ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

「ヨーロッパ③―ドイツのパンいろいろ」  ~ぱんれぽNo.20~

2007年04月12日 | ぱんれぽ~高2夏休みの自由研究
ドイツのパンの種類は多く、菓子パンも含めて知られているものだけで300種類はある。名称は原料、製造方法、原産地などによって付けられることが多い。例えばBerlinerlandbrot=ベルリンの田舎のパン、Schwarzwaelderbauernbrot=黒い森の百姓のパン、Roggenvollkornbrot=ライ麦全粒粉パン、Kuerbisbeisser=かぼちゃ噛み人(かぼちゃの種がのっている)など。

↑Kuerbisbeisser

型に入れて蒸すカステンブロートと皮のあるクルステンブロートの大きく2種類に分けられる。
100%ライムギ粉のプンパーニッケルは、四角い型に入れて少なくとも16時間以上、100~180℃という低温で焼くカステンブロートの一つで最も色が濃い。加熱中に粒の中のでんぷんがカラメルに変化し、黒っぽくなるからだ。30年戦争中、戦闘が始まったので村の窯にライムギパンを入れたまま逃げ出した農民が、翌日戻ってくるとパンはすっかりこげていたが、空腹に耐えられず、その出来損ないを食べてみるとおいしかったというのが始まりだ。
ミッシュブロートは、コムギの割合の方が多い場合はヴァイツェンミッシュブロート、ライムギの方が多い場合はロッゲンミッシュブロートという。
ランドブロートはクルステンブロートで、牛乳の変わりにバターミルクを使うので、ほろ苦い甘みがライムギによって引き立つ。

↑Landbrot  

↑大きいパンを買って切り分けて食べる

いわゆるライムギパンは、身がずっしりと詰まっていて、酸味のあるしっかりとした味が特徴。

↑Roggenbrot mit Kaese
他に、カラス麦、大麦、とうもろこし、米、きび、丸麦、押し麦、かぼちゃやひまわりの種などの穀物を入れた歯ごたえを楽しむパンも多種ある。これらはビタミンやミネラルを多く含むことからも自然・健康志向のドイツ人に人気である。

↑Koernerl

↑Sportbrot