ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

TV連ドラ「たとえば、愛」1979年1月11~4月5日 TBS

2020年08月28日 | こらむ
TV連ドラ「たとえば、愛」1979年1月11~4月5日 TBS

私も助監督になりたての頃のドラマで、当時なかなかTVドラマを見るチャンスがありませんでした。でも、倉本聡さんの脚本なので、当時オンタイムで見ていましたが、自分の仕事が忙しくなったのか途中で見るのを断念してしまいました。ですから、今回の見直しまでラストがどうなるのか知りませんでした。

九条冬子:大原麗子
高井五郎:津川雅彦
工藤六助:原田芳雄

もう、みなさん他界されています。この当時、現役バリバリで・・・私にとってこのドラマは少し年上の世代のお話でした。仕事における悩みや苦しみ、成功・失敗・恋愛などで、私と近しい仕事内容でしたが、世代間のわずかな差もあり、素直に共有できるストーリー展開ではありませんでした。

仕事で失敗し、番組を降ろされるとか、小説の賞取りレースに破れて、東京を去るとか、私にとっては、少し背伸びして見るしかありませんでした。当時実際の私は新人助監督でしたので、まだまだ仕事を覚える事が多くて、番組をリードするとか、作品を発表するとか、私にとっては夢のような世界でした。

途中でこの番組を見れなくなって、やっと今落ち着いて見る事が出来ました。あの頃は理解できなかった事など、ほとんど納得出来る展開です。ああ私も年齢を重ねて、ちょっと年上の世代の悲哀などわかってしまったなぁと苦笑いする事ばかりです。

しかし、最終回で驚きました。え、これで終わるの。これが最終回・・・・そうするの・・・倉本さん、この結末を選んだんですかぁ・・・いろんな終わらせ方が出来たのに・・・うう私にはショックな結末でした。

あの当時はこれでよかったのかもしれません。でも、今回ちょい年上の先輩達の気持ちを理解できたと思っていたのに、本当はわかっていないかもしれないという、世代間の距離を見せつけられてしまったショックを受けました。最高と付け加えるなら、全編を通して、荒木一郎さんが忘れられません。


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