こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

熱 水 蒸 気

2020-02-23 07:43:33 | Weblog
火力発電所と原子力発電所では

蒸気発電という方法が

電気を生み出すための手段となった

水を加熱すると蒸気が生まれ

この蒸気に圧力を加えていくと

発電タービンを回転させるための

強い運動エネルギー

が取り出せるようになる

風圧で発電する風力電源と

それはまったく同じこと

圧力が一定でなければならない

ということが風力から火力へのシフト

を急がせた

外部エネルギーの与え方の違い

が交流電源の効率を左右する

ということなのだ


交流の発電機はタービンを回すことで

電流の前身である励磁状態となることにより

電流を誘導発生させて

汎用性を実現し

豊かな電化生活を可能にした


回転式の交流電源のすべては

負荷を与えなければ誘導能力を発揮できない

このため抵抗を措くことで

誘導能力が引き出せるようになる

安定した電圧をもつ電流を

最大化して誘導するために

コイルを用いることが通例となった


電力輸送を成り立たせている

カギとなっているのは変圧装置

これが高圧化することを可能にし

高圧長距離送電を行うための基礎となる

電圧調整を随処で行うという仕組みが

その後発展的に作られた


交流電流はベクトルを異にする

二種類の電流を同時に生みだす


交流波形はその態様を示している

波の形がつくりだしている山の部分が

右へと向かう電流となっているとき

谷に当たる波形の底に当たる部分は

左へと流れている電流であることを指し示す

この切り替えを行っているのが

周波数


磁石のもつ極性の違い

が電流に所定のベクトルを与え

磁極を定性的に切り替えることで

波形と波長とが同時に与えられている


50ヘルツの周波数は

一秒間に切り替わっている波長を定め

山と谷からなる波形は

電流電圧の分布状態を表す

このため交流電流は

周波数の関与がなければ

存立することが即ちできない


交流電流には

止まっていることができず

また貯めておくこともできない

という条件がつけられていて

それに縛られているという宿命

から逃れることができない


回転式の交流電源のすべては

自らが回転しているための動力源を

絶対的に必要とする

環境性能に優れた太陽電池のような

外部電源と組み合わせたとところで

周波数を減らすことはできないのだ

再生可能エネルギーを取り入れたからといって

化石燃料の消費が減る

ということにはならない


再生可能エネルギーには

このため化石燃料の消費を減らす能力

が最初から備わっていなかった


これが京都議定書を遵守していた20年で

CO2がまったく減らず

却って増えていた

という理由であった


蒸気発電という方法には

温室効果ガスの濃度上昇を

阻止する能力がそもそもないのだ

交流電流の意味を知らないIPCCと

環境保護団体の総てが

交流と直流の違いを

弁えないまま混同し

判断を誤ったことによって

錯誤した情報を真に受けたのだ


この事実がパリ協定へと繋がった

だが

本質的な問題が理解された

ということではなかったため

新しい枠組みが

気候変動を防遏する

能力をもつ

とした判断が誤っていた事実

を悟れなくなってしまったのである

パリ協定が失敗に終わる

ということは

既に分かっていたことなのだ


過去に投じられてきた一連の環境投資は

すべて無駄に終わっていた

という事実を増えたCO2濃度の値

が雄弁に物語っている


交流電流と直流電流との間にある違い

を知識階級が理解していなかった

ということが壮大な規模の

環境投資を損失の山へと変えさせた


この経過のもつ意味が

見えてくるようにならない限り

有効な方法を特定することは

誰にもできない


現実認識が正しくできない以上

無駄な試行錯誤を続ける以外に

残された道はない

問題の本質がみえているなら

気候変動を止める手段

を絞り込むことなど

いとも簡単にできていた筈だ


そうなってはじめて

温暖化現象は止まることができるようになり

昔のそうだったような穏やかな暮らし

が所謂小康社会の成立

を伴って実現していたことだろう


持続可能な成長を追い求めてきた

という文明社会のこれまでのあり方が

気候変動を加速させ

人口の短期的な急増が発生し

世界中で貧困生活を余儀なくされたひとびとを

その後集中的に再生産するようになってゆく


その加速要因となったのが

資本を効率的に集約するための理屈であった

キャピタリズムは既に転換点へと達しつつあり

さまざまな不具合を引き起こして

先進諸国の経済成長に

強い負圧をいまかけている

これにより貧困化が極まっていき

1;99の関係性を成り立たせている


一国至上主義を盾にして防備を固め

収奪可能な限りの富を

機軸通貨の発行権を有する北米大陸へと

集積させるためのメカニズムを

市場主義を拡大させながら築きあげてきた

現状の不具合は

過去の総てが導いた不毛の成果


富の収奪を極めた植民地主義を崩壊させた

産業革命が経済効率を最大化したことにより

アンチテーゼとしての社会主義を浮上させ

70年の歳月をかけて育んできた

ソ連型の共産主義体制を

自己崩壊させる結果を導いた


次に来るものがあるとすれば

それは資本主義体制の拡張または崩壊

のいずれかなのだ

その予兆として

温暖化現象が顕在化するようになり

気候変動を惑星規模で発生させ

文明の覚醒を促しているのだが

新しい健全な枠組みの創立

へと向かう潮流を芽吹かせる

には至らず八方ふさがりへと陥った


資本の論理が遠からず破綻する

というのは

仮想通貨の市場形成の動態を眺めれば

説明抜きで分かる自明の理

通貨価値を担保するものが定まった時

ドルによる覇権は雲散霧消して

跡形もなくなり

未来型の決済手段が

環境型経済のあり方を規定する


強ちに効率を求めない

という姿勢をとることが

穏やかで健やかな変化を導き

平和状態の実現による

繁栄が自発的にやってくる時代

へと向かうための入り口の扉が

そのとき開く


現在の枠組を成り立たせているのは

臆病風に吹かれた指導体制が

来るべき反逆の時代に備えて

資本の蓄積にひた走るようになったため


脆弱な基盤の上に措かれた政権だ

ということを悟られないよう振る舞うことで

敢えて強がっている姿勢を

率先して露呈する結果となった

防備を厚くする政策の陰に隠れ

安心を得ようとすればするほど

対立が生む軋轢の

武力による開放

を急がせることに気付かない


戦争と収奪は相互に関連し合い

それぞれが目的と手段となることによって

交互に入れ替わり立ち代わり

役割を交代しながら突き進む


臆病者が戦争を引き起こすのであり

報復戦を繰り返すことで

破壊のための予算を増やし

損失を高めて相互に負の債権を抱え込む


これまで文明が辿ってきた

過ぎ去った背後に見えるその道

に学ぶことができない限り

恒久平和の実現は不可能


殺られる前に殺れ

というのが臆病者どもの合言葉

核兵器はそれに一定の歯止めをかけたのだが

そこから誰も抜け出せないようにもしてしまった


このところ物理戦で負け続けていたアメリカは

経済戦へと土俵を移し

一気に攻勢へと転じてみせた

土俵際へと追い詰められて

もう後がなくない

と感じ取っていたからだった


これにより退くことができなくなった

臆病者が先走って動くとき

誰も望まない変化がおきる

健常者にとって

理解できないことが

突発的に起きるのだ

実に詰まらない取るに足りない理由をつけて

破壊活動へと勝手に突入し

混乱を引き起こして

混乱させておきながら

無関係だというふりをする

というのが臆病者の通弊だ


地下資源は有限ではあるのだが

埋蔵量は限界を見通せないほど

未知である

石油の埋蔵量がそうであり

金脈の分布もまたそうなのだ


石油資源は水圧を掛ければ

容易に取り出せるようなものとなり

世界の石油市場に関わる覇権を

アメリカへと急速に集中させた

この変化が産油国のもつ選択肢を

圧縮することに役立った

金の地下鉱脈は発見されても秘匿され

金の市場価格を高める効果を発揮する


気候変動はCO2にその責任を負わせ

実行犯である蒸気発電という

交流電源の温存を盤石なものにした


降水密度の急増とそれが生む洪水と

乾燥による山火事の多発

という連携する変化

を同時並行的に生み出した


乾燥した下降気流は高気圧と呼ばれ

地表へ舞い降りた後

上昇気流へと再び反転することを繰り返す

この変化が低気圧を上昇させる動力源となり

大気の上下動を円滑に成り立たせ

気圧差が生む強風や

海水温の上昇を動因とする

低気圧の発生を促し

上昇気流となって

反転する形態を常に維持する


上空で反転した下降気流

である高気圧が

海面で再び反転して上昇気流となり

分散している飽和水蒸気を

低気圧へと昇格させ

上昇気流となって天高くへと昇らせ

大量の水蒸気を集めて雲と成す

寒気を伴った前線と接触すると

そこで雨を降らせることとなる


この雨が集中豪雨となったとき

地表を襲って山を崩し

川を氾濫させて

構造物を容赦なく押し流し

最終的に破壊する


このメカニズムが拡大したことによって

気候変動を文明が定着させた


対流のもつダイナミズムが

気候変動を次第に狂暴化させている

その動力源であることを

文明はまだ知らず

また関心もない


CO2が犯人だと

そう決めつけているからだ


海水温を高めているのは

蒸気発電が生んだCO2ではあるのだが

それは空気より重いため

大気圏に留まっていることができず

必然的に落下して

海水に熱を移して水和する

このため海水温が高まるのは

このメカニズムがあることによる


CO2の温室効果はこの段階で失われ

蓄えていた熱は海を温めることとなる


大気圏内に残されている温室効果ガスは

蒸気発電のもう一つの副産物

である高温の熱水蒸気


CO2の比率は400ppmに過ぎないのだが

水蒸気の比率は概ね60%を超えている


比率の違いと比重の違い

を見比べただけで

CO2が温暖化の原因物質である

という理解は消える


知識の誤用が

気候変動を間違いなく

悪化させている最大の因子

CO2の温室効果が

温暖化の原因だとしてきた

知識人たちのすべて

が気候変動を加速させた

唯一且つ最大の当事者となっている


温暖化を止める意思と意欲があるのなら

蒸気発電という方法からの一斉離脱

以外に即効性を有する具体的な方法は

現段階で存在しないことを知るべきだ


蒸気機関車の仕組みの中に

ヒントとなる有効な方法が

隠されている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

能 本 主 義

2020-02-16 07:11:57 | Weblog
雨を降らせるのは雲

雲は氷の粒と気体の水

がつくりだした

生命への恵み

近年それが狂暴化の尖兵となり

人類に歯向かう勢力

となって逆襲をはじめた


海水が蒸発してできた雲だけではなく

人工的に作られた熱い蒸気

も雲を生み出す

そこは火力発電所と呼ばれている


化石資源を燃やしたときにできるのは

自然界にはなかった高温の蒸気

火力発電所で作っているのが

この人工的に作られた

酸素化合物としての水

気体となったH2O


燃焼炉の窯の中でできた水は

液体ではなく

気体


液体の水の沸点は100℃

気体の水は

2000℃以上にまで

高めることが可能

一定のレベルを超えると

水の分子は

最終的に熱分解を開始する

それは水素爆発の原因

となって唐突な爆発を

引き起こす


気体の水に圧力を掛けることで

液体の水より

高い熱を生み出せる

このことは

水蒸気に温室効果がある

という意味をもつ


蒸し暑い夏に

湿度が100%になる日がある

これも大気圧が水蒸気がもつ

温室効果を与えた事態

夜の蒸し暑さに

太陽の輻射熱は関われない

蒸気が持つ温室効果を

ヒトは日頃感じ取っている


大地に水を散くと

気化熱の作用で

地表は俄かに涼しくなる

だが熱が消えてしまった

という訳ではない

エネルギーは保存則の支配を受け

不滅の存在として認められている

涼しくなったとしても

消えてなくなってしまう訳ではない


地表から奪ったその熱は

水蒸気が雲になる過程で

中空へと昇ってゆく

奪った熱は空間のどこかに

きっちりと保存されている

地表から立ち上った蒸気は

垂直に移動する過程で

位置エネルギーを抱え込む


水蒸気は空気より軽いため

気化した直後に上昇し始める

天へと昇って雲となり

冷えて固まると重くなる

上空に漂っていることができなくなった雲



冷えて重さを得たとき

引力に従って落下する雨となる

これを避ける手段はない


上空の寒気が移動して

雲を冷やしたことにより

水蒸気を液化させ

熱の変化を引き起こす


蒸気は雲となる過程で

位置エネルギーを取り込み

寒気は南下した時

それを雨へと変える

位置エネルギーを取り込んだ蒸気は

雨となり地表へと落ち

川の水嵩を俄かに増やす

水ガメとなったダムは

水流を電気エネルギーへと変え

位置エネルギーを有効利用する

使い切れなかった水流のエネルギーは

堤防を決壊させたり

氾濫させたりしながら

下流へと向かう流体エネルギー

の状態を保ちつづける


この水が持つエネルギーは

山を崩すエネルギーとなって

顕在化し

多くの社会資産を

その勢いのまま押し流す

巨額の損害を地域に与え

破壊エネルギーへと

ヘンゲする行為

繰り返す


温暖化とそれが生みだした気候変動は

地下資源を燃やして得た

熱エネルギーが蒸気となり

できた気化熱が上昇するとき

位置エネルギーを取り込んで

流体エネルギーとなったり

水力発電で

電気エネルギーになったりして

役に立つことはあっても

度が過ぎると

破壊エネルギーとなって

たくさんの社会資産を

容赦なく破壊するエネルギーとなる

ゴミの山を下流域で発生させ

そこに混沌という状態を

最終的に暫時定着させることとなる


気候変動は

このプロセスの循環

によって与えられたもの


地下資源を燃やし続けてきた過去が

熱エネルギーを破壊エネルギーへと

遷移させ

そのプロセスを重ねたことで

人類が自ら招いた

負の資産

を蓄積させた

その結果


CO2が温暖化の原因

だと措定した文明社会が

判断を誤ったことにより

止まらない温暖化を

国際社会へと押し付けた


温暖化対策として

あらゆる手段を尽くしていながら

CO2は着実に

その濃度を

一貫して高めつづけていた

減ったことなど一度もないのだ

CO2が温暖化の原因

ではなかったからだ

火力発電所は交流電源

交流電流は止まっていることが

そもそもできない

貯めることも同様に不可能

周波数を変更できない交流は

化石資源を減らす能力が

最初からなかった


常温で気体のCO2は

目に見えない

だがマイナスの熱を持つ

ドライアイスが気化すれば

白い煙となって

目に見える

冷えたガスは白濁し

目で見える

吐いた息が白くなるのは

冬の寒い日に限られる

ドライアイスの熱は

それより低い

常圧でマイナス78,5度

このため見えなかったCO2が

白く見えるようになっている

この白煙こそ

CO2そのもの


水蒸気が空気より軽いのとは反対に

CO2は空気より重い

このためドライアイスの白煙は

下降して床を這い

横に広がって次第に消える

だがなくなってしまった訳ではない

CO2が温室効果ガスだという事実は

今や世界中が知っている

だからといって

熱を常に保持し続けている

ということにはならない


上空になればなるほど

気温は下がって大きく冷える

環境温度が低いとき

そこにあるCO2は

冷熱を取り込んで

冷熱効果ガスとなっている


温室効果をもつ

ということは

冷却効果もある

ということ


一旦受けとった熱を

その状態のまま

保ちつづける能力はない


熱交換を繰り返すことで

最も安定な状態へと遷移する

CO2が高い温度を保ちつづける

という事実はない

熱エネルギーは熱平衡に達して

そこで落ち着く


温暖化の原因は

CO2ではなく

水蒸気の方なのだ

CO2が雨を降らせたことはなく

山を崩したこともない

文明が温室効果を取り違え

事実確認を怠って

俗受けするそれらしい理屈

にこじつけて

誤った認識を

真実だと決めつけた


空気より1,5倍も重いCO2が

自力で大気圏を上昇できる道理はない

この程度の現実認識も

できていなかった

文明の劣化はこうして進んだ


温暖化現象を正しく理解していなかった

ということが

洪水と山火事を同時期に引き起こし

気候変動を加速して

持続可能性を自らの手で

奪い去ってきた


パリ協定は

誤った認識を前提としているため

永久に問題解決能力を

発揮することがつまりできない


温暖化という環境問題の本質は

エネルギーに関する理解度

の低さにある

エネルギー遷移のダイナミズムを

手繰っていけば

真相へと手が届いていた筈なのだ

温室効果ガスの問題であるより先に

エネルギー問題だったのだ

事実に関する正しい理解

がなによりも必要なことだった


※放射能とは放射エネルギーのこと

宇宙のすべては

エネルギーでできている

空間次元の奥底に潜むのは

エネルギーからなる

六段階の異なった次元
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鼎 立 関 係

2020-02-09 07:53:21 | Weblog
最も喫緊の地球規模の課題となった

CO2排出規制の0%化

という目標を実現する

というパリ協定の実施

が不可能だ

ということを

承知の上で

無批判に受け入れている

その姿勢こそが

環境問題の解決を

より一層

複雑なものにした


気候変動を悪化させたのは

CO2だという理由で

対策を長期間講じていながら

実績を残すことがまったくできず

反対に大気中の濃度上昇を

結果として急がせた


温暖化を生み出した原因

を追及するための調査など

一度も行ったことはなく

その頃から現在に至るまでの

四半世紀以上に亘るすべての過去で

CO2に関するファクトチェック

を怠った

温暖化の原因について

事実確認をしたことなど

一度もなかった


誰も検証したことがないくせに

温暖化が進んだのはCO2の所為

だと決めつけた

この勝手な思い込みに囚われた

ということが

誤った行為を正当化し

CO2を削減するための努力を

精一杯行ってきたにも関わらず

成果はゼロのままとなり

状況は却って悪化してしまい

削減した筈のCO2濃度は

毎年着実に

増え続けるようになっている


過去の一連の不毛な経過が

持続可能性を否定していたのだったが

国際社会は不具合の連鎖を断ち切れず

却って拡大させている

問題の本質を

真摯に

探ろうとしなければ

有効な対策を講じることは

できない

状況をひたすら悪化させ

最終的に行き詰る

これこそが今

この地球という惑星の上で

確かに起きていることなのだ


やってできることと

できないこととの境メが

まったく見えなくなっている

CO2の発生を最小化するためには

熱の関与

を直ちに排除しなければならない


熱がなければ生活に必要な行為

は何一つとしてできなくなり

生命の糧である摂食行為を

維持継続することなど

到底できない


これだけでも

持続可能性がなりたたないことくらい

自明であった

持続可能性は夢物語


現実に鑑みることこそが

将来の希望の糧

問題の所在を知らずに

希望的観測を前提とした

努力を続けることができたとしても

効果はまったく得られない


できないことをできると錯誤した

というそのことが

世界中を混乱させている


止まらない気候変動を

確実に止めるためには

温室効果ガスの関与を

ゼロにする必要がある

と世界中が皆

そう信じ込んでいる

だが有効な対策を特定することが

未だに誰もできないでいる

結果がでていないのは

問題の所在を見失っているからだ


できないことをするよう迫られた

というそのことが

そもそもの禍のもと

気候変動が温室効果の結果である

と関連付けたということが

過ちを延命させたその理由


温室効果は特定の化合物

がもつ蓄熱能力が与えたことに相違はなく

大気中の温室効果ガスの濃度が高まれば

温暖化という現象が結果となって

舞い降りる

言うまでもない事だ


大気層は一万メートル以上に亘る

広大な空域に

一定の条件を保って

均一に分布している

という訳では決してない


高度差によって熱の分布密度は

頻々と変化する

上空に達すれば達するほど

気温の差は乖離して大きくなる

変化の相はまちまちであり

変幻自在の状態が

そこに保たれている


地表の気温が30℃となっているとき

高度一万メートルの高度域でも

同じ熱の状態である

ということはできない


上空なればなるほど

周囲の環境温度は下がり

熱は相互作用で

平衡状態へと向かう

という法則に従う


温室効果は蓄熱作用を維持する能力

のことを意味しており

周辺領域の気温の差で

温室効果だったものは

冷却効果へと反転する


異なった熱は相対的な変化

をそれぞれに成り立たせ

異なった熱の影響を

相互に与えあったり

受容したりしながら

平衡状態へと遷移する


この熱交換プロセスを経て

熱の乖離幅は狭まり

次第に安定化するようになってゆく


熱交換プロセスは

最終的に最も安定なレベル

となる中間値に達すると

変化はとても小さくなり

そこで落ち着く


熱平衡はこの状態のことである

CO2の温室効果は

上空で冷やされ

冷熱効果へと変化する

大気圏上空のCO2に

温室効果が常にある

という訳では決してない

冷熱効果ガスとなったCO2は

濃度をどんなに高めても

温暖化を促進することはできない


火力発電所の燃焼炉で

空気中の酸素と結合してできた

CO2は排煙筒から放出されたあと

自らのもつ重さの故に

沈降せざるを得なくなり

最終的に保持した熱を

海面と接触して移転する


海水温をそのとき若干高めはするが

飽和水蒸気となった気化熱が

上空へと運び上げ

熱を間接的に保持し

冷えて凝結してできた液体の水

である雨となって最終的に

落下する

降った雨の一部はダムに貯められ

そこで水力発電装置で

電力となる

水力発電は位置エネルギー

でできている


位置エネルギーを利用できない

火力発電所では

化石資源や核資源を用いて

熱エネルギーに替えてから

電気エネルギーを漸く取り出す


文明の利器である電気製品

をあらゆる分野で鋭意発展させてきた

文明に共通しているその方法は

蒸気発電という形式なのだ


蒸気機関は産業革命の起点となったが

熱源は石炭だった

液体の石油は内燃機関を発達させ

文明に長足の進化を与えた

その後核燃料の比率を高めたのだが

最終処分ができないという事情で

持続可能性の不在が

核の平和利用を妨げた


化石資源の価値がそのとき見直され

蒸気発電という方法に統一され

世界中でこの方式が一般化した

温暖化現象は

その頃に発芽し

蒸気発電による電圧の高度化を経て

世界中に広まった


水に熱エネルギーを与えて蒸気をつくり

圧力を加えることで

蒸気機関の運動性能を高めてきた

蒸気圧を高めると効率は高まるが

蒸気を圧縮する過程で

熱を高める

という随伴現象を避けられない

圧縮熱をもった蒸気を

大気圏内へ放出する

という方法が短期間で広まった


圧縮された高温の蒸気は

発電機のタービンを効率よく回し

発電能力を高めて

品位に優れた交流電力を生み出した


だが交流というその方法が

タービンの回転力を

不安定化にしてはなられない

という絶体条件を与えたために

再生可能エネルギーを増やしたり

節電で消費電力を減らしたり

などする努力を重ねていながら

発電機の回転数を

まったく減らせなくしてしまっていた

という結果がこうして生まれた


交流電流は周波数で成り立っているため

タービン軸の回転数で

その値が決められる

50ヘルツの交流周波数は

毎分3000回転する電源からしか

生まれない


磁場を変化させる頻度が

毎秒50回を維持することができたとき

50ヘルツの交流電流を

はじめて生みだせる

磁極の配置を倍にすると

回転数を半減できる

結果が同じであれば

回転数は磁極の数で

調節できる

だが圧縮蒸気の熱は

変わりなく一定の水準を

常時維持していなければならない

このため直流電源である

再生可能エネルギーを増やしても

化石燃料の消費を減らすことが

まったくできなくなっていた


この事実を電力業界が

沈黙を続けることで

国民に誤解させ

真相の究明を

意図的に怠らせた


業界の通弊となったこの秘密主義が

CO2の濃度を

まったく減らせないようにした

といってよい


世界中の電力会社が

この条件に縛られている

交流電流と直流電流の違い

を知らない似非知識人たちが

温暖化とそれによる気候変動を

止められないよう仕向けている

という経過が

止まらない温暖化を

定着させた


この条件を排除せず

温存したまま適用しているのだから

CO2の排出量を減らせる訳がなかった

気候変動が悪化したのは

秘密主義を貫こうとしている

世界中の電力会社と

それを許してきた知性亡き

知識階級


知性のない教養など

ある筈のない仮想の産物


交流電流の意味を知らない

学歴だけの知識人たちが

気候変動を放置して

経済活動に執着する時代をつくり

自らの生活圏に

淘汰圧を積極的に呼び込んだ


直流と交流との違いを弁えず

混同したまま公然とつかっていた

その姿勢が環境問題と経済問題とを

関連付けることとなり

二律背反の関係性である

トレードオフを定着させた


このことは

環境問題を解決すれば

経済問題は自動的に解決する

というメタファーとなっていた


ここに気が付けば

力点をどこに置くべきか

ということなど

誰にでも導くことが

簡単にできていた


あちらを立てればこちらが立たず

という関係性にあったトレードオフ



エネルギー問題が加味されたとき

鼎立する底堅い関係性が生まれ出た


競争社会を育んできた

学校教育の高度化

という変化が知識の量的拡大を強制し

知性の涵養を阻んで

教養の充実を遠ざけた

学歴社会を成立させてきた

これまでの経過のすべて

に問題の種が潜んでいる


知性の喪失は

教養の価値を貶め

環境異変を急がせて

生活圏の存立を殺める


ここに気付くようになった意識の総体

が問題の解決を誘導するだろう


熱エネルギーに依存する社会構造は

気候変動という淘汰圧を生みだした

電気エネルギーを直に取り出す方法を

探り当てれば

三すくみの鼎立関係は

解消する

三方善しとなるエネルギー供給系

の開発が

文明の進化にとって欠かせない

こととなる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

事 実 有 根

2020-02-02 08:03:07 | Weblog
CO2排出量の削減を図って

世界中で熱心に取り組んでいながら

一向に成果の出ていない対策

を繰り返し

時間と資本の壮大な無駄を

意味もなくひたすら積み上げている

その姿に世界中が

未だに気付かないでいる

不思議なことだ


損失の規模は広がる一方となり

その結果

成長することを止められた市場経済は

長期間低迷していることを強いられ

世界規模の貧困化へと陥った


この事実に目を背けていた国際社会は

四十年以上前から続けてきた

反温暖化キャンペーンを

無批判に相変わらず続けている

一向に改善しようとしない状況は

原因の設定に過誤がある

ということを指し示す


パリ協定はその結果として誕生し

成果を期待されているのだが

合意形成を実現できないまま

いよいよ実施というその直前で

総ての当事者が二の足を踏み

一歩も前へと

踏みだせなくなってしまった


19年末のCOP25で

この事態が

予期に反して生まれ出た


誰にも達成できない行動目標を

高く掲げてみたところで

その実現は

オボツカナイ

積みあげてきた損失の山々

を更に高くするだけのこと


当事者の全員がこの現状を

感じ取るようになってきたようだ


理念がどんなに正しくても

手段に実効性が不在なら

行動する意味は消え失せる

無駄と無益な不毛の展開となるのを

承知の上で投資しようとするのは

余りに愚か


こうして温暖化と

それによる気候変動は

悪化する以外の道

を探り出せなくなっている


CO2の最大の発生源である

火力発電所が行っている交流発電は

どんな時でも止めてはならない

周波数が狂ってしまうからである

このため

再生電源をどんなに多く増やしても

燃焼炉の釜の火を

落とせなくなっていた

蒸気圧を所定のレベルに

保つことができなくなるからだ


蒸気発電というその方法が

燃焼炉で燃やす資源の量を

一定の状態に保っていることを

義務付けている


電源の回転力が衰えると

回転数も連動して変化する

所定の発電能力を

失うだけでなく

回転の安定性も同時に失せる


交流電流を成り立たせているのは

周波数という成分

これが乱れると

電力の質はたちまち劣化して

使いものにならなくなる

電力会社には電力を安定供給する

という義務が課せられており

劣化した周波数で

発電を漫然と続けているより

送電電力の遮断

というドラスティックな方法を

自動的に選択するシステムが

一瞬で起動するようになっている


広域停電が起きた時

周波数変動の発生を

真っ先に疑う必要がある


このため環境に優れた再生電源を

大量に取り込んでいたとしても

周波数の位相制御を強いられて

火力発電を行うための炉

の火を落とすことが

まったくできなくなっている


温暖化を防止しようとして導入した

再生可能エネルギーだったのだが

化石資源の消費量を減らす効果は

ゼロだった


そこで買い取っていた自然電力を

買い支えることが

次第にできなくなり

そこで生じた損失を

受益者に負担させようとしたのが

太陽光付加金という新たな制度


化石燃料の消費を

減らすことができていたなら

電気料金は輸入コストが減った分だけ

適正に引き下げられていた筈だ

ところが

交流電源のもつ回転数の維持

という制約条件を回避することができず

品位の劣化した電力で

損失を発生させると責任が

電力会社の側にそのとき生じる

これを避けるには

地下資源の燃焼を減らすことが

つまりできない


世界中の火力発電所では

このため化石資源の消費抑制が

不可能となっている


地下資源の輸入量を減らせずに

再生電力の購入に費用が生じ

損失が二重に嵩むようになり

この損害を受益者の負担で

公平に処理することにした

国が認めたからだった


そのときから太陽光付加金を

消費者が支払う義務となったのであり

環境効果を喪失したことで生じた

損失の転嫁を

受益者が代行する

という理不尽な仕組みが

横行する時代が始まった


化石燃料の輸入量の推移

に関する記録は

検索しても見つけることが

まったくできない

情報統制が実施されているからだ


クールビズも無効であった

電力消費を減らそうとして節電しても

その努力はCO2抑制に無効であった

何故なら交流電源の宿命

である周波数の維持に

電力業界が拘束されているからなのだ


電力消費を国民の努力で減らしたところで

発電所では電源の回転数を

まったく減らせなくなっている

この事実を国民に知らせずに

夏の暑さに耐えさせてきた

国民は実効の全くない環境対策に

ダマされて

エアコンの設定温度を高める

という決定を無批判に受け入れてきた

その行為が化石燃料の消費量を

減らすことに寄与した

と思い込まされていたからだった


国が環境NGOから

化石賞を贈与されたのは

石炭火力の維持発展だけでなく

環境政策の失敗

を是として受け容れている

からに他ならない


電力業界と監督官庁

そして政府内閣が

国民の無知に付け込んで

CO2の発生を抑制した

ということにした


この意図的な誘導は

近い将来顕在化する

真実を韜晦しつづけていることは

不可能であるからだ


再生可能エネルギーには

高品質の交流電流を代替する能力

がそもそもない

自然条件の変化で

発電能力が大きく変わり

周波数を安定した状態に

保っていることが

最初からできていなかった

交流送電のバックアップがなければ

商業展開することもできていなかった


利益共同体による秘密主義が

国内で人知れず

横行している事実を

国民は知ることができない


交流電流の意味を

国民の多くが理解できていたのなら

このように悪辣な秘密主義が

のさばることなど

考えられないことだった


秘密主義が交流電流の理解を阻み

おきている事実の意味を

関係者以外に

理解できなくさせたのだ


大学で交流電流について

教えていた事例は皆無


弱電にしか関心のない電気回路の専門家に

強電に分類される交流電流について

知識としての素地はない

秘密主義の結果が

この現実を押し付けた

交流電流に関する国民の無知は

このようにして

環境問題の解決を

一入困難なものにした

未だに誰も

この問題の本質について

警鐘を鳴らしたことがないほどだ

経過の示す諸事実は

却って

とても雄弁なものとなるだろう


多くの個人と資本提供者に

将来性を見込んだ先行投資に励ませ

暫定市場を開拓しても

後が続かず息切れすることは

自明であった


再生電力の買い取り制度は

導入促進に関わった側にとって

次第に利幅の薄いものになっている

太陽光発電が生んだ電気を

電力会社が買い取っても

転売する方法はなく

接地で捨て去る以外の方法はない

販売実績については

証明するための資料が一切ない


電力会社の決算報告書には

買い取りを意味する仕入れ項目はなく

販売に対する利益も同様に

確認するための項目がない


周波数が同じでも

位相が違えばその電力に価値はない


百ボルトの家庭用交流電流を

送電線の6600ボルトへと高めるためには

昇圧トランスが必要だ

だが

そんな設備など見たこともない


電圧を高めれば

電流値は低下する

事業化するには

電流と電圧とが

それぞれ同時に不足する

いつかはバレル齟齬を

黙り通してここまできた

いつまで続くか眺めていれば

逃げ場を失う瞬間に立ち会える


メガソーラーだけでなく

ウィンドファームもまた同じ

蓄電システムを失えば

電力備蓄は成り立たない


風力電源から送電設備の間に

バッテリシステムの関与を示す

エビデンスがある筈なのだが

電力業界は沈黙を貫いている


買い取った再生電力を

活用したとする根拠そのものが

国民にまたく知らされていなかった


電力会社が買い取っているのだから

有効利用されている筈だ

と国民の総てが

そう思い込んでいる


それが本当に事実であるのなら

太陽光付加金を受益者に請求するのは

利益の二重取りとなる

地下資源の輸入量が

応分に減っていた筈であるからだ


減っているべき石油の輸入量が

逆に増えたからこそ

損失の穴埋めを

消費者全体に求めざるを得なかった

ということなのだ

日本に贈られた化石賞とは

電力会社を中心とした

利益共同体とそれを支援した

政府内閣に対して贈呈されたもの


低圧の交流電流を買い取ったところで

再販売を行うためには

高圧化と周波数の位相制御

を同時に

行うことができていなければならない


ここでもファクトチェックが

必要だったのだ

交流と直流とを国民が未だに混同している

というそのことが

問題の解決を

先送りさせてきた

秘密主義の弊害は

どこまでも

限りなく

深くて昏い
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする