ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

21「祭りの記憶」 城下町弘前「ねぷた」の美人絵が彩る女の戦後49年の夏 自分が参加したTV番組をもう一度見直してみようシリーズ第21回

2020年06月25日 | こらむ
21「祭りの記憶」 城下町弘前「ねぷた」の美人絵が彩る女の戦後49年の夏
自分が参加したTV番組をもう一度見直してみようシリーズ第21回

火曜サスペンス劇場
放送日:1994年9月20日
出演:伊藤 蘭・長門裕之・三浦浩一
監督:下村 優
制作:ジェイミック、NTV

下村優監督と続けての番組で、弘前ロケの番組でした。あのキャンディーズのランちゃんが主演です。私が東京へ出てきた頃、キャンディーズは一世を風靡して解散コンサートの頃でした。ですから、地方から出てきた田舎者が、輝くスターとやっと一緒に仕事が出来る番組でした(笑) その後、長門裕之さんとも何度も仕事をする事になりました。長門さんは、助監督によく話しかけてくれました。それは、撮影所育ちの俳優さんとしては、普通の事だったと思います。しかし、伊藤蘭さんはかなり慎重な方だった印象があります。無駄な話をした事がなかったし、撮影が終了すれば、すぐホテルの部屋に戻られました。私は個人的にはもっと仲良くなりたかったんですが・・・(笑)

自分が参加したTV番組をもう一度見直してみようシリーズも、もうあと1作品を残すのみですが、これまで見返した中では、この「祭りの記憶」が一番クオリティー高かったような気がします。素晴らしい2時間ドラマでした。カメラワークもよかった。「おさと」の連ドラでほぼ1年間一緒だった、カメラマンの宮田さん。最高の仕事をされたと思うし、伊藤蘭さん、長門裕之の親子の感情の芝居も、最高でした。二人とも本気で涙を流して芝居していました。
そして今回エキストラで2シーンほど私も出演しているのを発見しました。一つは中継車に乗って指示しているディレクタター。もう一つは、TV局内で、出演者の後ろを通り過ぎる局員。カチンコ時代の「白い夏の絶唱」の警官役からくらべると、ずいぶん落ち着いた感じです。あれから12年ぐらいはたっているのですからね・・・

私も、もう41才になり、助監督と映画やCMのキャスティングを平行してやっていました。映画の方では北野武監督の「ソナチネ」とかやりました。そろそろ、監督になる道を見つけなければならない時期でした。しかし、私が憧れていた先輩助監督達は、残念ながらみなさん監督になっていませんでした。あれほど優秀なのに・・・そんな時代だったでしょう。助監督をやっている事が、逆に足かせになっているような時代だったかもしれません。今時、助監督出身の監督なんて魅力ないね。そんな風潮だったかもしれません。先輩達が監督になれないのに、私にそんなチャンスが来るはずありません。ただ生活に追われ、チーフ助監督というプライドを持ちながら生きていたような気がします。助監督の仕事も楽しかったし、楽しい仲間もいた・・・ しかし2年後、私は助監督を卒業する事にしました。それを決心する事件に遭遇しました。それは天の声だったと思っています。その出来事は、また別の機会に。その後は、キャスティングを仕事の中心にする事にしました。監督になるという気持ちは、心の奥の中に閉じ込めていました。でも、いつかチャンスが来るかもしれないと、密かに思ってはいました。もし万が一、そのチャンスが来た時は、「この企画をデビュー作にしよう」と思っている「作品」がありました。しかし数年後、それがなんと海外で映画化されるという情報が舞い込んで来ました。なんという事・・・・





最新の画像もっと見る

コメントを投稿