こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

囲 い 込 み

2019-05-25 18:06:41 | Weblog
炭素系酸素化合物の代表的存在

とは

言わずと知れた温室効果ガス

即ち

二酸化炭素CO2のこと

この地球大気を温めている大量の

ガス

が大気圏内に滞留しはじめてから

地球の平均気温が

不可逆的に上昇し

地球人たちがそれを

温暖化現象

と一斉に呼ぶようになった


対策として採用された

京都議定書

を世界が遵守

していたその期間を通じて

CO2は減ることなく

却って増加し続けていた

ということが

環境投資の一切を

無駄な資本投下

へと位置づけることとなり

独善的に判断を誤って

損失を徒に積み上げる行為

がその後も長く続いていた


地球人たちは温暖化が

これで止まっている

と思い込み

問題が悪化するのを

のんびりと眺めていた


当初340ppmだったその濃度

は昨年415ppmへと

達してしまっていたことが判明したものの

どうすればよいのか

ということを

誰も探り出せなくなっていた


二酸化炭素を減らす

という目的で熱心に取り組んでいた

京都議定書だったのだが

結果は減少ではなく

増加の一途を辿るのみ

という状況になっていた


この皮肉な結果を生んだのは

交流電流と直流電流との違い

を文明が弁別できていなかった

からなのだ


直流電流が貯蔵可能であるのに対し

交流電流にはそれが不可能だったのだ

周波数の存在を

要素として採用していなかった

ということが節電行為を

無駄な努力にしたのみならず

再生可能エネルギーの利用拡大でも

実効を立証することが

ついにできなかったのである


この違いを世界中に分布している

すべての知識人たち

が何故か共通に

見失っていた

という現実が

温暖化を止まらないようにした


直流電源である太陽光パネル

を増やせば

火力発電所で燃やしている

化石燃料の消費が

応分に減る

と誤って理解していたからだった


交流電流は止まることもできなければ

貯めておくこともできない

という直流とは異なった絶対条件

に強く支配されている

という自然界には存在しない

人工的に作られた

特殊な電流なのである


交流電流は

周波数で成り立っているものであるため

その恒常性を

常に

保ちつづけていなければ

ならない

という制約条件に

常時縛られている


周波数が安定性を失ってしまうと

さまざまな不具合

を同時多発的に

生み出すこととなる


その一つがブラックアウト

というものなのだ

周波数変動は電力の安定性を損ない

不測の事態を引き起こす原因

となることが間々ある


電力会社はこのため

メガソーラーが増えたからといって

火力発電所の稼働率を

些かも低下させることが

要するにできない

これは交流電流の宿命なのだ


節電をせっせと行ったところで

火力発電所が

発電機の回転数を減らせなければ

地下資源の燃焼量は減らず

CO2の排出量は増えるのみ

地下資源の消費抑制

を実行することが

何一つ

できなくなっていたのは

交流送電の限界

を世界中が

知らなかったからなのだ


消費者が節電すると

電力会社の売り上げが

自動的に減るため

今では電力業界すべてが

節電を

国民に呼びかけないようになっている


再生可能エネルギーを増やしたところで

化石燃料の輸入量を減らせなければ

環境投資のすべては

水の泡

無駄な資本投下に終始する

のみ


その結果有効需要を生み出せないまま

損失の規模だけが

どんどん膨らんでゆくこととなる

これが経済成長にとって有害

であることは

いうまでもあるまい


日本経済の長期的低迷の原因

とは

電力業界とそこに連なる

利益共同体一同

のもつ秘められた

目に見えない総意

が生んだ強い圧迫要因によって

国全体が低回することを

余儀なくされた不毛な経過

を定着させた其の点にある


実効を失ってしまった京都議定書

に代わってパリ協定

が新たに採択されたのだったが

効果の程は

なるほど

覚束ない


抽象的な制約を課したところで

履行できない条件

を定めたことにしかなり得ず

目標の達成は

絵に描いた餅となって

消え残ることとなる


火力発電所が存続している限り

パリ協定も同様に

失敗に終わる

という結果は既に確定しているのだが

問題の本質を見失っている以上

改善を期待するのは

いかにもオロカ


そこでどの国が

二酸化炭素をどれほど多く

吐き出しているのか

という数値を証拠として示すことで

国際的な圧力を掛け

代替電源の登場を急がせる

という方針がこれで漸く整った


遠隔探査という方法を用いて

上空の衛星から

温室効果ガスの分布濃度を測定すると

どの地域で

二酸化炭素を

どれほど多く

排出しているのか

ということをデータで示す

ことができるようになる


リモートセンシングの技術

を援用して

実際に環境復元努力を

どれだけ確実に実施したのか

という削減努力の痕跡

を明示して見せることによって

地下資源を燃やした

その量を

数値で確認する制度

を採用することとなった

というのがことの次第


インフルエンザの症状を

確認するために

体温計で熱を測定する

のと大して変わらりがない

のだが

それ以外の

具体的手段が

相変わらず見当たらないよう

にみえる


重要なのは

原因物質であるCO2の削減なのだが

体温を計測することで

問題が解決する

とそう思い込んでいるところに

文明に固有の

認識の偏りを生み出した

瑕疵の痕跡が見出せる


喫緊の課題である化石燃料の酸化作用

をどう減らすのか

という主題をそっちのけにして

発生源と発生量とを計って

その責任を

国家に対して追及する

という第三者的立場に

国連の環境部会は

いつもながら

拘っている


問題の所在が

交流電流の性質

にあることを知りもせず

直流電源である太陽光発電

の導入促進に血道をあげている

その姿こそ大いに哀れ


風力発電システムは紛れもなく

交流電源なのだが

回転数が不安定であるため

直流化して蓄電装置に一旦貯蔵

しておく必要があるのだが

その実施を検証して確かめた

とする報告そのものが

当初から不在のままとなっている


電力消費を個人が消してしまえば

火力発電所で燃やしている

化石燃料の消費が連動して勝手に減る

という具合に

世界中が錯誤した認識

に陥ったまま

判断を誤りつづけ

実効を取り逃がす行為

を昂然として続けている

その拙い状況が

温暖化を止まらないよう

今尚仕向けている


交流と直流との違い

を総ての当事者が

まったく理解していなかった

ということが

効果のない節電や

再生可能エネルギーへの

根拠のない環境投資

を積みあげさせ

その行為が

生み出す筈の有効需要の創出

を喪失へと反転させることとなり

止まらない温暖化で

温室効果ガスの濃度上昇を加速し

達成できないインフレ目標を追いかけて

景気の低迷を長期化させた上

環境投資を無駄にする行為

で富を失う経過を延々とつづけていながら

事実関係の確認を

殊更に怠っている


その行為が経済成を抑圧して

長期化させる

という負の展開を

徒に続けさせるよう

秘密主義を利用してきた

一群の勢力が

失われた三十年を

裏で世に定着させていた

ということになる

単純なハナシであった


思考力の劣化と

それが生む批判精神の喪失

という複合的な状況が

日本国民をいま

大いに苦しめている

のみならず

政界中の知識人すべて

をして気候変動の成分

を構成する要因のひとつ

であり続けているよう

囲い込みを強化しながら

結果としてパリ協定を成立させて

国連の環境部会に

いかにも仕事をした積もり

にさせている


環境異変の問題を解決するには

火力発電の即時停止と

移動体のEV化を前提とする

常時充放電する二次電源系

の確立を急ぐ仕組みづくり

に邁進する以外に有効な方法は

既にない
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連 鎖 反 応

2019-05-19 10:13:56 | Weblog
令和元年となった今年

に於いても

例のクールビズなる

意味不明な

おろかなる無駄な制度

を性懲りもなく

また始めてしまった


節電で二酸化炭素の排出量が減った

という事実は

一例も確認されたことがない

何故なら

交流電流は

直流電流とは異なり

電力消費を減らす

節電

が無効

という条件付きの

電流であるからだ


発電所が化石燃料を

せっせと燃やして

有害な温室効果ガス

を大量に生み出している

という現実は

発電装置が必要とする

起電力を誘導する

という目的

を達成するために

磁場変化を与える必要が

あったから


火力発電所が高圧の一次電流の供給源

となることで

消費者が100ボルトの交流電流を

二次的に

誘導発生させることを

可能にする

というのが

現在の長距離高圧送電

というインフラを

世界中で成り立たせている

その理由


電気製品を動かすための誘導電流は

消費者が家電製品のスイッチ

をオン

にすることによって

派生させるきっかけ

を与えている


この100ボルトの低圧の誘導電流は

東電を含む東日本エリアで

6600ボルトの電圧を有する

励磁電流が生みだしている


励磁電流が不在なら

誘導電流を引き出すことは

そもそも不可能

起電力は磁束密度と磁場変化

によってのみ

生み出せる

消費者が電気製品のスイッチ

をオフにしたところで

励磁電流を生み出している

火力発電所には

どのような影響も及ばない


交流電源の回転量は

一定の値になるよう

予め

定められている


発電機の回転数が

安定性を失うと

それは周波数の乱れ

となって顕在化する


周波数の乱調は

さまざまに有害な結果

を須臾

に生み出すからである


俗に消費電流とよばれる

誘導された低圧の二次電流は

高圧の一次電流

即ち励磁電流がコイルを移動している

という条件を満たしている

ことによって

磁場変化を与える励磁能力

活かすことができ

その範囲内でのみ

誘導電流を

制限なく派生させることを

許している


励磁電流がそこになければ

そもそも誘導電流は

発生し得ない

ということなのだ


節電は誘導電流を消す行為

であることから

励磁電流を減らす能力

を本来もたない

このことが

節電行為を意味のないもの

にし続けている


どれほど節電に精出したとしても

火力発電所が生み出している

励磁電流を減らす効果

は一貫して

ゼロなのだ


この事実関係の確認が

今までなされていなかった

電力消費を減らせば

火力発電所の負担が

応分に減る

と世界中が

そう思い込んでいる

直流回路と交流電路との違い

を誰も理解していなかった

からである


気候変動を

年々歳々

より一層深刻化させている

その根源的な

理由がそこにある


電気製品を動かすための消費電流は

磁場を共有する

別系統の高圧コイルを流れる

励磁電流だけが生み出せる


誘導電流に過ぎない交流電流

であることを

環境省を含む

すべての国家機関が

まったく理解していなかった

止まらない温暖化

の濫觴を辿れば

そこへと行き着く


電気製品のスイッチを切れば

直流交流の電流如何

を問わず

電流は存在していることが

つまりできない


だが

交流電流は誘導起電力

を生み出すための

励磁電流

を絶え間なく流し続けている

ことが絶対条件

となっていることから

消費者が電力需要を

せっせと消したところで

火力発電所では

出力調整を行うことが

まったく不可能となっていた


つまり

節電で火力発電所の負担を減らす

などというのは

本来あり得ない

事実誤認

であったのだ


世にも不埒なその行為

を世界中で熱心に進めてきた

ということが

大気中の温室効果ガスの濃度

を一方体に上昇させた

そのたった一つの原因

となっている


節電や再生可能エネルギー

などの大量導入で

温暖化が止まる

と地球人たちが一斉に

勝手な解釈を下してしまった

ということが

止まらない温暖化を

現在へと定着させた

理由となった


交流電流には周波数

という不可欠の成分があり

これは発電装置の回転数

で一義的に決まっている

この回転運動が

磁場変化を与えることで

誘導条件を成立させている

ということなのだ


60ヘルツの周波数

を有する交流電流を生み出すには

毎分3600回転する

タービン軸が必要であり

50ヘルツの場合なら

発電機を

毎分3000回転で

動かしていなければならない

回転数の変化は

周波数変動となって

電力の品位を

引き下げるのみならず

発火事故や広域停電のきっかけ

となる


電源装置に於ける回転数

の乱れを意味する周波数変動は

せっかく発生させた交流電流を

直ちに使えないもの

にしてしまうものとなる


このため交流波形に位相のズレ

が生じると

電流を遮断する装置

が自動的に起動する

このとき

ブラックアウト(広域停電)

を誘発することがある


交流電流の不安定化は

サーキットブレーカに

己の義務

を覚醒させる


節電行為で火力発電所の稼働率

が変化することなど

本来あってはならない

経過なのだ


火力発電所は24時間

365日

絶えず火を燃やしていなければならない

という義務に

強く拘束されている

どんなに節電に励もうが

太陽光発電を増設しようが

その行為自体

が壮大な無駄


この交流電流のもつ特殊な性質

の意味

を知らずにいる

ということが

クールビズを無価値な行為

へと貶めている


省エネや節電

で温暖化が止まる

という誤った理解がそこに生じ

節電のみならず

再生可能エネルギーの導入促進



温室効果ガスの発生量

が減少する

と間違った信念を抱え込み

誤ちに充ちた確信

で環境の劣化

を自ら加速することとなる


電力業界が真相を告知せず

秘密主義を貫き通している

その行為を続けているために

世界中で交流と直流の混同

を一斉に引き起こし

事実誤認に基づいた

錯誤をそれと知らずに握り締め

温暖化防止対策

を独善的に採用してしまい

気候変動要因

を計算上で

大いに減らすことができた

と世界中をそう思わせた


京都議定書を実施していた

その二十年間と

それ以前の十五年間

を通じて

世界は無駄な環境投資を

営々として続けていた

ということが

CO2濃度を高め続けさせることとなり

無駄な投資を重ねて

世界中の富を失わせ

経済成長の足を引っ張る

力点と作用点とを

生み出した


国連の環境部会が過ちの作用点

となったことで

止まらない温暖化を定着させ

パリ協定の批准発効

を急がせた


気候変動は

要するに

文明の錯誤

が原因となって

引き起こしたもの

に相違ない


環境省を含むすべての国家機関

はそのお先棒を

電力会社の秘密主義

によって

一律に担がされていた

ということないなる

いとも愚かなるハナシ

であった


交流と直流の違い

を弁別してこなかった

似非知識階級が

温室効果ガスの大気中濃度上昇

を加速させ

異常気象と環境投資の損失

を同時に積み上げる役割

を自覚なく

果たしている


電気製品を動かすための電力



高圧の一次電流が流れている

ことで

低圧の二次電流を

消費者の都合

で誘導発生させている

という仕組みが

成り立たせている


発電所が高圧電流を生み出し

消費者が低圧電流を

誘導状態で

家電製品内部に引き込む

というシステム

で世界中の電力インフラが

統一的に成り立っている


だがそのことが

過去のすべての環境投資

を無駄なものにしてしまい

損失を積みあげていたその間に

CO2排出量を高め続けさせていた

という現実を今に定着

させてしまうことになっている


思考力が不在なら

すぐれた問題認識能力

があったとしても

水の泡


損失にしかなっていない

環境投資を熱心に奨めてきた

というそのことが

有効需要の創出

で経済成長していた筈のところを

有効需要の独善的な喪失

でデフレ経済と環境劣化とを

同時並行的に推し進める

経過を盤石なものにした


一連の経過に鑑みるなら

この世界は高度な学歴を誇る

アホな知識人たち

で充ち満ちている

といわざるを得ない


文明の急速な劣化を

もはや

嘆く気にもならない
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叶 わ ぬ 夢

2019-05-12 10:43:30 | Weblog
平成という名をもつ31年間

を振り返ると

政治判断と政策判断の失敗

で埋め尽くされていた

ということが分かるだろう


失われた三十年

という一般化しているその形容が

この時代の代表的な特徴

として不名誉な記録

を歴史に残した


政府判断に過ちがあったからこそ

経済成長の強固な推進力

となっていた動因

を消していながらそれに気付かず

バブル景気に翻弄されて

資産効果を謳歌していながら

その経過のもつ有害性

を排除しようとして

バブルに大きな針孔

を空けてしまう

という愚かな行為

を独善的に実行し

強烈な負の資産効果

を与えたことが禍し

富の増幅から

損失の増幅

へと潮流を完全に反転させ

成り立っていた景気

の力強い流れを

自らの手で

放逐する

というあまりにも拙い決断

を実行しておきながら

顧みることさえしなかった


繁栄を享受していたバブル景気を

それが断ち切り

持っているだけで価値が上がっていた

資産効果を反転させ

持っているだけで損失が増殖する

という逆資産効果

を国会が日本市場に

植え付けた


この時の判断の過ちが

バブル経済の破裂となって

国富を一挙に失う

という粗末な結果を導いた


この事実にさえ尚未だに気付かない

という愚かなその姿を世に晒し

史実を確定させていながら

ヒトゴトのようにして

ノー天気に過ごしてきた

牧歌的で長閑な期間

がそのまま失われた三十年

を成り立たせているのだが

事実関係の確認

相変わらず怠ったまま

過ごしている


そのそもそものきっかけ

となったのは

89年十月の閣議で

不動産融資の総量規制

を90年四月一日

に施行する

としたその浅薄な決定が

後の三十年

を規定する端緒となった


バブル経済の発生が

85年秋のプラザ合意にあることは

当時まったく

理解されていなかったのだが

今では世間周知の事実

となって正しく理解されている


世界中がドルから円へと乗り換えた

ということが

海外資本の円化という現象

を生じさせた

このプラザ合意

の即日実施が

政府日銀と当時の大蔵省を含む

エコノミストの総勢をして

理由のない円高

と言わしめた過去の事実

が史実となって残された


ドル安政策の持つ背後の意味

に長期間気づかなかった

のは

G5の中で

日本ただ一国だけ

その時日本の当事者一同は

恥ずかし気もなく

理由のない円高

とそう公言してはばからなかった


高くなった円で

ドル建ての公債を買えば

円の通貨価値はすぐ下がる

と身勝手にそう思い込んでいた


ところが

効果は一日しか続かなかった

これを何度か繰り返し

打つ手がなくなってから

止まらない円高現象

について説明

することができなくなり

ついに放置した


この80年代後半頃から

世界に後の不具合の芽となる



がドルの過剰流動性

によって既に植え付けられていた

その胚芽のひとつが

温暖化とそれによる気候変動

を起源とする自然災害

の増加であった


この時代から目立つようになった

認識能力の劣化と

それに伴う判断の誤りの連鎖

が生じ

錯語に満ちた時代

がいつとはなしに

築かれていたそのことに

世界はやっと遅れて気づく

こととなってゆく

という経過を辿って

日本市場に土地神話を再興し

バブル景気へと突入

することとなったのだった


海外から流入してきた巨額の資本は

日本市場で

株式と不動産

そしてM&Aへと一斉に集中し

株式市場では

平成元年の年末にピークとなった

その直後

大発会で急落してしまう

という結果を植え付けた


その後長期低迷する事態

へと落ち込むそのきっかけ

はこのようにして生まれ出た


日本市場でこれから

いったい何が起きるのか

ということが分からないまま

バブル崩壊直後の時代

に於いて放置されていたものが

やがて喫緊の政策課題となり

不動産バブルが消え去ったことに

漸く市場参加者が気付いた頃には

時すでに遅し

という段階が到来していた


ドル安政策の効果を

夙に予見していた海外資本の勢力は

保有株式の手仕舞い

を新年早々開始しており

プラザ合意の意味を

悟っていなかった日本全体が

バブル景気に狂奔する

状態を

お祭り騒ぎで盛り上げていた

平成はそんな時代であったのだ


この89年秋の閣議決定

を起点とするそれ以降の顛末を

正しく予測していた

在外の投資関連勢力一同

が打ち揃って

保有株式の売却に

一斉に奔った

ということが

不動産市場の急落を発生させる

プロローグとなったのだった

在外資本の投資勢力は

円資産の安全確保を優先し

それが株価の暴落を経て

バブル経済を崩壊させる

その予兆となった

という経過の意味が

ここで初めて見えてくる


日本人のすべてが

経過の事実に

長期間気付かなかった

ということが

傷口を大きくする結果を導いた


バブル経済が崩壊していたことを

漸く国民が察知

できるようになったのは

丸三年を経過した後の

92年になってから


それまでの間

選良と官僚の全員が

何が起きているのかということさえ

まったく分からないまま

ただおろおろと

過ごしていた

この時代のことを

その当時

不作為の三年



マスメディアなどは

早々と指摘していたものだった


問題の意味に気付くのに

指導体制が遅れた

ということが

後の失われた十年

へと繋がっていくこととなり

その対策として実施された

300兆円規模の財政出動と

それによる国を挙げての公共工事

の一斉実施が

有効需要の創出

をではなく

喪失という結果

を定着させた


果断に行われた財政出動だったのだが

無駄な投資に終始することとなり

その後も類似の経過を

何度か繰り返し

不毛な時代を徒に積みあげて

失われた二十年

という倍となる長期化を

またしても選良が

現出させる結果となった


先進諸国の指導体制を

当時洗うように巻き込んでいた

新自由主義

というトレンドに日本も呑み込まれ

コイズミ・タケナカによる

長期政権が行った

様々な規制解除を含む

対米関係を前提とする

自由化という名の政策

を失敗へと導き

産業の推進力を更に低下させ

雇用の流動化と少子高齢化

などの変化を

短期間で

集中的に積み上げた


公共工事が有効となるための条件は

インフラが未整備の地域

に限られる

道路や鉄道などを

新たに建設したことで

ヒトモノカネ

が一斉に動きださなければ

需要の有効性を発揮

することはできない


道や橋の補修をとんなに増やしたところで

新たな人の流れを生み出せなければ

有効な需要創出

に成功したとすることは

できない

その結果

不作為の三年を含む

失われた十年を呼び込み

有効需要を失った状態

で公共工事を徒に積み重ね

600兆円を凌駕する

財政赤字をその間に

営々と積みあげてしまい

その損失補填を図って

消費増税の根拠として

早速引き上げてしまった

というその行為が

インフレ経済をデフレ経済

へと突き落とし

その後に至って

アベノミクスを振りかざし

異次元緩和

へと突き進んでいったのだったが

目標とするインフレ率を

ついに達成できないまま

マイナス金利まで導入し

成果を残さないまま

地方銀行の経営体質を悪化せる

という無様な経過を生み落し

失われた三十年

を確定させることとなってゆく


この期間を通算すると

平成年間と同じ

三十年ということになる


その原因はどれをとっても

政治判断の拙さと

それによる政策判断の失敗

の連鎖へと辿りつく


85年の第四四半期から

90年の第一四半期まで

バブル景気を謳歌してきた日本経済は

その後

失われた三十年という時代を

それと意識することなく

歩み続けることとなり

膨大な富を失って

国民から豊かさを取り上げただけでなく

貧困化する道を

強制的に歩ませる

という余りにも不毛な時代

を国会の成員すべてが

判断を誤って国民に強要する

という顛末を残した


国の成長と発展とを

政府が奪い続ける

という

膨張から縮退へと向かう

負の歩み

を止めることがついにできないまま

成り行きで

ヤムヲエズつづけている

アベノミクスからも

離れられないくなっている

余りにも愚かな経過を

この時代に定着させた

その事実を閑却しては

ならない


財政措置の失敗

の数々が背負い込ませた負の遺産

の合計は

既に千百兆円を突破してしまっている


その共通する理由として

国会の成員の一人ヒトリに

経済を正しく認識する能力

が欠けていた

ということを指摘せざるを得ないのだ

これこそが

教育の失敗

を意味するその結果

に他ならない


それと同様の経過が

温室効果ガスの大気中濃度

を一方的に増加させ続けている

という止まらない温暖化

となって顕在化してもいる


世界中のあらゆる国家で

その国民のすべてが

交流電流に関する正しい理解

をもっていない

という事実をあからさまに

したこの事実が

文明の本質をよく物語る


日本政府が負った

財政赤字の累増という粗末な経過



地球環境が負った

温室効果ガスの一方的濃度上昇

という負の経過のそれぞれに

一方的な不可逆性の変化という

共通する特徴で満たされている


この認識能力の劣化

という単一項目の根源

となっている教育制度の欠陥

を改めようとしない限り

世界の健全な成長と発達を

望むことは

未来永劫

叶わぬ夢
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淡 い 期 待

2019-05-05 08:49:06 | Weblog
財政赤字が千兆円以上

にまで大きく積み上がってしまった

のは

平成年間で行われた

大規模な公共工事

を行うための財政出動

が誤った判断

に基づいたもの

であったからに他ならない


過去の成功例

となった歴代の公共工事一般が

景気を大いに刺激して

勢いづかせた実績となったのは

それが有効需要を創出することに

成功していた

という事実があったから


90年四月一日を起点とする

バブル経済崩壊後の日本で

一体何が起きていたのか

ということすら

まったく理解することが

当時

誰にもできずにいた


この国の指導体制の面々が

漸く事態を察知掌握したのは

所謂不作為の三年

と呼ばれていた

何もすることができなかった

無為に過ごしていた空白期間

を経過した92年になってからのこと


教科書に書かれていない事態

と遭遇してしまった政府一同は

対応可能な情報を求めて

右往左往していたその時代を経て

漸く96年度の予算で

300兆円規模の財政出動

に踏み切った


その手段となったのが

実績のある公共工事の推進

ということだったのである


すでに出来上がっていた

インフラ関連の追加工事

や補修工事などに資本を投入したところで

それによって

あらたに

ヒト モノ カネ

が同時に動きだした

とする事実は記録にない


新規の需要を生み出さない限り

有効需要の創出

という成果へは結びつかない

ここが分かっていなかった


教科書的な経済認識能力しか

もたない選良と官僚の双方は

過去に成果を挙げたその実績

を根拠とすることで

赤字国債の追加発行を断行し

公的資本の大量投入

を集中的に行ってきた


だが

有効需要の創出に悉く失敗し

それが失われた十年を

倍の二十年へと

倍増させることになってしまった

ということなのである


コイズミナイカクが

この判断の誤りで生じさせた

膨張した債務を引き継ぎ

同じ行為を繰り返したことによって

財政赤字の規模は

合計で

600兆円を凌駕する結果

となり

債務負担の規模増大が

その後の消費増税に踏み切る

きっかけとなったのだった


赤字国債の追加発行は

例外となった年はあるものの

ほぼ通例として

実施され続けてきた


補正予算を含めると

一般会計で

毎年百兆円規模へと

実質的に達している


平成以前の財政赤字の累計は

200兆円程度であるに過ぎなかった

アベノミクス以前の段階で

それが国と地方の債務の合計で

当時既に千兆円

を突破してしまっていたのである


選良と官僚とが

有効需要の創出を度外視して

実績のある公共工事を

思慮なく推し進めてきた

ということが

過去の繁栄を再び実現できる

と根拠なく

勝手にそう妄想してしまった

ことを裏づけている


国会議員の中には

穴を掘って埋め戻す工事を

どんどん増やせば

それだけで景気は良くなる

と真顔で豪語断言していた

愚か者さえいた程なのだ


この国に於いて

エコノミストを自称する人々は

該してこの程度のレベルに留まっている

その証拠となるのが

アベノミクスを失敗に負わらせる

経過を未だに続けさせている

その事実


教科書が扱える分野は

既に確定した

過去の経過

だけに限られる


誰も知らない未来の対策

を導入しなければ

危急存亡の時代に

有効需要を新たに生み出すことなど

到底できまい


円建ての公的資本で

意図的なドル買いに務めれば

為替市場を円安状態

に導くことは

いとも容易


過去の繁栄を導いた

その旧来の手法

つまり公共投資

を積極的に推進すれば

過去の栄光を再現できる

と疑うことなくそう錯誤した


株価の上昇を演出する

価値の誘導操作

を同時進行させたところで

下駄を履かせたその分だけ

落差は結果へと跳ね返る


ゲインとなったものは

いつかどこかで

ロスへと舞い戻る定め


この循環のハザマ

で利益を得ている勢力

が1%の富裕層の一郭を占め

世に君臨するための

手段を

錯誤に陥った政治判断に基づいた

哀れな民間勢力が

自発的に提供する

という円環構造を成立させる


錯誤した認識で不健全化した市場から

資本が敏感に逃げ出すのは

理の当然

好況に見せかけようとしたその行為が

海外投資家に

利益を賦与するための美田となり

損失成分を国内の市場参加者

が打ち揃って

無条件で負う破目になる

という展開

がこうして何度も繰り返される


年金機構をはじめとする

国民の富に帰すべき固有の資産は

機関投資家が運用の当事者

となることにより

利益の獲得と損失とを繰り返しつつ

利益を捻出して相互に与えあい

生じさせた損失を

共に埋め合わせる

という循環を形成する


市場機能が投資と再投資とを

価値を巡って

成り立たせている環境は

利益の誘導を可能にする

潜在能力の反応場


日銀に目を転じると

異次元緩和と銘打った

金融政策を実行に移したものの

スタンドプレイに終始しつづけ

実効を亡きものにしたのみならず

最終的にマイナス金利

を導入して

地方銀行を衰弱させた


それもこれも

判断を

指導体制が悉く誤った

ということが

日本から中産階級

を放逐し

消費市場の中核的存在

から有効性を取り除き

デフレ構造から抜け出せない

体質へと変容させる経過を通じて

99%を貧困化させてしまう

という不毛な結末を導いた


その責任は国民ではなく

選良と官僚とが

共に負うべきことなのだ

問題の本質をはき違えたということが

消費増税という解

しかでてこないようにした


経済学を学ぶことは

過去の経緯を知る

というその点で

有益でありかつ意義がある

だが未来を判断するには

基本的な能力を失っている

考古学で未来学

を導くようなもの

に過ぎなかった

この事実さえ

弁えることが

未だに

できない

これば平成年間を通じる

指導体制全体

に備わる

そのありのままの

真正のスガタ


環境問題でも同様の変化が起きており

交流電流の意味を知らないまま

再生可能エネルギーを増やせば

大気中のCO2が減る

という誤った理解を

未だに握り締めている


既存の対策で

温暖化が抑制されている

と自分勝手な解釈を施し

意味と効果の共にない

太陽光付加金を

国民に支払わせていながら

温室効果ガスの濃度が増えた事実

を顧みようともしてこなかった


安穏で暢気な暮らしを

相変わらず続けている

これほどバカ者どもが大量生産された

時代は

かつてない


現状を自覚する能力すら

失われているほどの劣化

がこの国を大きく蝕んでいる


知育偏重型教育の欠陥

を語るには

平成年間に生じた

選良と官僚による

判断能力の劣化プロセス

を見ればそれだけで

問題の本質の所在

がよく分かる


元号が令和へと改まった

この機会に

平成を総括しておくのは

例え効果がないにせよ

多少の意義は

ある筈だ
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