元も子もない

私は今まで家庭生活の中で、夫を一家の主として、ずっと支えてきたつもりだ。
子供の前で、夫を悪く言うことなどは極力抑え(感情がありますから、ぼやくことはありましたけど) 子供が父親に対して尊敬の念を欠かないようにしてきました。
わりと夫は勝手なところがある人で、その感情に振り回されることもあったので、子供たちは自分を抑えるようになってしまいましたが、それを解放してやるように努力もしました。

しかし、子供たちは実によく見ています。高校生ともなれば、冷静な見方が出来るようになります。
さらに大人になれば、多くの大人の一員として動き、接触します。世界が広がるにつれ、さらなる目を持ちます。


ここまでお話しすれば、察しがつくでしょう。



そう、夫は自分自身が作りたかった父親像を、私が意に反してでも我慢してやって来たことをすべて壊してしまいました。それも、自分がしたいようにして。
人間は変わっていくものですが、自分が築いたものは壊してはなりません。余程の覚悟があるのなら別ですが。自分で壊しておいて、さらに人のせいにするなんて言語道断。幼い子供にだってわかることです。
それに気付けない大人は惨めです。