「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「電動式昇降移動階段」

2018年12月19日 | ニュース・世相

              
              電動式昇降移動階段? エスカレーター 

普段は物静かに振る舞うお坊さんでさえ、年の瀬が迫って来ると気忙しく走り出すというたとえから、1年を締めくくる12月を「師走」と呼ぶという話は、耳タコで今さら言うほどのことでもない。
ところが、日本人の多くは年がら年中、年の瀬の如く気忙しく慌ただしく、人より一歩先を歩こうとする習癖が体に沁み込んでいるのではないかと思わせる節がある。

エスカレーターの使用マナーを順守させようという運動が広がっているという。普通に立てば大人が二人ゆったり並べるはずのエスカレーターが、左側一列にびっしり立っていても右半分は空けてあるという、大都市の駅などの不思議な光景は何度も目にしてきたとことと思う。かつて本社勤務を命ぜられたとき、同僚から最初に注意されたのが、東京駅でのエスカレーター乗り方であった。

初めての大都会生活で色々聞きたいことがあって、同僚と並んでエスカレーターの右側に立つと「カッペかでくの坊と思われるからこっちへ」と言って左側に寄せられた。一段上と下では話ずらいなーと思った経験がある。
カッペ。そりゃ初めての都会生活だから「いなかっぺ」は受け入れるが、でくの坊などと言われる筋合いはない、と色めき立ったことを思い出している。

急ぐ人がエスカレーターの階段を走ったり歩いたりするために、右側は空けておくのだという。何とバカげたことを言うものではある。それほどまでに急ぐのなら、エスカレーター横の階段を駆け上がればいいじゃないか。なんでゆっくり移動するエスカレーターに乗るのか、叱ってやりたくなる。エスカレーターに乗る時の音声注意は「お子様連れのお客様は必ずお子様の手をとって安全にお乗りください」というではないか。左右にちゃんと並んでこそお手手つないで子どもの安全が確保されるのだ。

などと吼えるのは野暮の骨頂と笑われるのが落ちであろうが、こんな風潮は一時も早くなくしたいなー。
その昔、ウサギ小屋に住むエコノミックアニマル、などと働き者の日本人を小ばかにした言い草があったが、今度は「エスカレーターを駆け上がるご多忙アニマル」と笑われそうである。

「エスカレーターは二列に並んでゆったり使用」という社会現象をエスカレートさせ、ゆったり移動を定着させたいものだ。
いつまでに?2020年、オリンピックイヤー前半がタイムリミットであろう。ガンバローニッポン!!

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