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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「雨降って地固まる」

2025年08月10日 | 季節の移ろいの中で

            
         8月10日13時:37分、山口県上空を覆う線状降水帯

昨日から九州南部と山口県に線状降水帯発生による大雨情報が、全国ネットで繰り返し放送された。今日午後に山口県西部に発生した線状降水帯。ここ県東部の岩国でも、夕方5時を回った今も、夕立を思わせる大雨が音を立てて降り続いている。瀬戸内海に面したここらあたりは、非常に穏やかで、日の暮れ方には「瀬戸の夕凪」と言われる一瞬風が止まって、何とも言えない蒸し暑さが戻るのが通常だが、今日の場合は、夕凪どころか、クルマを使うのも遠慮するほどに大雨に見舞われている。

今日の午前中は、月一の定例会が予定されていたが、それも早くに中止を要請して、雨対策に万全を期していた。こういった用心が不慮の事故からお年寄りを守る護摩札になるのかもしれない。
予定が水に流れた分、友から拝借した重松清著「旧友再会」に収められた「どしゃぶり」を手に取った。
50歳を回った同級生男子の、中学校野球部活動の回顧話。それと、息子が同じ学校で野球部に入ったために、今と昔の部活事情の変遷が面白おかしく描かれている。

昔の野球部は、先輩後輩の規律が軍隊形式ほど厳しかった。ちょっとした迂闊をつかんだ先輩は、後輩に向かって暴力沙汰の体罰が行われていた。いつの時代かに誰かが「異を唱えて」そういった古い体質が皆無となり、今の野球部は強くはないが仲良しグループと化しているという筋書き。それがよいのかどうなのか。という疑問にさいなまれる。

我が孫君の高校野球部も強くはないが、飽くまでも学校の部活という意味での仲良しグループに見える。このままでも強くなってくれるなら有難いのだが。優しさと厳しさ、二兎追うものは・・・。
などとと苦笑いしていたら、お隣広島県代表の広陵高校が、この夏すでに甲子園で初戦を突破しているにも関わらず、部員の暴力行為が発覚して、甲子園を辞退するに至った、というニュースが流れた。

まさに土砂降りのなかで「どしゃぶり」の本を読んで、複雑な野球部員の心の動きに触れるとは、皮肉な思いの一日となった。ただ、高校野球が強くなるのはいいが、クラブ活動が一部部員の手で牛耳られるのは本末転倒である。指導者の力量が試される。孫君の応援はもとよりであるが、学校教育の中での部活動の意味や存在価値を考える立場としては、より一層注意深く観察する必要を感じている。

出来れば野球部は強くなって欲しい。そして今の土砂降りの大雨は、そこそこに上がり地固まって欲しいものである。


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Unknown (rikocherry、)
2025-08-10 23:39:58
今年は雨が降らない‥‥なんて思っていたら
とんでもない雨量が短時間に集中豪雨で大変なことになってますよね
呉々もお気をつけてくださいね

今新聞でもニュースでも頻繁に取り上げられておりますね
詳しい内容はわかりませんが
部活動は心一つに協力しあって競い合って
切磋琢磨されていくものですものね

今年も高校野球、始まり夢中で見ております!
高校生の溌剌とした姿に私も元気をいただいております

Yattaro さんのお孫さんも、近い将来に甲子園で活躍される日も近いかもしれませんね!
心から応援しております⭐️
返信する
よく降りました。 (yattaroー)
2025-08-11 22:43:20
九州一円には本当にお気の毒なほど、線状降水ただの集中豪雨だのと大災害になっていますね。
ここ山口県も、今回ばかりは線状降水帯の発生があったり、次々に流れ込むゲリラ豪雨の厚い雲に覆われた2日半を過ごしました。
主に、日本海側の観光地は打撃を受けたようです。
こちら瀬戸内側は、お陰様で大過なく過ぎ去りましたが、兎に角よく降りました。雨は足りました。
中学校も高校も、クラブ活動の在り方・今後の行方が取り沙汰されていますね。
将来的には地域に移管するとしても、指導者の選択まで丸投げされては、子供たちが可哀そうな気がします。難しい世の中ですね~。
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