HITOMIのおくに(ちょこっと日記)

瞳にうつる たくさんのもの・・・日々を(出来れば面白く)書きたい、ちょこっと日記です。

義祖母の異変②

2021年01月23日 | 結婚生活

義祖母の家族関係がどうであったか、ということは、ワタシは知らない。
ただ、家庭はうまくいっていなかった、と聞いている。
こういうことはお互いの気持ちが関係することなので、ワタシは深く追求しないことにしている。
周りが勝手に話してきたり、伝えてくる分には聞くことは聞く。
でも、片方の意見だけで、まるっと信じることはしない。

義祖母は寂しい人であった(自分ではそう思っていなくても)
そして、それは自分で蒔いた種であるということ。
そして、義祖母の家族は、ワタシが想像し得ないほどの性格であった、
ということが、確かなことだろう。

家族間の確執が、これほどだとは想像もしてなかった。
義祖母が貧しい人であったなら、とっくに関係は絶っていただろう。
なまじっか、義祖母が人生を頑張って生きてきたから、
本人はそれを振りかざすし、家族は‘生れ出たことを理由にして’
関係をかろうじてつなげていた、というふうになったのだ。

なぜ、義祖母の頑張りを、次へと伝えるということに持っていけないのか、と
ワタシはいつも不思議に思っていた。
彼らは、ダニのようにくっついて離れない。
いつもいつも、自分の力でなんとかしようとはせず、
義祖母の力を頼って、生きていた。


義祖母の介護を伯母が手伝うようになった時、姑は夫とともに何か企んでいた。
詳しいことは書けないが、義祖母と伯母の間でなにかやり取りがあったらしく
それ以上のことを阻止するために動いていた感じだった。

自分の親の面倒すら、損得勘定し、周りに不快な思いをさせる。
ワタシは理解できなかった。
ワタシは、目の前の老人を放ってはおけない。
どんな嫌がらせをされたことがあろうと、それとこれとは別問題だ。

義祖母の認知症が進むにつれ、姑や夫は義祖母の物忘れを責めた。
自分の身に起こらないと気付けない性格とはいえ、認知症の勉強すらしない人たちに
辟易した。
それでいて、自己主張が強く、理解が出来ない人間に強要する。
腹だしくて、たまらなかった。
しかし、ワタシ自身も体に疲れが溜まっていった。

夫に相談すると
「もう少し、頑張れるでしょう」

そう言われた。

なにも進展がないまま、日々は過ぎていき、月一度の義祖母の病院受診の時に
義祖母の体に異変があった。
ワタシが世話をしているとはいえ、家族ではないから詳しいことは聞いていない。
夫と姑が聞いていたはずだ。
義祖母は入院した。

良くないものの疑いがある

そう聞いて、姑は舞い上がった。
あの人たちは、何を考えているのか、義祖母のお金を遣い始めた。

「ちょっと、まだ亡くなってもいないのに、何をしているの!」

ワタシが強い物言いをしたのは、これが最後ではなかったか。

さすがに夫は、自分のしたことに反省をして、それ以来は姑の頼みを
断っていたようだ。
当たり前だ。

義祖母の容態は安定し、退院することが決まった。
また介護の日々か、と思っていたら、そのまま義祖母は介護施設に入所することになった。
家に帰られると信じている義祖母を、そのまま連れていくとなったらしい。

「姑なら何とかしてくれると思ったんだ。君も楽になるでしょう?」

違う。
ちがう。

そうじゃない。
そうなったとしても、ちゃんと話して、夫が決めてくれることを、ワタシは願っていた。
あなたも、ヒトを使って身を守るのか。

そして、入所費用は、こちら持ちだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする