こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

劣 化 競 争

2017-10-29 07:39:46 | Weblog
戦後になってから始まった

所謂欧米型の高等教育

というものは

今や

他者を差別化するための手段

となり果て

競合他者の学力差を

テストを通じて見定めることで

より優れた能力をもつ

と思われる学生を

選抜して雇用するための手段

となって既に久しい


その結果国民が有する知識

は量的に拡大したが

知識の意味を深く理解する必要がある

質的向上を目指す

ために使うべき時間は

却って疎んじられることとなり

ひたすら間口を押し広げようとする

横方向のベクトルが働く

という時代を引き寄せた


横方向の上滑りを伴う

既存の教育姿勢を

当事者のすべて

が積極的に受け入れて

今日の逼塞した状況が

国民の暮らしを

すっぽりと蔽っている


知識の量的拡大を推進しようとして

深く考慮するための時間

を設ける必要性が否定され

少しでも多くの

あたらしい知識と分野

に触れるための文科省による

さまざまな教育支援

と指導とを善と信じて横行させる

制度

への変更を広く受け容れ

価値の新基準として

人為的に採用させた


こうして思考力を涵養しない教育

を率先して進めることが当然視されるようになり

判断能力を試される機会

を丸ごと失った多くの学生は

自主的行動を問われた際に

権威からの指示

があるまでひたすら待つ

という受け身の姿勢しかとれなくなった

指示待ち世代という表現は

このような経緯によって誕生した


判断能力を失った最初の世代は

現在指導体制の中枢へと上り詰め

多くの異なった産業分野で

誤った判断を下し

一斉に頭を下げる映像が

毎日のように報道される事態

を生んだ


教育の高等化は

知識の量を増やしはしても

その意味を咀嚼するための時間を惜しみ

質の劣化を反対に速めた


指導体制に組み込まれた

その先端部分で

国を牽引するようになった

戦後教育を受けて育った世代

が指導階層を占めるようになり

己が閲してきた経過を

是非を問わずに受け容れて

より洗練した学歴社会を築き上げてきた


これら一連の経過の関与

というものが

個人の思考力を大きく低下させただけでなく

判断能力をも劣化させると同時に

批判精神さえ失わせて

企業の指導体制に属するトップら



打ち揃って謝罪する姿が

情報メディアをこのところ

連日のように賑わせている


教育制度が内包するその欠陥が

70年以上の時を経て

水面へと浮上してくる時代

がこうしてついにやってきた


思考力の欠如は

知識階級であればあるほど深刻化しており

政策判断では誤りを積み上げて

国の劣化を急がせた


中でも

一向に止まらない温暖化対策へと向けた

国家予算のすべて

が無効なものになっており

投資効果を何一つ引き出せないまま

有効需要の創出に

失敗を只重ね続けているその事実に

気付くことすらもできずにいる


京都議定書からパリ協定へとシフトした

最先端部分の認識の変化こそ

その何よりの有力な証拠となった


経済政策判断に於いても

その弊害が顕在化しており

インフレ目標を定めたものの

四年間で300兆円以上

の流動性供給を注ぎ込んでおきながら

インフレ目標を達成することができず

物価上昇目標

へと言い換えたことで

かろうじて体面を保つ風情を

演出せしめた


マイナス金利へと金融政策を変更し

低金利を長期化させて

デフレ傾斜を強化し

経済から健全性

を執拗なまでに

奪い続けてきた

この顛末こそ

高等教育が行き着いた

不毛の岸辺


株式市場は官制相場で下駄を履き

為替市場でも円安誘導を併用したことで

株価の上昇が合理的

であるかのように見せかけた


指導体制が導いたこれらの不健全性

のすべてが

これほどまでに増長したことから

安心と安全を買うための総選挙では

寄る辺を失った国民が

しようことなく保守化した


民主主義の成否は

要するに教育で決まるのだ

多数派からなる分母成分

が量的に拡大すると

分子成分は質的に劣化する


野球に例えれば

打率の低下は打席の増加

で定まる


民主政治に備わる固有の欠陥は

この点に集約できる


国民の判断能力が健全であるならば

思考力は刺激を受けて活性化し

批判精神は応分に高まって

それが誤った判断であることを

当事者全員が気付くことに寄与する


ところが

知育偏重に特化した

学力重視の戦後教育の積み重ねが

国家全体を誤った方向へと

誘導することを許し

失った批判精神で

陥って得た無駄な錯誤を

国民にそれと気づかせる機会

を失ってしまった


機能しなくなったフィードバック回路は

状況を却って一層早く劣化させ

国全体に大きな負圧をかけることとなる

失われた二十年と重なる

財政状況の一方的悪化は

先般ついに千兆円の大台を突破

するに至った

これこそが判断能力の欠如

を示すなによりのその証拠

省益の拡張と党益の膨張を

謀った欲望の連鎖を生んだ

合作つまり野合の末てに

国家経済のみならず

国民全体を消費増税で

いま大いに苦しめている

その理由


歳出欠陥であることを承知していながら

歳入欠陥を補うための増税措置

だと総員がそう思い込もうと努めている

ということが

景気の低迷を余計に長引かせる経過

をこの国へと連れてきた


これら不都合な経過の一切は

教育制度の不備に基づく

現状認識さえできない

指導体制に国の将来を委ねた

その結果として与えられたもの


高学歴で思考力の乏しい指導者

ほど有害なものはない
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有 害 教 育

2017-10-22 08:02:57 | Weblog
蒙昧であることがわかっている

無恥な似非知識人

という階層に属する



そうひとり勝手に自認するひとびと



すべて

が温室効果ガスの大量生産に

性懲りもなく参画しつづけ

気候変動要因をひたすら加速する

快適な生活を無批判に許容し

挙句の果てに

国内では集中豪雨やそれによる洪水

そして海外では山火事の被害

を数多く生み出す現況に

今尚苦しむ世界を作った


理由の分かっている項目に於いて

実効不在の対策を連ね

資本の浪費に勤しんでいる

改善効果など

ある筈がない


自然災害は年ごとに狂暴化し

それによる生命の喪失は

日増しに増えた

あきらかに拙いこの経過を

一貫して着実に募らせている

当事者であることに

まったく気づかない


エネルギーを大量消費する社会は

熱エネルギーを多用することにより

温室効果ガスと呼ばれる二酸化炭素



その二倍相当量のガス

即ち水蒸気の副生

を何一つ

止めることができずにいる


良質なエネルギーである

電気を発生させようとして

炭化水素系の地下資源を大量に燃やし

その行為で得た電力を

様々に用いて

文明社会を営々として築き上げてきた


その「時」の積み重ね

というものが

大気中のCO2濃度を一方的に高めさせ

温室効果ガスの濃度を執拗に引き上げ

産業革命以降

大気圏の平均気温を

2.5度以上も高いレベルへと

押し上げた


たった2.5度でしかない温熱の増加

による惑星の平均気温の上昇

という緩やかな傾斜が

大気圏内で

これほど多くの物理的変化



250年以上の時を経て

現代文明へと遅れて連れてきた


ニンゲンの体温の平均値が

36.5度となっていることを踏まえると

発熱がこの先

三度以上のレベルへと達したら

40度弱の高熱を発症した患者

の状態にそれは等しい


この発熱が異常なレベルである

ということは

インフルエンザに罹ったり

肺炎になったりした経験のあるひと

なら体験からよく承知している


現在の地球環境の病態は

その直前にある

という事実を指し示す

病が嵩じて

自然治癒が不可能な状態となったとき

多くの生命が

短期間で

絶滅するだろうことは言うを待たない


そこで国連の環境部会が

温暖化を防止する必要性

を訴えるようになり

COP3と呼ばれる京都議定書

を97年暮れに採択したのだったが

二酸化炭素濃度はその後

却って一層増えてしまった


想定外の結果と逢着したことにより

急遽COP21と呼ばれる

パリ協定の成立を急ぐようになったのだった


温室効果ガスの大気中濃度が増加した

その理由を確かめないまま

電気の消費量を減らせば

二酸化炭素の排出量が減る筈だ

という根拠不明の前提に乗じて

省エネ節電の励行と

再生可能エネルギーの大量導入

が一斉に実施されたのだが

成果はまったくなかった


交流送電の高圧化と内燃機関の普及拡大

そして焼却炉やボイラーで行っている

直接燃焼の維持継続

という状態がその理由となっていた


火力発電所の稼働率を減らさない限り

CO2とその2陪相当量の水蒸気

つまりH2Oの

同時生成は減らずに続き

大気を温めるその熱が

平均気温を更に引き上げると同時に

海水の温度をも高めて

低気圧を異常に発達させるようになっただけでなく

上空の寒気が南下して温められた暖気に触れ

気体の水を凝固させて液化し

雨となって海洋や陸地へと大量に降り注ぐ

状況の昂進を二次的に派生させるに至らしめた


この降水量の激増を生み出した

地下資源の燃焼による大気中の熱の増加が

前線を活発化するようになり

雷の発生を増やすと同時に

雨雲の層を高く積み上げ

経験したことのない大雨

を世界各地へと

降りしきらせるようになったのだった


低気圧が発達して台風やハリケーンなど

の勢力が勢いを増し

暴風雨が一層荒れ狂うようになった

海面温度が高ければ

低気圧は上昇気流を一層発達させ

破壊圧を高めてあらゆるものを薙ぎ倒し

上陸して海面からの熱の供給が低下したあと

温帯低気圧となって漸く鎮まる

というサイクルへとシフトした


電力分野が生み出しているCO2が約60%

内燃機関が25%

その他の分野で残り15%を吐き出している

と20年前頃の段階で

そのように指摘されていた


温室効果ガスの最大の排出源

である電力分野では

60%の火力発電と

30%の原子力発電

そして10%の水力発電を含む

その他すべての再生電源という比率が

日本では平均的に維持されている


交流電流には周波数という

必要不可欠の成分があり

それが発電機の回転数の減少を

妨げている

この事実が省エネ節電から

環境復元効果を奪っていた


この周波数とは磁石のもつ磁極

を交互に意味のある配置にすることにより

毎秒50回転

毎分3000回転させたとき

50ヘルツの交流周波数

が得られるようになっている

この周波数が乱れると

交流電流は直ちに劣化して

取り出して使うことのできない電気

を大量生産することとなる


発電所で発生する火災事故

のすべては周波数変動

による異なった電流

が最上流部で接触したことにより

引き起こしたもの

それ以外の理由はない


電力業界では周波数の混在を忌避する目的で

常に安定した回転数を

死守していなければならなくなっている

この制約のあることが

下流域で実施している省エネ節電

や再生可能エネルギーの買いとり制度

を悉く無効な結果に終わらせている


環境対策に実効性が不在であった

ということが当該分野で有効需要を喪失させ

無駄な投資を積み上げさせて

景気の低迷と財政の劣化を

同一歩調で生み出したその理由


知識階級が犯した罪は

有効解の探索を

一貫して蔑ろにしてきた

というその点で

なるほど重く

且つ

きわめて深いものがある


教育の高度化は

知識の意味を教えない

というその点で

極めて有害な結果を

文明に与えている
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文 明 勃 興 

2017-10-15 10:04:25 | Weblog
イスラム国を僭称していた組織

が潰え去り

北朝鮮の防衛能力の欠陥

が露呈した

世界に脅威を与えていた主原因

がこぞってなくなってしまうと

国際経済にかかっていたリスク要因

は縮退し

資本移動を加速する効果で

市場の賦活化が一斉に起きる

経済指標の多くは健全化して

安定性を取り戻したかのように

思わせる

国際経済の成長性が高まる

というIMFの見立て

が先日公表された


脅威存在から

国を防衛するためのリスクが

一連の変化で

軽減されるようになり

懸案となっていた環境対策の梃入れ

をすることが漸く可能な状態となる

戦闘がどこかで継続されているあいだ

エネルギー消費を抑制することは

要するにできない


温室効果ガスである二酸化炭素の

最大の排出源となっている

電力業界にとっては

当該ガスの削減能力それ自体がなく

地下資源の安定的燃焼は

これからも果てしなく続く

運命


交流送電から離れらえない以上

二酸化炭素の排出量削減は

夢のまた夢

減るどころか

却って逆に増えていた

という事実が既に確定している


世界中のすべての電力会社には

周波数を維持する義務が

均一に課されている

この条件が業界を拘束しているうちは

燃焼炉の火を落とすことが

そもそもできない

回転数の変化は

取りも直さず

周波数変動となって

顕在化するからだ


蒸気発電は蒸気圧を

常時一定の状態で保つことで

タービンの回転運動を

安定的に維持している

発電機の回転数が乱れると

周波数の安定性はたちまち失われ

使い物にならない交流電流が

大量に生まれ出る


このどうにもならない根本的な条件が

省エネ節電に励んでいながら

何の効果も引き出せず

大気中の温室効果ガス

の濃度上昇を一方的に急がせた


また太陽光発電や

ウィンドファームなどの設営に対する投資

を大幅に増やしていながらも

CO2濃度が

上がり続けていた

というその最大且つ唯一の

理由


温暖化という現象は

火力発電所がなくなってしまわない限り

永遠に止まらないものなのだ


優良な外部電源を世界中で増設しても

燃焼炉で蒸気圧を一定に保つ

という条件から離れられない以上

交流電源のすべては

地下資源を燃やす行為から

離れることが要するにできない


この制約から逃れる方法を

すべての電力会社は

知っていながら

対策を講じてこなかった


地下資源の直接燃焼

による大規模発電こそが

最も低いコストで

最大の収益を経営者に与え

優良な富を

効率的に生みだすための

稀有な手段として位置づけられた


そこで移動体に搭載する内燃機関を

電気モーターへと置き換える

という必要が生じたとき

電気自動車以外の移動体の販売を

環境意識の高い国から

一律に禁止する

という方針が示された


エネルギー消費量の多い国が

その後相次いで追随する

という展開が生まれ

それを加速するための方向付け

がアメリカを除く先進諸国で

一般化する

という風潮が高まり

電気自動車でなければ

販売することができない

という法律の制定とその早期実施が図られ

電気自動車の市場形成を援護する

という方針に対する賛意が

俄かに急増するという変化

が生み落された


電気自動車が直面することになる

次なる課題は

電力需要の増加をこの変化自らが急がせ

環境効果を減殺させる

というその点に用意されている


ガソリンや軽油による直接燃焼

を移動体の電気化が減らしたとしても

充電するための電力を

別途拡充しなければならない

という問題と早晩遭遇する

ことが分かっているからである


電気自動車EVの普及を急げば

充電スタンドを網羅する必要に迫られ

電力業界は発電量の確保

に追われて地下資源の消費量を

もっと増やさざるを得なくなる


こうして温室効果ガスの濃度は

安定的に増加する一方となり

気候変動要因は高度化して

自然災害と海面水位の急速な上昇

となって文明を圧迫する要因

をこれから更に増やすようになっていく


この一連の反応が急速に進みだすと

温暖化による氷雪の融解反応と

水素化合物である水の合成反応

の同時進行が急速に進みだす


地下資源の成分は

主に炭化水素であることから

炭素Cは大気中の酸素O2と化合して二酸化炭素となり

水素H2は大気中の酸素O2と化合して

二倍相当量の一酸化水素

即ち水

H2Oとなる


地下資源に依存するエネルギー大系では

燃焼による酸化反応で

温室効果ガスCO2が一つ生まれると

その二倍のH2Oが

同時に生まれ出る定め


何故なら

炭化水素の代表であるメタンは

CH4であることから

一つしかない炭素C

が大気中の酸素を二つ

とり込むことで

CO2となると同時に

四つある水素H

にも大気中の酸素が結びつき

二倍の水分子

つまりH2Oがふたつ

生みだされるという仕組み


二酸化炭素は分子としての安定性が弱く

紫外線で容易に分解してしまうが

水はというと

自然条件の下では

決して分解することがない

この水の持つ高い安定性が

この地球を水の惑星

とそう呼ばせている


地下資源の燃焼を継続している以上

気候の変動と海面水位の上昇は

同一歩調で進行し

環境破壊リスクをどんどん高める

水素エネルギーの普及拡大は

地球が持つ水の絶対量を短期間で激増させ

海岸線の総延長距離を

より早く縮めて短いものにする

という点で温室効果を抑えたとしても

有害な変化を最終的に引き起こすものとなる

この点については

メタンハイドレートもまた同じ


文明の英知が地下資源を見限らない限り

生命の多様性は失われ

生息環境は劣化する一方となって

勝手に推移する

その復元はより一層困難なものとなり

気候変動を推し進めて

海岸線の圧縮をただ速める


交流電流は磁場変化が大きい

という点で高い起電力をもち

誘導能力を人為的に有効化し

電流を派生させる能力を

至る所で発揮せしめる

そのための円運動量を

動力なしで安定化させておく

ということが

これまで何一つできていなかった


このジレンマが

環境と経済をトレードオフの関係へと追いやり

あちらを立てればこちらが立たず

という現状を生み出した

ということが

電力業界を秘密主義へと一方的に奔らせた


交流は変圧が容易であることから

長距離送電にはうってつけなのだが

周波数の安定化に強く縛られ

出力調性をすることを不可能にした


節電や再生電源を大量に投入しても

燃焼炉の火を減らすことが

できないという状況を導き

京都議定書をパリ協定へと

改めさせたその理由となった


地下資源を燃やす方法以外に

起電力を高めるための円運動

を合理化する有効な方法がない

という訳では決してない

その発見こそが

文明の未来を決める

試金石としていつか機能する


自然法則に学べば

その解を探ることは

いつでも可能で且つタヤスい


ファラデーは電磁誘導現象を体系化し

法則の一つとして認識させた

そのことが

現代文明の勃興を導き

その基礎を確立することに貢献した


超伝導現象の機序を特定したオネスは

誘導法則発見から数えて

丁度百年後となる2020年頃までに

再評価されるようになるかも知れない

電磁誘導は1810年に

エルステッドにより見出され

1820にファラデーが体系化した

超伝導現象は1910に確認され

その応用技術は百年後となる頃に

改めて見出されることだろう


応用技術の登場が

その時の到来を告げるものとなる


超伝導現象から未来型のエネルギーを

掘り起こしたその国が

文明の新たなる指導者となって

恒久平和の実現を引き寄せる


地下資源を放棄することができれば

エネルギーコストは

その場で直ちに最低となる

超伝導電源の供給権を保持する

ということが

経済の優位性を高め

世界中の信頼を集約する稀有な国家

の建設に大きく寄与する


その平和を希求する国家の代表として

最も相応しいのは

被爆体験を強いられたこの国


日本以外の何処かの国

などであってはなるまい
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愚 の 酬 い

2017-10-08 10:07:17 | Weblog
防衛能力の不在を

攻撃能力を誇示することで

補う

というのが北朝鮮の常套手段

かの国の

戦闘継続能力が高い

といえる筈もなく

電力不足と燃料不足とが重なって

米軍が最接近しつつある

という事態の急変をさえ

探知することなく見過ごし

何の対応もとることが

できなかった

という粗末な経過が

つい最近の事例

として記録されたほど

それは明白


プーチンが開陳した如き

北朝鮮による核兵器の所有

が間違いのない事実であるのなら

地下核実験を繰り返す必要は

固よりなく

その最初の実験規模に至っては

極めて小さなもの

であるに過ぎなかった


早逝した

北の二代目領袖

金正日の時代に

核兵器を既に所有していた

というロシアによる

後出しのリーク情報は

臆病者を立ち竦ませる

という一時的効果はあったにせよ

情報の信憑性を疑わせる

ものでしか既になかった


核開発後の兵器化

が当時既に完了していたのだとしたら

極めて小規模な地下核実験を

六か国協議の開催期間中に

敢えて実施する必要など

そもそもなかった


北朝鮮の潜在戦闘能力は

対人口比からみても

極めて低い

だからこそ

核武装を急ごうとすることで

アメリカに一目置かせることができる

と一人勝手に合点した


とするのが妥当な理解というものだ


空砲に過ぎないミサイルを多数打ち上げて

悦に入るその姿は

臆病者の正体

を露わにしてみせただけだった

日本の指導者とアメリカの指導者も

打ち揃って臆病者であった

ということが

ロケットマンという呼称を

三代目へと奉る経過を生んだ


弾頭内部が空虚なミサイルなど

打ち上げ花火の領域を

一歩もでない

意味のない遊びに過ぎない

核実験と並行して

別途ミサイルを打ち上げることで

その他の臆病者たちの脳内反応で

勝手に結びつけさせることにより

危機を演出し

それに伴うその後の有事

をも連想させるよう巧みに誘導し

核を搭載したミサイルで

放射能と高熱による攻撃が

あたかもすぐさま起こり得る

かのように思い込ませた


大気圏内核実験を実行したら

地球全域に放射性降下物が舞い落ちる

その経験が

地下核実験へとシフトさせる経過を導いた

今では地下核実験さえ

規制の対象とされるようになっている


攻撃能力の誇示は

防衛能力の欠如を示す

北が先に戦端を開く

などということは

到底考えられないことである


北が核開発を完了していないことを

国連の場で

当事国の外務相みずからが

開発の直前の状態にある

といみじくも自らそう語っていた

事実が記録として残された

威圧するつもりで使ったようだが

核の開発が未だ完了していない

というそれは明瞭なメッセージ

ともなったことだった


その後半島の北側の

地下核実験場とされた周辺で

水爆実験が行われた

とされる地域に於いて

山塊の自然崩落が

二度に亘って続けて起き

それが地下核実験の実施を

当分の間

不可能にした

新規に坑道を掘って

地下核実験を実施するには

相応の時間が必要となるからだ


本来なら

地下核実験をエスカレートさせていくべき

その絶好の機会に

言葉による攻撃しかできなくなった

ということが

ミサイルの発射実験に

インターバルを挿入し

沙汰止みとなったその状況下で

時間だけがただ過ぎ去る

という展開へとシフトした

四面楚歌となった北朝鮮に残された

選択肢

はとても少ない


ミサイルを手前勝手に空へと放てば

世界中からの締め付けが一層強化され

打つ手がない状況のまま

突破口となる部分

を模索することしかできない

という展開をその後一貫して

連ねる破目へと陥ることになる


アメリカが行っている情報分析で

核兵器による反撃がない

事を確信すれば

周到に北を攻撃するための準備

がその勢いを増す

この好機を逃がせば

核兵器の保有が現実のものとなり

その段階で有効解の総てが

無効化する


中国はドル経済圏の枠組に収まっており

そこから離脱する道は選べない

ロシアは独自の立ち位置を堅持することで

戦後の復興を有利に進める肚積もり

であるらしいことが

この一連の経過から

容易に見て取れる


韓国と日本はアメリカを諌める能力がなく

対米依存から抜け出す意欲すら

夙に失って既に久しい


大量破壊兵器の実戦配備

という情報を

イラクで捏造したアメリカは

大量破壊兵器の開発を急ぐ北朝鮮から

核の脅威を取り除くことで

既知の核保有国群がもつようになった

優越性の拡大を制圧し

核兵器による攻撃の脅威を減らす目的で

偽りの情報であることを承知の上で

集中的攻撃を実施するタイミング

を見計らっている様子を

意図的に晒している


核分裂反応を起動させるためには

臨界条件を満たすための

一定のプロセスが必要であり

ミサイルを高空で撃ち落としたとしても

その行為が大気圏内で

核反応を誘起する

という結果には結びつかない


イラク戦争がそうであったように

大量破壊兵器の実戦配備

を理由とする米軍の侵攻作戦を

北朝鮮へ向けて再度実行するその機会は

現状で極めて近づいたように見受けられる


短期決戦に終わることは

既にして明白であったことから

北朝鮮が陽動作戦を強化する前に

アメリカが半島への侵攻を急ぐ

その可能性は十分に高い


それがこれから

イランが辿るであろう

その姿勢にも

強い影響を及ぼす一石となる


臆病な指導者同士が

相争っているその間に

漁夫の利を得るのは

一体どこの国になるのだろうか


とかく馬鹿者という手合いは

行くところまでいかないと

鉾を納めることが

要するにできないものなのだ


勝手にやらせておく

ということしか

ほかに

打つべき良質な手など

何一つ存在しない
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仕 組 の 妙

2017-10-01 09:02:13 | Weblog
国会は下衆のたまり場

問題の所在を

当事者

のすべて



相変わらず見ようとしないまま

安穏状態で

時間を潰し続けているのなら

政策効果は

悉く

裏目にでる


これから新たに起きる

経過と結果を現認する

というのが

これからの

またとない

負の愉悦


国の緩慢な一連の劣化は

問題認識能力の欠如

それに等しい


敵失に乗じた為政者グループは

その後

増長するようになったばかりか

暴走する経緯を残し

現実認識を身勝手に誤り

己が命脈を

自らの手で断つ

という愚か極まる道

を選びとる決断

を善と信じて

またしても

繰り返した


この度の情勢の変化

に乗じる機

を得た新勢力は

旧勢力が犯した敵失

を勿怪の幸いと心得た

捲土重来を期すための

天啓

と捉え

好機をわが物にしようとして

反転攻勢へと転じたものの

体幹姿勢それ自体

が未だ定まっていないことから

進むべき方向を

これからこ後追いで

探り続けることとなる


対抗軸を失う行為

を選んだのその偶発的な経緯

の愚かさを

これ見よがしに見せつけられた

票を投じる側の国民は

支持すべき対象

となる政党を探しあぐね

国益を損なう展開へと呑み込まれる身分

となることを押し付けられた


この時勢の変化に抗うことは固よりできず

粗末な展開の渦中へと

ひたすら落ちて行く定め

を受け容れることしかできなくなった

政権選択の結果が

国民に酬いるその時代が

いま漸く訪れた


民主主義の成否は

要するに

教育の結果

で決まる

学力重視の従前の教育は

知性より知識の量を重んじ

判断能力を養う経過

を戦後一貫して

蔑ろにする

という教育方針を

行政的圧力で導き

競争原理を取り入れたことで

差別化を一層推し進め

不健全性を年ごとに

より高め続けるようになっている


その結果

思考力を涵養する義務を放棄し

知育偏重をこととする

官僚誘導型の競争社会を成り立たせ

学力社会の高度化を進めて

教育投資を無駄にした

それは生産性の低さとなって

現在世界中が理解する

ようにさえなっていて

当事国である指導体制の成員だけが

思考力を失った状態から

相変わらず

抜け出せなくなっている


思考力と批判精神とを

同時に取り上げる結果を齎した

国の現状のその拙さ

というものが

その何よりの有力な

証拠


教育システムは官僚制度を高度化して

優劣の差を基準

とする社会体制を築き上げ

学歴フィルターなる概念を

ついに定着させるに至らしめた


国家予算の分配に関しては

省益の確保を目的とする

国がもつ二つの会計制度を峻別し

財政赤字をひたすら一方的に肥え太らせて

消費増税で生じた欠損を

税率の変更で補填する

という負のスパイラルを

泥縄式に盤石のもの

へと置き換えようと試みた


歳出欠陥を歳入欠陥だと言い張り

消費税率を自在に操る制度

の採用定着を目論んでいたばかりか

国民の暮らしを執拗に圧迫する

増税のブーム化に乗じ

消費構造をデフレ基調へと

切り替えさせた

国会が犯した一連の罪は

かくの如く

実に根深い


GDP成長率はこれにより抑制され

インフレ経済への復帰を

国会全体が判断を誤って

遠ざけた

判断停止という状況を勝手に挿入し

経済の復調を

自らの手で

善と信じて追いやった


五年に及ぶアベノミクスの低迷ぶりが

その事実を立証している

現状の拙さを正視することもなく

不健全な時勢に同調して

党益の確保に熱中するばかり

という姿を晒し続けている

更に省益の確保

を図りつづけていた官僚が

財政赤字の拡大に寄与する行為

を恥じることなく実行している


こうして省益と党益の確保

に余念のない

指導的立場の両勢力

が連携して幅を効かせ

誤った消費増税を

財務官僚の受け売りで

進める決断を行った旧民主党勢力を

一転して下野させる結果を

国民が与えたことから

質に於いてより悪い

現政権の長期化を

逆に引き寄せた


有害性を立て続けに

立証し続けている

この度解散総選挙を決めた

件の安倍政権自らが

囚われている判断ミスのあれこれが

国会の解散を急がせて

新政党の誕生を

却って加速させてしまった

というイキサツがこうして残された


何とも愚かな展開が

この国の政治史に

書き残されることとなったのだった


まさしく

めでたい限り

のことである

正しい選択が

国政の場で

公正に為されるようになった

そのとき

良い循環へと戻るためのプログラム



漸くスタートを切るだろう

だが

それは遠い先のはなし


永い迷妄するための期間の強制的投与は

そのための

準備

だったということが

その時

初めて知らされる

国の劣化は

これほどまでに

進んでしまっている
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