ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

19「救急指定病院(1)白衣のふたり」  自分が参加したTV番組をもう一度見直してみようシリーズ第19回

2020年06月22日 | こらむ
19「救急指定病院(1)白衣のふたり」  自分が参加したTV番組をもう一度見直してみようシリーズ第19回
火曜サスペンス劇場
放送日:1992年5月12日
出演:池上季実子・角替和枝・野川由美子・茅島成美・石丸謙二郎、
監督:油谷誠至
制作:総合ビジョン

救急指定病院(1) 死亡事故発生!(制作時仮題…白衣のふたり)
救急病院に勤めるベテラン看護婦・小諸久美子の活躍を描いたシリーズの第一弾。交通事故で緊急入院した患者・早川の担当をする看護婦・小諸久美子。早川の部下という男から執拗に、彼が持っていたらしい重要な「物」の行方を聞かれていた。

この頃、やっと家族の体調もよくなり、狭山から新所沢へ引っ越しました。撮影に行く時は、それまでは狭山からまだ暗い早朝に車でアパートを出て、新所沢駅前の駐車場に車を停め、新所沢駅始発電車で現場に向かいました。毎日4時30分起きぐらいでしたね。新所沢を5時15分ぐらいの始発電車に乗っていました。そんな無茶苦茶をしていたのですが、若さで乗り切りました。よく知ったスタッフとの仕事でしたので、ストレスなどをあまり考えずに仕事出来ました。家族の健康の心配がある事は話していたので、孤独ではありませんでした。
この番組は「菊名記念病院」の全面協力のもと撮影しました。とても協力的で助かりました。私はこの第1作だけでしたが、この番組が評判よかったのか、パート10まで出来たようです。現場立ち会いの医療指導の方を現場についてもらうなど、いままでおざなりだった医療現場の撮影シーンを、かなりリアルに撮影しました。でも今見ると、点滴の落ちるスピード早すぎないか?とかいろいろ問題は散見出来ます。でもこの作品がきっかけで、リアルな医療現場の撮影をするようになった気がします。それまでは、助監督が調べてきた事や、美術部さんが借りてきた機器のスポンサーの方に頼りすぎていて、実際の医療関係の方のチェックはあまりなかったですから。この作品の頃から、角替和子さんと何度も仕事をしました。現場を和ませてくれる女優さんでした。演出部を立ててくれるというか、懐の広い女優さんでした。こんなに早くお別れが来るなんて思ってもみませんでした。残念です。下北沢で出会うと「よしかわさぁーん」と手を振っていただいた事を思いだします。
私はもう38才になっていて、チーフ助監督から、そろそろ監督にならなければと思っていました。しかし、前田陽一監督、池広一夫監督、出目昌伸監督などの大御所監督についていると、まだまだ自分が監督になるなんて、イメージ出来ていませんでした。足下にも及ばない。しかし、この番組あたりから、監督と自分との年齢差が気になって来たのもありました。事実、この3年後「横浜ばっくれ隊・純情ゴロマキ死闘編」で、完全に私より年下の監督の作品につく事になりました。





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