ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

「ヨーロッパ⑤」 ~ぱんれぽNo.22~

2007年04月15日 | ぱんれぽ~高2夏休みの自由研究
・イタリアは2400年前、古代ローマ帝国は東西に分かれた後滅びている。その後1000年間、ルネッサンスまで、イタリアは暗かった。各王国に分かれていたイタリアが統一されたのは1861年である。このような歴史的背景と特徴的な地形により、食文化が交流する機会が少なかったため、イタリアは地方性が強く、さまざまなパン(パーネ)がある。
原料コムギは自国産であるが、シチリアでは、パスタ用のデュラムコムギを作り、パンにも用いられる。北部ではバター、南部ではオリーブ油をパンにつけて食べる。
バラをイメージした小型パンのロゼッタ、スリッパを意味するチャバッタ、平たく焼くフォカッチャ、固く細長いグリッシーニ。
ピザはナポリで生まれた。かつてのナポリ王国は統一後衰え、アメリカへ移民が増えた。彼らはアメリカでピッツァを広めた。醗酵生地を丸く伸ばしトッピングを載せて高温で焼くピザは、便利でおいしく、栄養的であるが、もともとはずっとシンプルで、熱いパンにオリーブオイルを垂らし、つぶしたトマトとチーズのかけらをのせたというようなものだった。パン屋では四角く天板いっぱいに焼き、切り売りする。
大型の菓子パン、パネトーネは15世紀にイタリア北部の商業都市ミラノで生まれた。バター、卵黄、レーズン、砂糖漬けのレモンの皮がたっぷり入った醗酵菓子で、クリスマスを中心に全イタリアに普及している。同じ醗酵生地にアーモンドが入っている鳩の形のコロンバは、復活祭に食べるならわしがある。パスタ、コメを食べる国民だが、パンは主要な主食である。