こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

臆 病 者 供

2015-07-26 08:21:36 | Weblog
己が持つ弱点を知る者は

その部分を反転させた形で

ことさら

強調してみせようとする


北朝鮮がミサイルの攻撃能力を

誇示しようとすればするほど

ミサイル迎撃能力

の不在

を強調する結果を生む


強がって見せればみせるほど

それは逆に

自覚する弱点の所在を

外部に対して

指し示す


不安のあまり

そうせずにはいられないのだ

臆病者の所以である


威圧を感じ取っているからこそ

世界に対して

事実を否定する行為を

敢えて誇示しなければならなくなっている

一連の変化は

本性を露わにしてみせた

だけのこと


弱点をそれ

と意識しているひとほど

そこに触れられることを

避けたがる


不自然な反応の仕方をすることで

触れられたくない何か

がそこにある

ということが分かる

そんな経験は誰にも ある


憲法解釈を巡る内閣の

この度の振る舞いには

奇異な点が

いくつも

ある


憲法は本来国が守るべき

最も大切なこと

国家の基本が

そこには記されている


戦後一貫して維持してきた平和憲法を

保守の要

である特定の政党が

自ら改変しようとする

その姿勢こそ

なにより以て

不可解なこと


保守が保守であることを

止めるとき

つまり

守るべき基盤を手放したとき

国家は一貫性を失って

国民は寄る辺を無くす


要するに

臆病者こそ

真っ先に身構える

のはそこに弱点があることを

よくよく承知しているから

に他ならない


北朝鮮がミサイル攻撃の能力を誇示するとき

迎撃能力の不在を

世界に対して告げている

安倍内閣が

近隣諸国からの脅しを真に受けて

反撃するための法的正当性を

憲法を都合よく解釈することによって

あるかどうかさえ不確かな

その意味で

非現実的な敵

からの攻撃に

前以て

備えようとする行為こそ

安倍一族が共通にもつ

強迫神経症の病

を自発的に

露出させている

当のそのもの


その行為が

政権与党が共有している

漠然とした不安



世界中に見せつけている

ということには

まったく気づかない


余裕がないのだ


実に愚かな

行為

を率先して

未だにやっている


国民の失望は

まことに深い


イラク戦争でアメリカが負った傷を

日本の武力支援で癒そうとする

その行為の裏には

アメリカの利益になりこそすれ

日本が将来負うことになる

想像を超えたリスク

と引き換え

という前提条件が付随し

隠された不利益

を日ノ本の民

がいずれ負う

その定めを韜晦する行為

であることを指し示す


昭和十六年十二月八日

日本の艦載機による真珠湾攻撃は

奇襲

と形容される体のものだった


戦争を始めるためには

そのための理由を明記した

最後通牒を示したうえで

改めて

宣戦布告する

という手順に則って

戦端を開かなければならない


日本が当時宣戦布告を行ったのは

奇襲攻撃の直前であり

翻訳する時間のなさが

奇襲という評価を定着させた

この経過が

アメリカをして

リメンバーパールハーバーという文言で

米国民の士気を

却って高めさせる結果となった


この背景を銘記せよ


問題は奇襲攻撃を行ったその末裔が

いまだに

国会の重席を占めている

というその事実


日本が行った奇襲を承知しているからこそ

敵がいつ攻めてくるか分からない

と思い込んで

反撃に予め備えようとして

憲法に瑕疵がある

と一方的に断じてきた

というのが

安保法制改訂運動の

梗概


健全な国民の多くが

問題の本質を察知しており

一斉に反対の声を上げ始めた

というのは

保守の国が

その根拠を成す憲法を

身勝手な解釈で

都合よく運用することが

できるよう

時間をかけて

慎重に調整を重ねてきた

それ故のこと


独善に基づく思惑と

それによる判断などは

予期に反する結果を

連れてくる


憲法を保守する立場の政党が

率先して

国家のリスクを高める

その独善に基づく改変に

国民が一斉に異を唱え

保守の伝統を守るよう

連携を取り合う展開となったのは

為政者が共通に持つ

不徳の結果

まことに以て

皮肉なことだった


平和憲法を変える理由は

実のところ

何もない

日本軍の士気の高さ故に

大いに手古摺ってきたアメリカが

日本を敵とする機会をゼロにする目的で

戦後日本に与えた

言うならば

置き土産


経緯が持つ歴史的背景に鑑みれば

国民が定めた憲法ではない

ということは

世界に対して

誇って然るべき特質

と言ってよい


憲法第九条こそ

日本が世界を指導するようになったとき

根拠

となる必須の項目


より憂慮すべきことは

寧ろ

安保法制の改訂

に反対する側の背後に

身を隠す

泥がなければ生きられない

ナマズの如き生物の

不純な環境を好むある一群


日本軍の底力を見せつけられた国々が

最も恐れる事態

とは

先制攻撃を受けた日本が

それを理由に

報復意欲を募らせ

反撃へと移る

その反動形成の過程

であろう


この条件が整ったとき

一気に憲法を改廃してしまおう

と虎視眈々と

機会を窺っている

反動勢力

の存在を失念していては

ならない


真珠湾攻撃が

米国民を一致団結させたのは

奇襲作戦が卑劣なものであったから

その実例に学んだ好戦的な一部が

敵に先制攻撃を

意図的に

誘発するようになったとき

最も危険な状況が

極東へと訪れる


卑劣かつ執拗な

反則技を繰り出す攻撃に耐えに耐え

ついに堪忍袋の緒をきった

力道山の反撃パターンに快哉を叫び

溜飲を下げた国民に例外はない


敵の攻撃に備えるための法整備なら

違憲合法

とする

好戦的な傾向に支配される者が導く

その結果としての損失は

国民にとって

きわめて大きなものとなる


通底するその手口は

アメリカが好んで使う

常套手段と同じもの

真珠湾攻撃ではアメリカによる経済封鎖

がそのキッカケとなった

引き技に乗せられた

短慮の奇襲だったのだし

ベトナム戦争では

小型船舶によるやらせ攻撃を仕掛けさせ

強引に戦端を開く

という顛末が後の敗北へと繋がった


9.11では同時多発テロを阻止することなく

一度も攻撃されたことがない米本土を

意図的とみえるほど

易々と破壊することをCIAに許させた

その上で

大量破壊兵器がある

という偽りの情報を根拠として

イラク進攻を正当化し

イラク戦争へと発展せしめ

宗派間の対立を深める経過を通じて

相互間の自爆攻撃を募らせた上

ISを自称する似非国家まで

産み落とすに至った

という歴史的な一連の事実が

厳として存在する


日本に戦端を開かせたのと

そっくりな経済封鎖を

アメリカを盟主と仰ぐ連合国は

ロシアに対しても再び

今ウクライナで同様にやっている

パワーポリティックスというものは

いつまで経っても

ちっとも学習しないものなのだ


第一次安倍内閣が

党首の辞任によって潰えたのは

さまざま要因があるその裏で

今回と同様に

アメリカの意向に副う制度改革を

実施できないことが

はっきりした

その直後

神経性の病状を訴えて

総理総裁の座を

自ら放棄した事実を思い出すなら

今回もそうなる可能性が強まってきている

と見なければなるまい


第二次安倍内閣が始まったころ

同じ趣旨の指摘を

別のブログでしておいた

参考とする機会のないことを

庶幾う


対外的な体裁を気にする

上辺重視の

中身のない人物というものは

臆病風に吹かれたとき

消化器系に

神経性の疾患を

顕在化させることが

間々ある


要するに

原因を作った者が

結果を引き受ける

というのは

世の倣い

今回こそ

追い詰められても

窮地から逃げだしてはならない

それは敵前逃亡

であることを単に意味する


アメリカの不興を買うことを

恐れずに

国益を

いまこそ守れ


党益を離れ

省益を遠ざけることこそが

国民の最大の利益
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洗 脳 教 育

2015-07-19 07:50:37 | Weblog
特定の反応パターンを

ひとに対して誘導する

目的



教育される側の

意識を

教育する側が

制御する

ことを洗脳という


偏った方向へとひとを靡かせ

刷り込んだ思考パターンを

疑わせることなく

真実だ

と信じ込ませるその行為が

不正の温床となる例が

このところヤケニ目立つ


最新の事例ではISによる

イスラム教への

偏向した姿勢の強要

が生み出している犯罪行為に

その欠陥の最たる部分が

明確にみてとれる


その少し前には

反日教育と呼ばれる

意図的な方向付けが

東アジアの一部で

顕在化した

という記録が残されている


日本でも同様の刷り込みが

維新を契機として始められ

国家神道を前面に押し立てようとして

廃仏毀釈という名の運動が

明治新政府によって実施されたことがある


仏教が既に文化として定着していたことから

この権威づけに寄与する

と思われたさまざまな変更が

後に

英霊という名の特殊な信仰

へと転嫁していくこととなった


靖国神社がもつ特異な価値は

官軍として戦った日本兵を

慰霊するための社

という意味を

国民へと広く植え付けた


仏教文化に基づく

幕藩体制による統治を経て

大政奉還がなり

仏教から神道へと引き戻す

その契機となったのが

王政復古


神道が定める祭祀を

皇室が厳密に遵守し

国の基幹を形成する骨格を

伝統的に引き継いできた


皇室の威信を

国家の運営

へと取り入れてきた明治新政府が

権威主義を前提とする統治スタイルを

採用したのは

ものの道理


新生日本を確立するための内戦で

官軍となった戦死者を慰霊するために

特殊な神社が創建された

賊軍となった側の戦死者を

祀らない

というのが靖国の姿勢


だが

幕藩体制が取り入れてきた仏教文化は

維新後も廃れずに残り

今では却って隆盛を誇る

ほどの民族性の根拠

を与えるものになっている


国民の暮らしの

奥深くにまで

今では

仏教がすっかり行きわたり

国民の多くが

打ち揃って

ほとけ

に帰依していた

習俗の時代

がつい最近まで

できていた


保守系の国会議員の一部が

今でも靖国参拝

を続けている

というのは

選挙区に残されている

先の大戦による戦死者を悼む

家族の側からの

無言の圧力

を感じ取っているからに他なるまい

官軍として亡くなった多くの兵士を

仏教ではなく

国家神道で悼みつづけたい

とする心境は

まさに

明治政府が志向してきた

維新体制を護持するための

洗脳教育の結果として

国民に

その後与えられるようになったもの


洗脳の本質として

教育する側の都合が優先されている

ことに留意しなければならない

オウム事件がそうだったように

洗脳行為は

宗教と密接に結びつく

信仰心を逆手に取ると

意識を誘導することが

容易にできるようになる


洗脳された側は

その事実にまったく関心というものがなく

英霊に対する追悼を

仏式によらない

神式の

慰霊を望み

靖国参拝へと

保守系の議員を駆り立てる


問題は

東京裁判で戦犯

とされた霊魂まで

そこに合祀し

侵略された国々が

議員による靖国参拝を

批判せざるを得なくした

という

その点にある


与党議員による神社への参拝は

侵略戦争に対する礼賛

と見做されるようになり

対立を際立たせる結果を

招致させている


双方の国民にとって

まことに不本意なこと

としか言いようがない


だがその参拝行為がきっかけとなって

反日教育を国家的習慣

とするようになった

近隣の国々を

却って生み出すことともなったのだ


天皇制は武士による政治を

繰り返し生み出す理由

を与えてきたが

新政府に於いても

また

本質に於いても

伝統的手法を

採用する結果へと繋がった

のは歴史の皮肉


安易に流れた統治というものは

後の軋轢を生む種となる


御所のある都を守護する

検非違使が力をもつようになり

源平の時代を経て

明治維新まで

幕藩体制が続けられてきた


御所に接近することが許された一部の者が

権威の意向を体現する代理者となり

権威主義を正当化していく

という歴史が繰り返されてきた


頼朝が実弟である義経

を遠ざけて

討ち果たしたという史実には

権威に近づきすぎた者が負う

宿命的な破滅

という結果が示されている


武士階級による代理の統治を

幕藩体制と呼び

軍人による国家の統治を

軍政と呼ぶ

この両者は封建主義という点で

共通するあるものを共に具有し

力で他を制圧する体質に

縛られる


保守系の議員が

選出区にある

言わず語らずに伝わる

秘めた選挙民がもつ思い

を意識すればするほど

周辺の戦争被害国を

意図せずに刺激する

行為を善と信じて

繰り返す


国家相互間にできている

認識の齟齬



こうして勝手に

どんどん広がっていくようになり

ついには

安保体制を見直すための

理由

へと発展させてしまうものとなってゆく


洗脳教育を施されてきたひとは

固有の偏り

をその思考パターンへと

自覚なく抱え込む

それが判断の誤りへと結びつき

ISでは信仰を

犯罪を正当化するための手段へと

貶めた


批判精神の不在が

歴史的変化を

連綿と

これまで数多く

産み落としてきた

抜きがたい原因となっている


健全な認識を確保するには

教育に

バランスを保たせておかなければならない

知育偏重の高等教育は

思考能力のない国会と

産業界を同時に産み落とし

国家財政を危殆に瀕する状況へと

追い詰めた


国に認識能力があったなら

国の劣化など実現しない

産業界が学歴フィルターを放置して

判断能力のない指示待ち世代に

優越性を与えてきた

ということが

経営陣から認識の健全性を取り上げて

告発される事態を招き

その一方で

経営不振の状況とを

数多く与える経過を

いま

顕在化させている事実に

誰ひとり学ぼうとしていない


思考力が担保されていたのであれば

正しい認識をそれと自覚することは

できていた

その思慮の無さというものが

モンダイに対する理解を

これまで遠ざけてきた

学習はフィードバックを繰り返すことで

認識の精度をより高める

知識だけの学習は

理解ではなく

薀蓄へとひとをただ単に走らせる


批判精神を涵養するには

思考力を育むことが

なによりも大切な不可欠の要素


誤った教育は

不正な認識を正当化させ

有害な判断を

善と断じて

最終的に

当事者相互を追い詰める


総ての戦争は

独善

の結果として与えられたもの

戦勝国だけが

己の行為を正当化することが許され

時の政府を延命させる


パックスロマーナが

パックスアメリカーナ

の終焉を予告する如く

諸行は無常にして

絶えず変化する


健全な思考力は

まっとうな批判精神を育み

不正な認識を排除する

有効解を手に入れるには

知識が担うその意味を察知して

応用する術を割り出すことが

とても重要なことなのだ

教育の高度化が

思考力を価値のないものへと追いやり

批判精神を奪って

国に壮大な混乱と

それによる巨大な損失

を与えている


知識の量的拡大が

正しい認識より

多数派がもつ誤った認識を

数の論理で正当化させ

国民すべてに

不正な結果を押し付ける


民主主義において

分母となる成分が

多数派となればなるほど

分子成分がもつ認識は劣化する

それは野球でいう打率と同じ

打席数が増えれば増えるほど

打率は下がるものなのだ

量の拡大が

質の劣化となって

現れる


教育がもつ固有の欠陥は

ここにある

民主主義を劣化させてきたのは

学力重視による

選抜を目的とするその教育姿勢

知識量が巨大でも

そのもつ意味を考える力を

育てなければ

どんな成果も残せない

損失だけが

一方的にただ増えてゆく


止まらない温暖化

がその代表的な

失敗の典型


バブルを崩壊させたのもそうだったし

失われた二十年を強いてきたのも

経済認識に対する

為政者の無知に起因することだった


異次元緩和がいまどうなっているか

を一瞥するだけで

実生活の劣化

の意味が浮上する


一切は知に偏った教育

とその高等化



起源を有することなのだ




洗脳とは思考力を外部から奪うこと

教育と宗教とに共通してみられる特異な傾斜の謂
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禍 の も と

2015-07-12 08:11:10 | Weblog
力を前提として成り立っているいまの平和



対立を募らせるばかりか

却って反感を煽り

抑圧を受ける立場となった

国民の意識を

抵抗

へと逆に駆り立てる


イラク戦争が

あの

ISの黒い旗

を与えた

という実例が

その事実を雄弁に物語る


アメリカが保安官役を務めていた

戦後

の国際政治の枠組みが成り立っていた

ことによって

世界は一貫して

不正義を蔓延らせる

という経過を

平和の副産物として

許容する暮らしに

慣れ親しんできた


軍産複合体制というものが

資本の論理に組み込まれていた

ということが

軍縮を遠ざけて

軍拡を正当化する

ことに合理性がある

と世界中を信じ込ませた


その結果

資本調達を効率的に行っていた

現在の国際金融資本

を介して

1%の富者と

それを支える99%の貧者

とが

国際経済の反応場へと

残された


莫大な利益を手に入れた

ほんの一握りの勢力は

新たなる富の創出へと

日夜ひた走り

再投資を繰り返す行為へと

資本を集約し

獲得した収益を再びドルへと戻すことにより

投資家への還元を最大化する

制度を作り上げてきた


資本を操る組織となった一群は

富を得ることには

殊更熱心で

配当責任を果たすことにより

更なる資本調達を

効率的に行ってきた


その内の一部でも

富を献上した地域と市場とに

還元していたのであれば

貧富の差は

これほどまでの短期間で

極端な差を生み出す

事態など

間違いなく

起きてなどいなかった


資本供給者が

市場の育成を視野に入れようとせず

利益の獲得効率の改善

にのみ

こころを砕いていた

ということが

格差間にできていた

乖離の幅を拡大させた

たった一つの

理由


枯れた畑が生み出せるのは

瑞々しい作物ではなく

売り物にならない

萎れた野菜

つまり

富ではなく

貧困であったのだった


目先の利益に血眼になり

乱獲へと走って

絶滅種を急増させてきた

過去の事例に学んでいれば

収穫量を増やすことは

いとも容易なことだった


収穫した後

土壌に肥料を一切与えようとせず

打ち捨てて

ただ放置していた

ということが

世界中の市場を枯らすこととなり

カネの回らない国家群を

大量生産させるよう

仕向ける動因を

国際経済へと人知れず

与えていた


産油国以外のすべての国家は

財政赤字にひとしく苦しみ

国債の新規発行を繰り返し

財政収支を健全であるかのようにみせ

かろうじて体面を保ってきた


消費税を引き上げたり

年金の支払いに関する制度を

緩慢に変更したりして

考えられる範囲で

可能なことは

何でもすべてやってきた

それほど世界中の政府は

資本制度が負わせた重い桎梏に

苦しめられるようになっており

財政的に追い詰められた政府が

国民に犠牲を強いる

展開があらゆる地域で

同時に

観測されるようになっている


富の国外への漏出は

一向に止まらず

債務だけを徒に膨らませ

若い世代へと

ツケを順繰りに残す

という展開が

世界中で繰り広げられるようになっている


金融資本制度のもつ弊害が

いま

漸く顕在化するようになり

ヒトの目に見える時代が訪れた

その時文明は既に富の偏在

という事態から抜け出せなくなっており

国債発行という借金生活を

当たり前のこと

と誰しもが

同様に思う

ようにさえなっていた


そこに温暖化による

気候変動という異変が加わり

世界規模で

温室効果ガスの排出削減に

取組んだのだったが

大気中の二酸化炭素濃度は

減るどころか

却って

着実に増加する一方

という経過を

募らせていた


このことは

これまでに実施された

温暖化防止対策のすべて



無効

であった

という事実を告げていたのだが

経済を成長させなければならない

という義務をすべての政府が負っていたことから

エネルギー供給を最優先させることにより

景気を改善させながら

国民に豊かな暮らしを

保証する政策を名目に

生産性の合理化に努めながら

温暖化にストップ

をかけようと熱心に取り組んできた


だが


経済は地球規模で一斉に収縮する

デフレ化への傾斜をより強め

債務負担を一際高めて

石油消費国の財政を

より一層圧迫する

という

期待に背く

粗末な結果を残しただけでなく

政府債務を濃縮する

という展開へと

財政赤字に苦しむすべての政府を

借金が導く貧困生活

へと公平に引き落とす事態を生み出した


ギリシャはその典型的な

失敗確定の先例

として位置づけられる


温室効果ガスの排出量を

実際に減らすことができていたなら

温暖化を止めるためのあらゆる投資は

有効需要へと

確実に結びついていた


そこで問題となるのが

止まらない温暖化を生み出していた

その理由


化石燃料を燃やせば

大気中の酸素と化合して

二酸化炭素が合成されることは

こどもにでも分かる

簡単なこと


化学記号を学校で教えていても

化学反応

が生み出す結果がもつその意味

については教えていない

炭素と酸素とが結びつくと

CO2になることを教えても

有機化合物が生態系に与える変化

とその意味については

教えなかった

受験の役に立たない知識など

高等教育に於いては

単なる時間の無駄

となるからだ


知識が与えられていたところで

それが持つ意味について

考えようとしなければ

温暖化が一向に止まらない

というこの現実について

分からないまま

放置する

という結果を生むだけのこと


交流電流の意味を理解していれば

交流電源が

出力変動に対応することが

できない

ということは自動的に引き出せていた

唯一の解


消費者がどれほど束になって節電したとしても

発電所では

化石燃料の消費を減らすことが

まったくできない

というその理由が

明確に分かっていた

筈なのだ


真実は

それほど他純なことども

でつくられている

複雑化しているのは

知識をもったひとの意識


交流電源というものは

おしなべて

その回転数を変化させることが

できない

という宿命を負っている

周波数の関与



要素成分としてみていなかった

ということが

温暖化を

世界規模で

止まらないものに

した


下流域に

どれほど優れた電源を

組み込んだところで

発電所の燃焼炉では

一定の燃料消費を

常に維持していなければならないのだ

蒸気発電である以上

蒸気圧を一定に保っていなければ

発電機のタービンに

円滑な円運動を

安定的に与えていることは

つまり

不可能


知識を与えるだけで事足れり

としてきた教育制度の在り方が

止まらない温暖化を持続させ

資本の漏出を高めさせている

最大の原因となっている


炭素を燃やせばCO2になる如く

水素を燃やせば水になるのは

ものの道理

水素を燃料とする燃料電池が普及すると

その地域の降水量は

必然的に増加する

水素の酸化物が

H2Oである以上

集中豪雨の増加は避けがたい

既に

原発が停止したことによる

天然ガスの消費が

大幅に増えたことにより

その年から

日本には

洪水の被害が続出する

という経過が

数多く残された

天然ガスの主成分は

メタン CH4

このガスを燃やせば

一つの二酸化炭素と

二つの水分子とが

同時にできることになる

ということ


化学の知識がどれほど多くても

それが生み出す二次変化

三次変化をイメージすることができなければ

どんな経済効果も

プラスとしては寄与しない

マイナスとなっているからこそ

財務体質が劣化した

というそれだけのこと


正しい認識が不在なら

有効需要を生み出すことは

到底できない

有効需要が不在なら

経済成長は生じない

事実誤認に基づく投資の総ては

損失の増大

という結果に終わる

その累増が

日本では千兆円の大台を

既に突破した

国債発行残高の規模となっている

また

その他の国の財政を

圧迫させる要因の一つ

となったというのも

紛れもない事実


無知ほど恐ろしいものは ない

学力は

差別化するための単なる道具

方便に過ぎない

学力を競っても

国を劣化させているのなら

教育投資は即ち無効


禍の根源



ここにある
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本 質 成 分 ①

2015-07-05 08:24:36 | Weblog
世界はいま

どうみても

悪い方角

へと

向かって

歩みだしてしまっている

ようだ


分かれ道

となったのは

イデオロギー対立の一方の壁

となっていた

ソビエト連邦の

あの

唐突な自己崩壊

へと繋がった

89年12月のはじめ

に確定した

冷戦構造の終結だった


米ソ両大国による

政治思想の違いに基づく対立

があの時に

消滅した

平和がやってくる



世界中がそう信じ込んだ

のも無理はない


だが

この期待は

もののみごとに裏切られ

対立はイデオロギーから

武力による主導権の維持継続

を合理化しようとする

軍産複合体制の志向性の下

呆気なく反転することとなった


新たなる脅威を急ぎ創出する必要に迫られた

軍産複合体制を構成する因子成分は

イラクを唆して

90年夏

クェートへの侵攻を実行させ

属州へと組み入れることを

五か月に亘り黙過していた

翌91年一月の半ば過ぎに

世に言う湾岸戦争が開始され

二か月後の三月に終結をみた

その同じ年の12月の末に起きた

ソ連の唐突な自己崩壊で

具体的な対立軸を失って

当惑したアメリカが

防衛努力の継続

を米国民に再度促そうとして

国防義務を改めて喚起する目的で

軍事予算を増額するための

新たな理由

を見つけだす必要に

迫られていた

そこで

新たなる敵

を急ぎ作り出さなければならなくなり

セプテンバーイレブン

と呼ばれた同時多発テロを引き起こす

ことを許す事態を生み出した

この不毛な展開を引き起こす起点となった

2001年の九月十一日は

アメリカの都合とテロ組織の思惑とが一致し

その時実行へと移された

その後の時代のエポックとなった日


冷戦終結に向けた両大国による折衝は

85年にレーガンと新任のゴルバチョフによって始められ

89年にパパブッシュによって

合意締結へと至った

その年の六月には天安門事件があり

同じく11月には

ベルリンの壁が

機能しない状態となっていた


90年八月にはイラク軍により

クェートが占領され

翌91の一月の後湾岸戦争を経て

政権が共和党から民主党へと遷移した

クリントンが大統領だった二期八年の間に

米国の財政は黒字化したが

共和党が政権を奪取して

ブッシュジュニアの時代となったその翌年

が9.11となった2001年に該当する


湾岸戦争で増税を行ったパパブッシュは再選されず

一期四年で退いた

共和党のクリントンが入れ替ったのだが

なにはともあれ

二期八年の任期を全うし

共和党への政権移譲したということが

こんにちの混乱の生みの親


その黒字化したばかりのアメリカの財政を

一年で赤字化させてしまったのが

2003に開始されたイラク戦争だったのだ

その前年にはテロの首謀者を

アフガニスタンの禿山に追い詰めておきながら

敢えて取り逃がす

という失態をあの優秀なことで知られる米軍が

演じていた

標的の一人は

人工透析を必要とするほどの病人であり

捕縛することに困難はなかったのだが

この意図的な失態が

後のイラク進攻を正当化させることとなり

テロとの戦いを標榜していた米政権は

その後

ありもしない大量破壊兵器の配備

という偽りの情報へと

大義名分を勝手に切り替え

イラク戦争継続の理由としてきた


経済を中心軸に措いて

時代の相を眺めると

85年はプラザ合意による

協調介入が実施された年であり

ドル安政策の結果として

円高が一斉に誘導され

海外の資本が

日本市場へと大量に上陸し

外国籍の資本が

土地投機へと向かう潮流を

生み出しただけでなく

強いうねりを与えるようになっていた


土地神話を信奉することにより

資本の流入強化が行われr

経済のバブル化が更なる外資の上陸

を促す

という時勢が日本市場では起きていた


この時代の日本の繁栄ぶりは

アメリカを全部

買い占めることが可能なほど

流動性が世界中から集まってきていた


ソ連型の計画経済では

国民が行列して

長時待っていることが義務となり

その習慣が日常化していた

当時のソ連国民から見れば

対岸の国である日本に生じた

経済格差の広がりをみるにつけ

共産主義体制の問題点を

切実に認識させる

最大の具体的要因となっていた

ソ連の崩壊過程には

日本のバブル経済化

という側面が間違いなく

寄与している


大義なき戦争となった

米軍によるイラク進攻が

イスラム圏をその後二分する経過をとり

宗教的対立を

より一層募らせたばかりか

自爆テロ攻撃を

常套手段として多用するよう

相互間で仕向けあい

今では I S

という軍事国家の体裁さえ

合法化する組織を作り出すに至っている


元はと言えば

敵という名の存在

がなければ成長することができない

軍産複合体制というものが

第三者による

実体のない脅威

を演出しようとして

湾岸戦争を誘導し

セプテンバーイレブンを放置実行させることとなり

米国民の意識を

報復へと

意図的に駆り立てさせるその動因として

利用してきたというその事実は

既に歴史の一部となっている


イラク戦争はその経過の途上で起きたもの

一月から三月までの湾岸戦争で

パパブッシュは増税を余儀なくされ

民主党政権へと移行したのだったが

ブッシュジュニアは父の失政から学び

増税することなく

任期を果たすこととなったのだった


その方法は

原油価格を高値誘導するという戦略となり

原油相場は赤字化してから先の

五年以上も高騰をつづけることとなったのだ

原油相場の値上がりでは

ドルの需要だけがどんどん増えていき

国際経済の反応場に

ドル余り現象を際立たせることとなったのである


この時に募らせた過剰流動性を回収して

国内経済を賦活させようとしたことが

あのサブプライムローン市場へと

大量の資本を集中させることとなり

誰にも全貌が分からないほどの負債を

ついに発生させてしまったのだった


この経過が産み落とした結果のことを

後にリーマンショック

と呼ぶようになったのである

FRBはこれをきっかけとして

量的緩和を三度に渡って実施せざるを得なくなり

この難局をかろうじて乗り切った


緩和マネーが

世界市場へと浸透していったことから

余ってダブついたドルを

速やかに回収するために

政策金利を引き上げて

過剰流動性を回収しようとしたことが

ドル高外貨安を繰り返し生み出させ

日本では日銀による異次元緩和と相俟って

購買力平価を一層引き下げる効果を導き

国民の可処分所得を大きく圧迫して

個人消費を抑制する

という案に相違した変化を

産み落すに至ったのである


緩和マネーによる過大な投資が

中国を世界の生産基地

とするよう仕向ける動因となり

大量に中国大陸へと押し寄せた

世界市場で余っていた余剰のドルが

人民元の価値を高めるための担保

とされるようになっていた

ドル安政策に対抗しようとして

共産党政府は人民元を制限なく発行し

ドル売り圧力に対抗してきた

これにより中国は

大量のドル資産を抱える世界最大の債権国となり

余剰資金で不足していた海軍力の増強を試みた

その行為がミリタリーバランスを損なわせ

周辺諸国に防衛力を増強させる圧力として

強く作用した


日本でも防衛問題に絡む

憲法解釈の論議が

いま

大詰めを迎えている

経緯を辿れば

力による平和を前提とする

アメリカの軍産複合体制の行動規範と

市場統合を目指す経済のグローバル化

を図りたい基軸通貨の発行国

であるアメリカ内部の複合的な思惑が

テロの国際化と

中国の成金型の共産主義体制

を生み出した

その

たった一つの

理由であった


諸悪の根源は

ここにある


軍産複合体制を許容すれば

対立による破壊は永久に終わらない

対立を極めさせてきたのは

攻撃されるかも知れない

という不安が導く恐れの心理

アメリカがネイティブアメリカンを殲滅して

国土としてアメリカ大陸を占有する前までは

力による武力衝突が

相互間で

頻繁に起きていた

アメリカ人たちは

それを

インディアンの逆襲と呼び

自分の身の安全は

自分の手で守らなければならない

ことを身に染みて知らされてきた


アメリカがいつまでも

銃社会から抜け出せないでいる

というのは

建国の歴史がそうさせているからに他ならない


敵が不在なら

防備のためにコストを負担する必要はない

アメリカ型の力による平和か

日本型の

繁栄による平和か

という選択が世界の行動規範を

決定する

最終因子


平和を希求する憲法は

世界に輸出すべき価値を有する

繁栄を競い合う社会に

破戒活動など生じる余地はない

それは損失を生む

ことにしかないからだ


平和に二つの

異なったアプローチがある

と思われているのだが

力によるヘイワを導いてきたそのアメリカが

イスラミックステイトに

あの黒い旗を与えている以上

問題のある枠組みに

安全目的で

自発的に

組み込まれてしまってはなるまい


真の平和を実現するためには

唯一の被爆体験国となった

この日本が

世界を指導する役割を

率先して果たすようでなければならない

その手段こそ

地下資源の関与を

一切必要としない

未来型の環境電源の開発と

実用化


垂涎の的となる何か

を供給する立場となった国は

どこからも攻撃されることがない

究極の安全保障体制とは

英知を有する果敢な国民からなる

優れた国家でなければならない

アメリカの利益にしかならないことに

盲目的に邁進し

あるかどうかさえ分からない

曖昧で抽象的な攻撃に

備えようとして

思慮と分別を

ともに失っている

その事実にすら気づかない

臆病な政府こそ

この国の癌


小心者は

事態を

却って悪くする
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