて

人民元通貨の発行権を行使するための

担保

としたというアメリカのもつ思惑の裏面が

共産党員に世界中で

爆買い

と呼ばれる共通化した

行動をとらせる時代を

連れてきた


中国大陸への投資が

ドル安政策にも適っていた

ということが破局を増長させる

破壊力となって作用する


人民元への過剰流動性による大量投資が

ドル余り現象へと置き換わり

過剰流動性を希釈することに

一時的に成功

はしたものの

それが中国共産党政府を

より一層傲岸な姿勢をとらせる

動力源へと変えてしまった

のは皮肉なこと


安定していたミリタリーバランスを損い

対抗措置をアメリカが取るよう

世界に促し

国際政治の安定性を

大きく揺るがせた


単独で世界最大の債権国となり

それが己一人の力

であると錯誤したその姿こそ

夜郎自大

余りに滑稽なものであったが

キャッチアップすることに

前のめりになっていた

共産党政府にとっては

己のその姿が

まったく見えていない

かのように国際社会を一様化した


温暖化を進めることにしかならない

地下資源の需要が高まれば

決済通貨となったドルの需要は

同じ比率で遅れて高まる

というサイクルが

当時から

成り立っていた


地下資源からエネルギーを取り出すために

火をつけて燃やせば

その酸化反応で

二酸化炭素を大量に副生する

という結果を必然的に生み落とす

これが温暖化という現象を

80年代に顕在化させ

同時に

ドル余り現象を生み出すこととなり

資本システムに重大な危機を齎す

過剰流動性を膨張させ

リーマンショックでG20を創設する

という緊急事態を差し招いた


国際経済のデフレ化を

一般化したのは

過剰流動性のイタズラ

という以外に

考えられないことなのだ


化石燃料を燃やせば

大気中の酸素と

地下資源の代表である

炭化水素の構成元素である

炭素と水素とが

燃焼プロセスで同時に酸化し

二種類の酸素化合物

が同時に生まれ出る

という結果を世界規模で展開する

という経過の高まりが

温室効果ガスの濃度上昇を

急がせた


そのメカニズムの持つ意味

について

これまで執拗と思われるほど

繰り返し言及を続けてきた

記録がここに残された


問題の本質は

エネルギー転換

をするための方法の選択

にあったことは

既にあきらか


現実認識に不備があれば

有効解を特定することは

は不可能

大量の資本

を毎年投入していながらも

大気中のCO2濃度は減るどころか

却って逆に

高まり続けるようになっていた


問題を正しく認識することができない

世界中の首脳とその取り巻き連中は

業を煮やして

削減比率を100%にする

という決議を採択する事態

へと陥ってしまい

パリ協定を歴史の通過点

として残すこととなったのだった


これが教育を高度化せてきた

文明が辿りついた

その終着点


ドルの供給を止められないアメリカ



ドルの過剰供給を続けざるを得なくなり

結果としてドル余り現象を

世界規模で

市場へと産み着けた

ということが

古今未曽有の金融危機を08年に発生させ

デフレ経済の蔓延を

避けがたいものにした

信用収縮の嚆矢となった


信用経済を拡大させる目的で

資本の厚みを増やす行為に熱中し

資本市場を過熱させている現実が生む

空疎となる一方の根幹のありよう

に目を瞑り

資本供給とその獲得を競う

数のゲームに明け暮れし

挙句の果てに

信用経済を葬り去る

直前

へと追い詰めた

というのが

あの

リーマンショックだったのである


元を糺せば

ドルの通貨発行権を最大化し

その供給を円滑に果たすことで

政治的且つ経済的な

世界の安寧

を維持していると自負していた

アメリカ政府に通有する

戦略的なほどの威信に対する

抜きがたい志向性が

このほど確定した新大統領の登場で

どう変わるのか

ということが

資本市場の

大いなる関心ごととなっている


ドルの供給量を増やすには

石油の消費量が増えればよい

80年代頃から

温暖化現象が国際問題へと格上げされ

石油の消費が

美徳であることを

意味しなくなる時代を呼び込んだ


ガソリンをガブ飲みするアメ車が

コンパクトカーへとシフトし

アメリカはドルの供給事業で

稼ぎ続けることができなくなった


80年代は

進化から変化

へと移行するための準備の時代


フロンガスによるオゾンホールが問題化し

続いて二酸化炭素濃度の上昇が

気候変動の原因だとして

国際社会の耳目を集めた


地下資源を取引する

中心的市場は

アメリカのWTIとなっており

アメリカで原油相場が高値になると

ドルの需要もそれに連動して

自動的に上昇する仕組み


ドルの供給に手間取ると

ドルに対する要求水準は高まり

たちまちドル高となって

アメリカの貿易収支を

急速に悪化させる


この一方的なドル高

を解消しようとして

FRBは85年秋G5を招集し

ドル高を是正するための措置

としてドル安政策の実施を

共通理念とするよう謀り

先進五か国に働きかけて

ドル売りの協調介入を

唐突に強行した


この時の会合のことを

プラザ合意と呼ぶ

この時に世界中がドルを売って

反対に買われたのが

他ならぬ日本の円だった


これが日本市場に

バブル経済を連れてきた

円を買って投資する対象が

不動産市場へと設定され

経済評論家供が

当時一斉に囃し立てていた

ということが

市場価格の高騰を

より一層加速した


五年後の90年一月には

株式市場で株価の急激な下落がおき

四月には

不動産融資に対する総量規制

が始まった

だが

日本の指導者と消費者は共に

バブルが崩壊したことに

その後

長期間気づかなかった

それほど土地神話は

絶対的なもの

となって浸透していたのである

これがその後の経済復興を阻み

失われた十年を

倍の二十年にしただけでなく

消費増税を起点とする

デフレ経済への陥落

を引き起こすそのキッカケとなったのだった


財政赤字は爾来延々と続くようになり

三年前には

国と地方の債務総額は

千兆円の大台を

呆気なく

突破してしまったのだった


国の指導体制が経済に盲目であった

ということが

アベノミクスの失敗に

今尚気づけずにいる

その理由


傷口を押し広げているだけの現状



夙に明かとなっていた

ということが

政策執行以前の段階で

既に明瞭になっていた


これを教育の失敗として

指摘しておく義務が

このブログを開設させておくこととなった

その理由の一つ


この先も巡る因果とその行方

について

言及する必要があるのなら

その都度

説明を試みることが

あるだろう


中国のインフレへと

それが

やがて繋がっていくその過程を

折ある毎に

この場所へと刻み込む
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劣 化 再 生

2016-12-18 07:42:10 | Weblog
温暖化現象は

炭素の酸素化合物である

CO2濃度が高まって起きたもの

温室効果をもつガスは

他にもたくさんあり

量的に多いものに限るなら

水素の酸素化合物である

H2Oがガス化してできた

水蒸気

にも当てはまる


一般的によく知られている気化熱は

撒いた水が蒸発し

地表の熱

を上空へと持ち去るときに

熱を引き下げるが

その熱は上空で保存され

大気全体を温める

エネルギーは不滅

であることから

熱エネルギーにも

その法則は適用できる


地表の熱を奪って

そこを冷やすのは

液体の水だが

それが蒸発し

ガス化を引き起こす


熱の移動の主役は

このとき

気体へと変わった水

液体が気体となって

地表から熱が奪われ

その熱が上空を

反対に温める


地表の熱が水をガス化し

上空へとそれを持ち去ったとき

気化熱が生じて

熱の移動が引き起こされる


上空で暖気と寒気とが触れ合い

ガスは凝固して

そこで再び液化する

この反応で重さを得た水の分子が

地表へと落ち

雨となる

空の雲と

海の水は

こうして果てしなく循環し

降る雨が生命を潤し

肥沃となった大地では

農作物が生まれ出る

ことが可能となった


熱を得ようとして

地下資源

就中

化石燃料を燃やすと

CO2だけでなく

H2Oも同時に生み出される

こととなる


どちらのガスにも温室効果

が共通にあり

温暖化を促進する

という結果を大気圏へと齎している


人類は炭素系化合物の方にしか

今のところ

関心がなく

もっと深刻な

水素系酸化物の方は

取り立てて問題がない

と思い込んで

未だにノー天気のまま

問題の本質を見落とした状態で

長閑に安穏と暮らしている


温暖化が現象化するようになってからも

騒いではいるのだ

一向に有効な手立てを

打つことができずにいて

温室効果ガスの削減目標のみを

無暗に

かつ

矢鱈と高めつづけている

という現状のもつ意味にさえ

相変わらず気づかない


CO2は紫外線で分解するため

濃度は時の経過と供に

下がっていく傾向にあるのだが

自然に分解する閾値を

生産量が上回り

気候の変動を懸念する声が

その頃急に高まった


だが対策を講じたその効果

は何一つとしてなく

削減目標の値だけが

一貫して高まり続けるようになったのみ


これが

文明を進化させてきた果てに得た

その現状


紫外線が分解する以上に

新しい二酸化炭素が

次々に発生し

濃度を高めていくので

惑星全体のCO2濃度は

80年代頃から

緩慢に高まり続けるようになったのだった


この経過が気候変動の原因になっている

とそう認識した文明だが

地下資源の消費を抑制すれば

温暖化に歯止めがかかる

と単純にそう解釈した

問題認識能力に誤りがなければ

温暖化を止める程度のことは

いとも容易にできていた

地下資源に代わる

環境型の電源を開発する

程度のことなら

現状でも難なくできる

それを怠っていた

ということが気候変動を

深刻なものにした


地下資源を巡る資本の論理が

環境の復元効果を

文明に避けさせてきた

という経緯

が異常気象の頻発

を促した


地下資源にまつわる

利益共同体と既得権益享受層とが

真相の特定を阻むよう

秘密主義を貫きとうそうとして

陰に陽に

隙間なく謀っている


これまでの一連の経過が

底流で問題の姿カタチを

見えなくさせているその事実を見ずに

数値目標だけを高めつづけている

この愚かさ


真実に接することができていながら

みてみない

ふり

を続けてきた

ということが

パリ協定を俄かに成立させた

その理由


温室効果ガスに隠された

もっと別の問題は

俎上に上ることなく

残されたままの

水素系酸素化合物の方にある

水は安定な化合物であることから

自然条件の下では

分解することが決してない


一旦できたH2Oは

CO2が紫外線で分解されるのに対し

電気分解

または

二千度以上の高熱を与えなければ

水の分子状態を保ちつづける


環境温度の違いによって

それは

液体であったり

気体であったり

または固体であったりはするものの

H2Oであることには

変わりがない


こうして一旦生成した水素系酸化物は

減ることなく増え続け

増加し続けるH2Oという化合物が

この地球を水の惑星

と呼ばせるようにした


地下資源の代表的存在は

メタンCH4

これを燃やせば

酸化反応のプロセスで

一つしかない炭素は

酸素原子を二つ取り込んで

CO2となり

四つある水素は

酸素をひとつ宛取り込んで

二つのH2Oを同時につくる


地下資源を燃やして熱に変える行為が

一つのCO2を合成すると同時に

二つのH2Oを合成するのだ

後者の化合物について

文明は一切の関心を未だ示さない

そのために海面水位の上昇は

予想を超えて急増してしまい

氷山氷河が融解して液化した以上の速度で

島嶼国家を沈没させる事態を招き

海岸線の総延長距離を

年ごとに狭めていく

という経過を

着実に辿り続けだしている


産業革命以降

地下資源を燃やし続けてきたそのために

水素系酸化物が炭素系酸化物の二倍多く増え

降水量の増加とそれによる洪水や

各種の自然災害を

世界各地で

頻発させる時代を生んだ

この単純な経過について

全体をみないまま

CO2の有害性にのみ着目し

化石燃料の消費を減らすのではなく

それが生み出した電気

の消費を減らすことで

問題が解決する

と独善的に文明を代表する

知識人たちはそう考えた


既に燃やして酸化してしまったCH4(メタン)



それが生み出した電気の消費を減らしたとしても

元の状態である炭素原子と

水素原子とにたち戻ることは

できない


ここに文明が陥った過誤がある


電力消費を減らす努力を続けてきた

にもかかわらず

二酸化炭素の大気中濃度

が上がり続けていた事実と遭遇した文明は

対策として

時間をかけて

今世紀中に

ヒト起源のCO2排出量を

ゼロにする

という遠大な目標を設定し

取り敢えず安堵した


このように

問題の本質を見失っている以上

状況が改善する可能性は

極めて低い

炭素系酸化物にしか危機感を抱いていないため

その隙に乗じて

水素系酸化物が

地球を沈没させてしまうこととなる

そのことについては

何の警戒もしていない

原発が止まってから

火力発電所が総動員され

地下資源の消費量が大きく増えた


降水量がその時から急増するようになり

原発がメルトダウンして

水素爆発を惹起した年を境に

降水量の増加と

それによる自然災害を

至るとこで引き起こす事態となった


知識の量的拡大に特化した教育は

知識の意味を斟酌するための時間を惜しみ

間口を広げるための時間を増やすことに専念し

教育投資で進学競争を加熱する

という現状を導はしなくも導いた


有効需要の喪失は

教育の現場でも

起きている

過当競争が教育投資に親を没入させ

思考力の乏しい

指示待ち世代

とよばれる階層を量産する

時代を連れてきた

思考力が備わっているのなら

指示がでるのを待つ前に

正しい判断を下すことは

難なくできた


教師による判断停止が

あの日

大川小学校で

幼い命を津波に奪わせた


思考力を涵養する機会が

教室から一斉に失われ

備わっていた判断力は

爾来

自動的に浅薄化した


批判精神も失われ

問題の認識を誤った

事実にすら誰一人

一向に気づかない

そんな知識人たちを

効率よく再生産しつづけている


誤った経済政策に執着し

己の誤謬を否定して

国家の富を失い続け

財政悪化を推し進め

国民に千兆円超の負債のツケ

を押し付けた

その行為の意味も

理解できずにいる指導者を

国民が応援する

という異様としか譬えようのない構図

がこの国を支配する

基礎的条件を所与とした


教育のあり方を見直すことで

問題の所在を知れば

不具合の殆どすべては

一斉に消えてなくなる


思考力を取り戻すということが

学習した知識を活用するための

正しい道


少なくとも

己の誤りに気づかない限り

文明に未来はない

能力を生かすことができないのなら

あらゆる投資は

おしなべて

意味をもたない

グローバル化した市場経済が

デフレの温床

インフレ率を高めて2%にすれば

それで片付く

という安易な発想では

到底解決しなかったのは

まさに

ものの道理だったのである
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教 育 の 咎

2016-12-10 19:15:46 | Weblog
省エネ節電という行為で

二酸化炭素が減ったとすることができるのは

火力発電所の燃焼炉でも

地下資源の消費が減少した

ということを

数字で証明することが

きちんと

できている

という条件が満たされている

ことが真贋

を決定する重大なポイント


冬の寒さと

夏の暑さ

とに国民すべてが耐え忍び

電力消費を抑制することが

できた

としても

それと同じ量の二酸化炭素が

発電所の燃焼炉で

減っていたのを確かめた事実

がないのなら

それは対策の正当性を

証明したことにはならない


タービンを有するすべての発電機は

回転運動が変化することを

許容することが

できない

それは周波数変動を引き起こし

電力品位を

極端に貶める原因

となるからだ


交流電流とは

二種類のベクトルを異にする

正反対を志向する電流が

交互に立ち現れる

という性質を具有する

という意味をもつ


交流の記号であるACとは

もう一つの電流

が存在するという

オルタナティブ カレンシー

であることを意味する


右へ向かう電流があるその一方で

左へと向かう別の電流も

存在する

というのが

つまり

交流電流ということなのだ


この二つの電流を併存させているのが

周波数


50ヘルツの周波数とは

毎分3000回転する発電機

であることを意味し

それが毎秒五十回

切り替わっている

という動態変化を示すための

指数


波形を構成する

上下に変化する

あの交流に特有の曲線は

山と谷とからできている

波を二次元的に描いたもの


上方向に膨らんでいる山型の波が

右へと向かう電流であるとき

下方向にへこんでいる谷型の波は

左へと向かう電流となっている

これらが交互に入れ替わることによって

交流電流が成り立っている


この波の形をもつ時間単位の数



交流のもつ特性である

周波数を規定する


相互に異なった向きへと流れる

二つの別々の電流が

波形によって

交互に現れる電流である

ということが

それを

交流と呼ばせている


周波数が不在なら

直流電流ということになる

電流が向かう方向を決めているのは

発電機に装着されている

磁石の極性の違い

による


Sからでた磁束が

右方向を目指して流れる

波の半分である

電流を上方向へと

とびとびに与えているとき

Nへと向かう別の磁束は

左方向へと流れる電流を

その下側に

とびとびに生み出す

そこに時間差が関与することで

波型の平面画像が描かれる

これらの波は

三次元構造で成り立っており

絶えず変化しつづけている


それぞれの波は

ゼロボルトである水平線で

交互に折り返すことを

四六時中繰り返す

その頻度のことを

表す指標が

周波数


発電機の回転数が

常に一定になっていなければ

周波数は乱れて

電流同士が接触し

短絡と呼ばれる発火現象

を引き起こす


この危険な状態へと

陥ることを避けるために

交流電源の一方に

必ず絶縁処理

を施す必要が残されていた


絶縁が実施されている側の波には

電圧だけがあって

電流がない

電流計は絶縁されていない方

の値だけを表示する

という装置


交流は直流より

電流の値が半分

となっていることから

安全性が高く

家庭用の電源として

広く重用されるようになり

ヒトの住む津々浦々にまで

広範囲に普及して

経済活動を賦役する手段

となった


発電機がもつ固有の起電力は

磁石が円運動をすることで

得られる磁場変化

の割合に等しい

回転数が多ければ

高い周波数をもつ交流電流が得られ

回転数が低ければ

同じ割合の

低い周波数をもつ交流電流が

導体に

負荷の発生を前提に

生まれ出る

これを誘導電流と呼ぶ


磁石がもつ磁束密度と

磁場変化との関連性が

起電力となって

導体に所定の電流を

誘導発生させている

負荷を前提としない電路では

接地が誘導電流を最大化する

電位が最も低いゼロボルトなら

誘導可能な電流も最大化する


発電機の回転数が不安定化したとき

それは周波数変動となって反映され

同時に電圧変動を伴った

電流変動をも引き起こすものとなる


乱れた周波数は短絡の原因となるだけでなく

電力の品位を著しく

低下させることになる

発電の回転数が乱れ

安定しないものとなったなら

発電した電力は

売り物にならない


省エネ節電が

これまでまったく温暖化防止に

役立っていなかったのは

出力変動を許容できない

という交流の特性が

所与の宿命

となっていたからだった


消費者が電気製品のスイッチを切ったところで

遠方の発電所に置かれた

交流電源では

タービンの回転運動を

制御することが本来不可能

となっていた

この事実を業界は

これからも

黙り通し続けることに

肚を決めている


その業界が通有する秘密主義

のために国は効果のない温暖化対策に

莫大な国費を毎年注ぎ込むこととなり

壮大な無駄を持続させながら

有効需要を失って

経済成長の足を引っ張る

行為のもつその意味を知ることもなく

効果のない環境投資を

ひたすら続けてきた

ということが

景気の低迷を

未だに長引かせているだけでなく

国家予算の一部をドブに捨て

財政収支を悪化させ

赤字国債の増発を続けて

千兆円超に達する借金を

国民へと押し付けた


止まらない温暖化は

交流の知識を持たない

すべての指導者が

無知と錯誤の結果として

産み落としたもの

に相違ない


膨大な知識を誇る

高等教育を受けた指導的階級が

知識の意味を理解しないまま

交流でも回路を形成することができ

電力消費を減らしたその分だけ

発電所の負担が減っている

と手前勝手に錯誤する事態

へと陥ったまま

現状を是として

放置した


二酸化炭素濃度を減らせずに

逆に高めつづけてパリ協定の発効

を急がせたのは

利益の確保を主眼とする

業界のもつ利権に群がる

基礎的知識を持たずに

効果のない対策を

未だに連ね続けている

総ての国家と

その指導体制の在り方が生む

不正な姿勢


止まらない温暖化は

教育の失敗がその最大の起源

どんなに大量の知識があったとしても

その意味を知らないままでいるのなら

実際に活用して

状況を変える重要な方法に

何一つ気づくことなく

善と信じて無為に過ごす

のみとなる


教育のありようを見直さない限り

環境と経済の復元は

固より不可能

事実関係の確認を

知識階級がおしなべて

怠っていた

ということが

気候の変動を

のっぴきならないものにした


教育投資に失敗すれば

どのような実効ある対策であったとしても

まったく役に立ち得ない


経済を低迷させた

その理由の一つが

知育偏重の現行の教育制度


知識の量的拡大を急ぎ

それがもつ意味を斟酌するための

時間を惜しんで

新たな知識の獲得を優先させた

ということが

思考力を涵養する教育

から価値を奪って

判断能力のない指導階層の

再生産が生む循環を導いた

国の急速な劣化

と止まらない温暖化

がその何よりの証拠

として残された


問題は

指導体制に通有する認識不足と

それに気づかぬ

知識人が共有する傲岸かつ不遜な

その姿勢にある


学力が高くても

問題認識能力が不在なら

どのような成果も得られない

批判精神が希薄なら

フィードバックは永遠にかからない

批判精神のないところに

ネゴシエーション能力は育たない

外交交渉でもパッシブとなるばかり

北方四島の帰属をめぐる積年の棚上げは

指導体制の見識不足が生み出したもの


拉致問題が長期化し

尖閣に絡んで

反日姿勢を俄かに強めさせたのも

判断能力に欠けた国会の成員に

批判精神が不在であった

からに他ならぬ


学力が高かったとしても

それだけで

世界を指導する役割を

果たせるとは限らない

ちょっと脅されたというだけで

核の傘に頼ろうとするその軟弱さ

が己の弱点を

敵に教える行為であることに

いつまでたっても

まったく気づかない

それが相手を

一層増長させ

猛々しくすることが有効だ

と思い込ませることとなる

と中国政府に気づかせた


日本の戦後政治は

アメリカ型の教育を採用し

知識量を優先させ

思考力の涵養を怠る

という学力重視の循環から

国家を抜け出せないよう

仕向けていた

その結果が国会にマイナス要因

となって強く作用し

国から健全性が

失われる結果となって現れた


教育の失敗が

判断能力のない

愚かなる指導体制を生み育て

国家から独立不羈の精神を奪い

対米追従型の内閣を延命させ

国民を延々と苦しめ続ける

効果のない経済対策と

温暖化対策を国に継続させる

粗末な循環構造を作り上げてきた


その責任の一端は

同じ教育制度で育ってきた

有権者の側にも

同じほど

あることなのだ
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欲 望 の 箱

2016-12-04 08:09:34 | Weblog
自己の利益には拘るが

他者の利益には不寛容

という時代が

とうとう地表へとやってきた


アメリカ第一主義を唱えて

大統領となることが決まったその一方で

EUでは

戦争難民の流入

を拒絶する風潮が先に高まり

国家固有の利益

を希薄化させる原因

の増加を阻む行為

が際立って増えていた


国民投票による英国の

EUからの離脱が決定し

南シナ海では中国政府が行った

海域の埋め立てによる

領土拡張行為の合法性が

国際司法裁判所で否決されていながら

核心的利益

だと自認する共産党政府が

領土への編入を

既成事実へと確定させ

ようとする執念を

強調する姿勢を強めている


事例が示すような

不寛容の時代

が到来するようになったのは

何故か

変化の意味

を探るための時代

というものが

将来へと至る架け橋

になろうとしている


その変化の理由

を突き止めない限り

平和状態の誘導は

至難

文明にとっては

試練


自己の利益を拡張しようとする行為が

他者の利益を否定する行為となる

イントレランスな状態を導くことで

己の利益を正当化し

他者の利益を否定する

そのサイクルが

既存の不具合を

増長させる


相互間関係のギャップ

を際立たせる時代

が不意に訪れた

先鞭をつけたのが

資本を制御する立場の1%



富を献上することで

貧しさを共有するよう強いられた

残り

99%の犠牲者

の対比が顕在化するようになり

そこで生じた逸失利益というものが

他者に対する不寛容

を誘導生成させている


資本の論理が飽和したときを境に

一連の変化が顕在化した


世界はますます剣呑な情勢となっていき

資本提供者の力に基いた

正当化の推進と

それを可能にした犠牲者すべて

による利益保護の思い



対立を唆し

難民化した第三者に対する

分厚い壁

をマジョリティが共有する防衛意識

の内側へと築かせた


他者を否定する行為が

自己の利益の条件となっていき

自己の利益を肯定するための行為



他者に不利益を強いる結果

を齎した

他者の否定が

自己の利益へと反転させる

呼び水

となるそんな関係が

このところ

矢鱈目立つようになってきた


デフレ経済の蔓延とその長期化

が国際社会の結束

を乱すようになってから

左から右

へと向かう意識の変化

が顕著となった

資本喪失によって

豊かさを失った文明は

身勝手な解釈を取り込んで

宗教的優越を獲得した積もり

でイスラム国を自称する組織を誕生させ

対立存在を攻撃の対象とする

戦闘行為を中東各地で

同時多発的に叢生させた


内戦状態が各地で発生し

戦争難民が陸続として

欧州各地へと押し寄せた


難民の大量流入を抑えたい

地域固有の勢力を右傾化させる

という経過が

そのとき

世界中で目立ち始める事態を生んだ


難民の流入は

受け容れた国から利益を奪い

国民から仕事を奪い

生計を維持することさえ

困難にした

税金は高くなる一方となり

生活の質は急速に劣化した

EU危機は

そのとき大地に根ざした


自己の利益を奪う他者を

国民が許さなくなっていき

アメリカでは問題のあることが分かっていた

人物を大統領へと

無批判に押し上げた

それが自己の利益に結びつく

と有権者が思い込み

当選する筈のない

圭角な候補者をついに

舞台上へと引き上げた


北朝鮮では

核開発を無思慮に推し進め

ペナルティ強化

を手段とする連携の成立を急がせた


国際社会を自らの思慮の無さ

で包囲網を築くよう

判断を誤り

強気の駆け引きで

成果を引き出せると誤認し

困難な状況を

一層のっぴきならないものにした


愚かなる指導者というものは

国がどこであれ

おしなべて国民を不幸へと

追い落とす

蛮行を独善で正当化し

国際社会に

意味のない負圧を

勝手に懸けて満ち足りている

ということが

問題をより深刻なものにした


救われないのは

意思決定に関わることのない

国民のすべて

指導者の過ちを

引き受けることが

最終的な義務となり

自動的に負い詰められるだけとなる


難民は

不具合が産み落とした状況の

無辜の犠牲者


不寛容性が一般化するようになってから

世の中は

各種の異変に満ちたものとなり

想定を逸脱した結果

が所かまわず

出現する時代を誕生させた


なんと愚かなことだろう


一連の変化は

アメリカがドル本位制から

一方的に離脱した

71年夏のあの日

を境に起きるようになったもの

金の裏付けなしにドルを発行する権利

つまり

国際通貨のシニョレッジ(通貨発行権)

を手に入れたアメリカが

自己の都合を思慮なく最大化

したことにより

さまざまな不具合を産み落とし

45年の歳月を費やして

国際経済から繁栄を奪い取り

イントレランスの蔓延



合目的的だとする

認識を同時代人へと

一律に植え付けた


このようにみてくると

一連の変化は

必然の帰結となって

直線的に浮上する


ドルの発行権を青天井にした

ということが

石油の需要拡大を急がせ

二酸化炭素の濃度を急速に高め

長期化したイラク戦争が

戦費調達を増税抜きで行うための

石油価格の長期的高騰を導き

ドルの需要を一層高め

過剰流動性を増殖させたことによって

リーマンショックで世界中を震撼させ

G20を創設させた


流動性に関する未曽有の危機を

かろうじて乗り切った

ということが世界規模のデフレ経済

の起源となり

財政危機を世界中で発生させ

課税強化で国民から

得べかりし利益を

大量に失わせ

反米の旗幟を鮮明化するよう仕向け

宗教国家の創設

へと繋げてしまう結果となった


ドルの過剰流動性が

イラク戦争で高まった

ということが

中国を世界の生産基地にする

という目標を生み

世界中の市場で大量に余っているドルを

中国大陸へと仕向けたということが

人民元の急騰を防ぐ必要に

共産党政府を気づかせ

人民元の印刷を急いだということが

中国を成金国家へと押し上げた


印刷するだけでよい

人民元の大量発行で

世界中から大量に押し寄せてきたドル

を買い支え

獲得したそのドルで

人民元の発行権を担保することができた中国政府は

その行為によって

僅か三年足らずの短期間で

日本を追い抜いて

世界第二位の債権国へと一気に上り詰め

世界中で爆買いという現象

を引き起こし

余勢を駆って

海軍力増強を図り

海洋権益を強化しようとして

南シナ海でサンゴ礁を埋め立てる

という暴挙を敢行するに至らしめた


共産党政府に

過剰流動性を押し付けた

そのアメリカが

極右勢力を取り込んだ

新大統領トラムプを選出し

イントレランスという潮流に

輪を懸けて

そこから世界を引き戻せないようにした


不具合の根源は

一に懸かって

アメリカの独善体質



防衛能力を強化してきた

強迫神経症という気の病

が生み出した合併症

が育んできたもの


原因を与えた者は

すべからく

結果

を己自身の手で

引き受けるのが世の定め

それが果たせるようになったとき

はじめて

戦後政治は終焉を迎えることができ

新文明がこの惑星へと訪れる


温暖化現象の起源は

アメリカにあった

ということになる単純な顛末

に世界中がその時

漸く気づくだろう


原因を与えたアメリカの新大統領が

気候の変動要因を否定している限り

世界の不具合のみならず

不安定要因となっている

温暖化対策と反米感情の高まり

そして

宗教的解釈の相違を組み込んだ

対立の総和は

破局へと至る一本道を

同一歩調でこれからも

着実に

ひた走る
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