こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

負 の 資 産

2013-03-31 09:25:42 | Weblog
物価の上昇を図るためには

消費者の購買意欲を

高めることができなければならない

国民が積極的な買い物ができるような

経済環境を

国が整えてやる

という必要があった

その順当な方法を超越して

物価目標を単に定めることにより

その実現を目指さそうとしても

それは軋轢を増加させ

損失となる部分を徒に

増やすだけのこと


購買の意思決定権をもつ消費者の

意欲に火が点もっていなければ

消費動向は活性化せず

単にものの値段だけが上がって

通貨価値が反対に下がる

というインフレという状況を引き起こす


政策で消費を新たに促すためには

所得の予期以上の増加と

その持続とが

保証されたもの

となっていなければ 

ならない


消費があって

生産がある

この逆は

合理ではない

購買意欲が高まるからこそ

生産意欲と販売意欲とが

刺激されるメカニズム


膠着状態に陥ったデフレから

抜け出す有効な道は

ただ一つ

国民所得の増加をおいて

他にない


物価だけを引き上げたところで

所得の増加が追随してこなければ

消費サイクルを形成することは

できない

国民がインフレ圧力を受けて

疲弊するだけのこと


経済に関する基礎的な知識に基づかない

不正な判断は

すべて誤った結果を導く

経済理論だけで景気を刺激できる

とする姿勢は評価に値するほど勇壮なものではあるが

尊大であり

かつ無謀であるという二つの点に於いて

有害である

といわざるを得ない


空前の暴挙となることが分かっている措置を

絶後のものとするための教訓としなければ

時間と資本の無駄を重ねて

国民の暮らしを

意味もなく圧迫した

というだけのことになる


日本経済に於いて

金融を緩和する余地は既になく

その事実が失われた20年

というまことに粗末な期間を

国と国民とに

過ごすよう強いていた


実質的なゼロ金利が通用しなくなったということが

量的緩和の実施を急がせた

という経緯が厳として存在する

量的緩和の実施によって

デフレが希釈された事実はなく

却って負の螺旋を強める

という経過が残された

失われた10年

という国が学ぶための期間を

単に倍の20年へと増加させた

という点で

量的緩和の実施がもたらした弊害は

きわめて大きなものがある


その状態にある経済環境下で

無制限

かつ

無期限の金融緩和が

政策として実施されることになる

ということなのだから

日本の経済が受けるダメージの大きさは

計り知れないものとなる


それは自明のことなのだ


無効な経済対策を

これ以上続けていく余地はなく

余力はもはや残されていない

現実を正しく認識することができなければ

国はより一層

早く

劣化する


過去の事実を検証する

という役割に縛られた経済学の手法で

未来を規定することは

できないことだし

危険なことでもある


確定した要因を扱うケイザイ学者が

未確定の複合要因を完璧に無視したまま

蒼枯たる理論で

未来を創造することができる

と信じこんだとき

どのような変化が

この国に起きるのだろうか


現代史は政策判断の誤り

とその連鎖の記録で満ち充ちている

バブル経済を破裂させたのは

1989年10月に実施された

閣議での決定である

そこで了承された不動産融資に関する総量規制の

90年4月1日実施の合意が

失われた20年を生み出す

その起点となったそもそもの

原因

三月中に資産を整理することができた者だけが

バブル経済の崩壊から

半年間の猶予期間のあいだに

貴重な資産を守ることができた

だが

その事例は

極めて




また

理由のない侵攻作戦であった

2003年3月20日のイラク侵攻作戦の開始と

その後の戦闘への加担

という判断も

国会が無批判に下した認識の誤りが

関わっている

イラク戦争には大義名分などはなく

大量破壊兵器の配備については

その証拠が欠落し

完璧に不在という状態にあった

その事実は

当時の報道機関が繰り返し伝えており

ドイツとフランスの当時の首相が

共に

アメリカの暴挙に批判的であった

とする記録が公に残されている


更に郵政の民営化という政策も迷走を続け

その果てに

民営化阻止を標榜する国民新党を

この度消す

という無様な経過を生み残すこととなったのだった


民主党政権の見識不足は

前自民党政権より

顕著なものとなっていた

そのことが

国と国民に大きな負担を与えただけでなく

消費税を増税するための下地づくりを

急がせることともなったのだった


デフレが深刻化している現在

消費を抑制する意味を持つ課税強化を

実施することほど

愚かな政策はほかにない

消費税の撤廃

という政策への転換であるのなら

デフレからの脱却は可能だといえる

税率の段階的強化を前提とした

官僚寄りの無謀な政策は

この国のデフレ経済を

より強固なものにするだけなのだ


列記したこれら一連の政策は

すべて誤ったものだった

更に止まらない温暖化を放置し

旧態依然たる環境政策を

慣例的に

継続してきたそのために

有効需要をまったく生み出すことなく

損失の増大というプロセスを

今も尚

続けていなければならなくなった

その不明を恥じる選良は

今にして

皆無


政策判断の誤りは

思考力を養おうとせずに

ひたすら効率化を目指してきた

教育制度の到達点

マークシート方式の便益に頼ってきた

教える側の身勝手な論理が生んだ

知育に偏重したこれまでの教育姿勢が

もたらしたもの

それ以外のなにものでも ない


当事者たちのすべてに

自覚症状などはなく

そのことが

新たな判断の誤り

を国家の胎内に孕ませるよう

盤踞する構造体となって

動かし難く

機能するほどまでの状態になっている


問題の本質を察知した優れた認識は

系外へとスピンアウトする道を選び

弊習に関わることを

自らの意思で避けようとする道を

選び取った

健全な意識体であればあるほど

劣悪なシステムにコミットすることを

避けるものなのだ

それが健全性を担保する

その

なによりの証明となっている


教育は民主主義を劣化させてきた母体

正しくない判断に賛成しよとする多数存在は

それが数的に増加するにつれて

民主制度を自らの手で貶める

平均値の低下は

判断を誤る勢力の増加を通じて

国民の暮らしに

直接作用する

民主主義とは劣化するシステム

であることを意味する


新政権が掲げた脱デフレという目標を

実現させるための手段とされた

有効性を保証されていない

金融緩和の次元を超えた実施

という抽象的な行動が

国民の健全性を賦活する

反面教師となるならば

せめて

幸いとしなければなるまい
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認 識 能 力 ①

2013-03-24 09:28:41 | Weblog
対流圏と呼ばれる空域では

このようなことが

日夜

間断なく

おきている


上昇気流を生み出す熱の供給が

温暖化というそのプロセスを

強めていくことによって

高められているため

低気圧は熱を得て

より強く

発達するようになり

やがて

下降気流となって

地表に対する下押し圧力を

増加させていくものとなる


発達した低気圧

こそが優勢な高気圧を生み出す

その母体

強い圧力をもつ下降気流は

地表に到達して

再び上昇気流へと転ずる


低気圧が高気圧をつくり

高気圧が低気圧をより発達させていく

というメカニズムでできているのが

対流圏


鍋の水が熱の維持によって

沸騰するというのは

対流による増幅効果の結果

熱の供給が保たれているあいだ

対流は熱的に増幅する

温暖化を放置しておくと

地表の熱は増幅効果をより高める



温暖化したことによって

気圧の差が拡大していくと

高気圧から低気圧へと向かう気流が

次第に強まっていく

温暖化が更に進むと

海面付近の気温がより高められ

蒸発が一層促される


気体となった水は

上空へと移動し

そこにある寒気に触れることにより

雷を発生させながら

液化して雨を生む

水分を放出した後の上昇気流は

引力の作用でやがて反転し

高気圧と呼ばれる下降気流へと変化する

高気圧の付近に発達中の低気圧がある場合

吹き降ろす風の強さは

高低差の拡大によって

増す

これが太平洋では台風と呼ばれ

インド洋以西ではサイクロンとなり

大西洋とカリブ海では

ハリケーンと呼ばれる自然災害となる


対流圏では

熱の関与と気流の狭間で

雨と風

そして雷などの

気象の変化が

間断なく生み出されている


熱の供給が量的に増える温室効果により

地表には気候の変動が引き起こされ

強風と集中豪雨とドカ雪などが

低気圧を発達させるその経過に伴って

いたるところで

時を選ばず

生まれ出る

そんな時代となったのだった


熱は化石燃料の直接的燃焼によって

人為的に生み出され

地下資源に含まれる炭素成分が

大気中の酸素と燃焼工程で化合し

最大の温室効果ガスである

二酸化炭素を大気圏内へと

四六時中放出する

その結果

地球表面の平均気温を

必要以上に

高め続けさせている


温暖化は地下資源をエネルギー転換したことで

文明が発生させたもの

平均気温の継続的上昇は

氷山と氷河を急速に消すほどのものとなり

海面の水位を

想定以上に

早く引き上げていく


温暖化という現象は

島嶼国家を水没させ

その国民を強制的に

別の場所へと移動させている

海抜の低い国家の沈没は

温室効果ガスの一つであるCO2を

紫外線で自然が分解する能力を超えて

人類が大量に発生させたことにより

起きたもの

いまでは400ppmの水準を

既に突破する値にまで

その濃度を高めている


水位の上昇という現象には

もうひとつ別の要因

も加わっている

地下資源には水素成分も多く含まれている


水素を燃やすと水になることは

水素エンジンや燃料電池などで

夙によく知られていることである

とりわけ天然ガスには水素が大量に含まれており

メタンガスやシェールガス

そしてメタンハイドレートなどには

更に多くの水素が主要な成分として

内包されている


石油からガスへと切り替えることは

二酸化炭素の発生を抑制する効果はあっても

温暖化の結果である

水の絶対量を増やす

といことがわかっている

その過程のどこかで集中豪雨と

それによる洪水を多発させ

冬にはドカ雪の規模と降る確率を

一層高めるようにまでなってしまった


温暖化が有害であることを知っていながら

文明は未だに地下資源を燃やす暮らしから

離れられない

二酸化炭素は一貫して

着実に増加し続けており

実施可能なあらゆる温暖化防止対策を講じていながら

それは有効な結果を引き出す能力を

何一つ

もっていなかった

その事実に文明はまだ一向に気づかない


無効な対策を継続するための国家予算は

認識の過誤によって増え続けていき

財政収支の悪化を急速に高めるようになった

これは世界的にみられる

共通の政治的

かつ

経済的な変化


問題を認識する能力が乏しいと

問題を解決する能力をもっていながら

それを有効に使いこなすことが

できない


温暖化は思考力を養ってこなかった

これまでの教育制度が産み落とした

副産物のひとつ

であるに相違ない

問題の所在に気づくことができなければ

国民の暮らしは

より一層悪化する一方となる


だが

問題の所在を知り

変化の意味を認識することができるのであれば

有効解は引き出せる


比較的簡単に


問題を正しく理解する者は

問題そのものの中に

答えが書かれていることを知っている


不具合の一切は

認識の不備によって起きている

正しい認識は

これまで困難だとされてきた一切の課題を

いとも簡単に

解消してしまうものとなる

文明は困難な課題を解決することで

めでたく進化する

という望ましい結果を

手に入れる
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秘 密 主 義 ②

2013-03-17 08:56:08 | Weblog
二酸化炭素を減らす効果

をもたないあらゆる対策は

国家に損失だけを与え

国民から

安全で

快適

かつ

豊かな暮らしを

一律に取り上げる


これまでに知られている温暖化対策の全て

には

二酸化炭素を減らした

とする事実が存在したことがなかった

太陽電池や風力発電では

その発電能力を足し算することで

同等程度の

地下資源を抑制する

効力がある

と未だに信じられている

再生可能エネルギーが直流出力であることと

商用電源が交流出力であるという

その違いを弁別する認識は

皆無


それは二酸化炭素削減の実態がない

行為を確認することなく

未だに継続実施している

という意味で

それは信仰というに等しい


省エネ節電でも同じ経過が生じている

電力消費を抑制すると

発電所の燃料消費が減り

それで温暖化を防止できる

とする勝手な思い込みが

消費者すべてに

節電努力を一斉に促している


大気中の二酸化炭素濃度は

安定した状態で

世界中が温暖化防止に勤めていたそのあいだ

一貫して

着実に増え続けていた

400ppmを既に超えているその濃度の値は

もはや

覆すことができない事実となって

文明に愚かさの結果を

突きつけている


その理由について調査した

という事実はまったく存在しておらず

実効性のない諸対策について

こころある当事者は

みな一様に

首をかしげているばかり


交流送電という方法では

原子力以外の

どのような方法を選び取っても

二酸化炭素は減らせない

絶対




それは交流電流の宿命であるからだ


毎秒50乃至60回変化する

という動態を必要とする交流電流は

従って

止まっていることが

まったくできない

動態を維持することによって

起電力となる

磁場変化を生み出している

ものであるからだ


誘導法則は

磁場を変化させることによって

磁界から電流を誘導し

電界を形成させる


交流電流は

正確に

周波数を

安定的に

維持していなければならないものであるため

発電機の回転数を

制御することが本質的に

できない

つまり

省エネ節電という方法では

電気代を減らすことはできても

二酸化炭素を減らすことが

できない

ということだったのである


再生可能エネルギーは直流出力であるため

周波数を与えることはできても

電圧を安定化させておくことが

できなかった

出力変動の影響を

受けていたからである


日照量と風速のそれぞれの変化は

自然電源が生み出す電流電圧を

ひどく不安定なものにする


出力の定まらない電力は

商用電源の品位を大いに貶める

電力会社のバックアップがなければ

風力発電は存在する理由そのものが

消滅してしまうようなしつらえ

になっている

出力の安定性を保たせているその方法について

誰ひとり

一度も確かめようとしたことが

ない


電力会社が発生させた電気を買い取らなければ

クリーンエネルギーに投資した資本を

償却することができない

世界中が自然エネルギーを導入すれば

その分だけ二酸化炭素が減る



頑ななまでに

強く信じ込んでいることから

国連の環境部会までもが

自然エネルギーの導入量で

二酸化炭素の削減量

と看做すようになったのだった


温暖化対策から実効値が消えてしまっていたのは

正しい認識が

不在であったからなのだ


住宅の屋根に発電パネルを乗せたところで

それは電気代の負担を

軽減させる効果しか生み出しはしない

電力会社が買い取っていることは事実だが

それによって

化石燃料の輸入量が応分に減った

とするデータは

公表されたことが一度もない

二酸化炭素を減らせていなかった積年の事実が

温室効果ガスの大気中濃度を

一方的に高めさせている


節電すると

電気料金は確かに低下する

だが

発電所では燃料の消費を減らせない

回転数を減らすことが

周波数を変化させる原因となるからだ


発電機の回転数は

常時

毎秒50から60回

正確かつ安定的

に回転していなければ

安定した周波数を

維持することができない


この程度の簡単な仕組みを

業界全体で誤魔化している

ということが

罷り通るようになったのは

監督官庁の絶大なる支援がなければ

到底できることでは

ない


交流送電の実態を

電力業界が

その秘密主義によって

隠し続けていられるというのは

利益共同体の援護があったればこそ

可能となったことなのだ


このため

国は実効の伴わない温暖化対策を

20年以上に亘って

続けていなければならなくなった

つまり

効果のない需要を創出するために

国費を毎年大量に

意味なくただ費やしてきただけでなく

未だにその事実に

誰も気づくことができないよう

綿密な配慮のもと

国民が無知のままであり続けているよう

謀っている


これら一連の諸事実は

既に確定していることである

どのような言い訳も

もはや通用しない

その事実を承知しているからこそ

業界とそこに連なる共同体とが

隠蔽体質を身につけざるを得なかった


電気料金の値上げには

節電による電力消費の低下

が生む損失を

補填させるという意味が込められている

昨今の円安では

化石燃料の輸入コストが上がったことから

更なる値上げが必要

という粗末な状態になっている


電気料金の先行値上げという行為には

核に代わる天然ガスの輸入コストの増加が

その理由だとされていた

為替変動要因が省かれていたその訳を

国と国民は

業界に説明させる義務

というものがある筈だ


有効な需要を創出しなければ

経済の成長は得られない

失われた20年は

無効な需要を維持し続けていた20年と

正確に重なっている
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本 末 転 倒

2013-03-10 09:54:02 | Weblog
日本の経済が

デフレから抜け出すための方法は

アベノミクスと呼ばれる複合的な

だが理論的根拠の定かでない

経済事案の一部を切り取り

上っ面の不備を

補修するという

皮相な

かつ有効性に欠けた

当座の応急措置

などではなく

消費税の撤廃

という根本的な治癒を目指す

たった一つの方法の

速やかな実施

それだけで

よい


暫定的な効果は為替市場と

株式市場において

観測されているのだが

その変化には

これといった

明確な

経済的根拠

となるべきものが

ない


消費全体を増やすことができなければ

総需要は増大せず

収入を増やすことには結びつかない

政府がやるべきことの第一は

消費税を10%へと上げることではなく

以前そうであったように

ゼロへと速やかに戻すこと

消費市場を再活性化させながら

税収の自然増加を待つ

という方法の選択が

ベスト


デフレになった原因を探れば

そこから抜け出す道を探り出せる

97年4月

消費税を3%から5%へと引き上げたとき

市場には消費を抑制する効果が働いた

企業は当時

内部留保を失う前の対策として

雇用のリストラを進めていて

労働環境は劣化しはじめていた

労働者の収入は否応なしに低下し

可処分所得は減少へと転じていた

収入の低下と消費税の増税が重なって作用し

総需要の減退という現象が

そのときを基点として

日本市場に生まれでた

あれから15年という月日が流れた


為替市場では

理由の判明しない円高が

延々と続く時代が形成されており

輸出産業に属する企業の収益を

じわじわと圧迫し

輸入品の価格を

同じ具合に引き下げていた

これにより消費マインドが冷やされ

資産デフレに過ぎなかったものを

真性のデフレへと変化させ

物価の下落の連鎖

というデフレスパイラルが形成された


アベノミクスは本来

消費税を10%へと高めることを目的として

導入実施されたもの

デフレが総需要の段階的喪失の経過

という意味をもつことであることから

消費税の増加は

重大なデフレ要因となることが

既に分かっている


消費税を上げずに税収を上げるためには

経済活動を活発化すればよい

国家予算の規模を増やしても

実質的に総額を圧縮する結果を

高い能力を持つ官僚に

引き出すような課題を与え

予算執行に関する

費用対効果の結果を

中央官庁の

国民が判定するその評価基準とするべきだ

予算案をどんなに増やしても

実際の執行額が低下していくのであれば

消費税を引き上げなくても

財政の健全化を図ることが

問題なくできる


計上する予算が増えたとしても

執行枠を当事者の意志で

一定程度余らせることにより

官庁の評価を数値で示せるようにする


余らせた予算を戻し税として

国民に還元することにより

総需要は飛躍的に増大する

デフレの脱却には

これ以外に有効な方法はない


誤った経済政策は

国民を単に苦しめる

総需要の低下が

デフレの根本的な原因なのだ


企業が労働賃金を先に増やすことは

市場原理と呼ばれる道理に

添わない

消費者が総需要を喚起するためには

大幅な減税措置が必要なのだ

消費税の廃止

という政策の実施は

その点で

極めて有効なものとなる

戻し税の速やかな還付が

消費意欲を刺激する

いつまで続くか分からない

不確かな賃金の政策的上昇は

消費ではなく

貯蓄の増加を急がせる


マネーゲームの結果としておきている円安は

そう長くは続かない

底流は円高を基調とし

過剰流動性を洗浄するための市場として

外国資本によって

この日本が位置づけられている

外資は四半期ごとに決算をする必要があることから

投下資本を年に四回

ドルへと戻さなければならない

という宿命を負っている


経済を成長させるその戦略は

消費市場の再活性化によってのみ

成就する

資本の投入を増やすことができたとしても

それを活用する市場が育成されていなければ

通貨膨張と不況の並立

を意味するスタグフレーション

という事態を引き起こす


リスク(危機の確率)は既にハザード(緊急事態)へと遷移し

政府判断のその結果が

日本国民と消費市場とに

重大な変化を引き起こそうとしている

余震の段階で

来るべき本震の巨大さを

想起するべきだ


止まらない温暖化のための予算を廃止すると同時に

消費税という制度も撤廃する

それを可能にするための条件を洗い出せば

デフレ脱却の実現可能性は

たちどころに高まる


国がやるべきことが何なのか

ということを正しく考えることができるなら

デフレ経済を

緩やかなインフレ型へと

戻すことができるはず


要素抽出から意図的に省かれていた項目

それは

消費税増税による

総需要の抑止効果にほかならない

これがデフレ経済を日本市場に生み出した

その直接的な

根源となったものの

原因を取り除けば

元の健全な市場が

労せずして復活する
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自 給 自 足

2013-03-03 08:39:54 | Weblog
必要なものがあるならば

それを

自らの手で

作り出す必要がある

発明が誕生するのは

そんなとき


必要とする食料が足りなければ

耕作面積を広げることで

ある程度の量的確保が可能になる

地域が必要とする農作物の量は

人口密度で決まる

畜産と漁業なども

制御された収穫が

持続性を保たせている

必要な量を

必要な時に

必要なだけ消費する

のが最もムダを省く

合理的な方法


その状態を実現するためには

エネルギーの自給自足

という状態が

その地域に成り立っていなければならない


環境負荷のない

健全で

それでいて

低廉な電気エネルギーを

必要な時に

必要なだけ

自在に取り出すことができさえすれば

深夜に農作物を育てることだって

いとも容易にできるようになる


家畜の肥育には適切な温度管理と

安定した給餌と運動とが保証されていればよい

漁獲高と魚価を安定させておくためには

漁船と冷凍庫などを動かすためのエネルギーが

適切に確保されていなければならない


エネルギーを作り出すことができれば

農産物と海産物とを確保することが

容易になる

つまり

食料を自給自足することが

できるようになる


国がやるべきことの第一は

エネルギーを自給自足するための

工夫でなければならなかった

石油とガスを輸入すれば

エネルギーコストは高くなる

環境負荷のある有害物質である

二酸化炭素の濃度が上がるだけでなく

水素の酸化物である雨の素

である気体の水も増加する

エネルギーは

環境の劣化と引換えに得るもの

という位置づけになっていた

炭化水素でできている地下資源を燃やせば

二酸化炭素と水が同時にできるのは

自明なこと

二酸化炭素の有害性をみて

降水量の増加という深刻な変化に

いま以て気づかない

考える力が

もはや

失われてしまっている


これが止まらない温暖化を作り出し

集中豪雨とそれによる洪水を

世界中に生み出し続けている

たったひとつの

原因


有害な地下資源を使い続けるためには

高いコストを

負担しなければならない

資源産出国は

限りある地下資源の価値を

常に

高め続けていこうとする

やがて枯渇してしまうことが

分かっているからだ


この事情が

資源輸入国に於ける電気料金と

ガソリンなどの価格を

次第に高めていく原動力になっている

この経過は急速に加熱し

地下資源の領有権を巡る争いを

表面化させるような時代を導いた


すべての国は

地下資源に依存しない

環境負荷のない

エネルギーを

開発するよう

いま

切実に迫られている


エネルギーコストが高くなっていくのであれば

経済成長の発展と拡大は

望めない

温暖化が募れば

石油の消費を

もっと

多く抑制しなければならなくなる


その対策となる地下資源を用いない電源は

エネルギーコストを極端に引き下げるものとなる

どんなに優れた性能の発電システムがあったとしても

コストの壁を打ち破ることが

できなければ開発の意義はない


廉価で健全な電源は

エネルギーを自給自足する生活を

地域の単位で保証する

アグリビジネスに即座に応用できることでもあることから

食料を自給自足する体制を築くことも

簡単にできる


低廉なエネルギーは

産業を活性化させ

可処分所得を次第に引きあげていく効果を生み出す

景気を刺激するものとなることから

経済の復興が可能になり

同時に温暖化を止める効果まで発揮する

これまで温暖化対策に割いてきた国の予算を

100%別の事業に転用できるようにする

この差は無視でないほど

おおきい


新規事業に投資するための予算枠が増え

しかもコスト全般を低下させる

この効果が生む差の拡大こそ

経済を成長させるためのゲインの棲家


原発は無用の長物となり

電力は消費地に於いて充実したものとなる

ふんだんに

制限なく

使えるようなものへと変わるのだ


エネルギーを自給自足する体制の実現

ということこそが

文明の未来を決定する鍵となる

最重要因子

資源を守る理由が消えたとき

防衛努力はその意味を失う

奪い奪われることがない地域には

繁栄だけしか残らない


対立項は宗教にまつわるものだけへと収斂し

損失成分は自動的に最小化する

エネルギーシフトによる優れた効能は

平和状態の実現と

その安定化に寄与するものとなり

非生産的な行為は

合理性を失うものであることが

誰の目にも明確に映し出される


電気を生み出すシステムを作るには

磁石だけがあればよい

要素はコイルの長さと

磁束密度

そして

磁場の変化だけなのだ

たったこれだけのことで

エネルギーを自給自足することが

あらゆる国で

可能になる


だが

覇権を狙う国がこのエネルギーを手にしたとき

すべての優れた効果が

台無しになる


未来のエネルギーを示すことは簡単なことなのだが

その供給には

充分に慎重な姿勢で臨まなければならない

健全なエネルギーを

不健全な目的に使っては

ならない
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