感染 (小学館文庫) | |
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小学館 |
内容(「BOOK」データベースより)
ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、未来を嘱望されている外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。幼子は焼死体で発見されるという最悪の事件となったにもかかわらず、啓介は女からの呼び出しに出かけていったきり音信不通。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿り着く―。医学ジャーナリストが描く、迫真の医療サスペンス!第一回小学館文庫小説賞受賞作。
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とてもわかり易い伏線だった。
こういった小説を読み慣れている人ならば、わりと容易く結末を予想できたのではないかな。
実行犯が誰なのかまでは、ワタシはなかなか想像つかなかったのだが(^^;
閉鎖的な医療界の中での上下関係、ミスの隠匿などを絡めながら、現代移植医療の問題点を提起している。
残念なのは、強烈な人物像で設定された桜木栄子が、その人物像の役割通りではなかったということと
それぞれの人物が中途半端な感じのまま、物語を終えてしまったこと。
漠然とした人物が、スピード感のある物語に乗っかって、終わり、のような。
詳しい医療知識を持たなくても読める小説です。
スピード感はあるので、一気に読みたくなる本です。
星:☆☆
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