ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

「迷探偵記者羽鳥雄太郎と駆け出し女刑事(4) 山陰の秘湯湯村温泉に殺意が走る!」 自分が参加したTV番組をもう一度見直してみようシリーズ第12回

2020年05月24日 | こらむ
「迷探偵記者羽鳥雄太郎と駆け出し女刑事(4) 山陰の秘湯湯村温泉に殺意が走る!」 自分が参加したTV番組をもう一度見直してみようシリーズ第12回

放送日:1987年10月3日 土曜ワイド劇場
出演:田中邦衛、中原理恵、平幹二朗、島村佳江、田中隆三、相築彰子(相築あき子)
監督:吉田啓一郎
制作:仕事

迷探偵記者羽鳥雄太郎と駆け出し女刑事(4) 山陰の秘湯湯村温泉に殺意が走る!
宝石ブローカーが殺され、大金が盗まれた。警視庁の女刑事が芸者に変身して犯人を追う。

田中邦衛さんと、TVでは3本目の仕事でしょうか。この頃は「ヨシカワーッ」とあのダミ声で呼んでくれるようになっていました。そうやって親しく呼んでくれたのは、他には大杉連さんかなぁ。大杉さんは、ふざけて「よっちゃん」と呼んでくれました。その頃みなさん年上だから、上から声をかけていただいた感じでした。今は、親しい俳優さんがみな年下になってしまって、かしこまって「吉川さん」と呼ばれる琴が多いです。時がたつのは早いなぁ。
熊井啓監督つながりで、俳優座映画放送、(株)仕事からよく声をかけていただきました。だから、田中邦衛さんとの仕事が多かったのです。1984年あたりからセカンド助監督やっているので、セカンドで3年目になっていました。じつは、この番組には助監督としてエンドロールに名前がのっていますが、実は現場の演技事務的な仕事を担当していました。チーフ助監督が、新村良二さん(今は、刑事9係などの監督)その下に私、私の下にあの佐々部清さん、つい最近亡くなりましたねぇ・・・ショックでした。その下に八木準一郎(現在は、監督)。みんな監督になって、監督になっていないのが、私だけ。なんで・・・・才能なかったんだなぁ、私。佐々部さんはこの時から優秀な男でした。
私がこの番組で、なぜ現場演技事務のパートだったかというと、話せば長くなるのですが、私、そろそろチーフ助監督になろうとしていたのです。セカンドを卒業しようとしていたんです。サード7年、セカンド3年目。サードが長かったぶん、セカンドは意外と早く慣れていました。たぶんこれでセカンド卒業という意味をもった番組でした。次は、チーフになろうと心の中で思っていました。でも、チーフになりたいと自分で思っていても、誰かに声をかけてもらえないと、チーフにはなれません。助監督10年目でやっと、チーフ助監督です。年齢もすでに34才になっていました。のろまですね(笑)
この番組には、田中隆三くんが出演していました。彼とは1984年公開の「海に降る雪」で一緒でした。私がサードのカチンコ助監督。彼はまだ全くの新人でした。お互いに少しずつ成長して、再会したのです。なんか照れくさくて、あまり話をしませんでしたね。よく覚えているのは、あのガラガラ声で、役者をしかり飛ばす、吉田啓一郎監督です。昔気質の監督ですが、とても愛情のある監督でした。いまも、現役です。こんなタイプの監督最近はいませんね。ガラパゴス監督と呼ぶと、怒られそうです(笑) スタッフや俳優を大声で呼び捨てにしますが、そうやって距離感を詰める演出がうまかった。こんな監督は本当に少なくなってきました。憧れます。
当時の土曜ワイドは、脚本・音楽・監督などの御本人が画面に出てきて、スーパー入りで紹介されました。誰が始めたんでしょうね。今見ると、とても懐かしいです。現場の我々は、ストーリーとは別に撮影しなければならないので、面倒だなぁと思っていたのです(笑) しかし現場にきた脚本家の方々などは、なんだかそわそわしていて、嬉しそうだったのを覚えています(笑)監督は、自分で自分をどうとるか説明するのですから照れますよね(笑)






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