秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

大魔神復活。

2013年03月16日 21時25分33秒 | 京都非観光迷所案内

 大魔神か・・・。しばらく前の京都新聞に映画美術関係の会社の倉庫に眠って
いた大魔神が大映商店街の人たちの懇願で復旧されている、って記事を目に
したけど、とうとう復活しましたか・・・。

    

ハニワの優しげ、というか無表情な顔が悪辣な代官たちの横暴にプッツンした
とたん、不動明王のようなオソロシゲな顔面に変化するんですよね。

握り拳を固めた片腕を顔の前に持ってきて、下から上にグイっと上げると変身
(この場合変顔か。)今のヒーローたちのように変身に必要なアイテムも無くて、
コスチュームも地味ぃなハニワの鎧のまま。予算もそんなになかったんでしょうナ。

それでも子供たちには人気がありました。時代劇と怪獣(この場倍は魔人か)との
シュチュエーションは目新しい感覚でしたからね。

で、その大魔神にナツカシのご対面のため、大映商店街へ。なんて暇人ではナイ。
いや・・・その・・実は右京区役所にのっぴきならぬ用事がありまして・・・・。

ちょいと足を伸ばせばくだんの商店街。こりゃ行きますよね、ついでと言っちゃなん
だけど。なんか言い訳がましい「大暇人」であります。

この商店街は以前、「京都商店街巡り」のカテゴリーで紹介したからスルット、スルー。

今年に入ってから有名時代劇俳優や、スタッフがヒイキにしていた食堂がまた一軒
閉店。話はまた迷走しますけど、NHKのアーカイブスでこの商店街を紹介していました。

なんと、ある場面であの故川谷拓三さんがパチンコ屋で鬘をつけたままパチっている
姿が映しだされていました。まだ「仁義無き戦い」でブレークする前だったはず。

たしか大映商店街だったと思いますけど、間違っていたらスンマセン。ま、それほど
京都の街と映画は密接な関係にあった、ということです。

では軌道修正。この日は車じゃなくて自転車でお出かけであります。区役所で用事を
済ませ、4分ほどペダルをこぐと、商店街東側入り口に到着。
             

胸トキメカセ(てはいないけど)て、ようやく感動(これはチット感動)のご対面~!です。 

 

やはり、この街には鉄人28号じゃなくて、大魔神でしょ。とミョーに納得したシダイであります。

以前一緒の工房にいたKさん、若い頃にこの大魔神にエキストラで出演してしていたそうで
す。「鎧着せられてなぁ、なんにもない空に向かって槍を突き上げるんや。あとで別撮りした
大魔神の画像と合成するんやけどな、なんかアホみたいやったなぁ」と懐かしんでいましたナ。      

   
商店街の中にある「うずキネマ館。」大魔神も常時放映中。Kさんがドコにいるのか今度
じっくり探してみますか・・・。

          食事もできます。 

そのKさんも癌で数年前に逝ってしまったよなぁ。生きてりゃ皆でこの像の前で写真撮影
したでしょうね。

おっと、柄にもなく湿気ちまったい。最後に一つ。ナゼかワタクシらの子供時分に学校に一人
は「大魔神」ってあだ名の子がいましたね。

クラスにいたのはI君という男の子でした。今思えば男前の部類に入るんでしょうけどね。
そういえば野球選手にもいましたナ。とにかく、似ているのが男でよかったです・・・・・・・。

最後にオマケ。区役所と商店街の途中にある病院。サテ、クイズです。この病院、ある映画
の一シーンに使われました。ヒントは「階段落ち」。
   

大魔神に再会したいヒトは嵐電「帷子の辻」駅で下車したほうが便利ですが、
ちゃんとした?観光も兼ねて、という方は広隆寺駅で下車、弥勒菩薩とご対面
した後に、ってのもアリです。