こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

平 和 の 糧

2011-10-30 08:32:23 | Weblog
財政状態が黒字

という国は極めて稀

一例だけ知られている中米のその国には

軍隊というものがない

軍事力を持たないという方針を

早くから公言し

その状態を忠実に保守している

国境を警備する小規模な組織だけで

国家としての独立が

維持されている


赤字財政となっている総ての国家は

軍事予算に対する支出を

強制的に高めていかざるを得なくなっていく

そんな暮らしを未だにつづけていて

居心地の良ささえ感じているようだ

ミリタリーバランスを維持している必要がある

と広く信じられていたからだった


最強の軍事力

を擁するとされるアメリカが

毎年

保有兵器を最新のものへと更新していくと

その他の国でも

対抗上

それなりの防衛措置を強化していかざるを得なくなる

軍拡圧力というものは

アメリカによって生み出されている


最新兵器の開発を

従って

アメリカは

自らの意思で

止めることができない

軍事支出に割り当てている予算が減るということは

最強の防衛力が失われる

ということを意味するからだ


世界の安寧を

アメリカの軍事力が保っている

と世界中で信じられているのだが

イラク戦争はアメリカの国力を

予想以上に衰弱させた

任意団体に過ぎないテロ組織と

最強の力もつ大国とが

いつまでも

延々と

対立を続けている

力で解決する問題はない

米軍のイラクからの完全撤退は

既に上程されている


ソ連消滅後

世界は

ドルを基軸とする市場経済化へと統一され

軍事的な対立項は後退し

表向き安全な状態になっている

経済発展を続けている国では

潤沢な国家予算で

軍事力の拡充を図る

という展開を生み出していた

軍事力の保持に拘るアメリカの立場というものが

最新兵器の開発に

国内の軍需産業を駆り立てている

それには具体的な敵

即ち

テロの脅威や

軍拡を続ける中国の姿が

米国民の目に

具体的に映っている状態の方が

軍産複合体制にとっては都合がよいのだ

国民の理解を誘導し易くなるからである

イラク戦争を始める前のあの高揚感は

意図的に生みだされていたものに相違ない


兵器の更新が実行されていくと

旧式の兵器は意味を持たなくなり

売却することにより

資本の回収が図られる

軍需産業は利潤を手に入れ

それを新兵器の開発へと振り当てることが可能になる

陳腐化した兵器で防衛力を高めなければならなくなった国では

財政支出に対する

防衛費の割合を否応なしに高めていかざるを得ない

結果として

軍事費の増加が

その国の財政状態の不健全化を引き起すようになっていく

このサイクルは既に抜きがたいものとなっている


アメリカが軍事費の割合を高めていくと

その他の国でも軍事費の増加を迫られることになり

財政赤字を次第に募らせていく不可逆的な経過が

軍事力を防衛の要とする総ての国の財政を圧迫する

このことから

信頼関係で成り立っている国際経済の動力源となっている

諸種の金融機関では

クレジット供与の指標となる

当該国の国債評価に

より慎重な姿勢を強めはじめるようになった


経済リスクの低い

安全な国の通貨が買われる傾向がより強まり

基軸通貨であるドルの価値は

相対的に下落する

価値が下がったドルで決済することが

ドル安外貨高となった国で可能になると

米国内の兵器産業は

輸出を有利に展開することが可能になる

旧式の兵器の需要を高めていくと

最新鋭の破壊兵器の開発が可能になり

円高が続く日本へと

アメリカ製の兵器を輸出し易くなる

ドルの価値が下がるのは円に対してのみであり

米国内に於けるドルの価値は

何一つとして変わらない


特定の国の公債がもつその信用度が低下すれば

その国の長期金利は上がり

債券の取引価格は下落する

低迷する経済環境の下で

金利の上昇が発生すれば

つまりインフレのきっかけとなる

低迷する経済環境でありながら

ものの値段が勝手に高くなっていく

デフレという状況の中にあって

金利が上昇しはじめるようになると

どういう変化がおきるのだろうか

日銀が債券を全量引き取っているのは

長期金利を安定化させておく必要があるからなのだ

買い切った日本国債を分割して引き受けているのは

銀行や証券などの金融機関

日銀の割り当てた枠の中から

窓口で一般へと販売することによって

日本国債の95%が

国内で消化されている

と説明することが可能になった

日本国債の評価が下がっても

日本の金融機関が吸収する構造になっている

影響はどこにも及ばない

財政赤字がもっと増えたとしても

その帳尻は金融システムが集約する仕組み

国会が赤字国債の増発に無頓着なのは

それを支えている制度が出来上がっているからなのだ


深く考える力が

いまほど

試されている時代はない

経済を逼迫させる循環から

脱却することができなければ

体力のない地域で起きた変化から

一方的な不況を

世界中のいたるところへと

一斉に与えることになりかねない

そのプロセスへと国際経済が一歩足を踏み込んだとき

文明は滅びへと向かう下り坂を

転げ落ちてゆく


財政赤字を続けている国と

それを成り立たせている諸種のメカニズムから

文明は多くのことを学ばなければならない

貧困がテロリストの供給源になっているように

持続する繁栄は平和を導くための母体となる

国家予算に占める軍事費の割合を見ると

その国の健全性

というものが実態として見えてくる


何が問題であるのかということが曖昧なとき

本質の所在をもう一度確かめておかなければならない

そのプロセスが不在であったということが

アメリカとテロ組織のそれぞれに独善を許し

力による決着へと走らせていた


軍事力の誇示と破壊活動との間には

明確な相関がある

当事者のそれぞれには

解決能力というものが既に失われている

いつまでたっても同じ状態を繰り返している事実は

とても雄弁である


生産に寄与しないすべての行為は

消耗を生むだけとなる

第三者が容喙すると

却って

問題をこじらせることさえある

パレスチナとイスラエルとの間には

不毛な歴史が塗り重ねられている

この事実に学ぶべきことは

多い


財政黒字を継続している国がひとつでも存在する以上

世界はそこから率直に学ぼうとしなければならない

謙虚さを失ったとき

負の連鎖が起動する

ドルの需要が減ったなら

アメリカが敷いてきた力による平和

という概念は成り立たず

旦夕に形骸化する

ドルの発行権が矮小化することは

ドル経済圏構想を意味のないものにするだけでなく

アメリカの軍事予算の比率を引き下げる圧力として

作用する

成立していたベクトルは

つまり反転することになる


世界一強い国が

不具合の発生源になっていた

侵略されることを最も恐れているアメリカが

その強迫的な観念から解放されたとき

経済は潤い

対立する関係は

調整しあう穏やかな関係へと進化する
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負 の 螺 旋

2011-10-23 09:19:25 | Weblog
資本主義という名の経済体制は

どん詰りの

逃げ道のない袋小路

へと

追い込まれつつある


資本の論理はごく少数の勝者と

それ以外の

大多数の敗者とを明確に切り分けた

そこに生じた差が

ごく限られた少数に

豊かな暮らしを可能ならしめたその一方で

貧しさに喘ぐマスに

より強い圧力をかけている


過大な利益を獲得する少数と

それを支える喪失を余儀なくされた大多数とが

互いに相対化しあう関係を築くようになった

貧困を甘受することを強いられた階層と

その消費意欲に支えられて

収益を肥大させてきた富める者とがあることで

経済が維持されている

多数を占める階層は

世界各地で

富者に利益を提供するための

ハタラキ蜂となることを強いられている


資本制度の欠陥に対する不満の抗議は

いまや世界中に飛び火し

利益を占有する階級と

それを生み出した社会システムに対する攻撃を

一層強めるようになりつつある

この変化に対するメディアの姿勢は

一様に控えめなものであった


一部を暴徒化させるほど高まった抗議のための行動は

いまのところ

概ね

抑制された状態を保っている

問題が対立である以上

それが平衡状態へと落ち着くには

高まった軋轢を消す何らかの譲歩を

互いに

成り立たせる経過が

積み重ねられていかなければならない

有効な対策を国家が講じようとしなければ

抗議は反乱へと発展し

反逆から暴動へと進む惧れが大いに高まる

最も危惧すべき展開があるとすれば

政府による失政

ということになるだろう


失業状態に陥った数の増加は

火に油を注ぐきっかけを

潜在的に保持し続ける

利益の確保に熱中する資本を制御する立場にある一群は

より効率的な運用を目指し

状況が変化しても尚

投資先のローカル市場から

流動性の厚みを悉く奪い去ってゆく


企業はリストラを迫られ

失業者を更に増し

内部留保を取り崩すことを余儀なくされる


衰えた経済活力を復興させる政策は

企業の内部留保へと向かう意欲を高めさせただけで

労働者に対する分配にまで

効果を浸透させることができなかった

資本制度を行き詰まらせたものの根源とは

リストラによる失業者の増加だけではなく

企業の有事に対する保険となる

内部留保を吐き出せてしまった

という過去にとられた

政策のもつ拙さにあった

愚策の複合とその連鎖が

貧困を加速させたといえるだろう


乾ききった雑巾は水をなかなか吸おうとしない

疲弊しきった産業界にだけ通用する優遇措置を講じても

それは内部留保へと向かうだけで

労働者にまでは行き着かない

資本の循環を高める正のスパイラルが生まれなければ

経済の復興はあり得ない


低迷する時代を長引かせている

というその行為こそが

格差社会を際立たせているのだが

為政者はそれを己の問題とはしなかった


資本のすべてが再投資と

それによる利潤の分配へと向けられていったことから

市場を動かすための資本そのものが希薄となり

流動性の厚みを消してしまう政策を

幾重にも連ねて善しとする経過が

産み落とされるようになったのだった


経済を支えている底辺が

消費市場を成り立たせている

この階層に分配が行き届かなくなったとき

抗議と反乱の嵐が起きる


企業を内部留保に走らせている

将来に対する不安を消してやれば

労働分配率は直ちに増加することだろう

流動性の確保が容易であればあるほど

企業は内部留保に価値を置かず

投資と分配とに勤しむことができるようになる

要するに金融制度の在り方の中に

問題の本質が隠されている


有効な対策を講じることができていたなら

失業率は下がり

雇用は安定化して

出生率はプラスへと転じていた

年金制度にもよい影響が及んでいた筈なのだ


海外へと向かう富の漏出を抑える政策に転じると

投資先は国内に絞られ

企業と労働者の可処分所得は増加へと向かう

消費市場がもっと活発化するようになるのだから

相乗効果が好循環を生み出すような展開をとるだろう


このサイクルを起動させることができなければ

富は資本がもつ求心力の作用を受け

ローカル市場から脱出する

資本の制御を偏らせていた原因は

ドルを基軸通貨と定めたというその一点にある

ドルの持つ権能を国際社会が希釈しない限り

南北問題はクローバル化し

貧富の格差は尚一層拡大する


有効な投資先がローカル市場から消えてしまった国では

資本を一時的に滞在させるだけとなり

外為市場で利益を漁る外資だけを太らせる

外資の国内への流入を国が座視していれば

たちまち円高になるのは

ものの道理


見かけ上強くなった円で

見かけ上弱くなったドルを買い戻せば

それだけで差益を獲得することができるのだ

そんなことを繰り返してきたのだったからこそ

豊かな国であった日本から

流動性の厚みが消え

デフレがデフレを呼ぶ悪循環が

貧困を一層際立たせるようになったのだった

豊かだった経済大国が

これほど呆気なく

二十年という短い期間で

急速に貧しくなってしまったのには

訳がある


貧困がテロの母体であるということは

既に広く認知されている

貧困を助長し

場合によっては強制する資本制度を

先進諸国が採用してきたからこそ

世界中に格差社会を生み出しただけでなく

テロという破壊活動を

正当化するための理由を与えている

サイクルを成り立たせているメカニズムを

止めることは

不可能ではない


問題の所在を承知していれば

有効な対策を導くことは容易であろう

資本が地下資源の確保へと向かって集中すれば

温暖化はより早く悪化し

ドルの需要は高まり

その通貨価値は上昇圧力を受ける

エネルギー資源の価値が高まれば高まるほど

ドルの需要水準もまた高まる

このことは肉体のレベルで判っていることである

過剰供給されたドルは

アメリカにドル余り現象を生み出し

それがリーマンショックのきっかけとなっている


過剰流動性を安全有利に始末するには

どこか豊かな国の市場に

それを受け入れさせてしまわなければならない

滞留が一次的であればあるほど

為替市場は乱高下し易くなる

長期的な資本の滞在が可能であれば

国内市場には再投資という循環が生じ

為替市場は安定化する

トランジットで日本に降り立ったドルは

円の価値が高まったタイミングを見計らって

元のドルへと戻される

この投資に結び付かない国際間の資本移動というものが

過度の円高を推し進めてきた原動力になっている


日本の輸出産業が得てきた利益は

ドルという名の過剰流動性を押しつけられただけで

一瞬で消し飛んでしまう

その経過は留まることなく延々と繰り返されている

円高になったタイミングで

既に流入済みの資本が

元のドルへと戻ることが可能になる

この段階で円が若干値下がりするのだが

それを機に

高められた過剰流動性の優位性が高まると

ドル資本の再流入が進み

またもや円高の更新が再び起きる

この底流を加速するユーロ危機が加わったために

円の通貨価値は

必然的に高められてゆくばかりの身分となった


日本の金融機関が円の供給を間接的に行うようになれば

過剰流動性による円高の更新を止めることができる

円の供給量を円資本がもっと増やしていくと

流入済みの外国資本はドルを買い戻すことができなくなり

投資先を日本の市場へと振り向けるようになる

ドルの運用先にこと欠いたということが

円高を推し進める補助エンジンの役割を果たし

ドル安政策を普遍化させている


ドル資本に対抗するには

民族系の円資本を急ぎ設立し

流入してくるドルを

国内市場で運用するその仕組みを作りだす

というのが最善の策となる
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必 須 条 件

2011-10-16 07:47:02 | Weblog
文明が用いるそのエネルギーを

環境負荷のある有害なものから

無害なものへと切り替えることができたとき

エネルギーコストは下がり

景気は反転して

急速に改善するだろう


環境負荷のない無害なエネルギーとは

資源をまったく必要としないものでなければならない

いきなり

エネルギーを直接生み出すような

そんな仕組みのものであるはずだ

資源を消費することを是とする文明だった

ということが

地表に

さまざまな不具合を齎している


温暖化の原因物質である二酸化炭素は

地下資源を燃やしたことによって

とどまることなく

どんどん増やされていくままの状態となっていた


その資源を輸入するには

ドルという名の

アメリカの通貨で決済しなければならない

エネルギーを必要とする総ての国は

自国通貨をドルに替えて

地下資源を調達しなければならない立場に置かれている


地下資源は炭素系化合物からできている

炭素を燃やして熱エネルギーへと転換し

その熱で運動エネルギーを取り出し

発電機を回転させることで

電流を発生させてきた


運動エネルギーを与えるプロセスで

熱の関与をゼロにすることができれば

資源を必要としない電源系の供給が

可能になる

このことは

エネルギーを自給自足する体制を築くことが不可能ではない

ということを指し示していた


何らかの形で

磁場変化が起きるように仕向けてやれば

そこに起電力を生み出すことができる

ただそれだけのことである


その意味に気付いた人物がいなかった

という訳では決してない

誘導法則は

人口に膾炙するほどの

一般に知れ渡っている知識


この法則を応用することが

できていなかったために

文明は

有害な地下資源を

絶えず

燃やし続けていなければならなかったのだった

そして

この惑星は

ついに

温暖化してしまうこととなったのである


誘導法則のもつその意味を

しっかりと理解することができていたなら

誘導起電力を引き出す装置を

もっと早い段階で

文明は手にしていたはずである

交流送電を生業とする電力産業が

おしなべて

誘導法則でなりたっている交流送電の実態を

一貫して

隠し続けていた

そこには都合の悪い情報が埋もれている

情報の公開が進められていたのであれば

世界はもっと早く

はるかに住みよい場所になっていただろう


業界には

誰にも知られたくない何かがあり

それが誘導法則の中に隠されていたのだったが

秘密にしておいた方がよい情報を

公にする必要はなかった

秘密を隠し続けていることが

業界にとって

利益にかなうことであったからだった

エネルギー産業にとっての利益は

地球にとっては不利益だった

温暖化による気候の変動が

いま

その事実を全世界に告げている


電力業界が共通に持つ隠蔽体質は

交流送電という方法を選択したその時点で

システムそのものの中に宿されていた

その隠し事が徐々に隠しきれないようになり

電力会社の経済的優越性の根拠が

暴きだされるという展開が

生まれ出ようとする時代がやってきた


電力会社にとって代わるほどの組織が

見当たらない現状では

有害であることが明らかな原発であっても

存在することを許される

身勝手な

都合のよい認識で埋め尽くされている現状では

反原発運動が盛んに行われるようになっても

それは

意思表示の一つに過ぎないと看做される

経済を成長させていくためには

エネルギーの関与が

必須の条件となっていたからだ


電気料金の設定そのものに妥当性がない

という事実が判明し

それが確定したものになれば

電力会社は

経営形態を見直さざるを得なくなる

料金設定にも合理性の有無が求められている

ということなのだ


原発事故の補償で

東京電力は保有資産を大量に売却しても

十分な原資を捻出することができない

値上げをもくろんでいたそのタイミングで

電気料金の価格設定に合理性が疑われるようになると

企業としての存続さえ危うくなってしまうだろう


発電所と送配電システムは既に完成されている

このため

経営資産には十分なものがある

経営母体が変化したところで

電力供給が困難になるということにはならない


電力供給システムを再点検するには

まことによい機会

無駄な成分を捨て去ることができれば

放射能被爆

という人為的災害を補償するための原資を

もっと増やすことが可能になる


送変電システムに残された無駄を省くことにより

地下資源を輸入する必要性は改善され

化石燃料を購入するための費用は

大幅に低下する

二酸化炭素濃度は当然のことながら減り

地球の環境と

経済体制は

より健全なものとなって

速やかに復活することができるだろう


有害な古臭いシステムを温存させておくために

消費者と国が犠牲を払い続ける必要など

どこにも ない

送変電系統を保守に値する合理的な仕組みへと変化させてやることで

世界を変えるための有効な方法を

示すことが可能になる

原発に対する執着心を手放せば

新たな地平が見えてくる

保守してはならないものを

温存させておく理由に意味は宿らない

間違った道を歩んできたのだったからこそ

温暖化という現象を引き出した


誘導法則を再発見するということが

文明に繁栄を保証するきっかけとなり

長年の懸案であった恒久平和の実現に

揺るぎない

道筋を

深く刻みつけるものとなるだろう


地下資源を同時代人だけで費やしてはならない

それは

未来の人類のためのものでもあるからだ

知識は正しく

活かして使うためのもの

地下資源の利用方法を

勝手に誤り続けてきた文明の歴史が

地球環境の劣化を急がせている

法則が持つその本来の意味を正しく知る

ということこそが

繁栄に基づく平和状態へと至る道を選びとるための

転換点

経済成長を急ぎすぎたということが

環境異変と格差社会を同時に生み出した


文明のあるべき姿を再点検するのは いま

健全な選択は

不具合をそれだけで消し去る
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水 素 爆 発 ①

2011-10-09 09:06:18 | Weblog
原子炉建屋を一瞬で爆破した

ほどの強力な破壊圧を引き出した水素分子の集合体は

一体

どのようにしてフクシマで作られたのか

その点を解明する作業は

まだ

何一つとしてなされていない


東電は配管を構成する金属から

水素が発生した

と説明しているのだが

ミサイル攻撃を受けても

びくともしない筈の

原発建屋を

一瞬で

内側から破壊し去ったほどの

大量の水素が

金属から析出したものであるとは

およそ考えられないことである


爆発を惹起するに至る水素濃度は

4%から75%の範囲にある

そこに96%から25%の酸素が存在していたとするなら

熱を起爆剤とする条件で

極めて頑丈に作られたあの建屋を

吹き飛ばすのに必要とされる水素分子の量が

どれほどのものになるのかということは

困難なく導ける

水素分子の持つエネルギー量は

既に決まっているものであるからだ


大量の水素分子を生み出した原因が

もし金属管にあったのだとするなら

水素が抜け落ちた後の当該金属から作られた配管は

元の状態を保つことができなくなっている

つまり所定の強度を

もはや

保持していない

脆弱化した状態になっている

ということになる


原子炉を安全に維持するための根拠となるデータから

安全性を担保する能力を

いま確認しておかなければ

原発の再稼働など

到底認めることなどできまい

劣化した金属管をそのままの状態で再利用することなど

あってはならないことなのだ


水素爆発の原因が

金属性の配管部分ではなく

原子炉に備わる冷却水にあったのだとすると

水素と酸素とが同時に放出された

その訳は合理性をもつ

水の分子は水素と酸素とから作られる

水という水素化合物は

原子炉に欠くことのできない自然素材なのである

その水という物質が

水素爆発の原因になっていたのだとしたら

原子炉は

放射能を地球全域に拡散させる

水素と酸素とを同時に内包する

危険な化合物である



を冷却プロセスで使うことが

二度とできなくなるからだ


原発推進派が知ることを避けたがっている真実には

水素爆発を引き起こした直接的な原因である高温の熱と

爆発物である水素に加えて

その酸化剤となった酸素までをも

同時に生成した

一連のプロセスが

関与していなければならない


大量の水を必要とする冷却系モデルであったからこそ

極めて頑丈に作られた原子炉建屋を

一瞬で吹き飛ばすほどの

エネルギーを生み出させることができたのだった

水素爆発の真因が水にあった

ということ認めざるを得なくなると

より安全な冷媒を

新たに開発しなければならなくなる


活性のない冷媒による冷却システムへと切り替えるなら

原子炉を

完全に閉じた系で構築することが

可能になる

だが

大幅なコストアップは避け難い


これまでところ

マスメディアは水素爆発に関する情報を

検証作業抜きで

東電が発表したままの状態で

間接的に報道するだけの姿勢に終始していた


事実関係を報道機関が確認するには

水素を析出したプロセスを

検証したその上で

データに基づいて得た情報に仕上げてから

報道するという

厳正な姿勢を貫く必要があった


最近俎上に乗せられるようになった政治と金

に関する報道各社の辿ってきたその経緯からは

世論の誘導に

あれほど熱心であったマスメディアが

歴とした物的証拠が残る原子炉の水素爆発では

東電の説明を鵜呑みした情報の伝達者

に堕している

ということしか伝わってこない

問題の持つ客観的評価が

何らなされていない

という実に訝しむべき経過だけが残された


問題の性質によってその態度を変えるようでは

報道機関を自認する根拠は

曖昧なものとなる

風評の伝達者に留まっているようでは

高邁な

与えられた使命を果たすことはできまい


俗受けする話題だけを

専ら

センセーショナルに伝えている己のその姿が

もし見えていなかったのであるのなら

結果がでるのを待つ

というくらいの見識

または分別があっても

よかった


国民が適正な判断を下すための手段は

報道機関の姿勢如何によって

180度異なったものになる

誤った情報で国民が判断を一方的に下すようになったとき

国は大きく劣化する

判断の正当性は

国民が等しく受けてきた教育の在り方によって

定まる

優れた教育システムは

優良な政府と報道機関を育てる



不健全な要因を抱えたままの教育制度は

どこまでいっても判断を誤り続ける

政府を

国民が民主的手法で選ぶ

という結果を尊重する時代を生み出すものとなる


バイアスを修正することができた情報だけが

国民とその暮らしを

世界一豊かなものへと変えるのだ

当否判断の原点は

教育の成否に宿る

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忘 れ も の

2011-10-02 08:47:11 | Weblog
バブル経済を国が潰したあと

国会が採用してきた経済対策のすべては

悉く無効であった

失われた十年は倍になり

国民の暮らしは

より切実なものになった


有効な対策が講じられていたのであれば

景気の回復は

とっくの昔に成就されていた

経済を知っていると自認していても

その知識を活用することができなければ

無知と同じことである


実態としての経済のあり様のもつ意味を察知できなければ

政策を正しく立案することは

できない

国の劣化には

当然ながら原因というものがある


経済力学を知らない者が

政策を立案すると

所期の成果を得られない

という結果を延々と招く

ついには

国費を無駄にして

損失だけを積み増す

という誰も望まない経過を

引き寄せる


景気の長期的低迷は

あれから

20年の長きに及ぶほどまでになった

この期間に講じられた景気を浮揚させるためのあらゆる政策は

国富を徒に漏出させる

という粗末な結果だけを生み出した

その総額が

1000兆円の大台付近にまで近づいている


債務の増加を生み出したメカニズムを調べておかなければ

同じ過ちをこの先何度でも繰り返す

負債総額は減るどころか

増える一方という状態を続けざるを得なくなる


実効を上げていない新年度予算は

直ちに廃止しなければならない

傷口があいているのを放置したままで

経済活動を外部から勝手に刺激すれば

出血は止まらずに

却って激しくなってゆく

やがて貧血を経て

失血による

死を待つばかりの状態へと陥る


国民は長期の困窮生活で大いに疲弊し

デフレがその貧困を加速する

安易なインフレ政策への転向は

開いている傷口を

もっと押し広げて

症状をより悪化させるだけのこと


意味のない分野の予算から

意義のある分野へと

予算を振替えていかなければならない

それには

実績を逐一検証し

効果を確認したその上で

有効性を毎年公表する必要があった

効果を確認しない予算配分は

今年も横行を続けるようだ


国家予算の分配とその交付は

実績に基づいて為されなければならない

問題の所在が曖昧なままになっていると

政策判断の根拠もあやふやなものになる

国費の漏出を当然の経過として放置していたということが

未来の国民に多大な債務を引き継がせている

同じ行為を繰り返し実施させているのは

現実認識ができなくなっていることの証佐

己の愚かさを知らずにいると

行き着く先の破局は急速に近づく


国会が着手するべきことの第一は

健全な予算配分でなければならない

それには

正しい認識に基づいた政策判断が

為されている必要がある

この前提となる条件を

実行したという記録はない


国会から正当性を失わせているものの正体を

いま突き止めておかなければ

国民の負担を高めて

生産性そのものを低下させることになる

消費性向が低下するのだから

生産は抑制される

創られたものは値を下げてでも

売却し

換金しておかなければならない

利益を引き下げてでも

資本を回収しておかなければ

次の生産が成り立たない

こうしてデフレがデフレを呼ぶサイクルが

生みだされていったのだった


この収縮型のスパイラルは

僅かな変化で

大きく転換する潜在能力を秘めている

ベクトル量とは

制御することができるという意味をもつ

僅かなきっかけで反転することが ある

成果が上がっていない事実の裏には

認識の誤りが潜んでいる

事実認識が正しいものであるならば

対策は奏功し良好な成果が得られる

結果を見れば

判断の当否は定まる

国会は謙虚でなければならないのだが

無知に気付かないという連綿たる経過をみると

白痴化したと断じざるを得ない

過ちを正しく知ることこそが

未来を開くための転換点

瞑目したまま牢習にはまり込んでいると

不健全な仕組みを保守することに命をかける

実に愚かな国となる

巨額に達した債務残高の数値は

国会の愚かさを

国民に訴えるためのその指標であった


どんなに知識量が豊富であっても

それを正しく使うことができていなければ

白痴とおなじ

現実をまるで認識していない国会を

国民は

どう適切に呼ぶのだろうか

増え続ける二酸化炭素は

環境対策を誤った結果として与えられたもの

同じ対策を踏襲し続ける行為は

愚かとしか言いようがない

愚昧な選良を戴かざるを得ない国民は

困難な状況に耐え忍ぶ以外に選択肢をもたない

制度欠陥は

紛れもなく白痴化した国会の産物である

ヒトが生み出したものは

当事者が始末する

というのが決まりごと

問題というのは

おきている事実に対する

大いなる無関心

考える力を養ってこなかった教育の

忘れもの
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