こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

誠 な き 心

2014-04-27 10:20:59 | Weblog
かつて

ソビエト連邦

と呼ばれていた

巨大な

共産主義体制で統一された

国家群が

内部崩壊状態で

一夜にして自滅してしまったのは

長年続けられてきた

統制された計画経済

という

市場メカニズムを超越した仕組みの維持に

執着していたからだった

当時の段階で

既に

それは

機能しなくなっていた


この事実に

共産党指導部が

尊大であるガゆえの

無関心

に終始し続けていたということが

強大な国家群であった

ソビエト連邦という体制を

もののみごとに消し去った

最大の原因となっていた


往時

対抗勢力と位置付けられていた

アメリカ型の

市場原理に基づく

自由主義経済圏では

貿易量の拡大

を維持継続し続けていくことによって

付加価値を生み出すための

さまざまな努力が

ビジネスとして成り立っており

その仕組みの継続と発展とが

精力的に続けられるようになっていた


70年代に於いて

二度のオイルショックを経たことにより

エネルギー資源の安定確保

の枢要性ということに

世界各国が同時に目覚めることとなったことから

その後

試行錯誤と紆余曲折をさまざまに経て

通貨交換システムの反応場

であるところの為替市場と

原油取引の相場の基準

とされるようになった

W T I

と呼ばれる市場の結果によって

世界の原油価格が決定される

という仕組みが改善を経て

現在のモデルへと発展していくこととなったのだった

原油相場で価格決定を行うための最大の因子

に影響を及ぼす中心となった場所が

アメリカ国内に作られていたW T Iだった

ということなのだ


ヨーロッパと太平洋とを舞台とした

世界的な規模の戦闘に勝利した

連合国の代表的存在となったアメリカの通貨

であるドルは

英国の通貨であるポンドに

とって代わる存在となったのだった


第二次世界大戦の欧州戦線に於いて

重商主義の時代から

植民地経営で富を集積する地位にあった

英連邦の総帥であるイギリスから

指導者としての地位を奪ったヒットラーのドイツが

アメリカに指導的地位を与えた

という見方ができる


英連邦で流通していたスターリングポンド

が占めていた基軸通貨の座の後を襲って

あたらしい世界基準

を樹立するための

共通通貨となったのが

アメリカのローカル通貨に過ぎなかった

今の基軸通貨

つまりドルだった


当時 金本位制が敷かれており

金保有高が優れて高くなっていたアメリカのドルが

戦後体制の基軸通貨に相応しい

とされたからだった

この時の合議のことを

後にブレトンウッズ会議とよび

それによって後に形成された

戦後復興のための枠組みのことを

ブレトンウッズ体制というようになった

1944年夏のことである


連合国は日本が敗戦を受け容れた時点より

13か月も前に

戦後処理の進め方について

予め

基本となる方針を既に決定していたのだ


このため終戦を急ぐ目的で

日本本土に繰り返し

執拗な爆撃を行い

日本の強い抵抗に業を煮やして

ついに

原爆の行使へと

踏み切った

その後の経過は戦後史にみるとおり


核兵器の量を競い合うようになった

アメリカとソ連とは

一触即発の危機的状態へと追い詰められ

鉄のカーテンと呼ばれた

冷戦の構造を膠着化させていった

経済成長を競う経済戦争で

計画経済に拘った共産党国家は

次第に経済活力を失っていき

緩慢に衰退していったその一方で

市場原理に基づいて

旺盛な経済成長を遂げつつあった

自由主義経済圏では

日本のバブル経済が突出した繁栄を記録し

その姿が統制経済下で

行列して待たなければ

何も買えないソ連の消費市場に

アイソをつかした国民を量産することとなった


共産党指導部の専横を

国民に批判させることとなり

民心を離反させてしまった結果として

ソ連の内部崩壊が誘導された


中国型の共産党体制は

市場原理を取り込んで経済成長を図ったのだったが

ドル余り現象が生む必然の帰結として

過剰流動性の受け皿となる道を

意味を知らぬまま

自らの意志で選び取った積りになっていた


ドルの中国への大量流入は

人民元の通貨価値を

必要以上に

短期間で押し上げた

高くなりすぎた人民元の価値を押し戻す目的で

共産党政府はドルを買うための人民元を大量供給し

ドルの価値と人民元の価値との間にできた乖離幅を

安定化させる金融政策をとるよう仕向けさせた

国内市場は過剰流動性の上陸で

資本は渦を巻く勢いとなり

13億人が形成する消費市場の巨大さと

土地価格の一方的な上昇が生む利益の増大効果で

不動産の使用権売買を商機として

巨額の富を手に入れた党幹部と

それに連なる市場主義経済の推進者達とが

市場規模の野放図な拡大を放置し

資本移動の制約のない陰の銀行を多用して

ドルの流入を一層拡大させるようになっていった


この時期

1990年代から2013年にかけて

中国は

人民元の通貨価値を引き下げておくために

ドルを切れ目なく買い続けていなければならなくなり

ドル資産の運用先として

最も安全かつ有利なドル建ての公債

への大量投資を増やしていった


このようにして

中国は世界最大の債権国へと昇りつめたのだったが

アメリカへの投資を意味するドル建て債権の拡大が

米政府を支援することにしかなっていなかったことから

2012年頃から

脆弱化していた自国の海軍力を増強するための予算へと

為替介入して得たドルの使い道を

振り替えるように方針を変更していた


この経過が安定状態を保っていた

ミリタリーバランスに強い影響を及ぼし

アメリカの艦隊を大西洋から太平洋へと

シフトさせるという展開を新たに生み出した


同じ頃

尖閣諸島の帰属を巡って

日本が国有化したことを契機として

示威的な行動を

共産党政府が取るようにもなっていた


世界の生産基地となることを目指していた中国は

エネルギー資源の確保を絶対命題と心得

世界中の地下資源の取り込みに

熱中する姿勢を誰憚ることなく見せていた


中国共産党政権は

尖閣問題を起点として

カントリーリスクのある市場であることを

世界中に知らしめた

ドル資本以外の投資家は

過剰流動性が生む経済圧力の埒外にいたことから

対中投資に一定の距離を置くようになり

中国の経済成長は

その後停滞期に突入していくこととなったのだった


世界中からやってきた工場が

より低い労働賃金を求めて

中国本土から出ていき

産業の空洞化と

乱開発の結果として残された

巨大なゴーストタウンなどが

複数残されたままとなり

いまでは

過去の栄耀栄華を

物語る虚ろな存在となり果てた


経済のメカニズムは推進力を失った時

逆回転する準備へと入る

既にその兆候はあちらこちらで

観測されるようになっており

大量の債務不履行が

浮上する時の到来を

いまや遅しと待ちかまえている


ソ連の崩壊ではドル経済圏の拡大がおき

二期目のクリントン政権で

長年の赤字続きに苦しんでいた財政状態を

短期間で黒字転換させていたのだったが

ブッシュジュニアが大統領に就任した翌年に始まった

イラク戦争で

その後急速にもとの赤字体質へと転落してしまい

現在では財政の崖となって

米政権から自由度を奪い取る

最大の圧力源となっている


こうしてアメリカは

世界の保安官となっていることができなくなり

中東ではテロリストとの戦闘で疲弊し

シリアでは介入することを躊躇した

ロシアからの調停案を取り入れたところに

ウクライナでの内部対立が表面化し

軍事的な対立への道を選ばずに

経済的な対立の道

を選択するようになったのは

けだし

賢明な変化だといえよう


民族的な武力闘争と

宗教的な武力抗争との

二正面作戦を強いられているそのアメリカに

日中間

日韓間

の軋轢が米朝間の上に加わったことにより

アメリカの財政危機は

いままさに

極限状況へと差し迫りつつある


日本による集団的自衛権行使の提案は

まさしく

渡りに船の申し出となっているのだが

日本の政治的立場の独立志向は

米政府に

太平洋戦争当時の悪夢を蘇らせる

という経過を潜またものとなっている


平和と繁栄は両立しない

異なる概念を並立させることに意味はない


繁栄のないところに平和はなく

平和のないところに繁栄はない

平和と繁栄を不用意に並べて見せるその神経は

言葉に対する責任の無さを

よく物語っている


指導者の認識能力は

これほど

低い

ということを

この度の日米首脳会談は

はしなくも

露呈することとなったのだった


繁栄こそが平和の礎

健全な経済政策の履行こそが

そこへ至るただ一つの道


踏み出す足の置きどころ



最初の 一歩
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過 ち の 胤

2014-04-20 08:20:00 | Weblog
問題の姿というものが

当事者の誰にも

まったく

見えていないとき

望ましからざる経過を生じさせ

期待に背いた結果を

生む


国会では財政の悪化が

この20年で

急速に

すすみ

債務超過を肥大させ

国の負債総額を

信じがたいほど莫大な

規模へと

あっという間に

押し上げていた


実効が得られていない対策であることを知っていながら

温暖化を防止するための諸対策に

巨額の国費を投入しつづけ

無効な需要創出に

邁進しているその姿は

狂っている

としか言いようがない


経済状勢の変化がもつ

その断面

の一部から見えてくるものは

成熟期へと既に到達している

市場経済というものが

内需の拡大を導かずに

損失ばかりを肥え太らせている

というその負の効果


補助金頼みの経済政策に

終始してきた過去の事実は

そのことを

当時から

しきりに

訴えつづけていた


国費の継続的

大量投入が維持されていなければ

国内経済を活性化することは

もとより

できない

有効需要がそこに成り立っていなければ

損失の温床としか

なり得ない

この事実が

既に確定しているにもかかわらず

有効性のない需要創出に

国会は政府与党に大枚を投じさせることを問題視せず

尚公然としている

という

実に不思議なことが

いまもなお

おきている


毎年莫大な規模の予算を計上し

借金の総額を更に膨らませていきながら

温室効果ガスである

二酸化炭素の濃度もまた

一様に増やし続けている

というありさま


過誤の本質はここに潜む


自然エネルギーを導入したところで

二酸化炭素の減量を

実現させることは

そもそもできない

これまでの温暖化対策にある欠陥をみずして

二酸化炭素濃度の減少を促すことは

できない

認識が持つ固有の欠陥は

昔も今も

同様に

世界中に

温存されたままになっている


環境政策にあるこの至らなさは

交流電源の欠陥を見ずに

直流電源と同じ効果を期待した

というその点がもつ認識の誤りに

当初から潜んでいた


直流電源は電気製品のスイッチを切った瞬間に

電流の消失がおき

電力をセーブする効果が得られる回路になっている

だが

交流電源の場合だと

そうはならない

直流は回路だが

交流は一方通行の電路なのだ

電気製品の中で整流することで

回路を形成させている

この違いを弁別していないということ糺さぬまま

節電すれば

二酸化炭素が減る

という思い込みを

国民にいだかせてきた


これら一連の行為は

意図的であるが故に

まさしく

犯罪にひとしい


交流成分の一つに周波数というものがあり

それは電圧の分布を

波の形で表しているものなのだが

波形がもつ山と谷

とが常に安定していないと

乱れた周波数となって

貴重な電気を

即座に

使えないものへと貶める


これを避けるためには

常時一定の

安定した円運動が

発電機に与えられていなければならない


消費者がどれほど節電しようとも

発電所では

回転数を制御することが

つまり

できくなっている


所与の交流送電システムというものが

インフラを構成している環境下では

節電行為に

どのような意味もない

寧ろ損失の生みの親

となることができるのみ


スイッチを切られて消滅した二次電流であるところの

消費電力は

誘導される機会を失って

励磁電流だけを地の底へと流し去る

エネルギー転換されなくなった電力が

ただ単に

接地点から惑星の胎内へと

消えてゆく

これほどの無駄は他にあるまい


損失の源を

これまで事実関係の調査検証を

永らく放置し続けていた

ということが

財政赤字を一際加速させることとなり

異常気象を日夜

募らせていく

その最大の原因になっている


節電行為で

巨大な損失が発生していることを知らぬまま

電気製品のスイッチを

せっせと善意で切っている

その姿には

文明の持つ固有の愚かさが

濃縮された状態で

消息を知る人の目に

映し出されている


事実関係を

きちんと調べる気になりさえすれば

簡単にわかっていたことを

一度もやってこなかった

この怠慢が

温暖化現象の被害を蔓延させ

異常気象による強風と

かつて体験したことがない

と形容せざるを得ない程の異常な降水量とを

地表へと与え続けるようになっている


節電という良く知られた行為には

環境効果など一切なく

電気料金を少なくする

程度の効能しか

見いだせない


この事実に

なお

目を瞑っている

ということこそが

文明が自らに冒した

最大の



教育の欠陥が

生み出している本質

が実害となって現れたもの


有効需要を創出することができずにいる

これまでの経済対策のすべては

損失をただ積み上げて

財政赤字の山を築かせ

化石燃料の輸入量を高めさせ

エネルギー資源の輸入に伴うドルの需要を促しつつ

世界市場に

ドル余り現象を押し付け

その途中経過で

リーマンショックを産み落とさせた

ということになる話


市場経済が内容するその課題は

エネルギー問題の解決へと

文明を正しく導こうとしていたのだが

地下資源の確保を巡り

1%;99%の対立を

却って際立たせた


実効が不在の環境対策のすべては

温室効果ガスの濃度を高める一方でありつづけ

降水量を増やして洪水を派生させ

強風を更に募らせて

竜巻や台風による自然災害を

より凶暴凶悪なものにした


また海面の水位を

水素と酸素の化合物が上昇させ

地球全体を沈没させてしまおうと

四六時中

文明の欠陥を証明するために

状況証拠の数々を

営々と

積み上げている


水は水素の酸化物であることから

水素濃度の高い天然ガスの消費増大や

純水素を必要とする燃料電池の普及などは

局地的なゲリラ豪雨を広域化するものとなり

洪水と土砂崩れなどを

同時多発的に引き起こす


水は安定な化合物であることから

一旦生成された水は

自然条件の下では

分解されず決して減ることがない

この水のもつ固有の特性が

地球を水の惑星と呼ばせている


水素の酸化が量的に拡大すると

降水量の増加が起き

海面水位の上昇を

温暖化が氷山と氷河を液化させるより早く

この惑星の沈没を急がせる


文明は経済を成長させようとして

エネルギーの消費を拡大させ

その結果として生じた

炭化水素の酸化物

つまり

二酸化炭素と水

という二種類の酸素化合物を

必要以上に量産する仕組みを作り上げ

貧富の差を拡大させつつ

資本を移動させる方法を洗練させながら

経済を賦活するという名目で

エネルギー資源の確保に全力を傾注する国家を増やし

領土領海を巡る所有権の確保に

これから

ますます

事態を深刻化させていくようになる


竹島の領有権に拘る韓国が

日本の弱点をあげつらうようになり

歴史認識と慰安婦へと的を絞りこみ

ことあるごとに

己の主張を正統化する機会として

利用するまでになっている


尖閣もまたよく似た経過を辿っており

これら一連の共通経緯は

正統性の継承に関するものばかり

で占められている


地下資源を巡る領有権の帰属判断の結果次第で

当事国の命運が定まる時代が

とうとうやってきた


地下資源によらない

エネルギーの確保

こそ



最重要課題となったのだ


需要創出の有効性は

効率よくエネルギーを取り出す方法の開発

ただこの一点にのみ

存する

電力を増幅する仕組みを理解すれば

その応用に制限はない


エネルギーコストを引き下げるには

エネルギー生産の効率化

がなされていればよく

地下資源を輸入する必要が消えてしまうと

貿易収支だけでなく

経常収支までもが

短期間で

健全化する


無効な需要に対する甲斐のない投資をやめれば

それだけで損失成分の重要部分が消えてなくなる

浮いた資本を善用することにより

可処分所得を増やす効果も同時に得られる

企業は生産コストを引き下げられるようになり

国民は所得の質を向上させ

豊かさと健全性とを

取り戻す


省エネ節電と自然エネルギー導入に対する

見識のない投資を直ちにやめ

電力増幅法開発への投資へと

切り替える


損失だったものは余得へと変化し

経済は自律的な反転へと

勝手に遷移する


問題の所在を知れば

有効解は自動的に手に入る
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調 整 局 面

2014-04-13 06:35:29 | Weblog
電気のスイッチを切ると

二酸化炭素の排出量が減る

というのは

マッカな

ウソ


直流電流の電源



なら可能なことではっても

交流電源である回転方式の発電機では

明らかに

不可能


直流電源とは

蓄電池



乾電池などのこと

直流電源に限るなら

電気製品のスイッチを切った途端に

エネルギーの消費も消える


ところが

交流電源は回転式の発電機であることから

常に一定の回転数を

保持していることが

義務付けられており

四六時中

安定した回転状態を

維持することが

うまく

できていなければならない

という制約に縛られる


要するに

交流電源とは

出力調整をすることが

本来

できない

種類の電源なのだ


磁極のNとSとが作る磁界の差は

それぞれ

右と左

の別方向へと流れでようとする電流

を交互に生じさせる

磁極が切り替わる度ごとに

導体を

横切るかたちで

磁束線が通過することで

周波数という波の形の電圧が与えられ

磁束密度と磁場変化の割合

の違いによって

所定の電流を発生させるための措置を施し

起電力を生み出す

という仕組み


毎分3000回転する発電機なら

50ヘルツの交流電流が生み出され

3600回転する発電機なら

60ヘルツの交流電流が生み出せる

磁極の数を倍にすれば

円運動の量を半減させることが

できる

少ない回転数で周波数を維持するためには

磁極を増やせば

回転数を減らす効果が得られる


ただし

磁場を変化させるその割合も

同時に低下することになるので

起電力にもその影響が

直ちに及ぶ


周波数とは

一秒間に

磁石がもっている異なった磁極が

交代で導体を通貨することによって

一定の周期で

磁場変化を生じさせているその状態のこと

周波数は

電源がする円運動量と

磁極の数

の相関



決まる


交流の発電機は

周波数を

厳密に

維持していなければならないため

回転数を勝手に変えて

出力を増減させることが

つまり

できない


乱れた周波数は

エネルギーとして

使いものにならない電流を作り

無益なだけでなく

不安定なものであるガゆえに

有害な波の形を

電圧として発生させる


波の形が同じであれば

複合効果で

その振幅は倍になり

電圧は倍加され

電流を半減させる

音楽でいう倍音という現象と

音圧に於いて

同じ効果が現れる


位相がひとしい二つの波は

重ね合わせることによって

電圧を二倍にする

このことから

電圧を乗数倍にしていくことが

できるようになっている

その仕事をこなしているのが

変圧器


制御することができない

エネルギー的に意味のない

位相の乱れた

複数の電流が併存する

送電環境というものは

資源の無駄となるばかりか

不測の事態をさえ

生むことがある


交流電源が制御可能なものであったなら

省エネ節電という

文明が慣れ親しんでいるその方法でも

エネルギー消費を抑制する効果を

うまく引き出すことが

できていた

だが

現実をみると

そうなっていない

人知には

常に

錯誤の影が

つきまとう


周波数が一定に保たれていでないとき

その電源が生む交流電流は

エネルギーとして無効なものとなり

まったく

役に立たないものとなる


交流と直流の間にあるその違いの意味を

分かっていないと

電気を消すと二酸化炭素が減る



勝手な誤解をするようになる


交流を直流と同一視し

独断に等しい身勝手な誤った解釈に囚われ

地下資源を節約して

温暖化防止に貢献した

とひとり合点する集合体を生み出した

文明はその行為を何ら批判することなく

これまで

ずっと

受け容れつづけてきた


何と愚かなことだろう

未だに

まったく

その行為の意味に

気付かない


真実をみようとすれば

すぐそこにあったのだが

洗脳状態に置かれた意識は

既に判断能力そのものを

失ってしまっていた


節電すれば化石燃料の消費が減る

というのは

根拠のない

思い込み

その意味で

業界と監督官庁とが

国家と国民に対して

同時に犯したその罪科の質は

極めて重い


交流電源とは

回転数を制御することが

もともとできないものであり

常に一定の速度で

運動エネルギーを

磁界に与え続けていなければならない

という制約に拘束されている発電機


直流電源の場合なら

スイッチを切れば

電源がもつそのエネルギー密度は

直ちに保持された状態となる

節電効果というものは

そもそも直流電源でなければ

得られない

ものなのだ


この違いを知らないでいると

温暖化を止めようとして

効果のない諸種の対策にひた走り

捨てるための電流をタダ増やしつつ

二酸化炭素の濃度を

ひたすら

上げ続けるという破目になる


温暖化対策に投じられてきた国費は

すべて無駄となっており

政府はその結果

債務負担を募らせて

慢性的な財政赤字に苦しむという

構図をつくりだすようになっていた


実効性のない温暖化対策に

莫大な資本を

延々と

投下してきたということが

天候異変を加速し

異常気象を誘発しながら

安定していた気候を凶暴化させ

自然災害でイノチを落とす人の数を

一方的に増やしていく


逼塞するための状況を

自らの手で

さし招いている


現状に鑑みれば

事実の顛末はすぐ分かる

無効な環境対策は

却って有害性を増すばかり


冬に低気圧が異常に発達するようになったのは

対流圏を形成するもう一つの押す力

つまり高気圧の勢力を強めたその結果

台風は

水温が摂氏27度以上でなければ

そう呼ばれない

冬に勢力を増すようになった爆弾低気圧は

上がっては下がり

下がっては上がる

という対流の波が

次第に勢力を強めていったことによって

上限と下限の乖離の幅を広げ

気圧差を大きくしていった

この変化に伴い強風が北方の海域で荒れ狂い

船は港をでることができなくなった


10年前の段階で

1010ヘクトパスカル付近にあった

気圧差の境界領域は

温暖化が進んでしまったことにより

いまでは1020ヘクトパスカル付近へと

遷移した

気圧差が大きければ大きいほど

吹き下ろす風の強度は増し

尋常性を失って

季節を問わず暴風雨雪の被害を

広範囲へとまき散らす


低気圧が北の海で発達すると

漁船は出漁することができず

新鮮な魚介類は入荷しなくなる

海産物はこのとき

市場で品薄状態となっている


このような変化が

これから

年々歳々

より高まっていく


たったひとつしかないその原因は

温暖化の進行であり

温室効果ガスの濃度が俄かに高められたことにより

異常気象が頻繁に起きるようになった

人の暮らしが洗練されると

自然は文明に

報復するようヘンゲする


調整局面の到来は

進化するための第一歩

試練こそ


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富 の 偏 在

2014-04-06 08:28:13 | Weblog
1;99の対立

へと大きく分極化した世界の富は

産油国以外の国家財政を

ひとしく赤字体質へと移行させ

消費税率を引き上げさせただけでなく

赤字国債の増発までをも

促した


1%に帰属すべき最終所得が

どんどん積み上っていくようになり

99%がその負担に喘ぐ

という仕組みが形作られた

経済のもつ

ひどく

いびつな構造は

このようにして

太陽系の第三惑星へと定着

することとなった


エネルギーは地下資源に依存する

石油もガスもウランも

主要なすべての資源が

そうなっている

資源産出国はドルでの決済を指定し

資源輸入国は外貨準備を高めていった

自国の通貨を

ドルの供給者

である国際金融資本へと

為替市場を通じて

売り渡す

代わりに得たドルで

国内の経済を賦活する

というメカニズム

で国際経済は成り立っている


かつてドル資本と総称されていた

いまの金融資本に概括される巨大な勢力は

金融市場などで大量に仕入れたドルを

あらゆる外貨と交換することで

為替差益を確保するようになり

外貨を当該市場で効率よく運用することで

収益の上乗せと確保を図り

最終的にドルへと戻すサイクルを

時の経過とともに

より盤石なものにした


金融資本が引き取った外貨で

ローカル市場に投資して得た収益は

四半期単位で

ドルへとゆっくりと目立たずに戻され

為替相場を一定の範囲に制御しつつ

ドルの発行国である

アメリカの金融機関を経たのちに

投資家へと利潤の還元を行い

量の規模を募らせていくことにより

富の集積を

ひときわ高めることが

できるようになっている


地下資源を必要とする各国政府は

ドルでエネルギー資源の決済をするよう迫られ

自国の通貨を提供しただけでなく

国に固有の市場を

ドル資本の手へと明け渡す

外資に対する市場開放のプロセスは

このようにして始まる


外国市場に投資された大量の資本は

その国の経済を活性化しはするのだが

そこに固有の通貨が生む流動性の厚みを失い

枯れた市場となるよう誘導する

国民の暮らしは

潤沢だったカネが

枯れて回らなくなったことで圧迫され

貧困の地下茎を際限なく伸ばしていく

たった1%の勢力が

増幅された収益の殆んどを

投資家へと配当するために

短期間で持ち去り

自らの市場から

流動性と活性とを

同時に失っていくサイクルへと

嵌り込む

という仕組みが制度化されている


このメカニズムは地下の見えないところでおきており

その変化の実態を国民が察知するのは

貧困が既に蔓延した後になってからのこと

時すでに遅く

エネルギー資源を輸入した国は

貿易収支を悪化させながら

緩慢に沈んでゆく運命へと陥る

定め


経済活力が残されている国では

消費税の引き上げに慎重であり続けることはできるのだが

経常収支が急速に劣化した

経済規模の小さな国では

税率を俄かに高めて

国民の暮らしから

豊かさを一瞬で追い払う


更に歳入に重大な欠陥をもつ国では

国債を増発して

国家としての借り入れを増やさざるを得なくなってゆく

小さな国では国民の資産で

増発された国債を吸収することができず

ドル資本などからの海外投資を有難たがって

自国に固有の市場から

外資が利益を持ち去ることを

善と信じて

加速させるようになる


貧しさというものは

構造的な欠陥から生み出され

一旦劣化が始まると

その速度は一気に高まる


EUの一部では

最近

複数の国債の信用度が頓に低下してしまい

最終的に

大三者機関からの支援を

急遽必要とするようになった


世に言う

EU危機である


投資目的の公債保有者は

リスクに対して過敏なほどの反応をみせる

保有国債の売却損を回避するために

売り圧力を一気に強め

国債の価値を率先して引き下げると同時に

長期金利を反対に引き上げる


与信行為の喪失が生むそのメカニズムは

リスクの高さが変化することよって

全体の状況を

たちどころに制御不能なものにする

俗に言う 恐慌

というのがその代表的な過去の例


市場が単一化されればされるほど

原因が生む結果の度合いは

一瞬で全体へと波及する

ドル経済圏という現在の共通化された市場は

経済の連携協定を必要とするようになっていき

FTA や TPP

が不可欠の条件となる道理


その意味で

固有のリスクを常に孕む

枠組み

ということになる

IMFが神経をとがらせているのは

ドル経済圏が持つ

本質的な脆弱性に対する懸念があるからだ


既存の資産で対応できる規模では最早なく

ドル経済圏全体が陥る恐慌の嵐に

世界中が翻弄される修羅場がやってくる

リーマンショックのとき

G8では対応しきれずに

G20へと

枠組みを拡大しなければならなくなった

ドル経済圏の破綻は

共通市場の参加国のすべてにとって

壊滅的な破壊要因

として作用する


ドル資産を持っている国ほど

基軸通貨に対する信認の喪失

を強く恐れるものなのだ


経済成長が

エネルギー消費の増加

を前提とするものである以上

構造的な欠陥は増幅され

その結果である環境の劣化は急速にすすむ


世界は富の偏在がもつ脅威に

まだ

気付かない

目先の利益に囚われているからだ

決済通貨となったドルの供給者が

その回収を急がずに

意図的に

ローカル市場に資本を滞留させるようになりさえすれば

市場のもつ潜在能力を

流動性が高めることを可能ならしめ

豊かな市場から得られる収益も

充実した状態で

より多く

回収することができるようになる


収益の確保にのみ専念してきた

ということが

ローカル市場から流動性の厚みを奪うこととなり

当該市場の活性を自らの手で損ない

世界中をやがて貧困化させる

その原動力となっていく


国際金融資本が目先の効率を手控えて

市場の深耕を図るようになるならば

枯れない富に

世界の経済は公平性を取り戻し

収益のボリュウムを

数年程度で最大化させることができるようになる


エネルギーは地下資源がなくても

工夫次第でいくらでも取り出せる

ここに気付くことができれば

ドルの需要を緩和させ

ドル経済圏を含む複合経済圏の成立が

固有の欠陥を排して

経済構造を健全化させるその基本的要因

となるだろう


望ましいのはドル資本による投資の健全化と

エネルギーの健全化とが

同時に起きるということにある


富の偏在を赦してきた経済の枠組みが

二酸化炭素の量産を促し

気候の変動を現実化させてきた

貧困化というプロセスもまた

同時進行するようになり

環境の劣化と経済の劣化が

帯同して起きる

いまのこの状態が形成された


狩猟と漁猟などの分野では

かつての乱獲によって

種の絶滅が危惧されるようになり

収益をもたらす生きものの数が減り

富の減少を引き出したという事例が

あまた記録に残っている


ドルの供給と回収についても

収益の確保と効率の向上に特化した挙句

99%を貧困へと追い込み

豊かな市場から流動性という名の

緩衝機能を持つ推進装置を奪い

負のサイクルを形成させた


問題の所在を知れば

対応するための術を絞り込むことはできていた

問題自体が見えていなかったのであれば

有効な対策を導くことなど何一つとしてできず

終幕へと向かう緩慢な歩みを

時の経過と共に

より急がせる


現況は実に雄弁な証人なのだ

現実から正しく学べば

未来は

とても明るい
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