こ と の 端

散文でロジックを
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温 室 効 果

2008-08-17 06:06:54 | Weblog
これまでの経過をみると

温暖化対策を実施していながら 

二酸化炭素の排出量は 却って増えていた


その理由を 国は

一度も調査したことがなかった

発電で消費したCO2が 節電で減らせると今も頑なに信じている


奇異 としか言いようのない現象がおきる時代


節電するとCO2が減るとするその論理の不整合性を 誰も疑わない

根拠のない理屈を導入して 温暖化対策だと言い張っている

とってつけたような理由が 罷り通る奇妙な世の中


権威を疑う者は 皆無 

戦前の統制が蘇ったかのような 盲従

効果のないことを知っていながら 無意味な継続を止めることができない 


結果が確認されていなかったのは 当然のことだった

国がとってきた態度を改めない限り 京都議定書の目標を達成することはできない

これまでの十年を超える猶予期間で 二酸化炭素の排出量は一貫して増えていた


正しい現実認識ができるようにならない限り 温室効果ガスの生産はやまない

気候の変動がもっと深刻なものになってから 実態調査を徐に開始するのだ

問題の所在が判明したところで 有効な対策が見出されるという保証はない


地球の温暖化は 加速度がつく領域へと突入した

これからは 自然災害が急速に悪化していく

多くの生命が失われたあとで有効な対策を探っても 最早手遅れ


良くも悪くも 

いま 

われわれは このような劣った文明を作り出し そこで何事もなく生きている


すぐれた知識がどんなにたくさんあったとしても 正しい認識をもたなければ

得たものを生かすことはできない

行動そのものが誤っていたのなら 正当な判断を引き出すことは不可能なのだ


誤りを自覚することができたとき この国は 劇的に変わるだろう

それまでは 迷妄を続けていなければならない

認識を改めた者の数が一定の水準に達したら プログラムは起動する



世界を平和へと導くのは 最大の犠牲を払ったこの国の果たすべき役割

血で購った平和であるからこそ 限りなく重い意味をもつ



自らのもつ責務を自覚したとき 国民は世界を変える行動に着手するだろう 

コメント
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