「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「季節の使者」

2018年12月03日 | 季節の移ろい・出来事

           

人懐っこい冬の鳥。スズメと同じくらいの大きさで、尾っぽを振り振り愛嬌を振りまく冬の渡り鳥が今年もまたやって来た。
人間をあまり恐れず、朝日の当たる我が家の東側空き地の木の枝に留まり、静かにえさを狙う一匹狼。というか、孤独が似合う小さな鳥。その名を「ジョービタキ」という。つがいで渡ってくることはないらしい。

オスは鮮やかな色合いで、特に背中の黒い羽根には、白い斑点模様がある。その斑点が日本古来の正装、紋付き羽織に似ていることから「紋付きどり」とも呼ばれている。小さくて可愛い割に、縄張り意識が強く、他を寄せ付けない強さも持っている、という。可愛い鳴き声を発するというが、その鳴き声をはっきり耳にしていない。その存在を知らせないために、渡り先の日本では鳴かないのではないかと思うほど静かな、愛らしい小鳥である。

このジョービタキが目の前を飛び交い始めると、まさしく年の瀬近しと厳しい寒さの到来に思いが行く。
期間限定で目を楽しませる渡り鳥が、目の前から消える頃までには、あれもしておこう、これも済ませよう。などと思い悩む事柄が幾つかある。その一つが中学時代の喜寿同窓会準備である。

幹事会では一通りの計画は話し合った。幹事一人ひとりが、それぞれの機会を通して「来年4月3日にやるよ」という宣伝を始めてもらっている。言うなればすでに準備の準備に入っているということである。特に今回は、高齢化が進んで幹事仲間もひところのように15人もいなくなった。半分近くに減っている。その分、電話作戦で宣伝するのも、その数は半分近くに減る。

そういった心配を可能な限りつぶして、ジョービタキが東南アジアの島へ戻るころには、万全の態勢で出席者を待つことだけに専念できる準備を少しずつ充実させる季節である。小さな渡り鳥が、そんなことを教えてくれる。

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